メキシコ(9)死者の日のパレードinオアハカ!! ドクロ仮面でGO!
現在世界一周をしております私は、メキシコにあるオアハカという町に滞在中。ここに来た目的は何かって言うと、それは「死者の日」であり、かわいすぎる伝統手工芸品であり、そしてそして、スペイン語の「語学留学」も兼ねています。到着してまだ2週間ではありますが、大好きになってしまったオアハカ。本日は、ここで死者の日を満喫しつつ、さらにスペイン語も学べちゃう、おすすめの過ごし方をご紹介します。
【現在地】オアハカ(メキシコ)
Oaxaca(Mexico)
【気温】22度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1ペソ=約5円
死者の日の過ごし方inオアハカ
本日は11月4日。「死者の日」はとっくに終わってしまって、オアハカの町は落ち着きを取り戻しています。死者の日って何ですか? という方は、恒例となりました、こちらのリンク。ぜひチェックしてみてください。
ここ最近毎日毎日死者の日、死者の日言ってほんとうに申し訳ないのですが、これ私の旅の最大の見どころなんでご容赦ください。
「死者の日」は、ざっくりいうと日本の「お盆」のような、亡くなった人が帰ってくるよ、というイベント。年に一度きりですから、みなさん帰ってくる故人を最大限の“おもてなしの心”で迎え入れるのです。
メキシコの中でもとくに盛大に祝うのがここオアハカ。10月後半から11月2日にかけては、町中どこを見ても死者の日一色。いったいどんなことになっていたかは、こちらの投稿をご覧ください。
昨日は、故人を温かく迎えるためにそれはもう見事に飾り付けられた「お墓」の様子をご紹介いたしました。
そしてこちらが「死者の日」当日の様子。
柄にもなくはしゃいではしゃいで、それはもう楽しい時間を過ごすことができました。この日の投稿で少し触れてはいたのですが、夕方から参戦した死者の日イベントの前に、実はもう1つ、たいそうエキサイティングなイベントに参加していたのです。
それが、学校主催のコンパルサ(comparsa)。パレードのことです。
私は現在、「ICO(Instituto Cultural Oaxaca)」というスペイン語学校に短期留学中。なかなか上達しないスペイン語ですが、それでも2週目ともなると、
うーん…まだまだです。日本語能力3割減ってもいいから、スペイン語能力3割アップしてほしい。それはいいとして(よくないんですけど)、チョイスした留学のコースというのが、その名も
「季節限定! 死者の日コース」。
季節限定コース期間中は、オアハカ独自のお祭りやイベントについて、クラス内でその背景について学んだり話し合ったりします。文化研修ではお祭りで使用する道具を実際に作ったり、飾り付けをしたりしながら各行事への理解を深めます。放課後や休日には、街に出てそれらのお祭りに実際に参加して オアハカでしか見ることができない行事や伝統を体験してみてください。忘れがたい素敵な思い出になるはずです。
そしてそして、死者の日コースの詳細がこちら。
死者の日コース(2016年10月24日〜11月4日)
スペイン語の学習内容は標準なんですけれども、教室で受ける普通の授業とは別に、「文化研修」というのがあり、その内容が、「死者の日」に特化しているのです。
【文化研修/仮面作り】
死者の日(Día de los muertos)の祝祭行事はメキシコ全土で催されますが、ここオアハカではとりわけ盛大に祝われ、その様子は世界的に有名です。この祝祭日に向けて自分だけの仮面を製作し、近所の通りで学校のスタッフやほかの留学生と共に、コンパルサと呼ばれる祝祭の仮装パレードを行います。そのほかにも、学校が終わった後に、学校主催のお墓をめぐるツアーに参加できたりします。
こちら、2015年の情報ですが、2016年もほぼ同様です。
死者の日を楽しむのにうってつけー!!!
