メキシコ(1)海外旅行保険の落とし穴(ってほどでもない)といきなりの病院送り
こんにちは。さあ始まりました!! 「The used key is always bright.中米南米、もしかしたら欧州も!?」編。第一か国目はメキシコでございます。タイトルにもありますが、こちらいきなりの病院送りとなっておりまして、なかなかに悲惨なスタートダッシュをきっております。
【現在地】メキシコシティ(メキシコ)
Mexico City(Mexico)
【気温】24度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1ペソ=約5円
ブログは悲惨なほうが面白いらしいね
先日アフリカ周遊5か月ツアーを終え無事日本へと一時帰国。その際に、数少ない友人がたとランチなりディナーなりに行ってまいったのですが、そのときに頂戴したアドバイス。
「ブログの内容が悲惨なほうが絶対おもしろいって(ニヤニヤ)」
かつての同僚、Macとか華麗に使いこなすくせにとんでもなく常識があり社内では“デキる人”で通っている彼女ですから、きっとこのアドバイスはマジョリティな意見と取ってよいでしょう、と判断した私はさらなる読者獲得のために、多少身を切るのもしょうがないか、なんて
思うわけあるか。
No! 悲惨
No More! 悲惨
悲惨なのはいやです。
しかし、こうなってしまっては仕方がありません。自らの恥ずかしすぎる残念な現状をブログでさらすのは嫌で嫌で仕方ありませんが、今後このような失敗をする方が少しでも減ってほしいなという願いを込めて、詳細を記したいと思います。
まずはじめに、今回のなんやかんやの敗因は2つ。
- ただの虫さされだとなめてかかったこと
- 海外旅行保険を切り替えたこと
日本出国から順を追って説明します
日本での一時帰国でたっぷりしっかり英気を養い、旅の疲れも癒し切った私は、地元山口から再び東京へと戻りました。そして出発前日もまた楽しく過ごし、その夜初めてメキシコが北半球に位置しているということに気づいてしまいました。今まで何やってたんだか。
完全に南半球だと思い込んでいましたから、Tシャツのワードローブを増やし、長袖を減らしてしまったことを悔やんでも後の祭り。あわててユニクロでポリエステルだかナイロンだかの軽めのアウター的なものを調達しましたが、これでは間違いなく不十分。
まあこれ本筋とは全く関係ないんですけど。そんなこんなで、日本を発ち、経由地バンクーバーを無事に通過ー。バンクーバーの空港には喫煙所がありませんのでご注意くださーい!!
そうしてやってきました、メキシコ。
メキシコシティ国際空港、またの名をベニート・フアレス国際空港に到着でございます。時刻は24:00。深夜。予想通り、メキシコは北半球で、秋の気配が漂っています。緯度でいうと日本より南に位置しておりますが、標高2,250mとなかなかの高地にあるため、東京の夜の気温と大差ない感じです。
20度くらいのひんやりして気持ちの良い風が吹いてきます。
ここまでさくさくと旅の様子を書いてきましたが、さあここからが本題です。
えー、ちょっとね、足に
違和感が。
いや、正直に言いましょう。違和感どころか激痛。途中のバンクーバーでも、ターミナル移動きつかった。
本当は乗り継ぎ時間6時間あったんで、いったん空港出て、かつて留学していた時によく通ったジェラート屋さんに行ってみようかなって。ところが、バンクーバー着いた時には、そんなおしゃれ的なあれはもう全然で。ジェラートがどうとかって話ではなくなっていました。もちろん空港から出ることはできず。
っていうかですね、バンクーバーどころか日本の時点で痛みはまああったよね。
っていうか日本で皮膚科行ったよね。
そんでちょっと良くなってきた気がしてたし、わりと我慢できる範囲だったんですよ。
33年間生きてきて、やっと今日「なんでもかんでも我慢すればいいってもんじゃないんだな」ってことに気が付きました。
ビバ! メヒコ! 私の当初の計画について
メキシコシティの空港に着いてからの私の計画は、以下の通りでした。
24:00 空港着 翌朝まで空港内で時間をつぶす。
翌12:30 メキシコ国内線にてラパス(La Paz)へ
翌14:00 ラパス着 ホテルに移動後、ダイブショップへ行き、翌日のダイビング予約。ビーチ沿いのリゾートリゾートしたホテルでのんびり。
あ、ラパスってボリビアの首都と同じ名前ですけど、それとは別物です。バハ・カリフォルニアというところにあり、地図でいうとこのあたり。
【ラパスでのメインイベント】
ダイビング
※アシカの赤ちゃんと泳ぐ
※運が良ければジンベイザメと泳ぐ
ラパスでダイビングに明け暮れ、毎度お馴染み、たいしてうまくもない水中写真を掲載し、やっぱダイビングさいこー!! なんつって激しくうっとうしいブログ投稿をする。
と、このあたりまでで1セットだと考えておりました。ラパスはね、10月の今がダイビングのベストシーズンなんですよ。
かつてこれらの投稿で、アシカと泳ぐことへの思い入れは十分すぎるくらい語ってきました。情報収集も完璧。
旅の後半、第1か国目のメキシコ。記念すべき1発目のイベントは、アシカの赤ちゃんと泳ぐとかいう、女子力最上級のダイビングシーンで華々しく飾りたかった。
ところが、
ところがですよ。
アシカ
ではなく、
足が
痛い。で、けっこう腫れている。もしくはむくんでいる。
とりあえず、深夜に空港着の場合、迎えを頼むかそのまま空港内に留まるのがセオリー。メキシコの空港は24時間稼働しておりますから、それに合わせて24営業のお店がいくつかあります。
私が入ったのは「WINGS」というカフェ兼レストランみたいなところ。
入国のゲート出て左に曲がる。8番出口の近くです。WiFiあるよー。
で、この時点では、まだアシカと泳ぐことへの希望を捨てきれていないのですが、WiFi繋がるのをいいことに、この足の異変についていろいろと調べ始めるわけです。
助けて! グーグル先生!!
