メキシコ2(5)バカラの町と食事情&たまに野菜を無性に食べたくなる発作
世界一周の途にあります私は、メキシコ最後の町「バカラ」に滞在しております。本日は、世にも美しいラグーンでだらだらしつつも、久々の“自炊”にチャレンジしてみました。材料を買いに行きがてら、こじんまりとして和みまくるバカラの町の様子をお伝えします。
【現在地】バカラ(メキシコ)
Bacalar(Mexico)
【気温】30度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1メキシコペソ=約5円
Bacalar(バカラ)という町(村? )について
バカラというメキシコの町は、地図で言うとこのあたり。
メキシコを南下してベリーズ、もしくはグァテマラへと旅される方々以外は、なかなかこんなところまで来ないでしょう。『地球の歩き方』にも載っていませんし、それほど有名ではないかと。
ところが来てみてびっくり!! ここは私かなり好きですねぇ。
まず、町の規模が好き。町って言うか、村なのかもしれません。
メキシコ東海岸沿いの町&村の規模を数字で表してみましょう(単位:reso※リゾート感)。※私の主観
カンクン100reso、プラヤデルカルメン70reso、トゥルム30reso、
バカラ5reso。
バカラは、リゾート感がほとんどありません。ふっつーの田舎の町。町というより、村。
昨日から紹介している美しいラグーンの湖畔には、わずかながらリゾートホテルもありますが、派手にウェーイと遊びたおす感じではなく、しずかにのんびりと過ごすタイプのホテルです。
町を歩いていても、観光客の姿はほとんどなく、気取らない感じがすごくいいんですねえ。
あんまり人の姿を見かけません。
さあそんなバカラ滞在ではございますが、本日は、ここで久々の自炊にチャレンジです。
しかし、材料を買おうと思っても、町の中に大きなスーパーなんてありません。トゥルムやプラヤデルカルメンから車で来られた方は、食料を買い込んで持ち込んでらっしゃいました。
ただ、そんなに料理のレベルも高くなく、レパートリーも多くない私のような人間は、大量にいろいろな食材が必要なわけではありませんから、町の中の小さな商店でことたります。
町の中心にはメルカド(マーケット)があり、午前中に行くと、ここでいろいろ買うこともできます。
野菜は、八百屋さんで一日中買えますが、新鮮な肉類はメルカドでないと手に入りずらいようなので、長期滞在される方はぜひメルカドへ行ってみてください。場所はこちら。
滞在中のホテルCabañas Hostal & Camping Magic Bacalar(詳細は昨日の投稿をどうぞ)は朝食込みなので、朝は、コンチネンタルブレックファーストか、メキシカンブレックファーストのどちらかを提供してくれます。私のおすすめは、メキシカンブレックファースト。
朝ごはんを食べた後は、ホテルの目の前のラグーンでお昼過ぎまでだらだらして過ごした私。しかし、この日は、どうしても“自炊”をしたい気持ちでいっぱいでした。
キューバで、爆安ピザの恩恵にあずかり、毎日のようにピザばかり食べておりましたら、肌荒れがひどいとどこかで書いたような気がします。おまけに、メキシコに戻って来てからも、ケサディーヤとかタコスとか、決して栄養バランスが取れているとはいいがたい食べ物ばかりでした。
こんな生活をしているとひとはどうなるか…。
そう、突如、猛烈に野菜が食べたくなるときが訪れるのです。
とりたてて野菜好きというわけではないのに、たまに無性に野菜が食べたくなります。(その逆で、たまに無性にジャンクフードが食べたくなる時もある)
野菜を食べなければと半ば強迫観念に近い形で決意した“自炊”。料理は苦手ですけどね、野菜を炒めるくらいはできますよ。
さあ、それでは、バカラの町に、野菜を買いに行ってみましょう。とりあえず、上で紹介したメルカドに行ってみるも、もう営業終了です。だって夕方近くですもの。
でも大丈夫! 目の前には八百屋さん。
この感じ、なんか懐かしいなあ。
メキシコは、どの町にも大きなスーパーがあって、小さな八百屋さんに行く機会がめっきり減ってしまっておりましたが、田舎のほうに行くと、やはりまだまだこのようなスタイルのお買い物が楽しめるんですねえ。
色鮮やかな野菜たちが勢ぞろい。
玉ねぎもあるよ。
いったい何がいくらなのかさっぱり分かりませんが、これで200円。安い。
野菜を買ったことに満足してホテルへの道を歩いていると、
自転車に乗った少年を発見!!
日本で昔、営業していたと聞く、移動式のお豆腐屋さんが発するラッパの音と似たような音を鳴らしながらゆっくりとしたスピードで運転しています。
何かを売っているんだ! 自転車の前部についている箱に商品が入っていそうだなぁ…
気になった私は、少年に声をかけてみることに。
「おぅ少年、いったい何を売ってんの!? 」
「パンだよ! うちで焼いたパン!! 」
なんと、パン屋のせがれ。
かつて、私は旅行中に現地のパン屋さんに行くのが好きだという非常にどうでもいい情報を書いたことがあると思います。こちらの投稿。
パンは安いし、おいしいし、手軽だし、本当に最高の食べ物です。
そんなパン屋さんが今日はむこうからやってきた!!
これは買わないわけにはいかないなと、パン屋のせがれにお願いしてパンを見せてもらいます。
わぁおいしそうなパンがいっぱい!!!
「すごいね! おいしそう!! 」と言うと、少年は「もちろんおいしいよ!! 」と誇らしげ。写真を撮らせてもらえるよう頼むと、かっこいいポーズをきめてくれました。お仕事、ごくろうさまです。
働く男の背中はかっこよかったです。
こうしてすてきな晩御飯の材料をゲットしました。
野良犬に見つかって追いかけられる(涙目)。
宿に帰って料理開始。キッチンは小さいですけど、必要なものは一通りそろっています。
野菜を切って、フライパンで炒めます。完成。
えー、こうしてブログで自信満々に、野菜炒めを作りましたよ、すごいでしょう私、と紹介しちゃってバカみたいですが、日本では本当に一切料理というものをしなかった私がここまで成長したんだぞということをお伝えしたくって…。
味付けはこんなようなやつを入れます。
たいして成長してなくてすみません。
そんで主食はさきほど少年から買ったパン。
楽し気な食卓! と私は思いましたが、日本にいらっしゃるみなさんからすると侘し気な食卓! なのかもしれませんねえ。
ここまで、私のバカラでの食生活を紹介してきましたが、もう一つ、謎の動物の食事情もついでにご紹介します。
夜にキッチンに行くと、共用のロッカーの上でガサゴソと何やら不審な物音が。
ロッカーの上を見ると…
な、なんかいるんですけどー、ちょw誰かー
名前はわかりませんが、か、かわいい///
彼の食事情はといいますと、基本的に、旅行者が放置したままの食材。袋のふたを開けたままで置いとくと、彼の晩御飯になりますのでご注意ください。
昨日はマジカル☆バカラの美しさ、本日はマジカル☆バカラの素朴さをご紹介いたしました。ここほんと好きです。メキシコを旅なさる方、ぜひとも足を運んでみてください。それでは本日の投稿はこれにて終了。最後までお付き合いくださってありがとうございました。
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