マラッカ@マレーシアで 暇だな~と思ったらやってみるといい 5つのこと
2015年5月/Experience already
バックパッカーさんで、タイを満喫してからシンガポール、インドネシア、フィリピンなどに行かれる方、もしくはその逆でこれからタイを目指される方、マレー鉄道の途中にあるこのマラッカ。寄るべきかどうかお悩みの方がいらっしゃるかもしれません。歴史的景観が楽しめる古都マラッカ。ここではどんな過ごし方ができるのか! では、寄るか寄らないかの判断材料にしていただけるように、私がおすすめしたい「マラッカで暇だな~と思ったらやってみるといい5つのこと」をご紹介ます。
マラッカ(Malacca)とは
マレーシアのマレー半島側に位置するマラッカ。その基礎を築いたマラッカ王国時代、中国(当時は明)の皇女さんがこの地に嫁いできました。それから長い年月をかけて、もともとのマレー文化と中華文化が融合。その結果「プラナカン文化」という、オリジナリティたっぷりの、他にはない個性的な街が生まれました。さらに、16世紀~18世紀にかけて、オランダ、ポルトガル、イギリスの植民地になっていた影響で、さらにいろんな文化が混ざり合っていき、現在のマラッカは、洋風でもあり、中華っぽくもあり、東南アジアな感じもするという不思議な雰囲気に仕上がっています。
街の中心を流れるマラッカ川を隔てて、オランダ広場があるほうはとても西洋風。でもジョンカーストリートなどがある側はザ・中華街で、漢字の看板や漢方&乾物屋さんが目につきます。街はとてものんびーりした雰囲気で、2008年に世界遺産になったのに、そんなに人で溢れ返っているわけでもなく、ゆったりとした時間が流れています。
所在国:マレーシア
公用語:マレーシア語、英語(マラッカでは、中国語も)
通貨:リンギット(MR) ●1MR=約25円/2015年5月現在
気候:年中真夏。11月から2月が雨期ですが、雨が1日中降り続けるわけではないのであまり気にしなくてよい。3月から7月頃は乾季で、特に気温が高い。
行き方:成田や羽田からAir Asiaでクアラルンプール直行がある。時期を選べばものすごく安い。私が行ったときは、ゴールデンウィークなのに往復27,000円くらいでした。
このページのタイトルからしてもう想像できると思います。そう! マラッカ、そんなにやることがなかった…。歴史的景観が楽しめる古都、確かに、オランダ広場、キレイです。
ジョンカーストリートも、昔の中国を思わせるどこか懐かしい家屋や、歴史的にも価値のあるプラナカン建築の邸宅が素晴らしい。でもさ、毎日そればっかり見ててもあれじゃないですか。ビーチとか近くにあるなら泳ぎに行ったりもするんでしょうが、海沿いのわりに泳げるビーチが近くになく、あってもここはイスラム圏。女性の水着はちょっと気が引けます。だったらまあ、適当にぶらぶらお出かけしてみようじゃないか、と。たぶん行ったら分かりますこの感じ。とりあえず、暇すぎてゲストハウスでネットサーフォンとかしてる人、せっかくなので、あまり期待しないでこの5つをやってみてください。
【1】温泉に行ってみよう
「航空券が安いから」という理由でチョイスしたので、何の計画も立てずに行っちゃったもんで。私と同じように、暇だな~何かしたいな~と思われている方、とりあえず、温泉はどうですか? ただでさえあっつい南国なのに、どうしてわざわざお湯につかりに行くのか!? しかも露天風呂! 理由はただ一つ、暇だからです。
ほら、こんな棺桶にお湯をためたような(例えが悪い)、露天風呂! どうですか?
