【世界一周×旅ブログ】旅しながらブログ運営するメリット・デメリット
世界一周をやるに際して、その様子をブログにてご報告していくことに決めました。そして、キューバ滞在中の1か月を除き、毎日朝7時過ぎ(日本時間)に投稿をしてまいったわけですが、本日はその結果をいろいろな側面から分析したいと思います。この投稿では、「ブログ運営」についての包括的な内容というよりは、“世界一周しながらブログを運営する”ということに焦点を絞ってみようと思います。
私がブログを始めた理由は、あとで同じ地域を旅する方々の役に立ったらいいなぁという思い。そして、収益化。少しでもお金が入ったらいいなぁと思って。そんな私が世界一周しながらブログ運営をやってみて分かったことをまとめます。
ちなみにこちらが出発前に綴った「旅しながらブログを書くこと」への思い(無理に読まなくても差し支えありません)。
世界一周しながらブログを書くメリットとデメリット
ひとはなぜ旅をしながらブログを書くのか。ここでは「世界一周をしながらブログを更新するメリット・デメリット」について考えていきたいと思います。旅を終えた今の私が考える、メリット・デメリットは以下の通り。(“帰国後にブログを書く”ではなくあくまで“旅をしながらブログを書く”ことについてです)
【メリット】
■鮮度の高い情報をタイムリーに伝えられる
旅をしながらブログを書けば、すでに日数の経過した過去の情報ではなく、数日以内の情報を発信できます。日本から遠く離れた外国の現状をリアルタイムでお伝えできる面白さがあります。
■いろいろな情報を忘れない
壊滅的な記憶力しか持ち合わせていない私ですから、これはかなり大事。できるだけ日を置かずにブログに書き残すことで、場所、日付、時間、金額、手段など後から旅をする方に有益な情報を正確に記しておくことができます。
■その時その瞬間に感じたことを残せる
旅行中、写真はかなり撮ったので、時間がたってからでもそれを見返せば、なんとなくそこで見たものを思い出すことはできます。しかし、その時にどう思ったか、どんなふうに感じたかは、けっこうあっさり忘れてしまうんですねぇ(私の場合)。
時間がたってから思うことと、その瞬間に思うことが同じとは限りません。あとで振り返った時に「あぁこのときの私こんなふうに感じたんだなぁ」と分かるのはけっこう面白いんじゃないかなぁ。
■「ブログで発信すること」を意識すると観光に力が入る
ほかの方がブログで紹介していないような場所に行ってみたくなったり、宿でごろごろするのをやめて「せっかくだから出かけてみようかな」と思えたり。ブログでいろいろ紹介したいなあという気持ちが行動力につながります。もう一歩踏み込んでみよう、と積極的になれたのは、ブログがあったからこそ。
■正確な情報収集に真剣になる
のちにこの場所を旅する方々のために情報を残すとなると、その情報の正確性が非常に重要になってきます。そうすると、ソースが「誰かのブログ」という情報ではなく、自分自身がしっかり現地で仕入れようと思うもの。実際に現地で確認したり、現地の人に聞いたり、情報収集に力を入れるようになりました。
ガイドブックですら間違っていることや、古い情報をそのまま掲載している場合がありますから、リアルタイムで現地にいる旅人こそが、最新かつ正確な情報にもっとも近いのです。
■生存を確認してもらえる
ブログを絶えず更新することで、日本にいる家族や友人に「生きてますよ」ということを報告できます。
■旅をしながら収益を生み出せる
ブログにアフェリエイト広告を貼っている場合は、そこから収入が生まれます。私の場合月々1万円程度という、ほんのおこずかい稼ぎではありますが、ないよりは全然ありがたいのです。
【デメリット】
■ほかのことをする時間が減る
私に関して言うと、“ほかのこと”というのは主に読書です。読書はすごく大好きなのですが、空いた時間はブログ執筆にあてることが多かったので、本を読む時間が減ってしまったのが少し悲しかったなぁ。キューバ滞在中のブログ無更新期間は、たくさん本を読むことができて幸せでした。
■人とのコミュニケーションが減る
