マラウィ(11)ムズズで新たな装備「ボディコンワンピ」を手に入れた
現在世界一周のようなことをしている私は、アフリカのマラウィにいます。マラウィには10日ほど滞在したのですが、いよいよ本日は、次の国タンザニアへと移動します。最後の1日をムズズという町で過ごすことにした私は、ンカタベイからミニバスに乗ってやってまいりました。
【現在地】ムズズ(マラウィ)
Muzuzu(Malawi)
【気温】23度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】10クヮチャ=約1.5円
■ンカタベイからムズズへの行き方
マラウィの「ンカタベイ」から、タンザニアの「ムベヤ」までは、日中ミニバスを乗り継ぎ乗り継ぎしていけば1日でいけるようですが、私は途中の「ムズズ」という町も見てみたく、昼間にムズズ観光、そして深夜発の夜行バスでムベヤ入りという方法にいたしました。ちなみにタンザニアに入ってからは、最終的にアルーシャまで移動するつもりです。こんな感じ。なんか北上してる感あるなあ。
移動日は、早朝から行動開始が基本の私ですが、宿泊している宿「MAYOKA VILLAGE」の自家製ミューズリ(季節のフルーツと自家製ヨーグルトをトッピング)が好きすぎて、どうしてもどうしてもこれを食べてから出発したく、朝7:00レストランのオープン時間にしっかりテーブルにスタンバイ。
3日連続オーダーした定番の朝食がこちらです。
この先マヨカビレッジに泊まられる方は、ぜひお試しください。ミューズリー、そしてイチゴとかいう幸せの果実を噛み締め、とても満たされた気持ちになることうけあいです。食べ終わると、宿のスタッフさんにお別れを言い、出発します。
まずは宿にタクシーを呼んでもらいシェアタクシーのターミナルまで。1,500クヮチャ。場所はこのあたり。マーケットのすぐとなりです。
8:20 宿出発
8:30 バス、シェアタクシーターミナルに到着
シェアタクシー(8人乗りの車)1,500クヮチャ(約225円)
ミニバス(ハイエースタイプ)1,300クヮチャ(約195円)
30円しか変わらない。ここはシェアタクシー一択。満席になったら出発ですが、ムズズに行かれる方は多いようで、すぐに満席になりました。
8:40 ンカタベイのターミナル出発
9:20 ムズズのバスターミナル到着
シェアタクシーの停車場から、長距離バスターミナルは歩いてすぐ。まずは、ムベヤ行きの夜行バスのチケットを購入しなければなりません。
ムベヤの長距離バスターミナルの場所はこちら。
タンザニアへの国際バスを扱うバス会社がこちらです。
マラウィの首都リロングウェをスタートし、主要な町をまわりながら、ここ「ムズズ」に到着するのが00:30ごろ。そこから、最終目的地タンザニアの首都「ダルエスサラーム」まで行くことができるバスです。
ムズズから乗ってムベヤで降りる私は途中で乗って途中で降りる形になりますが、ムベヤに着くのは翌朝11:00とのこと。ちなみに、ダルエスサラームに到着するのは、ムズズを出て24時間後だそうです。
バス会社の事務所に貼ってあった紙。
TAQWAというバスです。月曜、火曜、土曜ってことですかね?
ムベヤ行きのチケットを無事にゲット。
夜23:00ごろにまたターミナル集合と言われ、一旦解散。ここからムズズを散策いたします。
■ムズズの町を観光してみよう
ここムズズは、マラウィで3番目に大きな町。確かにさっきまでいたンカタベイと比べると道路も立派になり、人も車も増えました。そしてムズズの標高は1,500mくらいあり、ひんやりと涼しいことに驚きます。
何か目立ったみどころがあるような町ではありませんので、とりあえず、マーケットに行ってみることにします。町の人に聞いてみると、野菜や果物、日用品を売っているマーケットと、チテンジ(マラウィ女性がまとっている布)を中心に衣料品を扱うマーケットがあるそう。
昨日からチテンジに夢中の私は、迷わずチテンジのマーケットへ向かいます。
わあー!!
たくさんのチテンジ!!
