潜ってみたい淡水ダイビング5つのスポット
ダイビング、超ビギナーの私ですが、いつかは潜ってみたい場所というのがたくさんありまして、その中でも、“淡水”をキーワードにご紹介したいと思います。海水とはまた違った水中世界が見られる魅惑のスポット満載。写真を見ているだけでもため息が出ます。
■淡水ダイビングとは
そのまま、海水(塩水)じゃなくて淡水(真水)でのダイビング。私はまだ淡水を経験したことがありません! 中途半端な知識でうかつなことを言えないので、以下「ダイバーオンライン」さんの内容を引用させていただきます。
淡水ダイビングで注意することは?
まず、淡水では浮力が小さくなるためウエイトを1〜2㎏減らす必要がある。また、夏でも水温が低いことが多いので防寒対策も忘れずに。さらに、標高が高い湖などでは高所ダイビングとなることもあり、通常のダイビングと同じ水深でもダイバーにかかる圧力が異なってくる。浮上スピード、安全停止の水深、ダイブテーブルの引きかたなども異なってくるので事前にしっかり計画を。ダイブコンピュータは高所・淡水モードに切り替えておこう。各指導団体の淡水・高所スペシャルティを受講しておくと安心だ。
「ダイバーオンライン」より引用
なるほど、海のダイビングとはかなり異なるようで、しっかり勉強してから挑まないとだめですね。ということで、夢と希望に満ち溢れた初心者ダイバーの私がぜひ潜ってみたい、おすすめの淡水ダイビングスポットをご紹介します。
【1】光のカーテンをくぐれる魅惑の地底湖「セノーテ(Cenote)」
カンクン@メキシコ
石灰岩地帯の洞窟など、陥没した穴に水が溜まってできた湖や井戸のこと。いわゆる地底湖ですね。石灰岩の洞窟なので、底には大規模な鍾乳洞が見られます。スノーケリングでは潜ることのできない地底の鍾乳洞を見られるのはダイビングならでは。長い年月をかけて濾過された水の透明度は非常に高く、なんと視界100mとも言われています。なんと、メキシコのユカタン半島には3000以上ものセノーテがあるらしい!
この地域の古代文明「マヤ」の人たちからは、聖なる泉と崇められ、崇拝の対象にもなっていたそう。雨の神を祀ったセノーテは、古代マヤ文明の人々にとって、異世界への入り口。そんな神秘的な場所でのダイビング、さぞかし素敵なんでしょう?
私が潜りたいのは「グランセノーテ(Gran Cenote)」と「ドスオホス(Dos Ojos)」。そりゃあもちろんお金がたくさんあればもっといろんなセノーテを潜ってみたいんですけどね。
■グランセノーテ(Gran Cenote)
「グランセノーテ」はその名のとおり、グラン(=大きい)セノーテ。このセノーテは、地底湖に光が射したときに見られる「光のカーテン」がとても美しいのが特徴。エントリーしてすぐにこの光のカーテンを見られるらしいので、写真のような幻想的な雰囲気を味わいたいならここがおすすめ。
■「ドスオホス(Dos Ojos)」
「ドスオホス」は、ドス(=2つ)の洞窟という意味で、潜るエリアが2か所あるそう。カンクン周辺で最大の広さを誇るので、グランセノーテよりも混雑度合いが低く、洞窟を満喫できるのがポイント。あと、その広さのおかげで水の濁りも抑えられ、透明度は抜群だそう。
グランセノーテに比べると、光が入りづらいので、水の色がグランセノーテより深みのある青なんですって。写真を見ているだけでため息がでます。本当にキレイ。こちらのNaverページにめちゃめちゃ詳しいセノーテの種類情報が載ってました。この情報量すごいな。
それから、ダイビングではなくスノーケルと飛び込み(? )がしたくて、もう一つ行きたいセノーテがこちら。
■「イ・キル(Ik-Kil)」
この円形の洞穴と、植物の根っこと、差し込む光の感じ、美しいな~。フォトジェニックな場所ですね。上から見るとこんな感じ。
私も飛び込みたい! 深さは50m以上あるそうなので、飛び込んでも大丈夫!
