タンザニア(8)フェリーで土器土器! 密航者気分でマフィア島上陸!
マフィア島とかいってこいつやベーんじゃねーの! と思ってここを訪れた方。すみません、マフィア島はフィクションではございませんが、イタリア等で活躍なさっている実際の人物および団体とは一切関係ありません。なんだか物騒な名前ではありますが、知る人ぞ知るタンザニアのリゾートアイランドなのでございます。世界一周を目論む貧乏バックパッカーの私がなぜリゾート…。それはもちろん、ダイビングをするためにほかなりません。
【現在地】マフィア島(タンザニア)
Mafia Island(Tanzania)
【気温】26度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】10タンザニアシリング=約5円
今日こそマフィア島へ上陸したい
いざマフィア島へ!! なんて意気込んでダルエスサラームを出発したのが昨日の早朝。マフィア島へ向かう唯一のフェリーの船着場があるニャミサティ(Nyamisati)村に着いたはいいが、そこで知る衝撃の事実、
船出るの、明日の早朝だってよ!!
船はこちら。
タイトル、フェリーって書きましたけど、これはボートでしたね。マフィア島に関するあれこれは昨日の投稿を読んでいただければと思います。
ガーンとなりはしたものの、ニャミサティ村ではとても充実した時間を過ごすことができ、倉庫のような真っ暗なシングルルームで一夜を明かしたのです。
そうして午前1:50、宿の人が大声で船の時間だよと起こしに来て、私はゴソゴソと準備を始めました。有害なインセクト的な何かが出そうなベッドでしたので、寝袋を使用。いやー暑かった。そして、とくに何かに刺されたりかじられたりすることもなく、朝を迎えることができました。変にうたがってすみません。
午前2:00 荷物を持って外に出てたばこを吸っているとまわりにいらっしゃる方々に「早く行きな!! 船に遅れちゃうよ」と急かされます。
え、でも昨日船着場の近くにいた人は朝4時出発って言ってたし、チケット売り場の人も3時に船集合って言ってたのになあ。
しかしみなさんがそうおっしゃるなら、と急いで船着場へ向かいます。
行ってみると、これはびっくり。ほとんどの人がすでに乗り込んでいて、船内はびっしりと人で埋め尽くされています。
まじでびっしりでまじでびびった。今後この船に乗られる方は、1時半とか1時には船着場に行ったほうがよいでしょう。
私が乗った船の座席には等級なんてものはなく、これはおそらく全員三等席、もしくは四等席。三等席はベンチ、四等席は床。一等席と二等席は存在しない。
ここは混沌で、目指すは自由と平和で、私はただの密航者。
この先にトロピカルな楽園リゾートなんてたぶんなくって、私はただどこか知らない異国の地へと運ばれて行くんだなと錯覚せざるをえない状態です。
とはいえ優しいタンザニアの人々が、私のために三等席(ベンチ)を空けてくれ、なんとか椅子に座ることができました。これがマラウィだったら間違いなく床だったと思います(まだ根に持っている。こちらの投稿参照)。
2:40には、すべての乗客がボートに乗り込んだためか、船内の電気が消され真っ暗になりました。
月明かりしかなくほとんど何も見えませんが、よーく目をこらすと、闇にうごめくたくさんの人人人。そしてその息使いだけがボートのエンジン音に混ざって聞こえてきます。
3:20 ボート出発。ここから4時間の船旅です。
真っ暗なんで景色なんて見られませんが、とにかく星だけは綺麗で。ほんと綺麗で。
6:00くらいになると、だんだんと明るくなり始め、ボート内部の様子が見えるようになりました。
わたしの目に間違いがなければ、
あそこに見えるのは、異常な煙。
変な臭いもしています。
あのさぁ、バスの故障はいい。もうとっくに慣れました。あはは、まあそんなこともあるよね、と笑って流せるんですがしかし
船はまずい洋上はまずいよー。
おかしいなあ。なんか息苦しいんだよなあこの船おかしいなあ。
だだだだって、け、けむり。けむり。
ぼんやりとしていた頭が急激に目覚めます。
こっそりスノーケル、マスク、フィンの準備をしたほうがいいかなあと考えますが、他のみなさんとくに気にしてらっしゃいませんから、これがデフォルトなんでしょうね。
6:45 日の出、そしてマフィア島が見えてきました。
7:00 マフィア島の船着場到着
おお! 3時間半で着きました! これはきっと天候と海況次第でかなり前後するのでしょう。本日は波が穏やかで揺れもほとんどなく全く船酔いしませんでした。でも波荒いと大変なことになりそう…。
あと一応言っときますけれども、もう一回ダルエスサラームからマフィア島に行けと言われたら、私は間違いなく、200%、飛行機で行きます。
■ニャミサティ(Nyamisati)村からマフィア島(Mafia Island)までの行き方(ボート)
ニャミサテ村の船着場は一箇所しかないので迷うことはありません。ニャミサテ村までの行き方はこちらの投稿。
