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2016-03-05

毛(もう)悩まない! 乙女の天敵「ムダ毛」攻略完全マニュアル

乙女の天敵「ムダ毛」攻略完全マニュアル

アイキャッチ画像は私個人とは何の関係もない、ただのフリー素材です。私は以前、出版社に勤務しており、女性ファッション雑誌の編集者をしていたことがあります。初夏の女性誌にありがちなムダ毛特集ページの担当を任された私が意気込んでつけたのが本日のタイトル。

言うまでもなくあっさり却下され、日の目を見ることがないまま、私の中でくすぶり続けていたこのタイトル。ブログタイトルのワード数に合わせて少し削りましたが、フルバージョンは「毛(もう)悩まない! 夏目前の今こそチャンス! 乙女の天敵「ムダ毛」攻略完全マニュアル」。せっかくなので今使ってやりました。

「うまいこと言ったー!!! 同じ事をこれ以上繰り返したくないという気持ちを強調する“もう”と、毛(もう)をかけたとんでもなく秀逸なタイトル。読者の心鷲掴みにしちゃうんじゃないのー! 他の女性誌の追随を許さない、この夏一番のムダ毛特集になる予感。ムダ毛に悩むファッションモンスターたちがこぞってうちの雑誌を手に取り、実売アップ間違いなし! ネーミングセンス神がかってるぅ! さすが私」。

このように自信満々だったタイトルが採用されなかったばかりか、むしろちょっと小馬鹿にした感じで「はいはいわろすわろす。そういうのいいから、あとでタイトル変えといてね」みたいなことを言われた私は「なんてユーモアがないんだ! 」と憤ったのを覚えています。

相当くやしかったんでしょうねー。今も忘れてませんから。そしてこの先もずっと忘れません。そんなこんなで、数年の時を経てやっと使うことができたタイトル。そして、本日のテーマは言わずもがな「」。これまで禁忌とされてきた、アンタッチャブルな乙女を悩ます「」の話題に全力で切り込んでみましょうか。


世の中の全女性が、とは言いません。もちろん、人によりコンディションは千差万別。ただ、まあまあの濃さの“毛”を「何言ってるんですか~。いやいやこれうぶ毛ですって〜」で乗り切れるほど世の中甘くはない。これほどの存在感、自己主張。どれほどかっていうところを写真でお見せできると話は早いんですが、それができないのが残念でなりません。

何を隠そう、何も隠しませんけど、本日3月5日を持ちまして、私mayumiは、長かったムダ毛との戦いに見事勝利し、ツルツルすべすべボディを手に入れたのです。あ、簡単に言うと、永久脱毛の全工程が終了しました。長年私を苦しめてきた強靭なうぶ毛たち。「一本残らず駆逐してやる」と必死で戦った2年間。3か月に一度のサロン通い、まじでめんどくさかったー!! ただ横になって機械あててもらってるだけなのに何がめんどくさいか。脱毛サロンのお姉さん(たぶん年下だけど)が、毎回毎回新しい脱毛プランとか化粧品とかクリームとかを売りつけようとしてくるんだもん。「そういうのやりません」を宣伝文句に掲げてたような気がするんだけど…。

それを「お金ないんで」でピシャッと断り続けること2年。矯正してるので、安全をかんがみて口の周りの産毛(=髭)が手つかずではありますが、やっと、両足(ひざ上、ひざ下)+両手(ひじ上、ひじ下)+ワキのうぶ毛(=ムダ毛)とサヨナラすることができました。

おめでとう、私! ありがとう、永久脱毛に踏み切った2年前の私! よくやった!


「いつかはバックパッカーに」なんて考えている女性のみなさん、永久脱毛はやっといたほうがいい! 格段にラクです。いつもカミソリとか持ち歩くのめんどくさいじゃん。カミソリは機内持ち込みできないですよ。

保安検査場の検査員の人に「このカミソリは何に使うんですか? 」と聞かれて「うぶ毛の処理です」と答えたところできっと信じてもらえません。

「何を言ってるんだ! うぶ毛の処理にこんなもの必要なハズはないだろう! 」

「ほんとです! ほんとにすごいんです、私の毛。確かに…自分をよく見せようと少しだけ嘘をつきました。実を言うとこれは“うぶ毛”、ではなく“ムダ毛”です。でも、信じてください、ホントなんです!! お願いです、このカミソリが没収されると死ぬほど困るんです。今回の旅には、新しい恋とかそういう淡い期待もあるんです!! そのわずかな可能性すら私から奪い取ろうとするんですかぁぁぁ!!!! 」

知らない国でこのようなやり取りを繰り広げたいと言うなら、それはそれでかまいません。でも私はイヤだ。こんなところで全身全霊で恥をさらしたくはありません。それに、淡い期待を摘み取られるのもイヤです。

だからぜひ、女性の方は2年後、3年後の旅立ちを見据えて、長期的なスパンで脱毛に取り組んでみてください。


こうして、多くの女性の天敵である“ムダ毛”について語ってきましたが、世の中悪い毛ばかりではありません。

なぜなら、私の最大にして唯一のチャームポイントは「まつ毛」だから。母親から遺伝した「人より少しだけ長いまつ毛」。これこそが私の武器。えくぼ、八重歯、巨乳、スタイル抜群、目が大きい、肌がキレイ…。誰しも“チャームポイント”のひとつぐらいはあります。真剣に探せば何かしら絶対あるから、大丈夫。そんな中、私が唯一他人に褒められるポイントがまつ毛。なんかもういろいろ探してみた結果やっと見つけた! と言わんばかりに「ま、まつ毛、長いよね? 」って言ってもらえたこともありました。これは正直うれしいよ。なんせ自慢のチャームポイントですから。映画『バトルロワイヤル』で鍋の蓋を与えられた藤原竜也のごとく、このまつ毛だけをたよりに、必死で戦い、生き延びてきました。

できれば私もサブマシンガンとかショットガンが良かった。せめて、とかスタンガンだったら…。少しでも殺傷能力の片りんを見せられるような武器だったら…。でもいいんです。何もないよりはマシ。少なくとも、わざわざ高いお金を払ってまつ毛エクステをしなくて済む、という意味では経済的な恩恵にあずかっているわけですから。


記事を書いている途中で、明日「関東旅友会」に参加するという事実を思い出し、必死で取り繕おうとした結果、後半無理やり、自分のチャームポイントをねじ込んでみましたよ。もし、旅友会に参加される方が本日のこの投稿を読んでいたらそれはとても困ったことになります。おそらく明日私に向けられる視線は、手つかずだとお伝えした口周りのうぶ毛(=髭)に集中するんじゃないかと。もうまつ毛とかどうでもいいよね。でも…

安心してください、剃ってますよ

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