パナマ(9)パナマ・シティの民芸品マーケットめぐり&おすすめ土産「モラ」
世界一周をしてると見せかけて実はしていなかった私は、現在中米のパナマに滞在中。本日は、パナマ・シティ最終日ということもあり、パナマのお土産を買いに行きたいと思います。お目当ての品は「モラ」。ここに来たら絶対に手に入れようと思っていたパナマならではの民芸品です。
【現在地】パナマ・シティ(パナマ)
Panama City(Panama)
【気温】36度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1USドル=約115円
モラ(Mola)ってなんですか?
モラ(Mola)とは、もともとパナマの「サンブラス諸島」周辺に暮らすクナ族の民族衣装に用いられてきた飾り布。おもに、クナ族の女性のブラウスの胸元に使用されていたそうです。
装飾性が高く、インテリアや小物にしてもかわいいので、今では観光用のお土産品としてつくられ、サンブラス諸島以外の場所でも販売されています。アメリカを中心に世界中に愛好家がおり、サイズの大きなもの、凝ったデザインのものには、かなりの高値が付くんだそう。
色の違う布を重ねて縫い、模様の形にくりぬいて作る独特の製法は、他に類を見ないモラならではのもの。刺繍とパッチワークキルトのありとあらゆる技法をふんだんに取り入れて作られた、非常に手の込んだ芸術品と言っても過言ではないのです。
と、こうして説明してみましたが、写真を見ていただいたほうが早いですね。本日は、このモラを探し求めて、パナマシティのお土産マーケットを歩いてみましたので、その写真をご覧ください。
こちらがモラです。
どうですか!? すんごいかわいくないですか!?
このなんともいえないゆるさ!
私の美的感覚のはるか斜め上を行き、見ているだけでもすごく面白いわけです。
モラのモチーフは、彼らの身近にあるサメ・カニ・エビ・カメなど海の生き物をはじめ、聖書を題材にしたものから、スポーツ、乗り物、生活用品、はては架空の生物まで。その想像力やアイディアは尽きることがありません。
特徴であるカラフルで華やかな色使いも写真をみていただけると一目瞭然だと思うのですが、これらの布を身に着けたクナ族の人々は「太陽をまとった人々」とも呼ばれています。
そんなモラは、パナマ・シティの「民芸品マーケット」で手に入ります。
私が事前に調べた情報によりますと、パナマ・シティにあるめぼしい民芸品マーケットは3か所。本日はそのすべてに足を運んでみましたので、その様子をお伝えします。
1.パナマビエホの近くにある「CENTRO ARTESANAL DE PANAMA VIEJO」
昨日ご紹介した「パナマ・ビエホ」という遺跡のすぐ近くにある中央民芸品市場。場所はこちら。
このようなしっかりした新しめの外観。
中に入ると…あ、けっこうお店があります。20店舗くらいですかねぇ。
ただ、そのほとんどが閉まっています。
えっとー…ほかにお客さんは?
いません。
だいじょうぶかなぁここ。
でも、3軒くらいはオープンしていて、モラもしっかり確認することができました。
パナマ・ビエホに行かれる方はついでに立ち寄ってみるとよいと思います。パナマビエホへの行き方はこちら。
2.町の中心地にある「Mercado de Buhonerias y Artesanias」
こちらのマーケットは、地下鉄「Cinco de Mayo」駅から徒歩3分。たくさんの人や車が行き来する町の中心エリアに位置します。地図はこちら。
こんな繁華街の好立地に立つマーケットですから、さぞやいろいろなお土産屋さん&モラ屋さんがあるんだろうなぁと思いきや…。
ゴーストタウンみたいになっちゃてます。この日は土曜日だったのでお休みだったのかな?
