メキシコ(15)2週間のスペイン語留学の効果と私が得た様々な気づき
世界一周! 中米周遊! そんな旅をしている私は現在メキシコのオアハカという町に滞在しております。約3週間ほどここで生活し、世界で一番お気に入りとなった場所ですが、明日ここを離れ、次の町へと移動いたします。せっかくなので、滞在の目的の一つ「スペイン語留学」についてまとめようと思います。
【現在地】オアハカ(メキシコ)
Oaxaca(Mexico)
【気温】22度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1ペソ=約5円
オアハカでの目的あれやこれや
私のオアハカでの目的はいくつかあったんですけれども、第一の目的がメキシコの伝統的な祝祭「死者の日」に参加すること。これはもう文句なしにたっぷりしっかりどっぷり満喫することができました。
メキシコの伝統文化に、ハポン(日本)の伝統をぶっこみ、
なんと4か所ものお墓を訪問し(うち1か所は昼夜2回)、
こうして早くも私の世界一周の最大のハイライトが終わってしまったんですけれども…。
そして、第二の目的が「スペイン語の習得」。
メキシコに到着してすぐに、自分のスペイン語のレベルの低さに愕然としました。レベルが低いどころか全く分からなくって、これでは地元の方々と何一つ会話ができない…と悲しい&くやしい思いをし、そうして決めたのが、語学学校への入学。
私が選んだ学校は、オアハカにある「ICO(Instituto Cultural Oaxaca)」という学校でした。学校の詳細はこちら。
ここで、2週間ほどスペイン語を学んだわけですが、その結果、どうなったか。そこらへんを本日は詳しくお伝えいたします。
留学ってどんなことするの?
私が選択していたコースのカリキュラムは以下の通り。
- スペイン語習得クラス【3時間】
- スペイン語会話クラス【1時間】
- 文化研修クラス【2時間】
- インテルカンビオ【1時間】
けっこうみっちりじゃん! と思われるかもしれませんが、実のところ、文化研修クラスの内容は、「死者の日」に使うマスク作りと「死者の日」に食べるスウィーツ作りでして、お勉強という感じではありません。もちろん授業はスペイン語で行われますが、スペイン語というよりアクティビティ自体が楽しくって。
集中しすぎると言葉を発しないで夢中で取り組んでしまう私のような性格の人は、お気を付けください。詳細はこちら。
それから、オアハカ在住の方とお互いの語学を交換しながらマンツーマンでカンバゼーションをしよう、というコンセプトのインテルカンビオ(語学交換)も、勝手に方針を変更し「スペイン語」というより「オアハカの文化」についてたっぷり学ばせていただきました。
つまり、私の場合、スペイン語のお勉強は、スペイン語習得クラス【3時間】とスペイン語会話クラス【1時間】のみ。実質1日4時間だったんですねえ。
あたりまえですが、これは個人の“学ぶ姿勢”次第です。もっとがっつりスペイン語に浸りたい方は(そのほうが大多数でしょうけど)、しっかりスペイン語学べるちゃんとした学校ですのでご安心ください。
スペイン語の授業ってどんな感じ?
スペイン語習得クラス【3時間】は、学校のオリジナルテキストを使って授業を進めます。教室で行われ、先生1人+生徒数人。テキストの問題を解いて発表したり、ゲームをしながら単語を覚えたり、とても和気あいあいとしています。
とはいえ、外国に来たからって性格が変わるわけではないので、先生が一人ずつ生徒を指して問題の解答を求める際は、「指さないで、私を指さないで」と心の中で常に願っておりました。
少人数クラスが売りですから、指されないわけはないんですけれども。
そして、解答を間違えても恥ずかしいことないんですけど、注目されるとあたふたしてしまうんですねえ。というわけで、この時間は割と緊張感があって、宿題なんかもきちんとやって行きました。
スペイン語会話クラス【1時間】は、教室の外に出て、ゲームなどをしながらリラックスしておしゃべりをします。“会話クラス”ですから、会話が基本。私の場合、「会話」と呼べるほどスペイン語がすらすら出てくるわけではありませんので、「単語の羅列」といったほうが正確です。
ちなみに、学校に通う生徒さんは大きく分けて4種類。
【カテゴリー1】
これから社会に出られる大学生や大学を出てすぐの20代前半の若者。就職とかいろいろありますから、スペイン語話せるに越したことはない。
【カテゴリー2】
対照的に、定年を迎えられこれからいろいろ楽しもう! てな感じの60代以上のパワフルなシニアのみなさん。自分の親の世代。定年=人生終わりではなく、さらに新しいことを始めようというバイタリティ、とてもうらやましいし、かっこいいなと感じました。
年齢的には上記の中間層で、20代後半から30代にかけての人々は、2つに分けられます。
【カテゴリー3】
仕事でスペイン語を使うから上達したい、という方々。ヨーロッパではスペインに近いとスペイン語を使う頻度も高いらしく、やっぱり喋れたほうがいいんだそうです。あと、アメリカも、南部はメキシコに近いこともあり、職業によってはスペイン語が必要なんですって。
【カテゴリー4】
私が属するのはここですね。ぴちぴちの若手ではないものの、リタイアするにはまだ早い。金はないけど時間だけはあるんで、中南米旅する途中もしくは序盤でスペイン語を学びたい、という人々。
このように、様々な生徒さんがいらっしゃるんです。実は、学校に来る前「今さら学生とかww。まわり若い人ばっかなんだろうなー。あーちょっとつらいなー」なんて心配しておりましたが、これは完全に杞憂。“今さら”とか思ってた自分が恥ずかしい。人間いくつになっても努力次第で成長できます。
