マラウィ(4)ダイバーは湖からもやってくる! リコマアイランド到着
おはようございます。ただいま世界一周をしております私は、アフリカをぐいぐいと北上しております。現在地はマラウィという国。アフリカ大陸の真ん中あたりです。ここでやりたいことは、マラウィ湖でのダイビング。初の淡水に挑みます。というわけで、昨日よりフェリーに乗船し、目的地「リコマアイランド」へとやってまいりました。
【現在地】モンキーベイ(マラウィ)
Monkey Bay(Malawi)
【気温】28度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】10クヮチャ=約1.5円
船上での一泊を終えて
Likoma Island(リコマ島)は地図でいうとこの位置にあります。
なんとも不思議なのですが、所在はモザンビーク側。でも、このリコマ島と、隣のチズムル島だけはなぜかマラウィ領となっております。
湖の南部に位置する「Monkey Bay」を発ったのが昨日朝。そこから23時間かけてたどりついたリコマ島。乗船したフェリー「CHILEMBWE(リチンベ)」号の詳細は昨日の投稿をご覧ください
「CHILEMBWE(リチンベ)」号には寝台設備は備わっておらず、全員が椅子に座って夜を明かすことになります。客室の椅子はそれなりにフカフカなので寝心地は悪くないのですが、冷房が効きすぎていて寒い。
仕方なくデッキに出て、エンジンの熱で温められて空気が当たるパイプ椅子みたいな硬いベンチで寝ることを選択しましたが、これがものすごくお尻に優しくない。痛いよう痛いよう。
しかしこんなときに重宝するのがパソトブランケット。
本当にあらゆるシーンで活躍してくれます。購入時の投稿はこちら。
分厚くてすごくしっかりしていて、すごく重たいこの毛布を椅子の下に敷いて寝ることでかなり安眠できました。
朝、目を覚ますと、サンライズ直前。湖で接している隣国モザンビークから昇る美しい朝日を眺めます。
到着予定は5時から6時と聞いておりましたが、少し遅れているようで、日も登り切った朝7時、目的のリコマ島に到着。ビーチにはたくさんの人や船が見えます。
降りる準備をしている地元の方々もたくさんいらっしゃいますので、船上もかなりにぎわってまいりました。
リコマ島のビーチには大きな船が停泊できるような船着き場は無く、湖岸から離れた位置に泊まり、小さなボートで陸地にアクセス。チリンベ号の積み荷を降ろすためか、ビーチからもたくさんの船が近付いてきます。
その中の1隻から一人の男性がフェリーに飛び乗ってきました。
「おれはこの島のロッジで働いているんだ。今から、予約をしているお客さんと積み荷を乗せてボートでロッジに帰るところでさ、もしどこも予約してないんだったら、うちのロッジに来たらいい。ここからホテルまでのボート代はもちろん無料だよ」
ボートでホテルまで直行!? それは湖からダイレクトにホテルにCHECK IN!!! ということですよね!! うわあ胸熱!!
ダイバーたるもの、せっかくなら湖から登場したいじゃないですか!!
「ちなみに、ホテルのお名前は? 」と尋ねると「Ulisa Bay Lodge(ウリサベイロッジ)」とのこと。
なんと!! 私が泊まりたかったホテルなのです。
リコマアイランドは、私は把握しているだけで4つのホテルがあり、まず1つ目は超高級リゾート「Kaya Mawa(カヤマワ)」。一泊数万円のラグジュアリーホテルでして、私には手が出ません。
二つ目が「Mango Drift(マンゴードリフト)」。バックパッカーさんも多く利用なさるロッジタイプのゲストハウス。ドミトリーやキャンプサイトもあり低価格で宿泊できます。『Lonely Planet(ロンリープラネット)』というガイドブックにも掲載がありまして、欧米のバックパッカーさんの利用が多いと思われます。あとこのリコマ島でのダイビングは、このマンゴードリフト併設のダイブショップでできます。
三つめは船着き場付近に一つ。そして四つ目が「Ulisa Bay Lodge(ウリサ ベイ ロッジ)」。
ここは立派なHPがありまして、先日リコマ島のことを調べているときに発見したのです(HPはこちらですがしかし、現実より5割増しくらいです)。キャンプサイト利用は1泊4ドル。や、安い!!