え、大丈夫かな? けっこう高そうですね。そして、混雑時はこんな感じ。
「人がゴミのようだ」(ムスカ/『天空の城ラピュタ』より引用)。世界遺産のチチェン・イッツァにほど近い場所にあるのでセットのツアーもあるらしく、とっても手軽に行きやすいため、観光客がたくさん。
■How to go
ダイビング機材レンタルしなきゃなので、ダイビングのツアーに参加するのがベスト。カンクンやプラヤ・デル・カルメンなどにたくさんダイビングショップがあります。
■ベストシーズン
乾季の11~4月がベストシーズンで観光客も増加し料金も上昇してくる。9~10月にはハリケーンが来ることもあるので要注意です。5~10月の雨季のシーズンには多少透明度が落ちるそう。死者の日が11月1、2日なので、そのあとセノーテダイビングっていう日程がいいかな~。時間帯で言うと、たくさん人が入って濁ってしまう前の、早い時間のほうが透明度の高さを実感できます。でも光のカーテンを見るなら、正午くらいが一番キレイだそう。
【2】「グリーンレイク(Green Lake)」で公園を浮遊体験
シュタイアーマルク州@オーストリア
よく旅行系キュレーションサイトでもまとめられているので、目にしたことがあるかもしれません。こちらは、オーストリア・シュタイアーマルク州トラゲスにある「グリーンレイク」。「グリューナー湖」とも呼ばれています。この景色、まるで『崖の上のポニョ』じゃないですか! キュレーションサイトでは『天空の城ラピュタ』だと言われていますが。
このシーンです。ラピュタに着いたパズーとシータが水面をのぞき込むと、
水底に沈んだかつて栄えた古代都市が。
っていうシーン。でもどっちかっていうとポニョで、町が水に沈んじゃったシーンっぽいなあ。
ほら、道路とか。
芝生の感じとか。ま、それはいいとして、水底に沈んだベンチとか遊歩道とか木とか花とか、とても幻想的。こんな不思議な光景どうやってできたの? と思いますよね。これは、このグリーンレイクにアルプスの雪解け水が流れ込むことで生み出されています。普段は地上にある公園が、水位の上昇する春~夏の数か月だけ水底に沈んでしまうらしい。冬の間はこんな感じ。
景色がきれいなので、普通にハイキングスポットとして人気です。水深も1~2m。でも、春になって、雪解け水が流れ込んでくると、こんなふうになっちゃうんです。
ベンチだって、
こんな感じ。
こういうことするよね~。
雪解け水が生み出す期間限定の湖だから、透明度は非常に高く、水深は12mほどになるといわれています。公園の中を泳ぐ、という貴重な体験、ぜひ味わってみたいものです。
■How to go
調査中
■ベストシーズン
ベストっていうか、ダイビングできるシーズンが限られているので、そこに合わせて行くしかありません。5月末から6 月にかけてがもっとも水位が高く、ダイビングのチャンス。7月後半になるとだんだん水位が下がり始めてしまうそうですよ。
アルプスの雪解け水が流れ込む場所でもう一つ、スイスにあるヴァルツァスカ川(verzasca)もかなりの透明度だそう。流れがある川は、湖などよりは濁りやすいのですが、この川は水深10m前後ととても深く、さらにアルプスの水がキレイなので、こんなにも透明度が高いらしい。
水底のダイバーがくっきりですね。川なので、たぶん1年中潜れるっぽいですが、やっぱり雪解け水が流れてきて透明度もアップする5~7月くらいがいいんじゃないかな。
写真見ると、だいたいみなさんドライスーツなんで、夏でも水温低いんでしょうね。真冬はさすがに寒いかぁ。
【3】神秘的な地球の割れ目に潜れる「シルフラ(Silfra)」
シンクヴェトリル国立公園@アイスランド
私がアイスランドに行ったら一番やりたいことナンバー1がこのシルフラダイビング。「ギャオ」という地球の割れ目に潜っていけるダイビングです。地球の割れ目って何? ですよね。この地域はユーラシア大陸プレートと北アメリカ大陸プレートの境目にあたり、そこに深い溝があるっていう、ほんとに地球の割れ目なんですよ。なんともスケールのでかいダイビング! めっちゃ割れ目感ありますよね。
透明度の高さも抜群で、視界100mとも150mとも言われています。
■How to go
