アイスランドでやりたい5つのこと
ずっと前から憧れだった国アイスランド。氷河あり、火山あり、とにかく「地球ってすごい! 大自然ってすごい! 」って、この地球(ほし)の躍動を全身で感じられる、超絶ワイルドな国。「炎と氷の国」なんて呼ばれています。やだかっこいい。まるで、まるで、そう、『モンハン』の世界! へヴィボウガン担いで昼夜問わず駆け回ったあの頃の血が騒ぎます(あ、実はまだ現役のハンターなんですけどなにか)。
アイスランド(Iceland)とは
アイスランド共和国(Republic of Iceland)
首都:レイキャビク
公用語:アイスランド語
通貨:アイスランドクローナ(ISK)
気候:冬の寒さはそれほど厳しくはなく、氷点下3度ほど。メキシコ湾から流れてくる暖流である北大西洋海流(暖流)によって大量の熱が輸送されてきているために、高緯度に位置するのにもかかわらず比較的温かい。
行き方:日本からの直行便はないので、ヨーロッパやアメリカを経由して行くことになる。私は、イギリスから飛ぶ予定です。ロンドンから約3時間。利用できそうなLCCはアイスランドエクスプレスかジャーマンウイングスらしい。まだちゃんと調べてなくてすみません。
『地球の歩き方』のアイスランド版は発売されておらず、分厚いヨーロッパ編のほんの数十ページでアイスランドを紹介しているくらい。最近人気が出て来ているとはいえ、まだまだ情報が少ないです。そんなアイスランドですが、ここには「絶対行かなきゃ! 」と思わせる魅力たっぷりの場所がたくさんあるんです。まだ行ってないんですが、本当におすすめ。私がとにかくアイスランドに行ったらここに行きたい! これをやりたい! と計画していることベスト5をご紹介します。
【1】地球の割れ目「シルフラ」でダイビングしたい
「ギャオ」または「ギャウ」と呼ばれる地球の割れ目。地球の割れ目、ってなんですかその胸熱な言葉。しかもダイビングができると! 想像しただけでわくわくしますね。アイスランドの「シンクヴェトリル国立公園(Þingvellir National Park)」の中にある「シンクヴァトラ湖(Þingvallavatn)」の「シルフラ(Silfra)」というスポットでできちゃうこの魅惑のダイビング。 わぁ~ほんとに潜っとる!
私も知らなかったのですが、アイスランドをちょうど縦に二分するような真ん中んあたりの海底がユーラシア大陸と北米大陸の境目なんだそうです。ユーラシア大陸が東側に、北アメリカ大陸が西側にそれぞれひっぱられてできた割れ目というか裂け目にちょうど位置しているのがクヴァトラ湖。
そして、アイスランドは、通常海の底にある海底山脈が地表にまで乗り上げちゃってる世界でもめずらしい地形なんだそう。本来は、海底数キロにある大陸プレートが陸まであるもんだから、シルフラでは、ダイビング可能な海底30mあたりでこの割れ目というか裂け目に潜るという貴重な体験ができるというわけです。なんともスケールのでかい話だ。しかも、現在でも1年に2~3㎝ずつ2つのプレートは離れて行っているらしい。
ま、細かい話はいいとして、とにかくシルフラはユーラシアプレートと北アメリカプレートの割れ目にある奇跡のダイビングスポット。上の写真、めっちゃ割れ目感ありますよね。閉所恐怖症の方は、ちょっと降りてくときつらいかも。
でもね、このシルフラの水の透明度、やばいんです。なんと晴れて水が澄んでいる日なら視界150m以上ですって! 「めっちゃ透明~」って思ったエジプト・ダハブの海でだいたい20~25m。っていうか、世界一透明度が高いと言われている海「サルガッソ海」で66.5m、湖でいうとロシアの「バイカル湖」が43m。あれ? つーかシルフラの透明度の数値“150m以上”って、桁違いなんですけど(実は、ネット上のサイトによっては、視界300mとか書いてあるのもあるんですよね)。なんかこれ、数値間違ってないですか? まあ実際に行ったわけではなく全部ネットの情報なので、行ったら自分で確認してきます。とりあえず、シルフラの透明度は異常、ってことで。
■シンクヴァトラ湖(Þingvallavatn)
■How to go