でも観光客目当てのお土産ならば、土日は営業したほうが…なんて勝手な心配をしてしまいますが、とにかく、土曜日の市場は非常に閑散としておりますのでご注意ください。
あと、目のマークがこわい。
さあ、最後にご紹介いたしますのが、本命のマーケットでございます。
3.町はずれにある「CENTRO MUNICIPAL DE ARTESANIAS PANAMENAS -BARBOA-」
市場の名前を直訳いたしますと、“パナマのいろんな地方の女性たちの手による民芸品を扱うバルボア中央市場”となります。地図で言うとこのあたりにあります。
町中からはそれなりに距離があります。私は「カスコビエホ」あたりから歩いてきましたが、あとで『地球の歩き方』をみたらこんな感じで、
ダメなところをつっきってしまったようですので、もし行かれる際はタクシーを利用したほうがよいように思います。
治安悪化地域のど真ん中にあるこちらの市場ですが、本日の中で最高の品揃えでございました。
市場のお店の中には、サンブラス諸島出身のクナ族さんもいらっしゃり、私のつたないスペイン語ではありますが、なんとかぎりぎり会話も交わすことができました。こちらがクナ族の女性です。
店内には期待していたとおり、たくさんのモラが飾られており、それはそれはかわいくって。
こちらもクナ族さん。
お店はこんな感じー。
こんだけモラが揃うと、圧巻です!!
細かい刺繍。ものすごく手が込んでいます。
いろんなステッチ方法が使われているのもポイント。
ほかにも、クナ族の女性が手や足に付けていらっしゃるアクセサリーや、
きらびやかなピアス、ブレスレットなども並んでおりました。
悩みに悩んだ結果、私が購入したのがこちら。
元気いっぱいのトビウオもしくはカジキマグロのポーチと、ダイビングでたくさん出会ったホワイトチップリーフシャークのポーチ。各7USドル(約770円)。
素敵なパナマ土産を買うことができましたー。
たぶん、こういったデザインが、もともとのクナ族の方々の伝統的なもので、
こっちはお土産用なんじゃないかなぁと思います。
でも、どっちも素敵なので、お好みに合わせてお選びください。
布は、セット販売かのように、縦に連なって飾られておりますが、1枚ずつバラバラの購入も可能だそうです。
本日行ってみたマーケットは、断トツで、「バルボア民芸品市場」がおすすめです。品ぞろえも豊富! ただ、土曜日しか見て周っていないので、もしかしたら平日はほかのマーケットももっと全力で商売をなさっているかもしれません。
それから、カスコビエホの中心にある独立広場にも、お土産屋さんがありました。
暇な方は全部行ってみるとよいと思います。
最後に、パナマ・シティでおすすめのランチスポットをご紹介します。
日本の息がかかった水産市場でランチを食べよう!!
パナマ・シティには、きれいで大きな水産市場があります。地図はこちら。
この市場、遠くから見てもお分かりのように、日本の息がかかった
って言うとなんかあれですが、
日本のJICAの援助により完成した市場なんだそう。
こうして地球の反対側で日本の国旗を見るのはなんだかうれしいものがあります。せっかくなので魚市場でお昼ご飯を食べることにしました。
市場の中は、こんなふうになっていて、
たくさんのお魚と、それを買い求める人たちでごった返しています。
にぎわってるー!!
活きのいいお魚もいっぱい。
ここで売っているのは新鮮な魚介のみでして、食事がしたい人は、その裏手にあるレストランエリアに行くことになります。
魚介市場併設のレストランですから、当然、魚介メニューが豊富。
エビのガーリック炒め定食を注文します。10USD(約1,100円)。
マメといっしょに炊いたご飯と、サラダと、甘くないバナナがセットになっております。
これがねー、超おいしかった。
エビが新鮮でぷりっぷりなのは言うまでもないんですけれども、
お醤油とも違うなんか甘くて適度にこってりしたガーリック風味のたれがかかっておりまして、すんごいご飯がすすむ!!!
トルティーヤとかププサとかとうもろこし系の主食が多い中米でしたが、パナマでは、「ごはんとおかず」という我々日本人にはなじみ深いコンビネーションも主流なようです。
お腹がいっぱいになったところでパナマシティ編終了です。
観光のポイントとしてはですね、
パナマシティくっそ暑い
ということを念頭において、暑い時間帯はあまり動かれないほうがよいかと。いや、動きたくても、その気持ちをごっそりそぎ落とされる暑さがここにはあります。
日中はマジで常軌を逸した暑さですので、「朝早いの無理ー、起きられなーい」とか言ってないで、早めに行動を開始するのがよいと思います。
それでは本日はこにて終了。最後までお付き合いくださってありがとうございます。ではまた明日ー。
コメントを残す