もともとね、ちょっと思い悩んでいたんですよ。ただオアハカに行って、ホテルに泊まって、町中をうろうろするだけじゃ不十分なんじゃないかなあ、と。かといって、地元の人と触れ合えるカウチサーフィンなりワークアウェイなりをやるのはちょっと…。
とにかく死者の日の祝祭に参加したい! 仮装もしたい! この文化についても学びたい! そんな熱意と夢と希望だけをバックパックに詰めこんでメキシコにやってきたわけですが。
まあ到着早々盛大につまずいて。自己の体調管理の甘さ&虫対策をないがしろにしたことが原因で足がおかしくなって病院に行き、メキシコシティでちょっとした軟禁生活を送る羽目になりました。
そうして、メキシコシティのゲストハウスでネットサーフィンをしていたときに発見したのがICOの「死者の日コース」。なにこれ超いいじゃんと参加を即決し、申し込みメールを送りました。授業開始の日までわずか一週間だったにも関わらずスピーディーに対応してくださって、すぐに参加のOKと、ホームステイ先手配完了の連絡をいただきました。
この学校、日本人スタッフの「あみさん」という方がいらっしゃいまして、まぁ仕事が早い。質問にも丁寧に答えていただき、何の不安もありませんでした。当然、申し込みは早いに越したことはないのですが、なんらかの事情があってギリギリになってしまっても、ためしに連絡してみるとよいんじゃないですかね。
ちなみに、あみさんのブログはこちら。学校の様子をはじめ、オアハカの町の様子や治安情報、イベント情報など、現地にいらっしゃるからこそ分かる情報が満載です。
魅惑の「死者の日コース」とは
「死者の日コース」の文化研修でチャレンジするのが、
マスク(仮面)の製作。
そう、死者の日のパレードで着用するマスク(仮面)です。
「死者の日」を祝う人々は、自身の顔をドクロに仕立て上げるためにメイクというかフェイスペイントを施します。死者の日当日の私の写真見ていただければ分かると思うんですけど、そんな感じのデザインのマスクを作っちゃおう! というわけです。
このマスク作り、小学生のときの図画工作の授業のように、とても真剣に取り組みました。なんなら緊張感のある午前中の授業より、生き生きしてたんじゃないかなあ。このへんは昔から何ら変わっていません。
スペイン語を学んでいるんだから、何かしら先生やほかの生徒さんと会話をすればいいのに、どうしても集中すると無言になってしまうのです。とはいえ、「tijera(ハサミ)貸してください」とか「sol(太陽)のところで乾かして」とか「bonita(かわいいー)」とか、まあレベルはものすごく低いですが、一応新しいスペイン語を覚えましたー。
自分の顔の形に合わせたマスクを作る機会なんてそうそうありませんので、これがすごく楽しくて。死んでないけどデスマスクみたいなもんですよ。とても新鮮。それでは、マスクが出来上がるまでの過程を写真とともにご紹介します。
【1日目】
自分の顔に合わせて、仮面の原型を作ります。石膏のシートみたいなやつが一人一個配られ、
これを、小さくカットして、
水に浸しながら、顔にペタペタ貼っていきます。
自分ではできませんから、お友達とペアになって、順番に、お互いの顔に石膏シートを貼り付けるんですねえ。やってもらってる最中は、動かない、喋らない、笑わないが鉄則。
貼り終わると、日光の下に出て乾燥させます。
乾いたら、そーっとはがして、デスマスク(死んでない)の出来上がり!!
わぁーほんとに顔型。若干の恐ろしさがあるんですけれども、生徒さんそれぞれのリアルなお顔のマスクが勢ぞろいいたしました。
顔のつくりは、やはり人それぞれで、なんというか、顔が小さくて目と眉の距離が近い欧米の方々のマスクはかっこいい感じ。そして、私はというと、生粋のアジア人。起伏が乏しく、目と眉の距離がだいぶ離れていて、目が覗く部分の穴があきらかにでかい。なんかまぬけー。
【2日目】
1日目に完成させた土台の上に、紙粘土のようなものを塗り重ねます。なるべくなめらかなほうが良いんですけれども、これがなかなか難しくって、みなさん真剣。
【3日目】
完成した仮面のベースの表面を紙やすりで削ってなめらかにします。
そのあと、全体に白い絵の具を塗ります。最後に彩色が待っていますので、いったん真っ白にしておいて、自分が描いた絵柄がきれいに発色するように。白い絵の具が乾いたら、いよいよ彩色。ドキドキです。
乾かす間に、デザインを考えておく時間もあったのですが、
まあぶっつけ本番になりますよね。
これ途中の状態。
死者の日の花・マリーゴールド風のオレンジのお花。そんでガイコツな感じも。
【4日目】
彩色の続き、仕上げ、そして完成。
いろんな国の、いろんな大人がここまで夢中になってマスクを作っている姿は、すごく微笑ましいんですねえ。
さあ、ではでは、このマスクを着けて挑んだパレード!! 当日(11月1日)の様子をお届けします。
豪華楽団付き! 本格的なパレードに大興奮
パレードが楽しみで楽しみで仕方のない私ですが、それでも留学生ですから、11月1日も午前中は普通に授業。そうして、4時間のスペイン語クラスが終了し、学校の庭に出てみると、みんなが作ったマスクがきれいに並べられておりました。
カラフルー!!!
世界中のいろんな国の人々が通っておりますから、ペイントのセンスも様々で、それはそれは個性的。
あれー、私のはかなり地味ですねえー。
これをかぶってパレードをするのですが、なんとびっくり、しっかりとした楽団の皆様もスタンバイしていらっしゃいます。
すごーい!! 本格的ー!!