偶然にもこのホテルのスタッフさんから客引きを受けまして、ラッキーとばかりに付いていくことに決めました。
ちなみになぜダイブショップのある「マンゴードリフト」ではなく「ウリサ ベイ ロッジ」に泊まりたかったかというと、こっちのほうが人が少なそうで、ゆったりコソコソ滞在できると思ったから。コミュニケーション能力に難ありな人は、なるべく人がいないほうへいないほうへ行ってしまう習性があります。
■ボート乗り場からロッジまでの行き方(送迎)
7:40 チリンベ号から「Ulisa Bay Lodge(ウリサベイロッジ)」のボートに乗船。
荷物すごいですなあ。ボート心もとないですなあ。
まだカオスの真っただ中にいるチリンベ号に手を振ります。
ホテルの予約をしていらっしゃった方々+私を乗せてボートはロッジを目指します。
ボートのルートはこちら。
さあ、近付いてまいりました!! 「Ulisa Bay Lodge(ウリサベイロッジ)」。ダイバーは湖からもやってきます!!
かっこいい写真を載せたかったのですが、マットレスの存在感ww
8:40 「Ulisa Bay Lodge(ウリサベイロッジ)」到着
浜辺へと降り立ち、自分の荷物を受け取ります。予約をなさっていたオランダ人ファミリーと、アメリカ人ご夫婦はそれぞれシャレ(コテージ)へと案内されてゆき、キャンプサイトでのテント泊を希望した私は「とりあえずここで待ってて」としばしの待機を言い渡されます。
「キャンプとはいえ4ドル(約400円)は安いよなあー」なんて思っていると、戻ってきたスタッフさんが衝撃の一言を。
「キャンプと同じ料金でシャレ(コテージ)に泊まっていいってオーナーが言ってるからさ、ここ使っていいよ」
そう言って案内されたのは、夢のコテージ。
「えええぇぇぇえ!!!
まじすか!? 私のような貧乏バックパッカーがこんなリゾートコテージの個室をあてがってもらっちゃっていいんですか!? しかもテントと同じ値段で」
「他に予約客もいないから。でも他の人には内緒で頼むよ」
ももももちろんですとも。まさか1泊29ドル(約2,900円)するコテージに宿泊なさっている方々に、4ドル(約400円)で泊ってるなんて言えるわけないじゃないですかっ」
「アイム、ソーハピー///」
こうして宿のオーナーさんのご厚意により、まさかのコテージ泊。
背後には大きなバオバブの木。立地も最高。コテージの前の階段に腰掛けると見える景色。
文句なしの素敵ロッジ!! 全力で宣伝いたしますよ。
まずなにがいいって、バー兼食堂からの眺め。きれいな湖と、向かい側にあるチリンベ島が見渡せる絵になる景色。
それからね、朝食にグラノーラが出ます。
昨日の投稿で書きましたが、ビスケットで1日をしのいだ私は、到着時かなり腹ペコな状態。着いて早々、朝ごはんを注文しました。
グラノーラ、私日本にいるとき毎朝食べてたんですよ。でも旅行を始めてからそういえば一回も巡り合えなかったなあ。ひさしぶりだなあ。
日本にいらっしゃる方々からするとこいついったい何に感動してるんだとお思いでしょう。しかし、今の私にとっては、このようなまともな朝食が非常にありがたく感じるのです。
これで4ドル(約400円)。ローカルレストランで定食が2回食べられる金額です。マラウィの物価からするとややお高めではありますが、問題なし。とてもとてもおいしくいただきました。
あとはなんと言っても、村が近い!!