チテンジ屋さんがこの一角に相当数集まっています。ほとんどがメイドインタンザニアで、店により若干の違いはあるもののまあ似たり寄ったり。
それでも多種多様なデザインのチテンジを見るのは面白く、とりあえず何か欲しいなあと物色。そして目が止まったのは、白ベースに模様が描かれたチテンジ2m3,000クヮチャ(約450円)。
南部アフリカではあまり見かけることのなかった白。爽やかで清潔感たっぷりで、派手すぎず地味すぎず、いや、どっちかというと地味なところが私好み。町中でもこれ系の白ベースの柄を巻いてる方、わりと見かけるんですよね。
昨日の投稿で書きましたが、タンザニアのチテンジには、柄の中にポエムというかメッセージが書かれているものがあります。
こちらのチテンジには、スワヒリ語でこんなメッセージが。
うん。何て書いてあるか全くわかりません。
お店の方に聞いてみると、「神はいつもあなたを見守っている」的な意味だそう。
この人ほんとにスワヒリ語分かってんのかなと思いつつも、なるほどなるほど。神、すなわちロマンスの神様。
ロ神はいつも私を見守っている、と。
買いましょう、このチテンジ。
私はこれといって宗教を持っておりませんが、ロ神は別。敬虔な信者です。
今のところ「ロ神、見守ってくれてんなー」と感じる瞬間は訪れていませんが、今後に期待。いいチテンジを買ったことに大満足の私。とここで、お店の人に「この布で何か作るの? 」と聞かれます。
そう、この、チテンジ、そのまま巻いて使うだけではなく、ワンピースやドレスなんかを仕立てて着用するのも一般的。町でも、ご自身にぴったりのサイズに仕立てた素敵なお洋服を着た女性をたくさんお見かけします。
いいなー私も作ってみたいなあと思っておりました。
「何か作りたいんですけど、私今日の夜には出発なんで、そんな時間がなくって」と答えると「簡単なものならたぶん数時間で作れるわよ」とのこと。
まじで!! そんなすぐできんの!?
こう見えて服飾系専門学校を卒業しておりますから、服作りがいかに大変かは身をもって経験済み。いくら簡単でも1着の洋服が数時間でできるなんて神業。
でもできるとおっしゃる。せっかくならやってもらおうかなと、チテンジ屋さんの知り合いのテーラーさんを紹介してもらいます。私が作りたいのはワンピース。先ほど買った白いチテンジはストールとして使いたいので、新たにこちらの布を購入しました。
4m6,000クヮチャ(約900円)。花なのかヤシの木なのか、デザインなのか版ズレなのか、イマイチわからない素敵な柄。色はわたしのすきなネイビーです。これでワンピース作ったらぜったいかわいい!!
買った生地を持ってマーケットのすぐ裏にあるテーラーさんに向かいます。たどり着いたのがこちら。
ミシンがあります!! 電動じゃなくて、足踏み式!!
壁に貼ってあるポスターや、店に大量に置いてあるサンプルの型を使って、私が作りたい洋服の説明をします。
「私、ワンピース作りたくって。袖も襟も無くていいんで、シンプルなやつ」
「でね、シルエット。これがだいじなんですけど、このポスターみたいな、
体にフィットしまくったやつは嫌なんですよ。
もっとストンとしたやつ。くびれもダーツもいらないんで」
紙に書いて説明。
日本ではわりと普通に見かけるこのようなシルエット。ボックスとかAラインの洋服はこちらではほとんど見かけません。
たぶんアフリカの女性が好まれる洋服は、かなりタイトで、バストもウエストもヒップもしっかり体にフィットし、なおかつボディラインを美しく見せるドレス。
でも、私が欲しいのは、
バストもウエストもヒップもどこにもフィットしない、ボディラインができるだけ分かりづらいドレス。
アフリカのテーラーさんからすると、なかなかに理解不能なんだと思うのです。
しかし私の願いはただひとつ。「要はボディをコンシャスしたくないんです!! 分かります? 今そうやってバストとかウエストとかヒップとか採寸してますけど、それ全部無視して、ストンとしたどこにもフィットしないドレスを作ってください」
「オーケー、わかったわかった。じゃあ15:00に取りに来て」
このとき12:00。本当に3時間でできんの!?