こんなレイアウトの湯船もあります。人が誰もいませんね。なぜなら、ここは常夏、熱帯の国! 誰も真昼間から露天風呂に来ないです。たぶん高確率で貸し切り状態。っていうか、これホントに温泉なの? そう思った方、
ほら、なんか日本語で効果効能的なことが書いてあります。でもかすれていて、さらにじっくり読むとけっこうな片言なんで、あんまり意味が分からないです。たくさん湯船がありますが、それぞれ何が違うかというと、若干水温が違います。ほとんどが超熱いんですけど、2個ぐらい適温のがありました。水温の違いを楽しみながらしばらくいろんな湯船にかわるがわる入ります。そして、だんだんのぼせてきたら、こんな素敵な休憩エリアがあります。暑いのでネコもぐったり。
夕方になると、だんだんと地元の人がやってきました。温泉とはいえ、男女混浴なので、当然水着着用。女性の方は、イスラム圏なので、水着じゃなくてTシャツ&短パンとかにしといたほうがいいと思います。私は、そうしましたよ。地元の女性も、半袖とか長袖のTシャツに膝ぐらいのズボンで温泉に入っていました。イスラム圏の女性って大変…。
■ガデク温泉(AIR PANAS GADEK/GADEK HOT SPRING)
住所:Jalan Gadek Air Panas, 78000 Alor Gajah, Melaka,
料金:5MR(MR=約25円/2015年5月現在)
営業時間:24時間(らしい)。未確認です。
■How to go
マラッカセントラルバスターミナル(Melaka Sentral Bus Terminal)の、路線バスのプラットフォーム側からバスが出ています。(長距離バスじゃないほう)
アローガジャという町と、タンピンという町の間にガデク温泉があります。アローガジャ行きかタンピン行きかどちらにするかは、バス停に付いた時間で決めたらいいと思いますが、私はタンピン行きに乗りました。
●アローガジャ(Alor Gajah)行きのバスで行く場合(料金3RM/1MR=約25円/2015年5月現在):終点のアローガジャ(マラッカから約1時間)まで行ってそこからタクシー(料金約15RMくらい)。
●タンピン(Tampin)行きのバスで行く場合(料金4.5RM/1MR=約25円/2015年5月現在):アローガジャでいったん停車しますが、降りないでそのまま乗車し続ける。数分でバスは出発するので、そこから15分くらい走ったところにあるガデク温泉の前で「降ります! 」という。バスの停留所じゃないので、ちゃんと言わないと停まってもらえないです。でも、初めて行ったら当然場所もわからないので、最初から運転手さんに「HOT SPRINGに行きたい!」と伝えておくのが無難です。ちゃんと教えてくれるので。
帰りは、ガデク温泉の前の道路挟んで反対側に、バス停(らしきもの)がありますので、そこで待ってるとバスが来ます。もしかして、ただの掘っ立て小屋で、バス停じゃないかもしれないので、バスが来たら、乗りたいです的なジェスチャーをしたほうがいいかもです。あと、夕方そんなに遅くまでバス無いらしいので、バスで帰りたい人は16時くらいには、帰り支度を始めたほうがよいかと。
【2】フローティングモスクを見に行ってみよう
かなりフォトジェニックなモスク! 海に浮かんでいるように見えるので、フローティングモスクと呼ばれているそうです。正式名称は、マラッカストレイツモスク(Malacca Straits Mosque)。現地語で、Masjid Selat Melaka。近くには、こんな、記念撮影にぴったりの「マラッカ海峡記念プレート」が。
反対側から見ると、もっと海の上っぽさが強調できます。
そして、夕焼けが時がやっぱりきれいです。ライトアップの色、何で緑なんだろう…。
■Malacca Straits Mosque
住所:Jalan Pulau Melaka 8, Taman Pulau Melaka, Melaka, Malaysia
■How to go
タクシーでもチャリでも、お好きなほうでどうぞ。私は、ゲストハウスでチャリをタダで借りられたので、がんばって自力で行きました。自転車で20~30分くらいの距離。暑いし、オランダ広場周辺の街の中心からは、けっこう距離があるので、体力に自信のない方は、タクシーで行ったほうがいいかもしれません。
1本の橋でつながってる出島みたいなところにあるんですよね。島(ってほど大きくはないんですが)には建設途中の大型集合住宅みたいなのがあります。リゾートマンション造ってたけど途中でやめちゃいました、みたいな廃墟エリアの一番奥にあるんですよね~。夕焼けがきれいな時間帯に見に行って、暗くなっちゃうと、あんまり雰囲気よくないかもしれません。