【船会社】不明。1社しかない
【料金】13,500シリング(約675円)
【スケジュール】毎日朝3時から4時くらい発。1日1便のみ。
【所要時間】4時間
マフィアアイランド上陸!! 目指すはUtende(ウテンデ)
ボートを降りると、陸地まではダラダラ(乗り合いバスのことをこう呼びます)で向かいます。乗客のみなさんが待機していて、浜辺からの一本道をダラダラが往復するシステム。
徒歩で行く人はいませんし、ここから浜までのダラダラ料金はボート代に含まれているそうなので、ここはおとなしく待ちましょう。
4往復目にやっと乗れそうなタイミングがやってきました。かなりぎゅうぎゅうに押し込まれ、浜辺へと到着。ダラダラから降りると、トゥクトゥクやバイクタクシーのドライバーさんが大勢集まってきます。
私が行きたいのはUtende(ウテンデ)。マフィア島はそんなに大きくはありませんので、島内の主要なエリアは2か所のみ。ボートが着く島一番の村「Kilindoni(キリンドーニ)。そしてリゾートエリア「Utende(ウテンデ)」。
こうして島の地図を見ると、このマフィア島をおすすめしてくれたベスさんの描いた地図がいかに正確だったかが分かります。
とにかく海へ!! リゾートへ!! という気持ちが高まっている私は、Utendeに直行したい。人のよさそうなおじさんたちが片言の英語で「トゥクトゥクなら10,000シリング(約500円)、バイクタクシーなら7,000シリング(350円)だよ」と。どうしようかなと思っていると、突然かなり太った偉そうな男性が登場。きっとこのあたりのドライバーさんたちを束ねているんでしょうね、「トゥクトゥクなら15,000シリング(約750円)、バイクタクシーなら10,000シリング(5000円)だ」と言い出しました。
なぜ後出しで1.5倍に値上がりしたのか意味が分かりませんが「めったにいないであろうボート利用の外国人にそんなふっかけてやんなよ」と思いながら、最初に7,000シリングで連れて行ってくれると言ったバイクタクシーのドライバーさんにお願いすることにしました。
船着き場からバイクタクシーで約20分。距離は約10kmくらい。「ウテンデで一番安いホテルへ連れて行ってくださーい」という私のリクエストによって連れてこられたのが現在滞在している「MEREMETA LODGE」(メレメタロッジ)です。
素敵リゾート宿に到着、でもすぐさま出かける理由とは
なんだかかわいらしい外観。お花もたくさん咲いていて明るい雰囲気!!
コテージ風のお部屋がいくつかあって、私の泊まっているダブルルームはこちら。
広いテラスがとても素敵です。
貝とかね、いいですよね。ハートの中に、貝。
お部屋の中はほら、ピンク!! ピンクですって!!!
ベッドの上、お花! お花!!
ちなみに昨日の宿。
メリハリってきっとこういうこと。
オーナーはホテル名と同じ「メレメタさん」。「え、ボートで来たの?? 飛行機あるって知らなかったの?? 」と不思議そうにしていましたが「とにかく朝ごはんを食べなさい」とビュッフェ形式の朝食に案内してくれました。
リゾート最高と一息ついて一服。それではそろそろ大切なお金の話をいたしましょうか。
バックパッカー向きではない気がするマフィア島滞在の費用
貧乏バックパッカー泣かせのこの島のシステムについてご説明いたします。
まずね、「MEREMETA LODGE」(メレメタロッジ)、一泊40USD(朝食込、Wifi無料)。晩御飯15USD。周囲に食堂なんてないんで、基本的にここで食べるしかないんですよね。この価格にも関わらず、ウテンデエリアでは最安値。
そして忘れてはならないのが、泣く子も黙るパークエントリーフィー20USD/1日。
マフィア島の南東部は、海洋公園公園になっており「綺麗な海を守るんだ!! 」とそれはもうしっかりと保護されております。ですから、ここに入るのにはお金がかかります。指定エリアは、マップの赤い線で囲まれた部分。
このエリア内に入る者は、ダイビングをしようがスノーケリングをしようが、むしろ何もしなくても、1日20ドルの支払い義務が生じます。実は、私が今停まっている「MEREMETA LODGE」(メレメタロッジ)の立地はこんな感じ。
事前にこの立地をチェックしていた私は、てっきり「MEREMETA LODGE」(メレメタロッジ)は公園に入るぎりぎり一歩手前だから、パークフィーは発生しないと思っていたんですね。とはいえダイブショップは指定エリア内ですので、潜る日だけパークフィー払おう、と。
ところが、島に着いて知る衝撃の事実。海洋公園マップ拡大。
Utendeはまるっと海洋公園エリア内でしたー。
マフィア島の玄関口キリンドーニはエリア外ですが、気づけば私はすでに海洋公園内にチェックイン!! 公園管理事務所の位置は問題ではありませんでした。みなさまご注意ください。
いたーい!! お財布と口座残高がいたーい!!