アイスランドの首都「レイキャビク」周辺のダイビングショップで予約をするのが一般的。そこから車で数時間程度なので、機材借りつつツアーで潜ります。
■ベストシーズン
土地柄、夏でも水温は2~3度。年間通して一定らしいですが、それでも冬は地上が極寒なので、おすすめシーズンは夏。あまりに寒いと、苦行でしかないですもんね。夏でもドライスーツが必須だそうです。
★こちらでも紹介しています。
【4】ここでしか見られない淡水系熱帯魚の宝庫「マラウィ湖(Malawi lake)」
ケープ・マクレア(Cape Maclare) 、カタベイ(Nkhata Bay)@マラウィ
“湖のガラパゴス”、そう呼ばれる世界でも稀有な湖が、アフリカ中部マラウィにある「マラウィ湖」だ。なぜガラパゴスかというと、ここでしか見られない希少な固有種の宝庫だから。湖に適応して独自の進化を遂げた生物による豊かな生態系がみられるんです。数十万年から数百万年前にできたといわれるマラウィ湖(ざっくりだな)ならでは! 魚のことは詳しくないですけど、ここに生息する独特なカラーリングのシクリッドという魚の美しさは熱帯魚ファンの間では有名(らしい)。
これシクリッド。ん~、まあ、きれい。
これも、まあ、きれい。でも、私魚詳しくないんで、全然わからないんですけど、なんか、南国のビーチにいる熱帯魚みたい。
そうです、このマラウィ湖は、淡水系熱帯魚をたくさん見られるってことで有名。
ほらこんなに。なんか淡水って、黒とかグレーとかの泥っぽい魚のイメージなんですけど、ここにはカラフルな魚がたくさんいます。
まじか。たくさんって。ほんとにたくさんだな。ほんとかな。
このマラウィ湖、見た感じ広すぎてもうなんか海みたいなんですよ。
その広さ、なんと、九州の沖縄と鹿児島を除いた分くらいあるらしい。アフリカ東部を縦断する大地溝帯の南端部に位置しており、この海溝に水が溜まってできたのがマラウィ湖。なんと、ここも大地の割れ目なのか!
ちなみに、このマラウィ湖、ビルハルツという住血吸虫が生息しています。住血吸虫とは何か。読んで字のごとくなんですけど、皮膚を貫通し体内に入ってきて…
こんな感じ。超こわいじゃん。でも、ここでダイビングやめようって言ったところで、このあたりで食事したりシャワーあびたりしたら、その水完全にマラウィ湖なんで、けっきょくリスクは同じかもしれませんね。こんなにきれいなのに…。
■How to go
ケープ・マクレア、カタベイどちらも、マラウィの首都リロングウェからバスなり乗り合いタクシーなり、トラックの荷台なりでなんとかして行くしかない。とりあえず、湖沿いをまっすぐなので、道は分かりやすいはず。
■ベストシーズン
暑い乾季といわれる10~11月が最も暑い時期で平均気温は23度前後。5~8月頃が平均気温15度から18度程度で涼しい時期。乾季のほうが水が濁ってなくていいんだろうけど、気温・水温ともに低いです。淡水&高地ダイビングになるので、ご注意ください。
【5】極寒の氷の下から地上の景色を眺められる「バイカル湖(Lake Baikal)」
イルクーツク・リストビャンカ@ロシア
世界最古、世界一の透明度、世界一深い湖、世界一水量の多い湖、と世界一づくしのロシアにある「バイカル湖」。冬のバイカル湖、氷点下38度くらいだそうで、その湖面には1mくらいの氷が張ります。“シベリアの真珠”と言われるほど、透明度が高く美しい湖の水は、不純物をほとんど含んでいないため、その氷も超透明で、まるでクリスタルのよう。そんな氷を、水面下から見上げると…
やばい! 超キレイ! 幻想的ですね。
そして、冬のバイカル湖、地上の景色も神秘的です。
めっちゃ透明度の高い氷の上、地球じゃないみたい。
■How to go
調査中
■ベストシーズン
冬、ですかね。極寒だと思いますけど。でも冬じゃないと氷見られない。アイスダイビングって言うくらいなんで、せっかくなら真冬にチャレンジするのがいいかと。でも、かなりの上級者向けスポットだと思います。
潜ってみたい淡水5選、いかがでしたか? 淡水、高所、ドライスーツと私が未経験なことばかりで、こんなところ潜れるのはもう少し先になってしまうかもしれませんが、ぜひチャレンジしてみたいな~。
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