マラウィ(10)素敵すぎる柄のチテンジに勝手に意味を込める@ンカタベイ
おはようございます。ただいま、マラウィのンカタベイというところにおります私は、世界一周の途中です。アフリカをぐいぐいと北上してはいるのですが、滞在中の宿「マヨカビレッジ」の居心地が良すぎて、本日はここでのんびり過ごすことにいたしました。
【現在地】ンカタベイ(マラウィ)
Nkhata Bay(Malawi)
【気温】28度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】10クヮチャ=約1.5円
ンカタベイで見つけた素敵なチテンジ
まずは朝食。昨日と同じですが、自家製ミューズリー。
それに自家製ヨーグルトと季節のフルーツをトッピング。2,450クヮチャ(約368円)。
ベリーとかww。ここほんとにマラウィですかと誰かを問いただしたくなるようなおしゃれな朝ごはんを前に、感動に打ち震えながら、大切にゆっくりと時間をかけていただきました。
これね、本当においしいんですよ。
このあたり特産のムズズコーヒーを飲みながらインターネットをチェックします。ここ、たまに途切れますけど、基本的に1日中Wifiが使い放題で、これもまたありがたいのです。
宿でのんびりと書きましたが、昨日村を歩いているときに、ちょっと気になるものを見つけましたので、村の中心までお出かけ。さくっと徒歩20分。
着いたところはこちらのお店。
マラウィの女性たちが身にまとっていらっしゃる巻きスカート「チテンジ」の専門店です。サロンと呼んでも通じるのですが、ここでの正式名称は「チテンジ」。
マラウィに着いてすぐに滞在したブランタイヤ、そして次に向かったモンキーベイからのリコマ島。そしてここンカタベイ。たくさんのマラウィ女性たちを見てきて、
私は気づいてしまいました。
チテンジのデザインが渋くなった。
お隣モザンビークでは、華やかでポップで、元気いっぱいのデザインが印象的でした。
顔も雰囲気も醸し出すオーラも地味な私にしてみれば、着用するというよりは、小物で楽しむのがぴったりのインパクト柄。
しかし、ここマラウィはどうでしょう!!
色遣いは、確実に渋みを増し、描かれた柄も大人っぽくシックに変化したように思うのです。
色にね、スミっぽさプラスしてる感じ。なんかわかります??
画像が荒いのは、基本iPhoneにて隠し撮りしたからです。
写真と撮っていいですかと聞くと、高確率でNGくらいます。そりゃあね、見知らぬ外国人から「あなたの写真を撮らせてください」とかいきなり言われても、これは不信感しかありません。私が逆の立場でもお断りするでしょう。
というわけで、こそこそしました。ごめんなさい。
このチテンジ専門店は、ダイブショップへの往復で何度か前を通ったのですが、店内になんとも心惹かれる柄のチテンジがあるのを私は見逃しませんでした。
ほら。
真ん中あたりにあるのはこれ、
鍵ですよ、カギ。
私の好きな、深みのある青をベースに、しっかりと描かれたアンティーク調の鍵。これはなんとも私のブログにぴったりなチテンジではないですか。
というわけで、こちらを購入しにまいったのです。
宿のスタッフさんに、チテンジの相場を聞くと「2mのもので2,000~3,000クヮチャ(約300円~450円)くらいかなあ」とのことでした。それを念頭に置いて、さあ価格交渉がんばるぞ、と張り切ってお店の女性に金額を尋ねます。
「この鍵柄のチテンジが欲しいのですが、いくらでしょうか? 」
「これは2mだから、2,000クヮチャ(約300円)よ」
正規価格!! うれしい。金額の交渉をする必要のないお買い物はとてもありがたいです。
「あ、じゃあこれください」と普通に購入。
チテンジのことをもう少し知りたくて、お店の女性に出所を聞いてみましたところ「ほとんどがMADE IN タンザニアよー」とのこと。
こうしたカラフルでおしゃれな布は、スワヒリ文化が発祥と言われています。ですので、サロン(チテンジ)のメッカはタンザニア。この渋くてかっこいいテイストはタンザニア由来のものだったのですねえ。
確かに、ほとんどの生地の端っこに「MADE IN TANZANIA」という文字が。私はカギ柄が気に入ったので産地はどこでもいいんですが、試しに
「マラウィオリジナルのはないんですか? 」と聞くと
「あるわよー!! ほらこれ!! 素敵でしょー?? あなたそれじゃなくてこっちにしなさいよ」と。
「え、あ、これですか…
で、でもこれ、あんまり私好みのデザインじゃない、かな…」
鷲、ライオン、ヒョウ。とても勇ましいモチーフが印象的なマラウィの国章をあしらったチテンジ。すごく強そうな、誰にも負ける気がしないデザインではありますが、丁寧にご辞退いたしました。
宿にもどってチテンジを巻いてみよう
カギ柄のチテンジをすんなりと手に入れた私は、宿に戻るとさっそくスタッフさんに自慢。
「おぉいいのを買ったな」とみなさんにほめていただきました。そして、巻き方も教えてもらいます。
クリスティーナさんというとてもフレンドリーなスタッフさんが巻いてみてくれました。
左、
右、
端っこを内側に押し込んで完成。そしてダンシング。
チャーミングです。
男性スタッフさんが、「おれはもっと丈が短いほうが好みだ」と横やりをいれ、クリスティーナさんが「私は長いほうが好きよ。若い子は短くしてるけど、長いほうがオーソドックスでいいじゃない」と言い返します。
なんかこう、国は違えど、感覚は同じですね。そして私もオーソドックスに長いほうが好きだ。
いざ、私もトライ。
チテンジ着用でブログを更新。意外と普通。
ここで男性スタッフさんが「マラウィ人みたいだ!! マラウィの名前を付けなきゃな」と言い出しました。でも、チテンジの巻き方を教えてくれたクリスティーナさんが「でもマユニっていう名前は、マラウィの女性でもけっこう一般的な名前なのよ」と。
え、そうなの!?
