メキシコ(49)不思議と居心地のよいパレンケの町からオアハカへ
現在世界一周を掲げて中米を旅している私です。現在はメキシコ中部にあるパレンケという町に滞在中。ここでパレンケ遺跡プラス2つの滝に行ってまいりました。それらの観光以外とくに何もすることのないパレンケの町ですが、本日はこの町でのんびりすることにいたしました。
【現在地】パレンケ(メキシコ)
Palenque(Mexico)
【気温】33度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1ペソ=約5円
パレンケの町ってどうですか?
ここに来て私が思ったこと。
パレンケは、あまり旅行者が長居する町ではないようです。
まず、気候。
私が滞在したのは12月頭ですが、日中の気温は32、3度くらいまであがります。ちょっと前までいたユカタン半島東海岸のカンクン、プラヤ・デル・カルメン、トゥルム、コスメル島も同じくらいの気温だったわけですが、あそこには海がありましたからねえ。
つまり、海ありきの30度超え。
しかしこれがジャングルのど真ん中となると話は違ってきます。真冬の日本で生活していらっしゃるみなさまには申し訳ないのですが、暑いのやだー、つらーい、なんて愚痴りたくもなる。それだけならまあいいのですが、問題は湿度。夕方ともなると、70%を超えます。どこの東南アジアだよと思うほどに、ムシムシベタベタ。不快指数がハンパない。
そして地理。
こちら見ていただくとわかりやすいんですけれども、パレンケは、メキシコ中部とユカタン半島のちょうど真ん中あたりに位置しています。
首都メキシコシティやオアハカなどの大きな町と、海岸沿いの大リゾート地カンクンとをつなぐ重要なポジション。さらに、南へ行けばグァテマラ国境も近い。なんだ便利なんじゃないかと思いきや、すぐ南に「サンクリストバル・デ・ラス・カサス」という町があるのです。
どこかで聞いたことがあるこの町の名前。そう、先日やれポンポンがかわいい
小物がかわいい、
先住民の方の伝統的な手工芸品がかわいい、
なんて大騒ぎしたあの「サンクリストバル・デ・ラス・カサス」です。
欧米の方々からも非常に人気が高く、過ごしやすい気候ゆえ長居する方も多いと聞きます。そんな強敵が近くにあるもんだから、どうしても通過点としてしか認識されないパレンケの町。
おしゃれなカフェやブティックなんかは皆無。お土産といえば、雑貨屋さんの端っこに申し訳程度にちょっとした小物が陳列してあるくらいです。町自体もとてもこじんまりしていて、人々も適度にフレンドリーで、とても雰囲気がいいんですよ。観光地ど真ん中にありながら、旅行者はさっさと通り過ぎてしまうがゆえ、そこまで旅行者ズレしていないんでしょうねえ。
パレンケ遺跡つったら、それは遺跡好きでなくともとりあえずは行っておきたい超一流観光地。世界遺産ですからねえ。それなのに、パレンケの町でそんなに長居してだらだらする気はないんです、という旅行者さんが後を絶たないのです。これはまあなんていうか仕方ない…。私も、サンクリとパレンケ、どっちおすすめ? って聞かれたら、即答します。
「サン・クリストバル・デ・ラス・カサス」。
それに合わせて宿のほうもこんな状態で。
ここはあくまでドミトリーです(つまりベッドとシャワーは提供します)。あたりまえですが、朝食、キッチン、洗濯、ラウンジエリアなんてものはありません。だってドミトリーだもの。
と、こういう姿勢。わかりやすくていいですねえ。(宿の情報はこちらです)
ドミトリールーム、すごくシンプルです。
部屋のドアないしね。
お互いがこの調子なので、パレンケからのツアーはとてもユニーク。
周辺の有名どころの観光地をまわるツアー。
- パレンケ遺跡
- ミソルハの滝
- アグアアズール
これらに連れて行ってくれるツアー150ペソ(各場所の入場料は別途)。
そして、「はいはい、どうせみなさんサンクリに行くんでしょ? 知ってる知ってるー」っつって、これら3つをまわってさらに「サンクリストバル・デ・ラス・カサス」まで連れて行ってくれるツアー310ペソ。
なんとまあ、さっさと次の町まで送り届けてくれるっていうんだから驚きです。しかも、これがけっこう人気で、多くの旅行者さんが利用なさっていました。ADOという一等バスでパレンケからサン・クリストバル・デ・ラスカサスまで行くと200ペソ以上するそうですので、確かにお得。
私自身、おかしなルートで東西を行ったり来たりしているもんですから利用の機会はないですが、もしこのあたりを旅なさる方は、パレンケ遺跡をしっかり堪能しつつ、パレンケの町に一泊もすることなく次の町「サンクリストバル・デ・ラス・カサス」に行くことも可能ですので、ぜひご利用ください。
たぶん、当日の早朝ADOのバスターミナルに到着して、そのまま旅行会社に行けば手配可能だと思いますよ。
このように非常に割り切った関係を築いているパレンケの町と我々旅行者。
とはいえ、私はなぜかここパレンケで1日のんびりする日というのを設けることになっておりますので、町を歩いてみることにします。町のメイン通りはこんな感じ。
まずは朝ごはん。道路に屋台がたくさん出ていますので、ここでエンパナーダス(Empanadas)を食べます。昨日のお昼もこれでした。おいしくて安い、は正義。自転車の前に屋台がくっついています。
いっしょに付けたのは、ポソルという飲み物。とうもろこしとカカオだそうで、氷入りで冷たくておいしい。おまけに原料炭水化物ですので、なんだかものすごくお腹がいっぱいになります。
