ダハブ＠エジプトでおすすめの5つのこと

2015年7月／Experience already

エジプト東側のシナイ半島というところに位置するダハブ。アフリカ、中東、アジアなどの真ん中に位置する場所柄、多くのバックパッカーさんが、ひとときの安らぎを求めてやってくるビーチリゾート。イスラム国であるエジプトなのに、このへんのエリアだけは、女性もけっこうな露出で街を出歩き、普通に水着になっています。リゾートなのに、物価も超安く、それもバックパッカー人気が高い理由。

ダハブ(Dahab)とは

所在国：エジプト
公用語：アラビア語
通貨：エジプトポンド(EL)　●1EL＝約15円／2015年7月現在
気候：非常に乾燥しており、晴天が続く。この気候が観光地としての発展の一因となった。夏は非常に暑いが、冬、特に夜間は穏やかな気候
行き方：日本から行く場合、まずはカイロ空港へ。カイロからは、陸路と空路どちらからでも行けます。が、陸路だと、外務省の海外安全情報にて、「レベル３：渡航は止めてください。（渡航中止勧告）」（滞在中の方は事情が許す限り早期の退避を検討してください）」というエリアを通過していかないといけません。その辺覚悟を決めて行かれる方は、昼間の長距離バスも夜行バスも出ていますので利用可能。そこを通過したくない方は、エジプトの国内線で、ダハブの最寄り空港「シャルム・エル・シェイク空港」まで飛んで、そこからバスかタクシーでも行くことができます。でも、2015年11月、この空港から飛び立ったロシア旅客機がISに爆破されるという事件が起きましたので、安全面に関してはなんとも言えません。私は、往路は飛行機、復路は夜行バスを利用しました。下記、2015年11月26日現在の情報です。ダハブ周りは、レベル1なんですけどね。行かれる際は、ちゃんとその時の安全情報確認してください。

かつては(こんなに中東情勢が不安定になる前)多くの観光客やバックパッカーであふれかえっていた、らしい。そして、当時のこの町の呼び名は「恋するダハブ」。素敵な響きですね。ダハブは“世界一ダイビングのライセンスが安くとれる場所”として有名。値段が安いのはもちろんうれしいし、さらに海がびっくりするぐらいキレイ。ものすごく透明です。ここに立ち寄るバックパッカーのみなさんが「せっかくだからライセンス取っちゃうー!? 」ってことになるのもわかります。で、ダイビングのライセンスって、グループでとる場合、バディシステムといって、2人1組でいろいろなミッションをこなすんですよね。ここでね、2人の距離がぐっと縮まるわけですよ。んで、ライセンスの宿題とかもいっしょにやったりして。いいですね～、そういうの。で、最終的にカップル誕生となるわけです。

でも、それも過去の話。中東情勢が不安定になりはじめ、今やエジプトも危険な国として認識されております。今のダハブはというと、

しーん…。

反対側も、ほら。こんな状態なので「恋するダハブ」に恋をしたくて今行っても、そこまでの盛り上がりはないかもしれません。あ、でも私が滞在中に出会った男性陣は、みなさんそれぞれに魅力的な方ばかりで、さすがに恋に落ちてどうこうはなかったですが、とても楽しい時間を過ごすことができましたよ! そういった意味では、恋するダハブでした。今も、少ないながら、日本人のバックパッカーさんが訪れていらっしゃるようです。ちなみに、今のトレンドは、「恋するコスメル」らしいです。メキシコのカンクン付近にあるコスメル島。興味のある方はぜひ。私も行ったらレポートします。では、ここダハブのおすすめ5ポイントを紹介します! つってもダイビングがメインなので、他がかなり内容薄くなっちゃててすみません!

---

【1】ダイビングのライセンスを取る

海、超絶透明です! 本当にきれい! 今まで海にあまり近づいてこなかったので他がどうなのかあんまり分からないですが、ダハブが面する紅海という海は、美しいのと、豊富な海洋生物で有名らしいです。ダイビング上級者の方々も憧れる世界的に有名なダイビングスポット。そんなところでライセンスがとれるなんて素敵じゃないですか!?

