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2016-04-30

【出発4日前】髪型と送別会で取り戻したあの頃のあの気持ち

Anya Hindmarchステッカーカリマー

一昨日4月28日が最終出社でしたので、昨日、髪型を変えました。これまで私が所属していた会社・部署では、絶対にやってはいけない髪型。とても強力なパーマをあててボサボサにしてやりました。溢れ出さんばかりの開放感、このうえなく浮かれた感じ、出ちゃってると思います。

私の髪を切ってくれている美容師さんとはもう15年の付き合いになります。

「転職活動するんで、賢そうに見える髪型にしてください」

「仕事で格下扱いされたくないんで、しっかりした感じに見える髪型にしてください」

「彼氏が欲しいので、モテる髪型にしてください」

10代のころからこれまで、いろいろ無茶な要求を突きつけては、その時々に合わせて最高の髪型にしてもらってきました。

今回の要求。「1年くらいバックパッカーやるんで、強めにパーマかけてください。どうせちゃんとケアできないし、しばらく帰ってこないんで、多少伸びてもどうにかなって、できるだけ手のかからない、それでいてかわいく見えるやつでお願いします。あ、強めパーマっていっても、ビーガールみたいなソウルフルなスパイラルパーマではなく、もっとこう雰囲気のある感じっていうか。アンニュイな感じ? くしゃっとしてふわっとするような。そう、外国人風のやつで」

私が美容師さんだったらひっぱたいてると思うんですけど、今回もまた、私がイメージしていたとおりのいい感じの髪型にしてもらいました。このサイトのプロフィール写真もしれっと変えてみましたよ。


昨日の夜は、7年前まで働いていた出版社の上司や先輩、そのつながりで出会った友人たちが盛大に送別会を開いてくれました。当時私が作っていたのはファッション雑誌で、送別会の参加者もほとんどの人がファッションに携わっている方々

だからですかね、私のモジャモジャ具合に関して、多少いじられはしたものの、わりと自然に受け入れられました。あ、こういう髪型、編集者時代にはしょっちゅうやってたんだった。だからそんなに違和感ないですよね。このヘアスタイルは、どう考えても悪目立ちしているという自覚があるんですけど、そんなこと1ミリも気にされないこの感じ、なんか懐かしかったです。すごく気がラク。

そう考えるとここ数年、私はものすごくちゃんとした感じ出しながら生活していたんだなーと今になって気が付きました。髪型だけではなく、服装や行動や態度などとにかくすべてに関して、必死でまともに見せようとよくがんばっていた。一昨日辞めた会社は、個人が前面に出てくる編集者時代と比べて、「会社」そのものを背負って仕事をしているという感覚が強かった。だから、勝手に「粗相があってはいけない。会社の名を傷付けることがあってはいけない。いつもきちんとしておかなければ」という気持ちになっていたみたいです。

編集者時代にはなかった「息苦しさ」。社風も職種もまったく違うんで、あたりまえなんですけどね。


まだ20代前半。モジャモジャ頭が平気で許されていた出版社時代。服飾系専門学校を卒業してすぐの私が「編集アシスタント」という、編集作業のお手伝いのような仕事に携わっていたころです。そのあと晴れて正社員となり、編集者として独り立ちしたのですが、「編集アシスタント」は、いわばその下積み的な位置付け。

昨日の送別会には、そのころの私が憧れ、目標としていた人たちがたくさん来てくれていて、なんとなく、当時の気持ちを思い出しました

「編集アシスタント」はあくまでアシスタントですから、自分でページを担当することはほぼありません。だから「いつか私も編集者になって、たくさん企画を任されて、自分のページを好きなように作るんだ」という強い気持ちを胸に、日々雑用をこなしておりました。たまーに小さな企画を任されると、それがどんなに後ろの方の目立たないページであろうと全力を注ぎました

初めて身を置いたファッション業界で、次から次へと新しいものに出会い、新鮮な発見や驚きがあり、あっという間に過ぎていく毎日。目標に向かって時間を忘れ仕事をしている日々はものすごく充実していて、文句なしに楽しかったです