ネットの情報で発見できたダイビングショップが下記2件。どちらも、ネットで予約ができて、レイキャビクのホテルまでの送迎付き。シルフラダイビングだけのツアーと、ゴールデンサークルと呼ばれる近辺の観光スポットをまとめて観光できるツアーがあります。予約はHPの予約フォーマットかEメールで。
Diveiceland
Dive.IS
ちなみに、夏でも水温2~3度らしいです。なので、ドライスーツをレンタルします。私、淡水もドライスーツも未経験ですが、果たして大丈夫でしょうか? できることなら、シルフラまでに、どこかで“淡水”か“ドライスーツ”、どっちかだけでも経験しておきたいです。それから、ダイビングじゃなくてスノーケリングのツアーもあるので、そっちも楽しいかもしれません。
じつはこのシンクヴェトリル国立公園周辺は「ゴールデンサークル(Golden Circle Route)」と呼ばれ、アイスランド観光で絶対欠かせないと言われるほど見どころの詰まったエリア。上で紹介した大地の割れ目を目の当たりにできるシンクヴァトラ湖をはじめ、とんでもなく大量のお湯が噴き出す「ゲイシール間欠泉」や、
アイスランド随一の規模を誇る、2段になった激しくも美しい滝「グトルフォスの滝」など
ほんとに地球の躍動を肌で感じられる見どころが満載。レイキャビクからのツアーもたくさん出ているので、これは何が何でも行くべき! 大陸の割れ目×間欠泉×滝の最強コンボに打ちのめされたいです。
【2】でっかーい露天風呂「ブルーラグーン」に入りたい
今まで世界各地で温泉に入ってきました。結論としては「温泉のクオリティだけで言ったら、普通に熱海とか箱根とかの温泉のがよくない? 」ってことになっちゃうわけですけど。さすがに、おもてなしの国JAPANですからね。設備とかサービスとか、あと清潔感とかアクセスとか、快適以外のなにものでもないですよ。ただ、見知らぬ異国で、見慣れぬ景色に浸りながら、現地の人に交じって、ゆっくり旅の疲れを癒すっていう、他ではできない経験ができるのが海外温泉の醍醐味。そういう意味で言うと、そりゃあそれぞれの温泉ごとに素敵な思い出があるわけで。
そして、ここアイスランドにもあるんです、温泉。しかもこれまたスケールのでかいのが! その名も「ブルーラグーン(Blue Lagoon)」。池とか沼とかいう意味の“Lagoon”って言うくらいだから、それはもうでかい! 世界最大の露天風呂らしいです。写真見ていただければわかると思うのですが、大浴場とかいうレベルじゃないです。
夜、ライトアップされたこの湯けむり感、いいですね~。ここにゆったり浸かって旅の疲れを癒したいものです。
■ブルーラグーン(Blue Lagoon)
営業時間:
1~5月/9時~20時
6~8月/8時~22時
9月/8時~20時
10~12月/9時~20時
料金:私が行くのはハイシーズンなので、タオルとかレンタルなしの最安値のインターネットで予約価格が50ユーロ。これが9月以降のローシーズンになると35ユーロになります。そのほかいろいろな料金プランがあるので、詳しくは公式HPをご確認ください。
■How to go
首都レイキャビクと最寄りの空港「ケプラヴィーク国際空港」との間にあります。なので、空路で到着した場合、レイキャビクに行く前に寄ることも可能。あとは、レイキャビクから有料のシャトルバスがけっこうな本数出てるみたいです。バスチケットと入浴料がセットで売られているという情報もあり、そっちのがお得かも? ちょっと未確認です。詳しい行き方は公式HPに書いてあります。
【1】、【2】では、首都レイキャビクから日帰りで行ける手軽な観光地なのですが、これ以降は、どうしても長距離移動が必要になる場所。物価が高いことで有名なアイスランドなので、どこまで行くことが可能なのか分かりませんが、どれもすばらしいスポットなので、なるべく全部行きたい。
【3】超神秘的で萌える「青い氷の洞窟」で息を飲みたい
息を飲むほど美しいとは、このこと! とか思っちゃう、青い氷の洞窟。「Crystal Cave」とも呼ばれるこの洞窟は、美しいブルーが印象深い神秘的なスポットです。アイスランド南東部に位置する「スカフタフェットル国立公園(Skaftafell National Park)」にある透明ブルーの氷の洞窟。この青! どうですか!
