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2016-11-14

メキシコ(19)荷物を増やしたくない人はサンクリストバルに行ってはいけない

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

現在世界一周をかかげて中米を旅しております私は、「サン・クリストバル・デ・ラス・カサス」という村に滞在しております。メキシコ中部と東海岸、そしてグァテマラとを結ぶこの村は、小さいながらも交通の要所。そんな村のもう一つの側面が、そう、かわいすぎる民芸品の生産地。

【現在地】サン・クリストバル・デ・ラス・カサス(メキシコ)

San Cristóbal de las Casas(Mexico)

【気温】22度(昼)

【天気】晴れ

【通貨】1ペソ=約5円

ローカル市場で朝ごはんを食べてみよう

サンクリストバルで過ごす本日は、まず、地元の方でにぎわっている「Mercado Viejo(ビエホ市場)」へとむかいます。場所はこちら。

ここは、野菜や果物、それから民芸品ではなく日常生活に必要なちょっとした雑貨などが豊富にそろうローカルマーケット。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_市場

民族衣装に身を包んだ周囲の村に暮らすインディヘナのみなさんが朝早くから品物を売りにいらしていて、活気に満ち溢れています。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_市場

芸術的と言ってもいいくらいきれいに並べられたカラフルな野菜たちをみて、なんとなくアフリカを思い出したり。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_市場

今まで見てきたメキシコとはまた一味違った風景に心が躍ります。このお花の洋服も民族衣装。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_市場

近代的、都会的な場所は居心地がいいのですが、このように雑然としつつも賑やかで元気な場所は、やっぱりわくわくするものですねえ。マーケットに内部に入っていくと、飲食店と思しき店舗が集まっているエリアがあります。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_市場

ここで地元の方々が何か朝食的なものを食べていらっしゃいましたので、私もいっしょにいただくことにしました。なんだかよくわからない、コーンの葉っぱに包まれた食べ物。これが人気のようで、私も注文。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_市場

お店の人に料理名を訪ねてみると「タマーレ(タマーリ)」という食べ物だそうです。コーンの粉を練って蒸した、ちまきのような食べ物で、中にはチキンが入っていました。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_市場

そんなに大きくないのに、かなり胃にどっしりとくるボリューミーな朝食。味付けは控え目で素朴なコーンと鶏肉の味が口の中に広がります。中央アメリカ先住民族料理のひとつでメキシコ、グアテマラなどのマヤ文明が栄た地でよく食べられている郷土料理だそうですよ。タマーレとコーヒーを注文して21ペソ(約105円)でした。かなりお手頃価格。

お腹が膨れたら、村のマーケットでお買い物スタート!!

人は隙間があれば埋めたくなる生き物

オアハカで購入したお土産用バッグのことを覚えていらっしゃいますでしょうか? 覚えていない、知らない、という方のためにご説明いたします。「荷物が増えても困らない画期的な方法」として、新たなバッグを追加購入するというこれ以上ないくらい素晴らしい方法を提唱した頭のおかしいバックパッカーはこちらです、ということですね。

そんなわけで、バッグにはまだまだ隙間がありまして、荷物が増えても困らないのです。隙間があれば、それは埋めてしまいたくなるのが人間の性。買い物欲のタガがはずれ、頭のタガもはずれてしまった私は、ここ「サン・クリストバル・デ・ラス・カサス」のかわいすぎる伝統手工芸品の購入に歯止めが利かなくなってしまいました。

一昨日はあまりにポンポンに夢中になりすぎて、ほかの民芸品のことに全く触れませんでした。おまけにサン・クリストバル・デ・ラス・カサス=ポンポンの町とか言っちゃいましたが、いやいや、もっと他にもあるんですよ。一応、ポンポン関連の投稿はこちら。

サントドミンゴ教会周辺のお土産屋さんエリアについて

まずご紹介したいのが、サントドミンゴ教会周辺のお土産屋さんエリアです。場所はこちら。

こちらには、あたりまえですが、ポンポン以外にもたくさんの民芸品が並んでいます。みんながみんなポンポンの製作販売で生計を立てていらっしゃると思ったら大間違いです。

標高2,100mに位置するサン・クリストバル・デ・ラス・カサス。太陽ギラギラいつも快晴であっついイメージのメキシコですが、山間部は朝晩気温ガクッっと下がるんですねえ。そんなわけで民芸品も寒いところならでは「ウール」が使われているものが多いのが特徴。

オアハカでたくさん見つけたドクログッズはほとんど姿を消し、メキシコシティ&オアハカには町中にあふれていたアレブリヘスという派手派手な不思議生物の置物も少なかったです。つまり、この町に来たらきっと欲しくなるであろうおすすめのお土産が…

そう、フェルトグッズ。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

カラフルでとても個性的なデザイン。何かにつけて黒、紺、グレーを選んでしまう私からすると、これらの目の覚めるような配色が新鮮でたまりません。先ほどドクログッズあまりないと書きましたが、探せばこのようにキュートでポップなドクロに出会えることも。扱っている店舗は少ないですが、ファニーなドクロはメキシコっぽくておすすめ。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

