マラウィ(6)初・淡水! マラウィ湖でダイビング@リコマアイランド
現在アフリカ大陸を北上しております私は、マラウィという国に滞在中。ここでの目的は、なんといってもダイビング!! いよいよ本日はマラウィ湖で挑む初の淡水ダイビング!! 昨日予約をしに行きましたが、思いのほか遠く時間のかかるダイブショップ。しかし楽しみで楽しみで仕方ない私は元気いっぱい歩き出します。
【現在地】リコマ島(マラウィ)
Likoma Island(Malawi)
【気温】28度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】10クヮチャ=約1.5円
遠くて遠いダイブショップまでの道のり
朝はまだ元気があるとはいえ、ダイブショップのある「マンゴードリフト」というロッジまでは最短でも1時間かかる道のり。しかも、道であって道でないようなリコマウェイ。突き進むこと30分。昨日発見したバオバブ街道@マラウィの近くの村でさっそくお子様たちにつかまります。
毎日書いているような気がしますが、ここリコマアイランドのお子様たちは、本当に本当に元気がよろしい。そして旅行者に興味津々。
「ハローハワユー。プリーズユアネーム? 」
「ハロハロー。マユミ。マイネームイズ、マユミ」
「マユミ! マイネームイズ(お子様の名前)!! ビーマイフレンド」
10人近い子供たちが駆け寄ってきて、一人一人とこのような会話を交わします。昨日の経験から、時間には余裕を持って出発しましたが、私は9:00にダイブショップに集合しなければなりません。お手柔らかにお願いしますと心の中でとなえながら、昨日同様、手をつなぎ思わぬ方向に連れていかれ、何をおっしゃっているか不明の現地の言葉でたくさん話しかけられ、
??? と思いつつも、
「ん? ああ。うん。え? あーイエスイエス、いやノー」とかよくわからない返答をいたします。こうしてしばらく遊んだあと「私今日ダイブショップに行かないと!! 」という旨を説明。たぶん通じていないのですが「マンゴードリフト!! マンゴードリフト!! 」と言うと、なんとなく分かっていただけたようで、先へと進ませてくれました。
それなりに村から離れたあたりまで来ると、村からお子様たち、そして大人までもが叫びます。
「マユミー!! マユミー!! 」
私は振り返り大きく手を振って「バイバーイ!! 」と叫びます。
そうして前を向くとすぐにまた背後から
「マユミー!! マユミー!! 」
私は振り返り大きく手を振って「バイバーイ!! 」と叫びます。そうして前を向くとすぐにまた背後から
「マユミー!! マユミー!! 」
私は振り返り大きく手を振って「バイバーイ!! 」と叫びます。
そうして前を向くとすぐにまた背後から
このやり取りはいつまでもいつまでも続き、
今生の別れかと思うくらいにそれはもう本当にいつまでもいつまでもいつまでも
約30回くらい。
「あれ、私今ダイブショップに向かってるだけだよね」という疑問すらわいてくるくらいに名残惜しまれながら村をあとにしました。
そうし再び歩き出し、昨日同様道なき道を歩くこと1時間20分。
やっとの思いで、マンゴードリフト、到着です。急いだので昨日より20分ほどタイムが縮まりました。
さあはじめての淡水ダイビング
ダイブショップに到着すると、インストラクターさんと、今日いっしょに潜るスイス人のおじさんとご挨拶。
「私はビギナーダイバーなうえに、淡水は初めてでございます。なにとぞよろしくお願いいたします」
若干緊張気味の私に「大丈夫、大丈夫。波はほとんどないし、ウェイトを調節すればそんなに違いはないからリラックスして潜ったらいい」と優しいアドバイスをくださいまして、さっそくウェットスーツお借りして着替え。機材を持ってボートに乗り込みます。
ボートは木でできています。
リコマ島付近のダイブスポットはこのマップのとおり。
本日私は2ダイブするのですが、1つ目のスポットは、地図にはないもっと南の小さな島。
ボートで約20分くらいなのですが、かなりモザンビークに近い水域です。この島の周囲をぐるっとまわります。1本目は、スイス人のおじさんは潜らず、私1人とインストラクターさんの2人で潜りました。
「約40分くらいで1周できて、ちょうどエアーも100切るくらいだと思うから、そしたら終了だ」
そうおっしゃるインストラクターさんに心の中で「私、ビギナーにしてはエアーがもつほうなんですよ。なかなか終了できないかもしれませんね(ニヤリ)」と答えます。できるだけ長く潜って水中世界を見ていたいですからね、酸素は大切に使うのです。
こうして準備が整い、湖へとドボン。ここでは、機材を付けずに先に水に入って、そのあとBCDを投げ入れてもらって、水中で装着するやりかたでした。
ウェットは5mmの長袖、長ズボンタイプ。気温32度、水温24~25度。湖の水は冷たいのですが、気温が高いのでさほど寒さは感じません。やっとフード無しでダイビングができるくらいに暖かい場所にやってまいりました。
そして、ゆっくり足から潜っていくと…
こ、これは…!?
視界がものすごく…
悪い。
さ、さ、魚は?
やだものすごく地味。
もっとこう赤やオレンジや緑や青や黄色のお魚が至る所にびっしりいてそれはもうカラフルで華やかでって…
そう言ってたじゃないですかGoogle先生!!!
思ったよりぐっとモノトーン。
シックでシンプルな色使いのお魚たち。
水深25m付近で「キャットフィッシュ」という、1mくらいのサイズで、口の周りにヒゲが生えたようなめずらしいお魚を2匹ほど目撃したのですが、透明度の低さ&動きの素早さで写真に収められませんで、申し訳ございません。これ私悪くない。
5~7mくらいの浅瀬に行くと、それなりにお魚はいますし、それなりに鮮やかな色の個体も登場するのですが…
ほら、ね、カラフルでしょう?? ね? ね!?