氷はまずいんじゃないの!? と思われるかも知れませんが、私はお腹のほうがとてもとても強くって、世界一周をスタートして7か月が過ぎようとしていますが、いまだにお腹を壊したことがありません。とはいえ、パレンケの旅行記を読みますと、なぜかここで体調を崩されてる方が多いのでご注意ください。
エンパナーダス3つとポソルで25ペソ(125円)。
屋台のおじさんから「おいしいか!? どこから来たんだ!? そうか、日本か。日本ではこれ(エンパナーダス)はなんて言うんだ? 」と質問されました。
えっとぉぉぉ……
まだ朝の8時で、脳みそが覚醒していないのに、よくわからない質問をされて戸惑います。メキシコに来てはじめてエンパナーダスの存在を知ったのに、日本でどう呼ぶかなんて知らない。っていうか、日本語に翻訳できないんじゃ…。
「エンパナーダスは、エンパナーダスです。日本でもたぶんそう呼ぶと思います」答えましたが、
「そんなわけないだろう! エンパナーダスはメキシコでの呼び名なんだから! 」と引き下がってくれません。
そんなこと言われても…
「Deep fry(揚げ)タコスとか? 」と答えましたが英語は通じませんので、なんだかよくわからない感じになりましたが、とりあえず
Mui Rico!! (うまいっす!! )
で押し切り、その場をあとにします。
それから、お昼ご飯の買い出しにパン屋さんへ。私はパンがけっこう好きで、いろんな町でパン屋さんに行くのですが、メキシコはパンが超安いです。
こちらがパレンケのパン屋さんで、
絵がかわいいです。
4つも買って、なんと16ペソ(約80円)です。
パン屋さんは、ローカルのみなさんももちろんお買い物にいらっしゃるので、その場所の物価を知るのに最適なんじゃないかと勝手に思っています。そして、パン屋さんの店員さんは、どこの町でも優しくてニコニコしている気がします。
ほら、『魔女の宅急便』でキキが居候してたのもパン屋さんだし。
パレンケにはもう一軒パン屋さんがあります。
木の戸棚とか、懐かしい感じがするんですけれども。
レトロな感じが素敵です。
店番が若い女の子で、「どこから来たの? え!? 日本!? うわぁー!! すごーい!! 」となぜか目をキラキラさせて話しかけてきてくれました。パレンケの町は、パレンケ遺跡が近くにあるくせに、やっぱりあまり観光地化されていなくて楽しいです。
パンは1個4~6ペソ(約20~30円)。パン屋さん、いつもお世話になっています。
宿に戻ると、唯一の憩いの場、選択物干し場兼喫煙所で休憩。
全然憩えなんですけれども、不思議と落ち着く。
洗濯ものは良く乾きます。
こうしてパレンケの町を満喫し(たいしたことしてない)、本日は、オアハカへと移動いたします。オアハカって言ったら、あれ? なんか聞いたことありますねぇ?
そう、聞いたこともちろんあると思います。かつて3週間ほど滞在した町。
私のメキシコ滞在も残り少なくなってまいりました。そして、最後にやり残したことをやりにゆきます。さんざんかわいいかわいい煽っておいて、結局まだ果たせていなかった、オアハカでのアルテサニア(伝統手工芸品)のショッピング。
「お買い物は、スペイン語が話せるようになってから!! 」なんて自分に課した高いハードル。結局ペラペラにはなっていませんが、最初よりはマシです。というわけで、14時間の夜行バスに乗って、いざ向かうはオアハカ。
そうしてですね、このあとオアハカに1週間滞在するんですけれども、リアルタイムはなんとオアハカ滞在も終了し、キューバ入りを明日に控えているのです。えー、この中途半端なタイミングでなんですが、しばらくブログ更新をやめます。
キューバは、Wifiが限られた場所でしか使えず、かつすべて有料だそうで。
アフリカでも似たような感じの場所はありましたが、そんな環境でブログを更新するのはけっこう大変で。実際行ってみないとどんな感じなのかはわからなくって、思ったよりネット環境が整っていれば更新するんですけれども、たぶん無理だろうなあって。
というわけで、一か月くらいしたらまた再開すると思います。そのときはぜひまた覗きに来てください。ではでは失礼いたします。
コメント8件
30年前と一緒か、むしろ安いくらいの物価ですね。何故かしら? メキシコは、最悪の大地主制度が依然ととして存在してます。日本はこの制度が、撤廃されたことで、中産階級が増え、一般市民の生活レベルが向上したといわれてます。メキシコは、ルイス バラガン(有名な建築家)の作品も見てみたいところです。
あああっ!!このタイミングでまさかの更新ストップとは…メキシコ雑貨巡りmayumiセレクトを楽しみにしていた私には辛い仕打ちであります(笑)
しかし、1か月お預けをくらったのちのメキシコ雑貨を愛でる日には感動はひとしおかもしれないですから、気長に更新待ってますね!
キューバでも、お気をつけてよい旅を送られてください~。
キューバに向かわれてるんですね。
行ってみたい国なので楽しみです!
ブログ再開首を長くしてお待ちしております!
はじめまして。
ひょんなことから、つい今さっきmayumiさんのブログを見つけてからとても面白くて全ての記事を読んでみたいと思いました(基本人見知りで知らない方のブログにコメントなどしないのですが思いきってコメントさせていただきました)♡
私も15年ほど前にバックパック担いで世界一周ではありませんが、メキシコ中米だけを1年ほど旅してました。
現在はカンクン在住ですがカンクンにもいらっしゃってたのですね!!もう少し早くブログを見つけてれば!!
旅の続きの記事、とても楽しみにしています♡