隣接。
手前がロッジ。奥が村。
漁の準備をしていらっしゃる男性や、
洗い物をしている女性、
リコマ島のみなさまの日常風景が垣間見られます。
■とりあえず水中の様子を視察
素敵な朝ごはんでお腹と心を満たしたあとは、さっそく湖に潜ってみることにします。宿のスタッフさんに湖の状況について尋ねると「朝9:00~10:00くらいが一番波が穏やかでスノーケルに向いてると思うよ」とのこと。湖なのに波があるのはなんか不思議。
私にはマイスノーケルセット一式がありますから、こういうとき便利。むしろこういう時しか出番がないので、使いたくて使いたくてうずうずしておりました。
フィンもあるよ。
(フィン、マスク、スノーケルはロッジでレンタルも可能です)
やけにガチの装備で地元の方々の視線を集めつつ、湖にドボン。
お魚いますね!!
ここマラウィ湖は「淡水系熱帯魚」の宝庫として有名。なんとなく地味なカラーのイメージがある淡水魚ですが、熱帯系という名のとおり、
カラフルなお魚が見つかりました。
お魚は、深いところよりも浅くて岩がたくさんある場所を好むよう。湖岸付近の岩場の陰は、差し込む日差しとカラフルなお魚でキラキラしていてとても素敵です。
あと岩の隙間とかに入って行くのはワクワクして楽しい。
スノーケリングでこの感じならきっとダイビングはもっとすごいんじゃないかなあ。期待に胸が躍ります。
しかしなんといってもここは淡水。海水とは勝手が違います。
まあ浮かない。
海水でスノーケルするときは、潜ってから海面に上がるのに、バタ足しなくてもフワーっと勝手に上がっていくのですが、ここでは、バタ足して浮上する気にならないと水面に出られません。水中に潜りやすいのはすごくありがたいのですが、海水のノリで浮くのを待っていると、意外と浮かなくて呼吸が苦しくなります。危ない危ない。
そして、もうひとつ大切なことが。
えーっと…ここマラウィ湖には吸血住虫がいます。
大切なことなのでもう一度言います。
吸 血 住 虫 がいます。読んで字のごとくです。静脈に寄生するそうです。
湖に住むヒラマキガイ類の中には寄生虫を持っており住血吸虫症(Schistosomiasis)を起こすものもいる。特に問題となるのは、ヒトを含む哺乳類に寄生するマンソン住血吸虫( Schistosoma mansoni )や、ヒトに特異的に寄生するビルハルツ住血吸虫( Schistosoma haematobium )などで、マンソン住血吸虫は Biomphalaria 属の貝(Biomphalaria pfeifferi や Biomphalaria angulosa などで小さいアンモナイトの様な形)に、ビルハルツ住血吸虫は Bulinus 属の貝( Bulinus globosus や Bulinus nyassanus などで一見サカマキガイに似た形)に寄生する。これら中間宿主となるヒラマキガイ科の貝類は湖岸近くの浅瀬や波打ち際などに多く生息しており、貝類の内部で育った吸虫のセルカリアが水中に泳ぎ出て、水に入ったヒトなどの皮膚から侵入してさまざまな症状を惹き起こす。
住血吸虫症の存在は、この地域への観光客の減少を恐れるマラウイ政府が長年必死に否定していたが、マラウイの独裁者ヘイスティングズ・カムズ・バンダの死後、住血吸虫症の危険が湖周辺に存在することは広く知らされるようになった。
また貝類を食べるシクリッド科の魚が乱獲されているため、この病気のあまりなかった場所が非常に危険な場所になってしまう結果となっている。マラウィ湖の南東部周辺では水浴びなどは危険であるが、アフリカ(特に南部)の淡水域には上記の住血吸虫やその仲間が広く分布しており、無防備に淡水に入ることにリスクが伴うのはマラウィ湖に限ることではない。
ウィキペディア「マラウィ湖」より引用。
おやおや隠ぺいですか。おかげで、ロンプラには「住血吸虫はいない」と記載され、欧米の方々の中にはいまだにそう思っている方もいらっしゃいました。
絶対に湖の水を飲んではいけない。
これを念頭において、なかなかの緊張感でスノーケルを行いましたが、皮膚からなんですねぇ(涙目)。
とはいえ、キラキラした水中世界はすごく楽しくって、約2時間ほどスノーケルに没頭しました。本当はもっとやりたかったのですが、左足ふくらはぎに違和感が。違和感っていうかただつっただけなんですけどね。
浮いてたら治ったのですが、とりあえず一旦ビーチに戻ります。透明度はあまり高くない湖ですので、そんなに遠くは見えません。
そして、浅瀬に近づき、見えてきたものは…
わぁぁぁああぁ!! びっくりした!!
