メキシコ2(3)ハンモック屋にて帰国を想う@プラヤデルカルメン
現在世界一周をしております私は、メキシコのプラヤ・デル・カルメンに滞在中。本日は、かねてよりぜひ購入したいと思っていたあるアイテムを買いに町へと繰り出しました。あるアイテムっつったって、タイトルからもアイキャッチ画像からもお分かりのとおり、ハンモックなんですけどね。
【現在地】プラヤ・デル・カルメン(メキシコ)
Playa del Carmen(Mexico)
【気温】29度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1メキシコペソ=約5円
プラヤ・デル・カルメンでおすすめのハンモック屋
ここでどうしても買っておきたいアイテム。
それはハンモック。
ものを買うときには、たいてい、それを使うシーンについて思い浮かべながら選ぶと思います。想像力・妄想力が人一倍豊かな私は、とくにその傾向が強い。そういった脳内満足も含め、お買い物は楽しいのです。
ハンモックというものは、昔から、私にとって、穏やかな生活の象徴。
洋服やアクセサリーを買うのとは違い、ハンモックを買うということは、それを使うことで得られる「理想の生活」そのものを買うに等しい。要は、ハンモックに対する思い入れが強いんですねえ。というわけで、最高の逸品をゲットすべく、お買い物スタート。
なぜプラヤデルカルメンでハンモックを買うの?
メキシコ旅行の集大成として、最後にユカタン半島にあるプラヤデルカルメンという町でハンモックを購入する理由。それは、ここがハンモックの発祥の地と言われているからです。
なかでも、人気が高いのは、約1,000年前から存在するというマヤ・ハンモック。
そのすべてが手作りで、繊細で伸縮性があり、寝心地は最高。
2か月にわたるメキシコ旅、滞在した宿のほとんどにハンモックがありましたから、そこでさまざまなものを試しその効果は立証済み。おまけに、マヤ・ハンモックは、メキシコらしいカラフルな色使いのものが多く、見た目も大変かわいらしいのです。
プラヤ・デル・カルメンでハンモックを買うなら、私のおすすめは下記2ショップです。
①旅行者受けするオサレなハンモックのセレクトショップ、②地元っ子が利用する普通のハンモック屋。このように対照的な2ショップがありますので、両方チェックしてみるのがよいんじゃないですかね。
まず、旅行者から人気のおしゃれなハンモックのセレクトショップ。
■Hamacamarte(ハマカマルテ)
欧米人女性が経営なさっているハンモック屋さんで、いろんな素材のハンモックがあり、おそらくユカタン半島以外からも買い付けていらっしゃるんだと思います。
店内、お客さんでにぎわっておりましたので写真を撮りそびれましたが、取り扱いのハンモックは、上質で高級感漂うものが多く、お値段もお高め。
お高めというか、ものによっては気軽に手を出すのをためらうほどにバカ高い。
もちろんマヤ・ハンモックにもいろいろあって、サイズ(1人用~3人用)や、網目の細かさ、糸の太さ、細部の装飾なんかによって、値段にはかなり差があります。だから、決してぼったくりとか不当に高いとかそういうわけではなく、高いのはそれなりの理由があるのです。
数万円するやつはね、ほんと、かなり手が込んでいるなっていうのがぱっと見でわかります。
こちらのお店がある場所は、旅行者に人気のレストランやバー、ナイトクラブが集まるエリア。地元の人はあまり近づかない気がしますので、完全旅行者用と言っていいでしょう。Hamacamarteには、ハンモックのハイエンドモデルが集められておりますから、選び抜かれたラグジュアリーな品が欲しい方はぜひどうぞ。
そしてもう1軒が、地元の人が普通に買いに来るであろうハンモック屋。
■La Casa de Las Hamacas(ラ カサ デ ラス ハマカス)
日本語で“ハンモックの家”という名の、こじんまりとしたお店。
まずその立地に注目なのですが、近年海外のセレブたちからの人気のプラヤデルカルメン。海沿いは完全にリゾートタウンになっておりまして、昼も夜も多くの観光客でにぎわっています。
しかし、このハンモック屋さんがあるエリアは、ビーチから少し離れていることもあり、地元の方々が利用する小さな食堂や商店が集まっています。それらの小さなお店にまぎれるようにしてLa Casa de Las Hamacasは営業しておりますよ。
店内は、確かに、観光客用のお土産を売っているような雰囲気ではなく、どちらかというとハンモック問屋のような雰囲気。
棚にはたくさんのハンモックが陳列されています。
お店自体がカラフルで楽しいんですねえ。
そう、私が欲しいタイプのハンモックはこっち。
お手頃価格で、汚れるとか破れるとか気にせずガンガン使える、タフなやつ。
お店にいらっしゃた女性はサチコさん。日本人っぽくは見えなかったのですが、「お名前が日本人っぽいですね」と言うと「祖母が日本人なのよ」とのこと。私の来店をすごく喜んでくださって、小さくたたんであるハンモックを次々に解体してくれました。
お店にあるハンモックは、1人用の小さいものから、3人でいっしょに寝られる大きいものまで様々なサイズが揃っています。
それに、素材も、ナイロンとコットンがあり、ナイロンのほうが少しお安い。
優柔不断な私は、これだけあると本当に悩んでしまいます。
当面1人用(3Mという種類)で十分なんですけれど、長期的視野でなおかつ希望的観測も含め選択するとなると、もしかしたらおいおい2人、いやひょっとすると3人用が必要になってくるかもしれないじゃないですかー。
とはいえ、無駄に大きいの買ってもなぁ…。
サチコさんに相談してみると、大きいほうがいいわよ、とのこと。
まず寝返りがうてる。これだいじ。そして、ハンモックは柔らかいですから、たとえ1人利用だとしても、大きければ大きいほど、なんていうか、包み込まれる感がアップ。安定感というか安心感が増すらしいです。
なるほど。大きなハンモックを使うのは、キングサイズのベッドに一人で寝るあのなんだか孤独で心もとない感じとはまた違うようです。
というわけで、私が購入したのは2人で寝るのがベストだけど3人もまあ寝られなくはない「5M」というサイズ。550ペソ(約2,750円)。写真の女性がサチコさんです。
メキシコらしいカラフルでポップな配色がとても気に入りました。
旅が終わったらこれを使うんだ!!