一人で過ごす時間が多かったとはいえ、一切誰とも接することなく旅をしていたわけではありません。たくさんの旅人が集まる宿では、誰かとおしゃべりをしたり、何かしらコミュニケーションをとる機会もありました。しかし、その時間をブログ執筆に充てるわけですから、ブログを書かないよりは、書くほうが人とのコミュニケーションは減るんじゃないかなぁ。
■睡眠時間が減る
上で挙げたコミュニケーションに関してですけれども、この時間を減らしたくない場合。じゃあ何を減らすかっていうとそれは睡眠時間です。
さすがの私も、誰かにフレンドリーに話しかけられて「すいません、ちょっと今ブログ書いてるんでほっといてもらっていいですか」なんて外部刺激完全シャットアウトするほど空気が読めないわけではなく…。
明るい時間はできるだけ観光や移動に充て、宿に帰って適度に人と接し、そうして夜遅めの時間帯からブログを書きはじめることが多かったように思います。
私はブログを書くのに時間がかかるタイプでして、睡眠時間が圧迫されることがけっこうあったなぁ。
■インターネット接続のために追加料金がかかる
私は世界一周出発時から、ブログは毎日更新しようと決めておりましたので、Wifi環境マストで滞在場所を選んでおりました。ですから、追加のWifi接続料を払ったり、割高なWifi付きホテルに滞在したり、そこらへんは必要経費だと思っていたのですが、そうは言ってもこの費用は積み重なると意外と馬鹿になりません。
■荷物が重くなる
ブログはパソコンで書きたい派なので、ラップトップを持ち歩いておりました。これ、意外と重いんですよねー。タブレットとかスマホで済めばもっと荷物は軽くなるのになぁ。ブログを書かないのであれば、たぶんiPhone6が1台あれば十分だったと思います。
ブログを毎日更新する必要はあるか
旅をしながらブログを書くとのと、毎日更新するというのはまた別の話。毎日更新ってね、実はけっこう大変なんですよ。そこで、どういう環境・人物であれば毎日更新しやすいのかをまとめてみます。
【私が考える「毎日更新に向いている環境・人物」とは】
●インターネット接続が可能な地域
滞在している宿や近くのカフェでインターネットに接続できないと厳しいと思います。
マダガスカルとエチオピアでは、現地SIMを買ってSIMフリースマホに入れて使用していました。スマホのデザリング機能を発動してパソコンでのブログ更新を試みましたが、容量を食いまくって、一瞬にして既定の容量を超えてしまいました。
WordPressでブログを更新するのは、思っている以上にたくさんのパケット消費がありますので注意が必要です。
私が旅したアフリカは、首都や主要都市のホテルでは無料Wifiを提供しているホテルも多いのですが、地方に行くと、ネットに接続できる時間が限られていたり、有料だったり、頻繁に途切れたりします。
中米は、思っていたよりもかなりインターネット環境に恵まれていて、観光客が訪れるエリアでは、けっこう田舎でも、基本的にフリーWifiが提供されておりました。
ただし、キューバは完全に別枠で、独自のインターネットルールがありますので渡航前にご確認を(詳細はこちら)。私はキューバにいる1か月間だけは、ブログの更新を一切しませんでした。
●夜外出しづらい地域
私が旅したアフリカ・中米は、基本的に、暗くなってからの外出を避けたほうがよいエリアです。
もちろん治安面に不安があるというのが一番の理由。そうでない場所でも、夜はお店が全部閉まっていてとくに見て周るものがないという場所や、真っ暗すぎて物理的に出歩けない場所なんかもありました。
そうなってくると、かなり早い時間に宿に帰還することになります。
アフリカ南部旅行中は冬だったので、16:00くらいからだんだん暗くなり始めますからね。そうして宿で過ごす時間が長くなり、結果ブログ執筆の時間が生まれる、とこういうわけです。
●1人の時間が多い人
振り返ってみれば、一人で過ごす時間が多かった私。
ほかの旅ブロガーさんと比べても、ぶっちぎりで人と交流していないと思います。威張って言えることではないです。
ただね、ブログ運営という作業に限って言うと、友達・仲間・旅の同行者がたくさんいる方は、毎日更新するの難しいんじゃないかなぁって。なんとなく気を遣っちゃって「あんまりブログにかかりっきりだと申し訳ない」なんて思いそう。っていうか、そのような方々は、無理に毎日ブログを更新する必要はないんでしょうけどね。