■How to

①ダイビングショップにメール

今回私がお世話になったのが、ダハブの日本人宿として有名な「Seven Heaven」。ダハブにはもう一軒日本人宿「Deep Blue」というところがあるのですが、今こちらには日本人インストラクターさんがいないという情報をネットで得たので、「Seven Heaven」にしました。行ってもライセンスとれなかったら困るので、事前にゲストハウスにメールを送信。

日本語でライセンスを取りたい。(I wish to receive training in Japanese.)
日本人のインストラクターはいますか? (Do you have any Japanese instructor? )
これであってるかな? とりえずこれで通じたんで大丈夫かな、と。

→いるよ! の場合、②へ。いない場合は、ちょっとどうすればいいか分かりません。命かかってるし、さすがに私はあれを母国語以外でやってまともに理解できる気がしないです。ちなみに、私にダイビングを教えてくれた日本人のインストラクターさんは、たぶん今はもうダハブにいらっしゃらないです。もしかしたら、別の方がいらっしゃってるかも? 詳細不明ですみません。

②スタート希望の日時と、取りたいライセンスの種類を伝える

Seven HeavenはPADIという団体に加入しているので、必然的にライセンスはPADIのものになります。でもだいたいの海では、ここの団体のじゃなきゃダメとかにはならないそうなので、PADIで大丈夫。っていうかたぶん世界でもかなりメジャーな団体。私が取得したライセンスはADVANCED OPEN WATER DIVER COURSE(5日)。この1段階前のレベルだと、OPEN WATER DIVER COURSEで、3日あればとれるそうです。でも、この5日とか3日って、順調に、スムーズにできての日数なんで、当然なかなかクリアできない場合は、取得日数増えます。時間に余裕がない短期旅行者の私は、それはもう必死ですよね。わざわざこんなとこまできて取れなかったとか洒落にならない。

③現地に行く

行き方は上に書いた通り。ヨルダンとかイスラエルから来る場合は、またルート違います。Seven Heavenは、事前にメールで言っとくと、空港まで迎えに来てくれます。お金に余裕があるなら、それもありです。

④到着。そしてご挨拶。

ダイビングのウェットスーツとか機材がいろいろ置いてある「Seven Heaven」の中庭。最初に、インストラクターさんたちにご挨拶。軽く進め方とか説明してもらって、翌日からのトレーニングに備えます。確か、いきなりテキスト渡されて、宿題の箇所とか教わったかも。

⑤取得のための訓練開始

詳しくは、ちゃんと説明されてるどなたかのサイトをググっていただくともっとよくわかるので省略しますが、最初にDVD見て、それからスイムテストやって、あとはいろいろなミッションをこなします。私は、やっぱりマスククリアがつらかった。でも、全然泳げないので、不安だったけど、とにかく海の中が楽しすぎて、何の恐怖も感じませんでした。泳げなくてもいいけど、海怖いとか塩水苦手とかそういうメンタルのほうが障害になりそう。

ウミガメにも出会えました～。キレイ、キレイ言ってる割に水中の写真が少ないのは、カメラが早々に壊れちゃったから! 日本に帰ってちゃんと修理してもらったので、次回潜るときはしっかり水中の写真を撮るぞ!

オープンウォーターが終わったら、「ログブック」というのをもらえました! 潜った場所や、そのときの気候とか海の状況とか、どんなダイビングだったかとか、誰と一緒だったかとか、どんな生き物がいたかとか、とにかく自由にいろいろ書いていいと教わりました。この先ページが埋まっていくのが楽しみです。

■How much?

安い安いと繰り返し行ってきましたが、取得にかかった費用は以下の通り。

430USD／ライセンス費用、機材一式レンタル、取得期間中のドミトリー宿泊費込み(1USD＝約119円／2015年7月現在)
※私は、同じタイミングでライセンス取る人がいなくて、一人で参加したのでこの値段。グループで参加する場合は、一人400USDだそうです。
あと、もしシャルム・エル・シェイク空港から宿までのお迎えを頼みたい場合は、200ELです(1EL＝約15円／2015年7月現在)。
空港からのバス、そんなに本数が多くないので、お金に余裕がある方は利用するのも手かと。お願いする場合は、行く前に自分の飛行機の便名と到着時刻をメールで伝えて、迎えに来てほしいとお願いしておきましょう。

---

【2】スノーケリングを楽しむ

沖のほうに行くとキレイ、とかじゃなくて、ビーチからすぐのところで、もうこんなにキレイなんでびっくりしちゃいます。ライセンス取得後も、毎日毎日海に行きました。本当に最高。背中がめっちゃ日に焼ける。背中だけにとどまらず、手も足も、背面だけきれいに焼けた! 気になる人は、日焼け止め必須。気にならなくても、翌日以降超痛いから日焼け止め塗ったほうがいいよ。ダイビングより浅い場所だけど、そこは、美しいことで有名なレッドシー、じゅうぶんキレイでした。道具は、そこらへんでレンタルもしてるし、ダイビングショップでも借りられます。