【3】ココナッツシェイクを買いに行ってみよう
これは、激しくおいしかった! 地元の人も、行列作っちゃうくらいなんですよ。でも分かる! これは本当におすすめです。
なにせ、あっつい中、自転車こいで行きましたから。ひんやりしたココナッツシェイクが沁みました。濃厚なバニラアイスクリーム×採れたて新鮮なココナッツという、超私好みの組み合わせ。甘くておいしい~。ここは、レストランなんで、店内でもシェイク飲めますし、食事もできます。ココナッツシェイクは、テイクアウトもOK。
■Klebang Coconut Shake
住所:Klebang、5、Melaka, Malaysia
■How to go
マラッカの街の中心あたりから行く場合、距離的には、タクシーで行ったほうがいいと思います。でも暇で暇で時間が有り余っているなら、チャリでも行けます。だいたい40~50分くらいかな。ただし、ここまでの道路、けっこうな交通量だし、みんなスピードすごい出すから自転車で行く場合は気を付けてくださいね。
【4】博物館に行ってみよう
「民族と美の博物館(People’s and Beauty Museum)」という博物館。上の写真を見てもよくわからないと思いますが、世界中の、なんと言うか、体のパーツを変形させてオシャレをする風習をまとめた博物館。タイの首長族とか、中国の纏足とか、アフリカのいかつい入れ墨を全身に入れてる民族とか。なぜかそういうのがたくさん展示されていて興味深いです。地球の歩き方に、「バックパッカーに人気」みたいなことが書かれていました。なぜバックパッカー限定で人気なのか謎ですが、私が行ったときは、バックパッカーどころか、全く人がおらず、貸し切り状態でした。
展示されていたでっかい蛾のオブジェ。意味不明。
外に飾ってある恐竜のオブジェ。自由だな「民族と美の博物館」。中の展示品の写真は控えますので、暇つぶしに実際足を運んでじっくり鑑賞してみてください。
■People’s and Beauty Museum
住所:Jalan Kota、75000 Melaka, Malaysia
■How to go
オランダ広場からすぐです。徒歩で数分。
【5】クレイジーな自転車のサイドカーに乗ってみよう
「乗ってみよう」と書きましたが、私は乗っていません。でももうすごい数のこの乗り物がマラッカにいるので、気になって気になって。乗ってる人は完全にさらしもの状態。絶対に知り合いに見られることはないと分かってはいても、これに乗るの、公開処刑に近い。けど、他の海外の旅行者さんはけっこう利用してました。これ、すごくないですか? 自転車の横にサイドカーみたいにお客さん乗せる椅子が付いています。上の写真は、お客さんが乗る席に座って休憩しているドライバーさん。左に自転車がくっついてます。
何がすごいって、これ、株式会社藤子·F·不二雄プロとか株式会社サンリオの許可なんて絶対とってないですよ。なのにこんな…。やりたい放題だな。ホントに自由すぎて笑えます。しかもこれ…
夜めっちゃ光る。しかも、写真ではわかりませんが、大音量で音楽かかってます。曲はドラえもんのオープニング。堂々とこんなことやっちゃって、いっそ潔い。権利関係全部ぶっちぎってます。そして時には集会的な感じで集まったりもします。
圧巻ですね。ドラえもん、キティちゃんがとくに人気です。まだ妖怪ウォッチのジバニャンはここマラッカには上陸していないようです。それから、ディズニー的なテーマで飾り付けている人力車もありました。プーさんのサングラスが粋だなあ。後ろのほうにちょっとリラックマ見えますけど。
どこで乗れるかというと、どこでも乗れます。このように、お店の前とか、人が集まる所で常にスタンバってますので、いつでもこのおじさんたちに乗せてくれと言えば乗せてくれるでしょう。料金は不明です。先ほども書きましたが、私は乗っていないので。
これほどの権利侵害を堂々とやってのけるマラッカ人。ただ、こんなパクり人力車ばかりではないことを、マラッカ人の名誉のためにお伝えしておきます。その証がこちら。
ほら。
これたぶん何もパクってないです。オリジナリティ溢れる装飾。でも、こ、こわい。
マラッカ、なかなかよくないですか? なんだかのんびりしていて、ゆるくって、暇だけどそこがいい! そして、ご飯は安くてめちゃくちゃおいしい! とくに屋台&食堂系ジャンクフードが最高です。ただでさおいしい東南アジア料理×中華料理の融合ですよ。日本人の口に合わないわけがない! ご飯屋さんめぐりもおすすめです。
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