オアハカで見つけたドクロの人形は、紙粘土や陶器で作られており、持ち運ぶのに苦労しそうでしたが、フェルトなら問題なし。カラフルな刺繍がたまりません。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

ついでに、ハート、星、月もお買い上げー。あと、ポンポンも追加購入。お店には、イニシャルなんかもあって、かわいかったです。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

次におすすめなのは、動物のぬいぐるみ。フェルトで作られた様々な動物たちであふれかえる店内にわくわくします。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

小さいものですと、1体20ペソ(約100円)。大きなものは1体100ペソ(500円)程度です。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

私が買ったのがこちら。

カメの親子。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

インディヘナのおばあちゃんが店番をしていたお土産屋さんで購入。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

じっとこっちを見上げてくる…。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

おばあちゃんは、合計金額とおつりの計算が若干おぼつかない感じがしましたが、ニコニコ笑っていらっしゃってかわいかったです。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

そして、ハリネズミの親子。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

かわいいでしょう、かわいいでしょう。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

それから、鳥もお買い上げ。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

ハリネズミと鳥は教会の入口を出てすぐのところにあるお店で買ったのですが、こちらは作品の種類が非常に豊富でした。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

所狭しと並べられたフェルト人形。一点一点手作りされていますので、色の組み合わせも表情も様々。選ぶのにかなりの時間を要します。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

場所はピンポイントでこちらなんですけれども、わかりますかねえ。

それから、もう一つおすすめしたいのが、フェルトで作ったポーチ。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

若干のゆがみ、不揃いなステッチ、これがいい味出していて私好みです。このゆるさがたまらないんですねえ。フェルト素材のあたたかみと、手作り感あふれる刺繍のコンビネーションは最強だと思います。

ちょっとさびれたお菓子と民芸品市場も見逃せない

もう一つの、民芸品店は、町の南側にあるMercado de dulces y artesanias。日本語に訳すと「お菓子&民芸品市場」という名前で、その名の通り、お菓子と様々な民芸品が売られています。

サントドミンゴ教会周辺エリアよりも規模は小さいのですが、民族衣装(洋服)はこちらのほうが個性的なデザインが揃っている気がいたしました。掘り出し物が見つかるかもしれません。内部には、刺繍や織の洋服がたくさん。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

お店の人はほとんどスペイン語オンリーですが、なんとなく、サントドミンゴ教会のお土産屋さんより外国人慣れしていなく、金額も少し安いかと。ここでは刺繍の長袖ブラウスを2枚ほど購入。サン・クリストバル・デ・ラス・カサスは、朝晩寒いので(15℃前後)防寒のためです。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

どちらもオアハカでは見かけなかった刺繍方法。こちらはノットステッチで絵柄を表現しているもの。350ペソ(約1,750円)。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

こちらは刺繍ですが幾何学模様になっています。配色が絶妙。200ペソ(約1,000円)。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス_ 民芸品

正確な産地が分からないのですが、どちらもすごくお気に入りです。

ちなみに、防寒のために買ったというのは嘘ですが、10月中旬のこの時期、実際高地にあるこの村はほんとうに朝晩肌寒いです。晴れていれば、昼間は太陽の日差しがとても強く、Tシャツ1枚でまったく問題ないのですが、夜はナイロンブルゾンなどのアウターがないとつらいのでご注意ください。

手作り品の金額交渉について思うこと

東南アジアやアフリカのマーケットがそうであるように、メキシコのマーケットもまた、値段は交渉制。ただでさえこのような交渉事が苦手な私ですが、さらにこういった手作りの品に関してはほとんど交渉なんてできません。

9割、言い値。

一応、2点、3点買うときは「端数切捨てでどうっすか」的なジャブを打ってはみます。そうすると、応じてくれる場合もあれば、断固拒否の場合もある。で、断固拒否の場合でも、おとなしく買います。だってすべてが一期一会の一点もの。

今買わなかったら、二度と買えないかもしれない…。

おまけに、バカ高いわけではなく、むしろ「こんな見事な品を作るのにいったいどれだけ時間と手間かけてんですか、それそんな安く売っちゃっていいんですか」っていう破格のお値段。細かい刺繍のブラウス、安いものなら500円くらいで手に入るのです。

値切るの、ものすごく気が引けます。っていうか無理。「おまえそんな安くしろ安くしろ言うなら、500円やるからこれ作ってみろよ」なんて言われたら、もうごめんなさいするしかありませんもの。メキシコでのお買い物は交渉制であって交渉制ではない感じです。

より高度なネゴシエーションスキルが問われると思いますので、みなさま程よいバランスを心掛け、がんばってみてください。

それでは本日はこれにて終了。明日は、本日紹介したようなアイテムを作っていらっしゃる周辺の村を訪問してみたいと思います。この土地ならではの独自の文化をお持ちのマヤ民族の末裔さんたちが暮らす場所。期待が膨らみます。それで、最後までお付き合いくださってありがとうございました。

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