メキシコ(33)セノーテ(IK KIL)イキルに1番乗りして分かったこと
現在世界一周みたいなことをやっている私は、メキシコを旅しています。ただいまセノーテを巡る原付1泊2日ショートトリップの途中。昨日は、セノーテや遺跡をはしごしながら出発地トゥルムから約100km離れた「バヤドリッド(Valladolid)」というところまでたどり着きました。
【現在地】トゥルム(メキシコ)
Tulum(Mexico)
【気温】32度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1ペソ=約5円
昨日の移動はこのような感じです。
なんだか、原付で移動するべき距離ではないような気もいたしますが、まあそのへんは目をつぶっていただいて、旅のおさらい。
スタート地点トゥルム近郊の3セノーテはこちらの投稿をご覧ください。
そのあと訪れたCoba(コバ)遺跡に関してはこちら。
コバ遺跡周辺には、地底湖感ハンパないセノーテが3つほどありまして、これがまたかっこいいんですよ。コバ遺跡を訪れる方はぜひセットにしてみるとよいんじゃないですかね? 詳細はこちらです。
こうして盛りだくさんな1日を終え、コバ遺跡から60km離れたバヤドリッドに到着したのが17:20。コバ遺跡からバヤドリッドの間には1時間の時差がありますので、バイクでぶーんと走っている間に1時間ほどタイムリープして1時間ほど時間が戻ってしまった感覚になります。不思議ー。
Valladolid(バヤドリッド)ってどんな町?
バヤドリッドという町、どこかで聞いたことありませんか? ありませんよね。ないと思うんですけれども、1度このブログにさらっと登場しています。先日カンクンから参加したチチェンイツァツアーの最後の立ち寄りスポットだったんですねえ。こちらの投稿。
チチェンイツァから約47kmとそこそこ近い場所にあるバヤドリッド。ツアーではここで30分ほど自由行動が許され、とくになにをするでもなくソカロ(町の中心の公園)をうろうろしただけでした。
しかし、そのときなんかこの町いい感じだなあと思ったのです。夕方で暗くなりかけていたのですが、教会がすごくきれい。
「サンセルバシオ教会」という名前で、写真はバスの後ろに隠れちゃってるんですけど、とてもいい感じなんですよ。で、この町のことをよく調べてみると、なかなか歴史のある街だそうで。
まずこちらのユカタン半島の地図をご覧ください。
ユカタン州の首都メリダと、東端のカンクンの中間あたりにあります。そしてバヤドリッドから放射状に伸びるたくさんの道路。ここは古来から交通の要所だったそうです。
それから、地図の色をみていただくとわかると思いますが、周囲全部みどり色。これ密林というかジャングルです。交通の要所で周囲を密林に囲まれた、いわば未開の地にポツンと現れるオアシス。昔からとても重要な場所だったんですねえ。
当然あとからやってきたスペイン人もこの町を放っておくはずがなく、スペイン統治後は、大きくて美しい教会や、見ているだけでうきうきしてくるコロニアルな建物が造られ整備されてゆきました。こうして出来上がったたいそうかわいい町、バヤドリッド。
チチェンイツァツアーで訪れたのは夕方でしたので、もう一回明るい時間帯に来てみたかったんですよねー。
ねー、でもまた暗くなっちゃったww
宿に到着したのが17:20で、そこから一息ついて町へ出ると、あたりは真っ暗。残念。でも暗闇の中に明るく浮かび上がる教会もそれはそれできれいでした。
とりあえず、ソカロに行ってみると、何やらおやつを売っているではないですか。漂ってくる甘い香り。
“MAYAN CREPS”。マヤ風クレープ?
