メキシコ(32)魅惑の地底湖へようこそ。コバ遺跡周辺の幻想的な3セノーテ
現在世界一周の途にあります私は、メキシコを旅しています。滞在していたのはトゥルムという町なのですが、そこから1泊2日のレンタルバイクの旅に出ております。昨日紹介したコバ遺跡でピラミッドに登り、興奮冷めやらぬまま訪れたコバの3セノーテ。いやー、なかなかに素晴らしいセノーテでございました。
【現在地】トゥルム(メキシコ)
Tulum(Mexico)
【気温】32度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1ペソ=約5円
まさに地底湖!! 幻想的なCOBA(コバ)のセノーテ3種
ユカタン半島で唯一登れるピラミッドとして有名なコバのピラミッド。そこに3回ほど登り、無駄に体力を消耗した私。詳細はこちらをどうぞ。
そうして過剰に運動した後はセノーテでクールダウン!! コバ遺跡周辺には3つのセノーテが存在します。どれも観光客や地元の人が気軽に利用できるようしっかりと整備されていて、安心して利用できます。遺跡からのセノーテまでは約6km。すごく近いんですねえ。位置関係このようになっております。
バイクでブーンと向かうと、このような看板が見えてきます。
さらに看板。
看板に沿って進んでいくと、チケット売り場を発見!!
3つのセノーテは管理しているところが同じですので、3種類全部入りたいです! というと1枚で3種類入れるチケットを売ってくれました。もちろん1種だけ、2種だけでも購入可能です。
セノーテ3種で165ペソ(約825円)
コバから近いセノーテは以下の3つです。
- Cenote Choo Ha(セノーテ チョー ハ)
- Cenote Tankach Ha(セノーテ タンカチ ハ)
- Cenote Multum Ha(セノーテ マルトゥン ハ)
①Cenote Choo Ha(セノーテ チョー ハ)と②Cenote Tankach Ha(セノーテ タンカチ ハ)は隣接していますので徒歩で移動できる距離。③Cenote Multum Ha(セノーテ マルトゥン ハ)のみ少し2つより距離があり、徒歩は難しいかと…。
①Cenote Choo Ha(セノーテ チョー ハ)
さあまず向かったのはCenote Choo Ha(セノーテ チョー ハ)。着替えを済ませ、シャワーを浴びて、いざセノーテへ。今まで行ってきたトゥルム周辺のセノーテは、地上からも美しい水面が見えているタイプばかりでしたが、どこを見てもセノーテが見当たりません。
係の人に尋ね、教えてもらった場所。
知られざる地下世界へといざなう木製の階段。
なんか、胸熱。
階段は滑りやすいので、そろりそろりと降りていきます。どんどん暗くなる周囲。ちょっとむわっとするぬるーい温度、湿度ものすごく高い。そしてたどり着いたその場所がこちら。
地底湖感がすごい。
立派な鍾乳洞。
地下には光が入ってきませんので照明は人口のもの。でも、ぎらぎらの蛍光灯ではなく、そこはちゃんと考えてあって、なんだかリラックス効果の高そうなオレンジ色の光です。
これはすごい。
地下にぽっかりあいた大きな大きなドーム。これが自然の造形だなんてびっくりです。
やだ、なにこの静けさ。
数人先客がいらっしゃいましたが、みなさんそんなに騒がしくしていませんので、洞窟内はものすごくシーンとしています。壁が音を吸い込んでしまうのかもしれません。
内部は暗いのですが、それでも水が超絶透明なのはしっかり分かります。この雰囲気だけでもなんだかうっとりしてしまうのに、さらに泳いでもキレイなんですか!? なんてぜいたく。
水中はこのようになっています。
太陽光ないんで暗いですけど、水の透明度は高いです。水温は23度と少しひんやり。水からあがったあとは寒いですが、水の中にいるときはそんなに寒さを感じませんでした。ちなみにコバ遺跡周辺の3遺跡、すべてフィンの使用OKです。ありがたい。
こちらのセノーテは、あれですね、わあわあはしゃぐ場所ではなく、ゆっくりとリラックスしてぼーっとしたり考えごとをしたりするのがよいですね。これ家の近くにあったらいいのにってすごく思います。
②Cenote Tankach Ha(セノーテ タンカチ ハ)
Cenote Choo Ha(セノーテ チョー ハ)からわずか200mの距離ですので徒歩で移動です。Cenote Tankach Ha(セノーテ タンカチ ハ)もまた、地下世界にあります。