---

【3】カフェでお勉強

まじめか! と思うかもしれませんが、テキスト渡されて、いろいろやらなきゃいけないんです。そしてまじめなんです。最後に簡単なテストもあるし。なので、夜な夜な勉強です。ドミトリーで勉強するのは、寝たい人にご迷惑なので、ほぼ毎日、写真の「Everyday Cafe」に通いました。おぉ、その名の通りエブリディだ! Wifiのパスワードも、聞けば教えてくれます。後で聞いたのですが、ここはチーズケーキがおいしいと有名らしいです。実はカフェの名前も後で聞いて知った。お店の人、いつもニコニコしていて感じがよかった! 初日に、海の見える窓側の端っこの先に座って長時間いたら、翌日以降も必ずその席に案内してくれて、端っこ好きの私としては、とてもリラックスできてありがたかったです。次来たら、チーズケーキも食べるね。私はミントの入った、アイスクリームものっかっているアイスコーヒーが好きでした。

■Everyday cafe(エブリディ カフェ)

住所：Masbat Square, Dahab 24668, Egypt(下にマップ載せときます)

---

【4】ゲストハウスでのんびり

どこの国に行ってもこれが入ってるんですけど、ここはバックパッカーさんたちの沈没スポットとしても超有名で、短期旅行の私でも沈没してしまうという恐ろしいところです。今回は、ダイビングで忙しくて、そんなにのんびりしてないかもですが、本当に人間をダメにする魔力があるというのもうなずけます。ダハブ恐るべし。ここには、超かわいいネコさんがたくさんいて、いつだってみんなのご飯を狙っているので、そのやりとりが楽しかった。

霧吹きで水をかけるとすごい勢いで逃げて行っちゃう! 超かわいいかった。

結局、エジプト滞在はずっとここでした。シャワーはたぶん、塩水だったけど、どうせ毎日海だから全然気にしない～。ドミの部屋内にもシャワーあるけど、建物の最上階にあるシャワールームのほうが、広いし気兼ねなく使えます。金曜日に、敷地内のレストランでカレーが食べられる。日本っぽいカレーでおいしかったです。

■セブン ヘブン ホテル ダハブ（Seven Heaven Hotel Dahab）
住所：Masbat Bay, Dahab, Egypt
この住所、かなりざっくりなので、だいたいの場所、下記に載せます。あと、everyday cafeも。

Booking.comで予約できるんですけど、ドミは予約できなそう。2015年7月当時は、1部屋に2段ベッド×3で2部屋はドミトリーがあったので、大丈夫なんじゃないかな～。ちょっと今どうなってるか分からないですけど。

---

【5】帰りにピラミッドに寄る

これダハブじゃないな。ま、ピラミッドってエジプトのハイライトなんで。でもダイビングが素敵すぎて、今回は超脇役でした。結局、ずっとダハブにいて、カイロに一泊もしなかったので、夜行バスで朝カイロについて、そこから電車でギザまで。ホント、次エジプト来たらちゃんとピラミッドの中とか、考古学博物館とか行きますから。今回は…

はい、真横から見たスフィンクス～。あと、ギザのピラミッドね～。

雑ですみません。この写真のやっつけ感。自分が残念すぎる。とくにためになる情報はないです。言えることといえば、暑い、とにかく暑い、それだけです。

今回の旅行はダイビングメインなので、エジプトなのに、あんまりエジプト感ないです。でも楽しかったので、おすすめ。ライセンスもう持ってる人も、紅海ってほーんとにキレイだから、ぜひ行ってみてください。ただ、今は治安があれなので、きちんと情報確認必須です。ダハブの町自体はいたって平和で、一度も身の危険を感じることはありませんでした。

これからダハブに行く人にアドバイス。小額紙幣がとても不足しているようで、お店で大きい額のお札を出すと、けっこう嫌がられます。ATMでお金を引き出すと大きい紙幣しか出ないから、どうにかして用意して行ったほうがよいです。あと、一回ATMで1000EL引き出そうと思ったら、機械がおかしくなってしまって、最後まで入力したのにお金が出てこなかった! 日本に帰って確認したら、やっぱ引き出したことになっていましたが、VISAカードのサポートに電話したらあっさり返ってきました。どうにかして確認できるシステムなんですね。