一応言っとくと、マユニではなくマユミなのですが、まあそこらへんはどっちでもいいです。どうりで宿のスタッフのみなさんから「マユニ、マユニ」って呼ばれると思った。
どうもはじめましてマユニです。
このチテンジ、しばらくはスカートとして巻いていたのですが、どうやらこっちの使い方のほうが落ち着く。
そして、クリスティーナさんが言うには、チテンジには、その柄に意味を持たせるものもあるんだそう。お店で見つけた国章柄も強烈なメッセージ性がありましたが、マラウィの母の日には、母親と娘が描かれた柄のチテンジを巻く、とか、イベントごとに使い分けたりもするそうです。
そして、タンザニアで作られる多くのチテンジにはポエムというかことわざ みたいなものがプリントされていて、もっといろいろなメッセージを表現できるんだそう。
「あれ? 私が買ったカギ柄チテンジもメイドインタンザニアですが、そんなメッセージどこにも無い…」
「うーん…、無いものもあるわよ」とクリスティーナさん。
仕方ありません。この鍵柄のチテンジに込められたメッセージを説明して差し上げましょう。
「The used key is always bright.」
常に新しいことにチャレンジしたり、絶えず努力し続ける人は、いつまでも美しく、生き生きと輝いている。
素敵なチテンジを購入できてよかったです。
こうしてチテンジの面白さを知った私の次の訪問国はタンザニア。この布、発祥の地です。この布のことをもっと知りたい、そしてもっとたくさん欲しいなあ。タンザニアでの楽しみがひとつ増えました。
こうしてゆるーい1日が終わり、時刻は19:30。本日のディナーは、バーベキュービュッフェです。カウンターにたくさんの料理が並べられ、各自好きなものを好きなだけ取るというスタイル。
どれもこれも味の想像が付きませんので、どのくらいの量をとればいいのか分かりません。気づけばお皿いっぱいになっておりました。お恥ずかしい。
右側手前にあるやつ、甘くないバナナです。これ、初めて食べました。お芋みたいでおいしいんですね。
この宿の料理は、野菜たっぷりなので、そこが本当にうれしい。お腹いっぱい食べても「ほとんど野菜だから大丈夫よね」という安心感。
ドミトリー1泊12ドルとなかなかいいお値段の宿ですが、ンカタベイに行かれる方にぜひぜひおすすめしたい「マヨカビレッジ(MAYOKA VILLAGE)」。とても雰囲気のよい宿に泊まれるのも今日で最後です。
明日は、タンザニアに向けて出発する日。
名残惜しくて仕方ないのですが、私のゴールはまだ先。ここにとどまるわけにはいきません。明日もがんばっていきましょう!!
それでは本日の投稿はこれにて終了。今日もまたしっかり読み切ってくださって、ありがとうございました~。
コメント6件
マユミさん初めまして!
マダガスカルからずっと見ていたんですが、
勇気が出なくて…初めてコメントします。
女性一人でアフリカ横断って凄く無謀な響きですが、
実に穏やかな旅をされてますね。
マユミさんの事前調査と英語力の賜物でしょうか。
それとも最初のマダガスカルで鍛えられたから?笑
マユミさんのブログ見てると本当にアフリカに行きたくなります!
明日からの更新も楽しみにしてますね。
1つ目の画像を見て、鍵模様すぐに気が付きましたよ!
まさにmayumiさんにぴったりの布!!
スカート似合っててかわいいです♡
布類で体を覆ってると安心感がありますよね。
お布団感覚かな。やっぱり私は布団好き。
はじめまして。いつか長期旅行に行けたらよいなと思いながらいろいろな世界一周ブログを見ていますが、こちらのブログに今一番はまっていて、出発から順番に少しずつ読んでいます。
マユミさんは無事帰国されたのですね。よかった。
正直、旅行に行くとしても、アフリカはモロッコぐらいでよいかと思っていたのですが、マユミさんのブログを読んでいると、案外、行けそうな感じなのかなと考えを改めつつあります。いろいろ気をつけないといけないことは当然あるのでしょうが。
ところで、アフリカでことわざとかお言葉のついた布というとカンガが有名だと思うのですが、チテンジというものもあるのですね。興味深いです。