階段を下っていくと、何やら騒がしい声が聞こえてきました。
このセノーテは深さが35mあり、コバ遺跡周辺の3つのセノーテの中で一番深いそう。また、洞窟は地下17mほどの場所にあります。これほどの高さ、そして深さ。さあ、こういった場所で、人々は何をしたくなるか。
そう、ダイブです。
立派な飛び込み台が設置されており、5mと10mの高さから飛び込めるようになっています。
みなさん奇声を上げて次々とセノーテにダイブしてらっしゃる。台の上からの眺め。
豪快な音と水しぶきをたててセノーテに落下する人々を見て、大勢の観衆もまたやんややんやの大喝采。
やだ、なにこの騒々しさ。
人はなぜ飛び込みたがるのか。
えー、こちらの「Cenote Tankach Ha(セノーテ タンカチ ハ)」、確かにキレイはキレイです。
鍾乳洞もなかなかのもんですよ。
ただ、セノーテをしっとり鑑賞したい方むきではないようです。もっとこうアトラクション的な。セノーテにスリルやエキサイティングな何かを求めていらっしゃる方にぴったり。私は早々に立ち去ります。飛び込まなくてすみません。ぼっちでこれやるのけっこうつらいものがあるんですよ。
では最後のセノーテ行ってみましょう。
③Cenote Multum Ha(セノーテ マルトゥン ハ)
最後に訪れたのはCenote Multum Ha(セノーテ マルトゥン ハ)。先の2つは徒歩で行けるほど隣接しているのですが、こちらはそこから少し距離があります。この看板が見えたら、
舗装された道をはずれ、少し山の中に入り、未舗装の道を数分進むことになります。
セノーテへの入口がこちら。
地下世界への階段。この階段は、らせん状になっております。すれ違いで、息も絶え絶えの欧米人のおばさまが昇ってこられまして「どんだけー」と思いましたが、下り始めると理解しました。らせん階段、そうとう長い。
これね、高さ18mあるそうです。
そうして階段を下りきったところで見えた景色…
なにこの蒼…。
水の色がとんでもなく美しい。
暗いんで写真があんまりきれいではないですが、この蒼というや青というか、あ、緑? とにかくなんなんですかこれ!? もうほんと言葉を失います。ずっと見ていても飽きない色。
写真の1,000倍くらいきれいでした。
水の中に入るとどうかっていうと、水の中もしっかり青いんですねえ。
洞窟なのに、暗いのに、なんでこんなにくっきりと青いのか。不思議です。以上がコバ遺跡周辺の3セノーテです。
私のおすすめは、最後のCenote Multum Ha(セノーテ マルトゥン ハ)。最初のCenote Choo Ha(セノーテ チョー ハ)もこじんまりとしていてなかなか落ち着くのですが、やはり水の色のすごさは段違い。
あ、でも、仲間とわいわいしながらセノーテを楽しみたい方は、Cenote Tankach Ha(セノーテ タンカチ ハ)の10mジャンプ台も挑戦する価値はあると思います。せっかくここまで来たのなら、3つともまわるのがよいんじゃないですかね。
ちなみに、セノーテの名前によく使われている“HA(ハ)”は、マヤの言葉で「水」を意味します。セノーテは泉なので、水という言葉がよくつかわれているんですねえ。納得。
本日の宿にむけてタイムリープ
こうしてコバ遺跡&セノーテを満喫した私は、本日の宿に向けて走り出します。
目的の町の名は「Valladolid(バヤドリッド)」。
やべー!! 夕方ー!! 暗くなるー!!
夕日きれーい!! 運転しながら撮影、あぶなーい!!
さあ、見えてきました!
「Valladolid(バヤドリッド)」。
コバを出発したのが16:45。宿に着いたのは、17:20。なんだー35分って近いじゃーん! なんて思ったら大間違い。1時間ほどタイムリープしたんで(時差が1時間あるってだけ)、実質、1時間35分走ってます。コバからバヤドリッドまで60kmありますからね。本日の移動はこんな感じです。
コバ遺跡~バヤドリッドの間で、州が変わりまして、採用している時間が1時間ずれているのでご注意ください。
それでは本日の投稿はこれにて周得よう。最後までお付き合いくださってありがとうございました。セノーテはもうおなかいっぱいという方もいらっしゃると思いますが、明日もまたセノーテです。お楽しみにー。