幸い私は、飲みに行ったりもあまり好きではないですし、クラブとかも嫌いですし、一人で過ごすのが好きですし、何と言いますか、ほっといても自然とブログを書きやすい環境に身を置いていたようで…。ですから、なにかを犠牲にしてブログを書いてる感というのはほとんどなかったです。
が、正直無理に毎日は更新しなくてもいいかなぁと思います。
収入につながるっていっても、費用対効果で考えるとそれはもう笑っちゃうぐらい悪いです。時給100円にも満たないんじゃないかなぁ。あと最初に述べた、“旅をしながらブログを書くメリット”ですけれども、これ別に毎日更新しなくても得られますからね。
結論(私の場合)
最終的には習慣化してしまって、メリットがどうとかデメリットがどうとか考えなくなってしまったブログの毎日更新。ただまあ、やっぱり「めんどくさいなぁ」と感じる日があったのも事実。最初に「毎日更新する」と決めたのでやってみましたけど、最後の1、2か月は「いやもうここまでやったんだから頑張ろうよ」と自分を奮い立たせる日もありました。
それでも、私の結論は、
「旅をしながらブログを書いてよかった」
です。
世界一周をしていると、とにかく、次から次に新しい「思い出」が生産され、膨大な量の情報が入ってきます。忘れたくないことばかりなのに、残念ながら私の脳の容量ではその全部を記憶しきれません。
「ブログ」という手段を用い、高速でインプットとアウトプットを繰り返すことで、なんとか現実に起こっていることを整理できていたように思います。
あとね、散々メリットデメリットとか言っていろいろ書いてきましたけど、最後の最後に私は気が付きました。
先日アップした、世界一周ラストの投稿。
このあとに、かつてないほどにたくさんのコメントをいただきました。しかも、そこには、全く予想していなかった言葉、
「ありがとう」
というワードがたくさんちりばめられておりまして、私は正直驚いてしまいました。
後に旅をする方々のお役に立てればと、より正確な情報をたくさん残すことを目指してブログを書いてきましたから、時々いただいていた「役に立ちました」「ブログで紹介していたところに実際行ってみました」なんていうお言葉がたいそう励みになってはいたのですが、
どうやら、そういうことではないみたいなんですねぇ。
「楽しませてくれてありがとう」
「いっしょに旅をしている気持ちにさせてくれてありがとう」
とこんな感じで、何かしらの具体的な情報ではない部分をさして「ありがとう」と言ってくださっているようで…。
正直な話、「おつかれさま」とか「よくがんばりました」とかねぎらいの言葉のひとつやふたつあってもいいかなって…。そんな期待はありました。自分で言うのもなんですけど、飽きっぽい私にしてはがんばったなって思いますもん。
ところが、びっくり、斜め上からまさかの「ありがとう」が降ってきたもんですから、
え…ちょ、ヤダ… あ、ありがとうとかそんな…(涙目)
という具合に、大げさではなく本当に本当に心からグッときました。
ただただブログを書いていただけですけど、お会いしたことのない誰かに「ありがとう」と言ってもらえる何かしらを提供できていたなんて、これはもう、なんて言うか、すげーうれしいです。
いまこれ言っちゃうと、本日の投稿の9割が無意味になってしまう気もしますが、最後のこの瞬間だけで、無条件に、
「あぁ、ブログやっててよかったなあ」としみじみ思いました。
以上で、旅しながらブログ運営するメリット・デメリットについてのまとめを終わります。最後までお付き合いくださってありがとうございました。あくまで私の個人的な意見ですので、考え方がかたよっている部分、見えていない部分があるかと思いますが、旅ブログを検討なさっているかたの参考になれば幸いです。
コメント4件
mayumiさん、毎日楽しいブログをありがとうございました~(=゚▽゚)/
そしてお疲れ様です!
毎日このブログのお陰で元気をもらいながらお仕事に通っていました~\(^^)/
きれいな写真に、読みごたえのある文章。毎日の更新が楽しみでした~本当にありがとうございました☆★
まゆみさんの文章は、とても分かりやすくて読みやすいです!また遊びに来ます。