こちらが私のクラスのメンバーです。
左から、ミディアさん、私、スペンサーくん、先生のアルフォンスさん、リックさん。
途中ほかの生徒さんもいらっしゃったのですが、レベルを変更したり帰国したりで、最終的にこのメンバーが残りました。ちなみに、入学時に簡単なテストを受けて、学力別にクラス分けが行われるのですが、我々のレベルはA1。つまり一番下の、いや、一番伸びしろの多いクラス。
カナダからお越しのリックさんと、アメリカからお越しのミディアさんは定年後スペイン語を学ばれているバイタリティ溢れるシニア組。ミディアさんは、いつもにこにこしているおばあちゃんで、ほんとうにかわいくって。リックさんは、奥様といっしょに留学中だったのですが「妻は一番上のクラスなんだ」と照れくさそうにしていらっしゃいました。
そしてスペンサーくんは、えっとー、彼はですね、大学卒業して1年間フラフラしていてとりあえずスペイン語留学してみるか、とやってきた25歳の若者です。このようなメンバーですから、休み時間はどうしても英語になってしまいます。
スペンサーくんはカナダのバンクーバー出身。私は以前4か月ほどバンクーバーで英語を学んだことがありまして、彼の英語はすごく聞き取りやすいし、なんか親近感も沸く。
「ストレスフルな仕事には就きたくないんだよなー。駐車場の係員さんとか、ビルの管理人さんとか、シンプルでルーチンがベストだ。そういう仕事がいいなあ」と、25歳らしからぬ発言をする彼に、
「うん、わかる。そういうのすごくいいと思う」
と同意したことから我々は仲良くなりました。2週間、毎日毎日顔を合わせていましたので、いろいろな話をするわけですが(スペイン語ではなく英語w)、スペンサーくん、ある欧米人の女の子のことを「セクシーだ、セクシーだ」と騒いでおりました。
確かにその女の子はセクシーで、「デートに誘いなよ(ニヤニヤ)」なんてからかっていましたら、ある日スペンサーくんがひどく落ち込んだ様子で話しかけてきました。「どうしたの? 」と聞くと、
「セクシーなあの子のことだけどさ、昨日2人で話したら、脚の毛(=すね毛)がすごくって…。俺はダメな奴だ、こんなことで幻滅してしまうなんて…」
ということでございました。欧米の女性って毛の色も薄く目立たないので放置なさっている方のほうが多い気がしていて、ですから男性のほうも、むだ毛に対して寛容なのかなあと勝手に思っておりましたが、
実は全くそんなことなかったようで。
「え…、欧米の人はそんなこと気にしないと思ってたよ。だって処理してない人多いじゃん。そんなに大事? 」と尋ねると
「超大事!!! 」
日本語に訳さず、スペンサーくんの言葉をそのまま掲載すると、
「Super important!!! 」
外国の男性とムダ毛の話をするのは今回が初めてでしたが、ムダ毛完全否定のカナダ人青年の勢いに圧倒されてしまいました。そういえば、世界一周出発前に私は書きました。ムダ毛の話。
毛(もう)悩まない! 乙女の天敵「ムダ毛」攻略完全マニュアル。このバカみたいなタイトルの投稿が役に立つときがきたのです。ムダ毛の処理に厳しいのはなにも日本人男性だけではないようです。こわいわー。男子意外と見てるわー。
えー、世界を視野に入れた女性バックパッカーのみなさん、今からでも遅くありません。永久脱毛、行っときましょう。
ものすごく話がそれましたが、そんなこんなでいい友達ができました。
「死者の日」に手作りのマスクを付けた私を見て「すごくかわいいよ! 」とほめてくださったので「ありがとう」と言うと「mayumiじゃなくてマスクが」と言ってみたり、
(となり、スペンサーくんです)
文化研修の「死者の日」のお菓子作りの授業で、ドクロの形のチョコレートを作ったのですが、先生が、
「ドクロのおでこの部分には、亡くなった人の名前を書いてお墓や祭壇にお供えします」と言っているそばから
“mayumi”と大きく書き、
そのチョコをプレゼントしてくださったり。ありがたくいただきましたけども。
最後に撮ったクラス写真、実はもう1枚あって。
こんな感じで毎日楽しく過ごしておりましたので、スペイン語より、英語のほうが伸びたかもしれません…。
そういうのいいから、結局、スペイン語のほうはどうなの!?
とみなさん言いたいと思うんですけど、
「幼稚園に入る前の乳幼児」が「幼稚園児」くらいにはなった。
正直、そういうレベルです。ただ、どこから手を付けていいのか分からない、何をすればいいか分からない、という状態を脱して、“スペイン語”の端っこをつかんだかなあとは思います。
あとは、その掴んだ端っこを離さないようにしながら、ぐいぐいと手繰り寄せていかなければなりません。
この2週間で習ったことは「まずは最低限この言い回しを覚えよう」的な内容なので、これを復習すること。それから、圧倒的に足りていないボキャブラリーを少しずつでも増やすこと。これから私が自力でやるのはこの2点。
明日から移動が始まりますが、なるべく英語を使わずに、スペイン語で切り抜けられるようにがんばっていきたいと思います。あ、あとムダ毛はほんと気を付けようと思いました。それでは本日の投稿はこれにて終了。スペイン語留学編も終了でーす。
最後までお付き合いくださってありがとうございました。
こんにちわ!
僕的にはスペンサー君との進展を祈っております!
ペネロペクルスが話すスペイン語が大好きで
中米で留学しようと考えているので
メキシコでのお話、参考にします!
スペンサー君によろしくです!