なんか、この世のものとは思えないです。氷河の氷って、長い時間をかけて積もった雪が、その重さによって押し固められたものなんです。雪って意外と重いので、その重さで、中の空気が抜けちゃって、ほとんど空気を含んでいない純度のすごく高い氷が完成します。このようにしてできた氷は、太陽からの光のうち、青以外の色をすべてシャットアウトしてしまうらしいです。こんなメカニズムのおかげで、洞窟内部は、氷を透過できた“青”のみの世界に。
この洞窟は、ヨーロッパ最大の氷河である「ヴァトナヨークトル氷河(Vatnajökull)」の凍結ラグーンに位置しているそう。凍結ラグーンとか言われてもちょっとよく分からないですが、分かりやすく言うと、“氷河”って、つまり河なわけです。河っていうからには、本来流れているもの。ただ、気温の下がる冬の間、その一部が凍ってしまって、こんな不思議な洞窟を作り上げるんですね。なので、洞窟の位置は常に変わるらしいです。なぜなら河だから。そして非常に残念なことに、気温の高い夏は行くことができません(たぶん4月から10月くらいは無理なんじゃないかと…)。氷が解けちゃって危ないらしいです。私が行こうとしてるのは、思いっきり夏。冬に来たら必ず訪れます。
■スカフタフェットル国立公園(Skaftafell National Park)
How to go
夏はレイキャビクからバスが出ているらしいです。所要7~8時間。でも行きたいの冬なので、どうしよう。レイキャビクからツアーとかあるかもしれません。現在調査中。
【4】北極圏にある島「グリムセイ島」で完全な白夜&極夜を体験したい
アイスランドの北側、レイキャビクに次ぐ第二の都市「アークレイリ」からさらに飛行機に乗って30分(意外と近い)に位置する「グリムセイ島(Grímsey)」。島の中ほどに北極線、つまり北緯66度33分の線が通っているアイスランド最北の有人島です。島の北側約3分の1は北極圏内にあるため、ここでは、夏に完全な白夜、そして冬には完全な極夜が体験できるんです。
これで夜10時ですって! でも白夜って写真じゃあんまり伝わらないな。夜明るいってだけだもんね…。
それから、このグリムセイ島では、空港で「北極圏到達証明書」というのを発行してもらえるらしいです。あとは島内のギャラリー・ソゥル (Gallerí Sól)というお店で買うことも可能。なかなかおもしろいです。
■グリムセイ島
■How to go
一番早いのは、レイキャビクから飛行機でアークレイリまでひとっ飛び。アークレイリからグリムセイ島までさらにひとっ飛び。でもこれ超お金かかる~。ゆっくりまわるなら、いっそバスでアイスランド1周とかするのがいいんじゃないかな。こちらのサイトにいろいろ移動方法が書かれており役立ちそうです。行く前にもうちょっと勉強します。
グリムセイ島への起点となるのが、アークレイリという街ですが、ここもなかなか素敵そう。近くには「ミーヴァトン湖(Mývatn)」という、火山の噴火によって噴出した溶岩が、川をせき止めて出来上がった湖がある。そんな土地柄だから、「ミーヴァトンネイチャーバス」という温泉もある。この温泉は、冬、オーロラ観賞しながら入浴できるってことで有名みたいです。行ってみたいな~。
【5】「セリャラントスフォス」で空をバックに滝を眺めたい
滝の裏にくぼみがあって、そこに人が入れます。そして裏から見た滝がこんな感じ。とても個性的です。たくさんの美しい滝があるアイスランドの中でも、私が一番行ってみたいのがこの滝。「セリャラントスフォス(Seljalandsfoss)」。言いづらいな。青空をバックに滝を眺められるなんて貴重な体験。ただし、ちょっと不安なのが、ネットで画像検索すると
こんなPhotoshopでめっちゃ加工しました感満載の写真がいっぱい出てくる。これキレイすぎて嘘くさい。
なんか虹とか足しちゃって! これなんてオーロラ! え、これ加工済みだよね?
さすがにこれは嘘だよね~。なんかこういう画像ばっかり出てくると、実はがっかり名所で実物はたいしたことないっていう危険がある。こういう場所は要注意だ。でも、もし、万が一、これらの写真が、ほぼ加工してないんだったら、それってすごいよね。キレイすぎ!
■How to go
レイキャビクから路線バスが出ています。所要2時間30分。
自分が冬に行けないからって上記に入れませんでしたが、アイスランドと言えばオーロラっていうぐらい、オーロラ遭遇率が高いんですって。国全体がオーロラベルトの直下なので、冬にはいろんな場所でオーロラを見ることができます。滝×オーロラとか、温泉×オーロラとか、間欠泉×オーロラとか、なんかもう、すごすぎておなかいっぱい! 自然の魅力がいっぱいのアイスランド、でもそのぶん「夏じゃなきゃ行けない」、「冬じゃなきゃ見られない」っていうスポットが多い!! まあこればっかりは仕方ないですし、だからこそ行けた時の感動もひとしお! 夏に行ったあとは、必ず冬に行きますから! それまでこの雄大な自然が壊れることのないよう心から願っています。
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