と、とりあえず、お酒いっときますかー!! 小さなカップに入っているのはメスカル(Mezcal)という蒸留酒。オアハカの特産品で、リュウゼツランという植物が主原料です。 かの有名なテキーラもメスカルの一種だそうで、要はそういうお酒。
このカップ一杯すら飲み干すことができず、ほんのちょっと、飲むというより、嘗める感じでたしなみました。
さあそれではパレード行ってみましょう!!
楽団のみなさまの演奏に合わせて踊る踊る!!
楽団の皆様を先頭に、その後ろに、生徒や先生が連なります。
けっこうな大行列ですよ。地元の方々からも大注目を浴びる形に。
ものすごく凝った衣装で気合の入った方々。私はというと、ここでは和服を着る勇気がありませんでした。
というわけで、メキシコの民族衣装。伝統的な刺繍を施したワンピースです。
こちら、先ほどご紹介した学校スタッフのあみさん。
あ、お顔はこれお面ですよ。大丈夫ですよね、わかりますよね。ご本人、もっとかわいらしい方なのでご心配なくー。
生徒の皆さん、年齢層幅広いんですけれども、みんなうきうきした表情です。
そうして学校周辺をぐるーっと周って戻ってきます。サックスの人ー。
最後は、学校内にある立派なオフレンダ(死者の日に欠かせない祭壇)の前で演奏。
遺影的な写真が飾られた祭壇×陽気なメキシカンミュージック。この組み合わせこそが死者の日らしさ。学校のスタッフさんたちが、一生懸命準備をしてくださったオフレンダはとても見事で、美しかったです。
そのあとは、ホットチョコレートと死者の日のパンがふるまわれ、みんなで写真を撮ったりおしゃべりをしたり、とても賑やかなひとときでした。
見逃せない! もうひとつの文化研修
2週間の留学期間のうち、最初の一週間はマスクづくりに費やしました。そして、残る1週間のカリキュラムは
「死者の日のお菓子作り」。
死者の日は、日本のお盆同様、死者をお迎えするための行事。ここメキシコでは、できるだけ華やかに、楽しく死者をお迎えするのがセオリーとなっております。ですから、死者の日のお菓子もポップでキュートでかわいいんです。
町中のお店でもこのように、
激かわなものが売られておりますが、今回はこれを手作りしてみよう! と。料理が苦手なことで有名な私が、果敢にも挑んでみたのですよ。
とはいえ、そのプロセスはとても簡単で…。たぶん、“料理”とは言わない。作るのは、ドクロの砂糖菓子とドクロのチョコレート。それから、付属の小さなマジパンの小物たち。初日に土台を作って少しずつ飾り付けていくわけですが、最初は、こんな状態。
で、キャッキャしながらデコレーションしていき、最終的に出来上がったのがこちら。mayumiプレゼンツ、死者の日のお菓子。
テーマは、お花。で、お気に入りは、真ん中のリンゴ。これすんごいちっちゃいんですよ。未来の旦那さん見てるかなあ。私こんなかわいいやつも作れるようになりましたー。
マスク同様、このデザインもまた、それぞれの個性が大爆発www
いやー、すごくいい。かわいい。楽しい。
何を作ったのか分からない。こういうの、たまらなく好きです。
なんで虫。 スニーカーとか、かわいすぎるだろ。
以上が、オアハカで体験! 「死者の日留学」の全貌です。
あ、違いましたね。
オアハカで学ぼう! 「スペイン語留学」の死者の日コースでしたね。
スペイン語は、これから伸びると思います。まだ伸びてないですけど。本日の投稿だけ読むと「で、結局、ICO(Instituto Cultural Oaxaca)って死者の日のことをいろいろ教えてくれる学校なのか」という誤解を生みそうなので、明日はちゃんと留学ライフについてご紹介しようと思います。それでは本日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。
mayumiさん、こんばんは!
今朝帰国したので、mayumiさんのブログもキャッチアップしますね~(^^)/
なんかとっても楽しそう!
足は全快したようで、満喫してますね。
そうそう、スペイン語、私も苦労しました….(-“-)
毎日、簡単なスペイン語会話の本を握り締めて街歩いてました。
だから米国人がスペイン語喋るようになるんだーと納得しました。
マイペースを貫いているメキシコ人強しです。
そうそう、mayumiさんに刺激を受けて、ヤンゴンでロンジーという民族衣装風のスカートを二枚、市場で生地を選んで、超特急で仕立て屋さんで縫ってもらいました!!
ミャンマー語が一つも分からない私と、英語が分からない市場のおばちゃんとのやり取り…!(^^)!頑張りました!!1時間しかない中で、完成しました!!
スタイルがよく見えるんです。刺繍もステキで。
でも、高かったのか、外国人の割には無難に頑張れたのか、ネットを見ても、市場で超特急で仕上げて貰ったという情報がないので分からない….(-“-)
でも、本人は大満足です!
mayumiさんのブログ読んでなければ出来なかった冒険です。ありがとう♫