お子様!!!
元気いっぱいのお子様は、見慣れぬ水中カメラにおおはしゃぎ。普通のカメラでもおおはしゃぎなんですけども。
さすが村隣接のホテルです。元気いっぱいのお子様たちがデフォルトで付いてきます。
私は、子供が嫌いとか苦手とかではないのですが、こんなときどうすればいいかよく分かりません。水を掛け合ってしばらく遊んだのですが、お子様、けっこう容赦なくって。ありあまるパワーに圧倒されました。
そのあとはビーチでごろごろ。音楽を聴いたり読書をしたり、たまにお子様がやってきて適当にあしらったり。
そして時刻は夕方。湖へと沈むサンセットでちょっぴりたそが
ちょww
見つかったああぁぁぁあ!!!!
え、ちょ、ま…
ちょっと隙を見せるとこのように撮影大会になってしまいますので、ゆっくりたそがれている暇はありません。
ビーチで長時間のんびりはこりゃ無理だwwなんて思いつつリコマアイランドの初日を終えました。明日はゆっくり起きてー、ダイビングの予約をしに行ってー、スノーケルをしてー、ビーチでごろごろしてー。しばらくは堕落した生活になるかもしれません。
それでは本日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。
■リコマ島(マラウィ)の安宿・ゲストハウス・コテージ
Ulisa Bay Lodge(ウリサベイロッジ)
HP:http://www.ulisabaylodge.com/
宿泊日:2016年7月
部屋のタイプ:シャレ(コテージ)
料金:4ドル(約400円)※通常は29ドル(約2,900円)
【設備】
Wifi:3GのWifiが1時間2ドルで利用可能。バー付近で使えます。たくさんの機器をつなぐほど速度ダウンします。ワードプレスのブログを更新しようとしたら、データ量を使いすぎてちょっとした騒ぎになりましたので、控えたほうがよさそうです。
トイレ・シャワー:共同ですが数はたくさんあります。お湯は出ますがぬるい。ソーラーでわかしているそうです。
キッチン:なし
電気:6:00~12:00、14:00~22:00の間は使用可能。それ以外は、トイレとか小さい電灯以外は使えません。
【個人的な感想】
湖に面した中級リゾートロッジ。周囲にレストラン、マーケットなどはなく、基本食事はここでとることになる。晩御飯は、夕方までに必要かどうかをスタッフさんに伝える。朝ごはんが3~5ドルとやや高いが、他に店がない。
買い物ができる村(船着き場の近く)は島の反対側なので、徒歩40分~50分くらいかかる。村には地元の方々がお買い物をする小さなお店が数軒と、ローカル食堂があるので、安く済ませるならがんばって歩くのがよいでしょう。しかし売っているものに限りがあります。
はじめまして!世界一周に憧れる、同じくコソコソ系33歳の女です。
世界一周ブログランキングでまゆみさんのブログを知り、なんとなく読んだらどっぷりハマってしまいました!
世界一周準備から読み、今さっき最新記事に追いつきました。
私は世界一周をしたい夢はあるのですが、正直アフリカにはマダガスカルくらいしか興味はありませんでした。アジアと南米フラフラしたいな~くらいだったのですが、まゆみさんのブログを読んで、俄然アフリカに行きたくなりました。特にレソト!
これからリアルタイムで読めることを楽しみにしています。
お体に気をつけて、楽しい旅を続けて下さいね!