あとあれ、あのー地形はおもしろいよね。マラウィ湖の底には、大きな岩がたっぷりゴロゴロしておりますから、その隙間を通り抜けたり、岩陰をのぞいてお魚を探したりするのは楽しかったです。
魚のフンが舞いますけど。
それからあとはー…
あ、そうそう!! カニ!! カニもいました。カニね、すごいよね。カニ。
こうしてぐるっと島を1周し、40分が経過。でも私のエアー、まだ130残っています。
マラウィ湖でのダイビングは緊張感が全くなく、ウェーブもカレントもほとんどないので、ただただふわーっと潜って、ふわーっと周遊してきただけ。びっくりするくらいエアーが減らないんですね。
で、でも今日はいいかな。ほら、ちょっと寒くなってきたし、40分経ったし、ね。エアーたくさん残った状態でのダイビング終了が、今日ほど残念に思わなかったことはありません。
こうして1本目が終了。2本目は、NDOMO POINTという、リコマ本島に近いポイントです。
こちらもまあお魚はいましたが、期待していたほどではありません。この”期待”がよくなかったですね。ここ最近、海では予期せぬ大物に会い、トロピカルなお魚天国に浸りまくっていましたが、ここはなんと言っても「湖」。海と比較してはいけないのです。
これって、けっきょく、つまり、なんていうか、
スノーケルでよ
いや、これ以上言うのはやめましょう。こうして2ダイブを終えマンゴードリフトに帰還。ランチはマンゴードリフトのレストランでツナパスタを食べました(7ドル)。
お昼をたべてちょっとのんびりしたら「Ulisa Bay Lodge」に戻らなければなりません。
帰りもまた一筋縄ではいかない
来るときに通ってきた道はなかなか険しいけものみちでございましたが、マンゴードリフトのスタッフさんに「海岸沿いを行くともっとショートカットできる道があるよ」と教えてもらい、今度はそちらを通ってみることにします。
湖を眺めながらのウォーキング。これはとても気分がよいですねぇ。
なんて思っていられたのは最初の5分くらい。
海岸沿いは、石ころだらけ~。いや、石ころっていうか”ロック”。岩です。
これを「ショートカットだよ」と言って昨日今日来たような何も知らない旅行者におすすめするのはいかがなものか。
しかし、
私がそこを道だと思えば、それはもう私にとっては道となるわけで…。
今さら引き返せませんので、この道は道であって道でない、でも道なんだと自己暗示をかけ突き進みます。
やっと石ころが終わったと思ったら、ここは朝、それは壮大な、涙なしには語れない、今生の別れをしてきた村ではないですか。
あ゛あ゛ぁぁぁ見つかったー!!!!
お子様たちはしっかり私の名前を憶えてくださっていて、また朝とほとんど同じようなやりとりを繰り返し、たくさん写真を撮ってお別れました。
結論。これ距離的には多少ショートカットかもしれませんが、時間的にはショートカットではないです。
もし私が無類の子供好きであったなら、それはそれはたまらなく楽しいひとときになったと思うのです。しかし、私は子供が憎いとか嫌いとかではないですが、
どうしていいかわからない。
「こんなときどんな顔をすればいいかわからないの」状態で、ただただたくさんのお子様の輪の中で右往左往しているだけなのです。それでも、お子様たちは楽しそうで、誰が私と手をつなぐかで喧嘩になってしまうくらいですから、私にはなおさらなにがなんだか分かりません。
とりあえず、「笑えばいいと思うよ」の原理で、ニコニコと現地の言葉で話しかけてくる子供たちを見ていると、なんだか楽しくなってきて、こちらもつい笑ってしまいますので、まあこれでいいのかな、と。
こうして”ショートカット”な道を通ってホテルまで戻り。ぐったりと疲れ、今日はコーラではなくスプライトでのどを潤します。
私のだらっと具合は、まさにこんな感じでございました。
本日の夕焼け後の空もまた美しく、平和な時間が流れます。
晩御飯はマラウィ湖で捕れたお魚プレート。豆のソース添え。
湖のお魚は、骨の仕組みが海の魚と違うようで、たくさんの骨と戦いましたがとてもおいしかったです。
この島に来た初日に、のんびりだらだら過ごそう! と書いた気がしますが、今のところさほどのんびりもしておらず、むしろストイックに歩き続けているだけの毎日です。足の、今までできたことのない場所に靴擦れができ「湖の水は、海水じゃないからしみなくてよかったな」と思ったところで、本日の投稿を締めくくります。
本日も、最後までお付き合いくださってありがとうございました。
■リコマ島@マラウィでのタイビング詳細
【ダイブショップ】LIKOMA ISLAND DIVERS(マンゴードリフトというロッジに併設)
【料金】1ダイブ50USD。ボートにタンク2本積んでそのまま2ダイブ目をやる場合は+35USD。このプランが標準で、合計85USD(約8,500円)。機材等のレンタルはすべて込みです。ナイトダイブは実施しておりません。
【ダイブサイト】いくつかある周辺のサイトに日替わりで行く感じです。
【時間】朝9:00集合でそこから準備をしてボートで出発。2ダイブを終えて、お昼ごろ戻ってきます。
1人でも催行してくれますが、予約はできれば前日までにしたほうがよさそう。マンゴードリフトに宿泊している場合は予約とかすぐできますが、私が滞在している「Utika Bay Lodge」にいる場合は、徒歩1時間ちょっとかかりますのでご注意ください。
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