世界一周を4日後に控えた今の心境は、そのときの気持ちに近い気がする

プロアマの大きな違いはあれど、これから先、私は旅で見たもの、聞いたこと、体験したことをこのブログで伝えようとしています。まだ見ぬ新しい世界へ飛び出して、そこで得た経験を自分の視点で切り取って、自分の言葉に乗せて誰かに届ける作業。これは、言ってみれば雑誌の編集作業と同様のプロセス。送別会に来てくださったみなさんが日々やられていることの1/1,000くらいのぬるさではありますが、似てるっちゃー似てる。つまり、昔の世界に戻ってきたような感覚なのです

送別会のメンバーは、いつ会っても何かしらおもしろいことをやっていて、年齢とか全く感じさせません。ほとんどが私と同い年くらいかそれより上。私があのころから10歳くらい歳をとっているわけですから、当然みなさんも同じはず。なのに、いい意味で「安定」してなくて、日々新鮮な何かを吸収しながら人生そのものを楽しんでいる感じがします

30代、40代の大人たちが集まって、誰かの悪口とか何かへの愚痴とかそんなものとはかけ離れたドキドキワクワクする話題に花を咲かせ、お腹を抱えて大爆笑できるのって、実はとてもすごいことなんじゃないかなあ。


あの頃は楽しかったな」っていう懐古主義的意味合いを含みつつ、「でもこの先もっともっと楽しくなるな」っていう未来への希望を象徴するかのような、ボリューミーな髪型。それと昨日の送別会のおかげで、完全に忘れていた気持ちをしっかりと取り戻せたような気がします。私の憧れる大人たちは、10年経った今も相変わらずかっこよくて、そんな人たちに背中を押されながら旅立てることが、なんだかすごく心強くて、とても勇気づけられました。

そして「あの頃と同じように、まだまだいろんなものを吸収できる。私の心はまだ死んでない」という手ごたえを感じ、ここへきてやっと、「世界一周に行くんだ」という実感がわいてきました。

お餞別にいただいた、「Anya Hindmarch(アニヤハインドマーチ)」のレザーステッカー

Anya Hindmarchステッカーカリマー

さっそくバックパックとデイパックに貼りました。お、お、おしゃれやでー。

Anya Hindmarchステッカーカリマー

魚座の私用に、魚座モチーフのスマイリー。マスクとスノーケルを装着しているのがダイビングっぽくてそこも超絶気に入りました

でもね、私は知ってるんです。このステッカーがとんでもなく高級だってこと。下手したら、そこらへんのデイパックよりよっぽど高価な品だってこと

実際問題バックパッカーごときにはもったいない、セルフカスタム界の頂点に君臨するおしゃれステッカーなんですよ。そんなものをお餞別に選んでくれて、さらに「ステッカーがボロくなるのを楽しみにしています」っつって、もうそこまでやって1セットだっていう洒落た使い方の指南まで。

Anya Hindmarchステッカーカリマー

世界広しと言えど、Anya Hindmarchの高級レザーステッカーをカリマーのバックパックとデイパックに貼り付けて旅をしているバックパッカーは私以外にいないと思います。いわゆる大人の遊び心。エッジの効いたステッカーのトッピングで、旅バッグがぐっとブラッシュアップされました

これを自分で言っちゃうのはとても痛すぎるというのを重々承知のうえで言わせていただきますが、

 「まさに、おしゃれ追求型バックパッカーにふさわしい逸品」

世界中で、おしゃれに敏感なファッションモンスターたちの視線を釘づけにしてやろうと意気込んでいる次第です。

あと、みんなからの動画メッセージ、涙目で観ましたよ。来られなかった皆様からのもあって、私はこんなにたくさんの人に愛されて、つくづく幸せ者だなあと痛感。みんなのことがますます大好きになりました。

今度は私から、海外の素敵な動画をお届けします!

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