マラウィ(5)リコマアイランドで発見!! 小さなバオバブ街道はこちら
現在世界一周をやっております私は、アフリカ大陸の真ん中あたりにあるマラウィという国を旅行中でございます。滞在しておりますのはリコマアイランド(Likoma Island)という小さな小さな島。そこでの生活をお届けいたします。
【現在地】リコマ島(マラウィ)
Likoma Island(Malawi)
【気温】28度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】10クヮチャ=約1.5円
リコマ島唯一のダイブショップへ行ってみよう(徒歩)
昨日チェックインしたリコマ島。ここはマラウィが誇る「マラウィ湖」の中に浮かんでいます。領土的にはモザンビークなのですが、この島と、お隣のチズムル島だけはマラウィなのです。ここで私がやりたいことは何を隠そう「ダイビング」。初めての淡水ダイビングに挑みます。
朝ごはんを食べた後、さっそくダイブショップへ向かいます。詳細の確認と予約。このリコマアイランドにあるダイブショップはただ一つ。「マンゴードリフト」というロッジに併設されている「LIKOMA ISLAND DIVERS」のみとなりますので、そこまで行かなければなりません。
まずは島の地図を見せてもらいましたので、ご覧ください。
今いるロッジ「Utila Bay Lodge(ウティラベイロッジ)」は島の北西部。そして、「Mango Drift(マンゴードリフト)」は島の南西部。
この島のマップは、宿に1枚あるだけなので、写真に撮って使用するよう言われます。そしてホテルのスタッフさんに、マンゴードリフトまでの行き方を聞くと「点線の道を使えばショートカットだよ! みんなここを通って行くんだ」とのことでした。
みんなが通る道。つまり公道。地図で見ると約2km。分かりやすい1本道ですし、“ショートカット”とおっしゃいますから、なあんだわりとすぐ行けるんだ! なんて思いつつ「何分ぐらいかかりますか」と聞くと、
「1時間あれば着くんじゃないかなあ」とのこと。
あ、けっこうかかるんですね。
しかし、遠いとはいえダイビングはどうしてもやりたいですから、さっそく歩きはじめます。道はこのような感じです。
コロンとした不思議な植物。
スーパーマリオに出てくるサンボみたい。積み重なっているやつ。
このリコマ島の人々はものすごくものすごくフレンドリーで、歩いているだけでもれなく皆さん「ハロー! ハワユー!! 」と手を振ってくださいます。
私も「ハロハロー! 」「グッドグッドー!! 」とお返事をしつつてくてく歩きます。序盤はね、まだ全然余裕。今日はくっそ重たいバックパックも背負っておりませんから、どこまでも歩いていけそうな気すらします。
そうしてどんどん歩いていくと、あることに気が付きます。
この島、めっちゃバオバブ生えてる!!!
そうなんです。ここリコマアイランドは、知る人ぞ知るバオバブの島。
ホテルにも立派なバオバブが生えておりましたが、道にも至る所にバオバブが生息しています。
先日訪れたマダガスカルのバオバブに比べると小さめではありますが(マダガスカルの投稿はこちら)それでもやっぱりかっこいいバオバブ。いくつかの村を通り抜け、約30分が経過したころ、私は発見してしまいました!!
マラウィのバオバブ街道!!
なんともいい感じです。
これあれじゃないですかね「わざわざバオバブを見にマダガスカルに行くのめんどくせえなあ」という人はリコマアイランドに行ってみるのがよいんじゃないでしょうかね。交通費も安いですし。バオバブたくさん見られますよ~。
そしてお気づきですかね? 道がだんだんと道ではなくなってきたことに。
なかなかの石ころです。
これを公道と呼びますか、と疑問に思いつつ、なんとなく道だとわかる場所をさぐりさぐり歩きます。
ちなみに、こちらのルートは、ビーチ沿いにある複数の村の真ん中をつっきって行くことになります。途中でたくさんのお子様につかまります。絶対。
昨日の投稿(こちら)でも書きましたが、この島のお子様たちはとにかく元気いっぱい。
手をつなぐのがお好きなようで、両手をそれぞれ別のお子様とつなぎ、完全に身動きが取れない状態になったまま、思わぬ方向にひっぱられて道を逸れ、「フォト!! フォト!! 」と言われるがままに写真を撮って、それからひとりひとりと自己紹介をする、というところまでが1セット。
場合によってはサッカー的な遊びをしたり、「ギブミーマネー」なんていう露骨なお願いに「それは無理。私もお金欲しいんだよね」と答えたり、転んで泣き出すお子様が立ち上がるまで待ったりもします。
このルートを行かれる方は、これを4、5セット繰り返すことになりますので、思いのほか所要時間が長くなることを覚悟してください。
この道中、私は「Maps.me」という地図アプリをチェックしながら歩いていたんですけれども、いまいち道がわからない。このような道を
どこかで右に曲がってビーチに出なければならないのですが、いったいどこで曲がればよいのか…。