ドレス仕立て代7,000クヮチャ(約1,050円)を支払っていると「裏地はどうする? 」と聞かれます。
付けたいですけど、普通に考えて、裏地つけると料金上がる。でもそれ尋ねたら負けだと思い、当然付けるに決まってんじゃんみたいな空気出しつつ「もちろん」と答えます。テーラーさんも「だよね。青い生地でいいよね」とすんなりOK。
本当に裏地付きのワンピースが3時間でしかも1,050円でできるなんて、半信半疑でしたが、とりあえず15:00にまた来ることを約束して店を出ました。
3時間、どうしようかなーと思って町を歩いていると、一軒のコーヒー屋さんを発見。
ここムズズは、コーヒーの産地として有名な場所。朝までいたンカタベイの宿「マヨカビレッジ」でも提供されていて、毎日飲んでおりました。そんなムズズコーヒーの専門店。しかもWiFi使える!! Wifi3時間、500MBで600クヮチャ(約90円)。カプチーノ大800クヮチャ(約120円)を注文し、ここで3時間ほどブログを書いたり調べ物をしたりして過ごしました。
そして時刻は15:00。約束の時間です。
本当にできてんのかなと半信半疑のままお店に行ってみると、なんと「できてるよー! 着てみて」と、できたてほやほやのワンピースを手渡されます。
まじで!! やるやん!!
さっそく試着。いやーすごいねーさすがテーラーさん。ミシンで食ってるだけありますねー。なんか疑って申し訳な
ノォォオォォォー!!!
なんかおかしいと思ったなんか違うと思ったー!! 着るとき窮屈だなって思ったもん…
ものっすごいボディがコンシャスされちゃってんじゃん!!
見事に体のラインにフィットしたワンピースですこと(涙目)。
私のブログね、たまに読んでくださっている方からコメントをいただくんですよ。現地で買った服着てファッションショーとかどうですかっつってね。
さすがに私ごときがファッションショーなんておこがましくて恥ずかしくて高難度すぎるんですけれども。でもさ、いつもいつもTシャツばかりではなく、たまには「ワンピース作ったよ☆」ってキラキラした感じの写真を載せたりするくらいいいかなって。
女子力、底をつきかけてますけれど、ちゃんとまだギリギリ残してますからね、ってアピールしたっていいかなって。
でも、これは完全に
昭和の場末のスナックの従業員さん。
なにひとつポジティブなことをアピールできないため、写真の掲載は控えさせていただきます。3時間で作ってくれたのは本当にすごいし、仕立ては思ったよりちゃんとしているのですが、
いちばん大事なシルエットが…
「言ってたのと違うじゃないですかー!! 何回も確認して何回もわかったって言ったじゃないですかー!! 直せる範囲でいいですから、今すぐ縫い直してくださいよー!! 」
涙目でそう訴える私ですが、テイラーさんは「あー俺今日サッカーの練習あるから無理だわー」という非情な一言を放ちます。
イラっとはしたものの、この人とこれ以上関わりたくないというのと、仕立てを見た感じ、自分でもなんとか直せそうだったのでそのまま店を後にします。
やっぱ難しかったかあ。
残念ですが、ワンピースは、リカバリーに成功したら披露させていただきます。
そのあとは、韓国人オーナーさんが経営する「JOYS PLACE」 という人気ゲストハウスへ行き、プルコギ定食を食べました。
宿泊できなかったのですが、とてもきれいでスタッフさんも感じがよく、プルコギ、めちゃめちゃおいしかったので、ムズズに滞在なさる方はぜひー!!
甘辛い味って、久しぶりに食べた気がします。
そうして時刻は19:00。外もほぼ真っ暗で行くところもないですし、バスターミナルへ。バスの出発は24:30ですので、バス会社のオフィス(小さな小屋)にて5時間半の待機となります。
オフィスの隅に怪しげなダンボール箱がありときおり何かが中で動いています。
やだかわいい///
子犬、かわいいよ子犬。
勝手に外に出していっしょに遊んでいると、見つかってまたダンボールに戻されてしまいました。
雑。
それから、壁に貼ってあったアフリカの世界地図を見て「当たり前だけど、アフリカが真ん中で、日本は端っこだなあ」と思ったり。
買ったばかりのチテンジを巻いてみたり。
そうして5時間半が経過。タンザニアへ向かうバスの到着まであと少し。なんだか微妙な感じのマラウィ最終日でしたが、実はこのあと微妙どころか、過去最悪のバス移動が待っていました。このときの私はそんなこと知る由もなく…。
マラウィ滞在を締めくくる壮絶なバス移動については明日の投稿にてレポートさせていただくとして、本日はこのへんで終了いたします。
今日もまた最後までお付き合いくださってありがとうございました。
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