環境を保護していくためですからね。仕方ありません。ここで疑問が。
じゃあさぁ、今日ダイビングの予約しに行ったらそれでもう20ドルかかるんですかぁ!? それで明日潜りに行ったらまた20ドルですかぁ!?
それはあまりに酷ではないですかと涙目の私に、宿のオーナーメレメタさんが言います。
「パークフィーは実際のところ、2日間有効みたいなもんなんだ」
「え!! なにそれ素敵」
「まず今日ダイブショップに行くために公園管理事務所に寄って20USD支払う。そうすると支払い証明のような紙を発行してもらえる。その有効期限は24時間だ。しかしまあ厳密に24時間かっていうとそうでもなく、明日1日は有効だ。
つまり、今日と明日で20USDで済む。ただし、明日の夜にはチェックアウトする、って言わないともう20ドル必要になるからな」
あーなるほどー。とりあえず、ここのシステムを理解しましたので、さっそくダイブショップへ。だってもう早くビーチが見たいし、明日の予約したいし、いてもたってもいられません!!
宿から、ダイブショップ「BIG BLU」まで自転車で約10分。
ひとり「夏色(ゆず)」を楽しく歌いながら、さほど楽しくないんですけど、ブレーキが一切きかない危険度100%の自転車を走らせました。
途中の公園事務所で20USDをお支払いし、証明書を発行してもらうのも忘れずに。VISAカード使えます。
そうして見えてきましたビーチ!!
海の目の前がダイブショップです。
とても南国感溢れる外観。
ここで明日のダイビングの予約を済ませます。マフィア島でのダイビングは、潮の満ち引きに合わせて時間が決まります。
ハイタイド、つまり、いちばん水位が高い時間帯に潜ります。というわけでダイブ時間は日によって変わります。ダイブショップの目の前は、もちろん海!!
ビーチはこんな感じです。
ダイブショップの船と、地元の方が乗る船とが停泊中。
上の写真をご覧になって「あれあれ? 海、言うほどきれいじゃないんじゃないのー?? 」なんて思われた方。
いやいやいやいや、それがね、すごいんですよ。
念のためスノーケル道具一式持参、洋服の下に水着も着込んでおりますので、さっそく目の前のビーチでスノーケルに挑戦。ダイブショップの方に、どこらへんがいいんですかね、と聞くと、
ビーチへのゲート(これ)
から出て、まっすぐ泳いでいった先に岩があって、そのまわりにけっこういろいろいるよーとのこと。すげー軽い感じでしたし、だーれもスノーケルなんてやってないんでさほど期待せず「ちょっくらお手並み拝見」くらいのノリで潜ったら…
ありました。岩。
この岩のまわり楽しすぎワロターです。
「ようこそーマフィアー」
ニモ。
お魚の群れ。
ボーダーのお魚の群れ。
ライオンフィッシュ。
ぐるぐるとしたお魚。
ライオンフィッシュ。
鬼太郎のちゃんちゃんこみたいなお魚。
やだー!!! スノーケルでこんだけきれいって!!! ダイビングいったいどうなっちゃうの!? ということで、本日の投稿はこれにて終了。明日はいよいよ潜ります。それでは本日も、最後までお付き合いくださってありがとうございました。
The used key is always bright.
管理人 mayumi様
お世話になります。ばーちゃわーるどです。
以前、レソトに関する情報を頂きましてありがとうございます。
頂戴しました情報を参考にいろいろ検討しまして
下記の様なシンボルを模型化させて頂きました。
(4.5cm×4.5cmのミニジオラマです。)
http://www.tokyovirtualworld.com/10-yokoso-japan/10-102-lesotho
また、誠に勝手ながら同ページで御サイトをご紹介させて頂きました。
もし気になる点などございましたら
アドバイスなど頂戴できましたら幸いでございます。
この度は誠にありがとうございました。