今後行かれる方のために、お伝えしておきますが、目印は、
ヤギ。
ヤギがたくさんいる小屋がありますので、その手前を右に曲がります。道はありません。このような斜面を下る感じで。
いろいろ不安だとは思いますが、とりあえずまっすぐ下ればマンゴードリフトです。
こうして1時間で行けるはずの道のりに1時間40分かけてやってきました。わずか2kmにどんだけ時間がかかるんだ…。
でも、ちゃんとダイブショップもありました。なんかこう”PADI”の看板見ると安心する。
気温35度の炎天下。しかもけものみちを1時間40分歩きましたから、見事に汗だく。なんなら今すぐ潜りたいですという言葉がのどまで出かかっておりましたが、さすがにそれは無理なので、翌日の予約を申し込みます。
料金は、1ダイブ50ドル。ボートにタンクを2つ積んで湖へ出て2ダイブするなら+35ドル。ということで、2ダイブ85ドルを申し込みました。明日9:00再びマンゴードリフト集合。ものすごく憂鬱な気分になりましたが、そもそもコソコソしたい願望のままに、僻地のロッジを選んだのは自分です。明日も頑張って歩きましょう。
ちなみに、マンゴードリフトのビーチはこちら。
参考までに私が滞在している「Ulisa Bay Lodge(ウリサベイロッジ)」のビーチを載せておきますね。
ビーチでゆっくりのんびりしたい方は、マンゴードリフト一択かもしれません。
この島一番の村へ行ってみよう
無事にダイビングの申し込みを済ませた私は、この島で一番大きなビレッジまで行ってみることにします。3kmくらいかなあ。
地図でいうと黄緑の道です。
この道は、点線ではなく実線で書かれていますので、ちゃんとしています。
ね。
ちゃんとしてる。
こちらの道でもたくさんのバオバブを見かけました。
あとアフリカのカラスはお腹が白いという気付き。
このルートは、村の中を通り抜けたりしませんので、お子様というイベントは発生しづらいと思います。
そうして50分ほどかけてたどり着いたこの島一番の村。ここは、フェリーが到着するポイントのすぐ近く。数軒のお店やレストランがあります。とりあえず、一番大きいっぽいお店で水やビスケットを購入。
離島なので仕方のないことですが、買える物がびっくりするくらい限られていますので心してショッピングをするようにしてください。
野菜は道ばたのお店で買えますが、なんかの葉っぱとトマトと玉ねぎオンリー。どこのお店でもラインナップは同じです。
そういえば先日、リスペクトしすぎて新しい投稿がアップされるとすぐに「Pocket」というアプリに落とし朝晩2回は読んでいるブログ『モーストリーサンダーストームぷりこーしょん』(略してMTP)の中の人がこちらの投稿で“玉ねぎは世界中どこでも手に入るでしょう”とおっしゃっていましたが、これは完全に正解。
ここマラウィの、湖のど真ん中の、国境の向こう側の、ちょっとモザンビークに片足突っ込んだあたりでも、しっかりと玉ねぎは売っているのです。玉ねぎ最強。これから世界へ旅立とうとしている方は、ぜひMTPをPocketに落とし、推奨されている玉ねぎレシピにチャレンジしてみるといいんじゃないですかね。
ちなみに、本日のお昼ご飯は、チキンのトマトソース&ライス定食。どこにも玉ねぎは使われていないようでしたが、おいしかったです。ビーフとフィッシュは品切れでした。
フィッシュは村中に溢れているのに不思議です。これで900クヮチャ(約135円)。
食堂はこんな感じ。
館内禁煙。メニューはこちら。
なんでも100円前後。この金額ならばわざわざ自炊をする必要はないのですけどね。
こうして買い物を済ませたし、お腹もいっぱいになったので、滞在している「Ulisa Bay Lodge(ウリサベイロッジ)」まで戻ります。地図でいうと青い道。
これが約40分。本当にもうへとへとになりながら、なんとか日没までに宿に帰り着きました。
まん丸の夕日が沈むマラウィ湖。
素敵です。贅沢です。そして本日は、宿にレソト出身の男性がチェックインしてこられました。
最初彼は「南アフリカのブルームフォンテインの近く出身なんだ」とおっしゃっていました。どうせブルームフォンテインなんて知らないでしょみたいな言い方でしたが、私はその名前に聞き覚えがありました。
私が「あー、ブルームフォンテインねー。知ってる知ってるー。レソトへの玄関口の…」と言うと
「知ってんのか!? 実は俺はレソト出身なんだ」とのこと。なぜ最初伏せたのか。
せっかくなので、レソトで買ったパソトブランケットをお見せして、当時の写真を披露すると、こっちが引くぐらい感動に打ち震えていらっしゃって、コーラをおごっていただきました。私のブログにちょいちょい登場するこのブランケット。
すげー重くて、持ち歩くの正直辛いんですけど、今日は思わぬ形で役に立ってくれました。
こうしてリコマ島の初日が終了。明日はダイビングなので早起きです。それでは本日も、最後まで読んでくださってありがとうございました。ではまたあした。
右端のトマト、うまいこと重なってるけどバランスがよいねえ。なんかに寄っかかってんの?