疲れたときは甘いもの、と相場は決まっておりますので、このマヤ風のやつを食べてみることにします。
「これを1つください! 」
「何味にする? 」
「何味がありますか? 」
「チョコレートクリームと、イチゴクリームと、キャラメルクリームと…」
(マヤ人そんなん食べてたかな…)
「イ、イチゴでお願いします」
そうしてクレープ生地をこのような鉄板に広げます。
クレープ生地を鉄板で挟む形で、上からぎゅーっと押さえつけて焼き上げます。
そこにイチゴクリームをかけて…
「チーズはどうする? 」
「チ、チーズ!? 」
イチゴクリームに、チーズ。マヤの伝統とかは…いやでもチーズ用意されてるし。
「チーズもお願いします」
こうして出来上がった、マヤ伝統のイチゴクリームクレープwithチーズ。
生地はね、サクっとしてます。クレープの端っこってちょっとサクッとしてるじゃないですか。全体があの“サクッと”になったような感じです。そんで中身のクリームは
あああぁぁぁぁあああまーーーーい!!!
で、チーズの塩気ぇぇぇ!!!
あ、意外と合う。
シンプルな見た目のわりに高カロリーなおやつですが、甘じょっぱい感じはクセになりそう。どのへんがマヤなのかは結局よくわかりませんでした。
バヤドリッドのよいところは、それなりに観光客も訪れる整備された町なのに、このように、
今なお伝統的な民族衣装をまとった人々の姿を見られるところ。もちろん全員ではないですが、かなり高確率で、かわいらしい花柄刺繍のワンピースを着た女性を目にすることができるでしょう。
短時間ではありましたが、夜のバヤドリッドを観光し、ホテルに戻ります。ホテルは、「Hotel Tunich Naj」というところ。
■バヤドリッド(Valladlid)でおすすめの安宿・ゲストハウス・ホテル
Hotel Tunich Naj
【宿泊日】2016年11月
【部屋のタイプ】2段ベッド6台の男女混合ドミトリー
【料金】7USD/1泊
【設備】シャワー、トイレ共同。お湯しっかり出る。
Wifiあり、さくさく。
この価格で朝食付きでした。トーストやらシリアルやらコーヒーやら、好きなだけ食べられます。こちらキッチン。
ドミトリーはすごく広々としています。
中庭も素敵。
駐車場有り。原付もしっかり宿の敷地内に停めさせてくれましたのでありがたかったです。
バヤドリッドに泊まった理由はほかにもある
バヤドリッドはまあとてもかわいらしくて素敵な町なのですが、さすがにただ一泊したいからってだけで、こんなとこまで来ません。Coba遺跡から60kmですもん。原付で来るにはなかなか遠いですよ。私がCoba遺跡を観光した後トゥルムに戻らず、さらにトゥルムとは逆の方向に向かったのには理由があります。それがこちら。
理由①:セノーテ・イキル(IK KIL)にリベンジしたかった
理由②:バヤドリッド周辺にも素晴らしいセノーテがあるという噂
本日はこの①について、詳細をご報告いたします。
聖なる泉「Cenote IK KIL(セノーテ・イキル)」に一番乗りしてみた
「Cenote IK KIL(セノーテ・イキル)」は、トゥルムやプラヤ・デル・カルメンから近くありません。むしろ一番近いのは「チチェン・イツァ遺跡」です。カンクンあたりからチチェンイツァ遺跡を訪問する日帰りツアーに組み込まれていることが多く、トゥルムからわざわざ原付で来る必要はありません。
すごくフォトジェニックなルックスから人気が高いセノーテで、世界中から観光客が集まります。実は私も、先日カンクンから参加したチチェンイツァ遺跡ツアーの際に立ち寄りました。
観光ピークシーズンの初日であり、週末だったのも原因でそれはそれはたくさんの人であふれておりました。
あやうく「見ろ! 人がゴミのようだ」なんていうムスカのようなセリフを吐くところでしたが、それはさすがに失礼だろとギリギリのところで思いとどまったのですけども。
当時の投稿では、別に気にしてない、こんなの想定内だ、自分だって観光客の一部なんだから仕方ないじゃん、なんてちょっと強がったことを書きました。
しかし、実は私このセノーテ、けっこう楽しみにしてたんですよねー。だってネット上に溢れているセノーテ・イ・キルの写真ったら、どうやって撮ったか知りませんけど、ものすごーくきれいなものばっかりなんですもん。もしかしたら、フォトショップのおかげなのかもしれませんが、それでも期待値はマックスでした。
それがこんな状態で、ちょっとがっかりしたんですよね…。
というわけで、今回のバイク旅では、「セノーテ・イ・キル」に一番乗りして、誰もいないセノーテを堪能したい!! と。このようにもくろんでおりました。ツアーで行くと、朝一に到着するのは難しいので、個人で行くしかないんですねぇ。
朝一にセノーテ・イキルに到着するためには、やはりどこか近くの場所に宿泊するしかありません。そこで私が選んだのが、バヤドリッドなのです。セノーテ・イキルまで40km。バイクですと1時間かからない。これは便利。地図はこちら。
一本道というのもうれしいですねえ。
というわけで、翌朝早起きして、バヤドリッドからセノーテ・イキルを目指します。
8:00出発。今日も快晴、バイク日和。道は広いし車は少ないので、あとはガソリンの消耗にだけ気を遣っていればOKです。運転すること1時間。さあ到着しました。セノーテ・イキル。
入場券をゲットして、セノーテへと一目散。一度来たことのある場所ですから迷うことはありません。かわいい民族衣装を着たスタッフさん以外誰も見かけることはなく、
余裕の1番GET。
そしてそして、こちらが朝一、無人のセノーテです!!!