…
……
どこで?
どこで私はこれを使うんだろう?
暑い日の昼下がり、静かな木陰でハンモックに揺られながら、読書。手の届く位置に、甘いものと氷の浮いたアイスコーヒーとたばこがあって、すべてを忘れ、時間を気にせずゆったりと過ごす休日。
これが理想的なハンモックを使用するシチュエーション。これが叶うのはいったいどこなんだろう。
まず、絶対条件として、暖かいところ。ハンモックは屋外に掛けたいですからね。それから、綺麗な海が近くにあるところ。マヤ・ハンモックは海辺が似合います。
虫は全然平気だから、周囲には自然がたくさんあるところがいい。逆に人や建物はたくさんなくていいかなぁ。街灯やネオンが少なくて、夜はとことん真っ暗になってほしい。
あと生活するとなると、ゆずれないのは、洗濯物がよく乾くところ。玉ねぎを買えるところ。
隠居か!! と言われかねないふざけた願望ではありますが、理想を抱くぐらいいいじゃないですか。
このように考え始めると、どうしようもなく「定住」したくなってまいりました。いや、実のところ、このときはじめて思ったわけじゃないです。キューバでは、いろいろ考えさせられるシーンが多かったですし、そのうえ考える時間も腐るほどありました。
それに、ここ最近、一か所に留まる日数が増えつつあり、なかなか足が前に進まなくなってきているんですよねぇ。つかれちゃったのかなぁ…。
そうしてよぎる「帰国」の2文字。
そんなこんなで、いろいろ考えた結果、旅が終わったあと住みたい場所、やりたいことが明確になりました。
いやー、めでたい。ハンモックも大活躍してくれるに違いありません。その辺の兼ね合いもあり、帰国のチケットを買いました。えへへ。というわけで、ここから怒涛の中米南下がはじまります。帰国のチケット買ったとはいえ、まだ先なんで、しばらくは世界一周を続けます。
カンクン、プラヤデルカルメンでしっかり英気を養い、明日は、メキシコ最後の観光地「バカラ」という村へと移動します。本日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。
コメント4件
帰国チケット買ったんですね!
毎日楽しみにしてるので、「帰国」の2文字にびっくりしました。メキシコ、キューバはゆっくり旅していらっしゃったので、まだまだ続くのかと…
でも、まだもう少し先、ということなので、このあとの中米旅のブログも楽しみにしてます!
はじめまして。いつも愉しい旅日記を拝読しています.私は43年前にメキシコへ行きました。それはアメリカはシカゴに凍りつく2月に行き、そのあとロスアンジェルスへ戻り、もう旅も終わりという時に、サンヂエゴまで日帰りで飛び、動物園を見たりしている時にある日本女性に出会いました。 その人はまさにメキシコ、グアテマラの旅を終えたところ。 ああら、ここにいるならメキシコ行かなくちゃあ、カリブ海、ユカタン、良いわよう。。。と言われたその一言で全てが変わり、バスに乗り、LA to Mexico city 三日かけて行きました。アメリカではどこも全て飛行機、ホテル、レストラン、そしてシカゴではアパートを借りてもうこれでおしまいという気持ちでお金は全部パーっと使い果たし、でもとにかく行きました。
プラヤデルカルメン・イスラムへレス、ああ懐かしい。ハンモックも買ってそれをはるばるそのあとの旅にも持ち歩き、いったいどこで使うのだなんてことはまるで思わずに東京まで運んだあの事がまざまざと蘇り、こうしてどうしてもお話しせずにはられません。グアテマラへも行きました。そのあとはまたはるばるアメリカへバスでもどりハワイ経由で帰国したのがはじめての海外の旅でした。
帰国してすぐ東京でスペイン語を習い始めて今も大好きな言葉です。現在はパースに住んでいますがここから移住したくてあれこれ迷うことばかりで、決めかねています。メキシコはお好きですか。 またメールします。