あれ? これどうなの?
キレイですか? ねえ? どうなんですか?
なんかこう、暗くてどんよりー。
ではセノーテへと降りて行ってみましょう。途中に、セノーテを見下ろせる窓があります。
なかなかいい景色が拝めますので、セノーテで泳ぐ気がない方も、一応階段で下まで降りてみると楽しいかもしれません。下の写真のようなアングル。
下に到着。セノーテから見上げる地上。
セノーテには、高さ約5mのところから飛び込むこともできます。飛び込みたい方はどうぞー。
ご自身の責任で。
そんで、潜ってみると見える光景。
小さいナマズのようなヒゲのお魚。
水は透明ではなかったです。
これは光が入ってきてないからなのかなあ…。ちなみに、セノーテ・イキルは、意外にもフィンの使用OKでした。
■セノーテ・イキル(Cenote IK KIL)
【料金】70ペソ(約350円)
【営業時間】9:00~17:00
【フィンの使用】OK
【セノーテ・イキルに一番乗りして分かったこと】
早朝のセノーテ内は、スタッフさんが泳ぎながら水面に浮かぶ落ち葉を集めて清掃してくれています。
で、別のスタッフさんが網ですくう。
こうして毎朝セノーテをきれいにしてくださっているんですねえ。
で、その後彼らも飛び込んで遊んでらっしゃいました。
朝一に来ると、こうして普段はみられない運営サイドの裏側を垣間見ることができるんですねえ。そして、私が導き出した結論。
- 潜らなくていいんじゃない?
セノーテ・イ・キルは、井戸のようになったかなり特殊な形状のセノーテと、その周囲のツタとかツルとか木の根っことかそんなんを眺めて満喫するのがベスト。潜っても、そんなに透明度の高さを実感できない気がします。
- 朝一じゃなくてもいいんじゃない?
時間帯は、朝一より、ある程度日が昇り切ったお昼ごろがいいんじゃないでしょうか。そのほうが、セノーテ内部に光が差し込むと思います。
- 人がゴミのようでもいいんじゃない?
お昼頃ってなってくると「人がゴミのようだ」になっちゃうんですけども、まあそれはいいじゃないですか。自分もゴミの一部となり、ともにセノーテの美しさを分かち合いましょうよ。
世の中、やってみなければわからないこともあります。がんばって早起きして40kmを疾走してよかったなって思います。こうしてセノーテ・イキルを満喫した私は、再びバヤドリッドへとんぼ返り。
第二の目的、バヤドリッド周辺のセノーテを探索するためです。泊まっていた宿のスタッフさんや宿泊客さんから情報を仕入れておきましたので、さっそく行ってみたいと思います。その前にまず1時間かけてバヤドリッドに戻らねば…。
それでは本日はこれにて終了。最後までお読みいただきありがとうございました。明日は、ふたたびたっぷりとセノーテをご紹介させていただきます!
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