数時間やたら真剣にネットサーフィンにうちこみ、そうして、なんの医学的知見もないゴリゴリの素人が導き出したいくつかの可能性。
- エコノミークラス症候群(足のむくみ)
- 糖尿病(足のむくみ)
- 蚊過敏症(虫刺されが悪化)
- 難治性皮膚障害(虫刺されが悪化)
- マラウィ湖の住血吸虫が皮膚を食い破って足から出てきた(やばい)
- アフリカのどっかで感染した、何らかの皮膚を食い破って出てくるタイプの寄生虫(クッソやばい)
後半もうホラーなんですけど、こうなってくると可能性は無限大っていうか…。普段フィジカルの強さに自信を持っている人がいざ何か体調に異変をきたすと、その想像力はどこまでもどこまでも広がってゆくんですねえ。悪い方に。
おまけに時間の経過とともに腫れはどんどん酷くなるいっぽう。スニーカーをビーサンに履き替え、日本の皮膚科でもらった塗り薬を塗布したりするんですけども、なんら改善は見られない。
で、朝8時。ついに意を決して、海外旅行保険のメキシコオフィスに電話をします。
これ以上ひどくなって人様に迷惑をおかけする前に、自力で動けるうちにおとなしく病院に行くべきなんじゃないかな、って。
朝早いと、空港内のメキシコの通信会社のブースまだ開いてませんから、SIMフリー携帯と世界で使えるSIMカード、持っててよかったーと心から思いました。
世界一周に欠かせない海外旅行保険ですが、今回の私の保険は「三井住友海上」です。ちなみにアフリカは「損保ジャパン日本興亜」だったんですけれども、地域も変わったことですし、再検討したんですよねえ。
病院に行くと決めたはいいのですが、海外の医療費は、目が飛び出るほどに、心臓が止まりそうになるほどに高額だと聞いていますから、できることならキャッシュレス診療(病院から直接保険会社に請求が行く)でお願いしたい。
事前に、三井住友海上の海外旅行保険のキャッシュレスメディカルサービス提供病院一覧(こちら)を確認したところ、メキシコの病院は1つも掲載されていなくって。
しかし、HP内に、
当社では全世界に約1,600の病院ネットワークを有しており、本リスト掲載病院以外にも、キャッシュレスメディカルサービスをご利用可能なお客さまに最寄りの病院をご紹介させていただける場合があります。
本リスト掲載病院以外の病院でのキャッシュレスメディカルサービスをご希望の場合は、必ず事前に三井住友海上ラインまでお問い合わせください。
という表記がありましたので、それにすがってみることにいたしました。
保険会社さんの神対応
M「あのー、足が腫れて痛いんで病院に行きたいんですけど、メキシコシティでキャッシュレス診療できるとこ教えてもらえます?」
三井住友海上ラインのスタッフさん(以下、三井さん)「とりあえず、症状具体的に教えてください」
エジプトでなんらかの虫に刺される
↓
成田からメキシコまでの長時間の飛行機搭乗により足に血が溜まり、腫れ&むくみの症状が出現、その影響で虫刺されも悪化し、激痛に見舞われている
↓
空港のカフェにいたら、さらに腫れてきた
↓
バックパックとか背負って歩ける気がしない
↓
ついでに言うと、このままラパスに行こうとしてるけど、行ったとしてダイビングなんてできる気がしない←イマココ
この時点での自己診断(根拠一切なし)を踏まえつつ、状況を説明。
三井さん「とりあえずわかりましたー。あのーひとつ大事なことがあって、
エジプトで刺された虫が原因の場合は、今回の旅行ではないので、保険適用外ですからね」
薄々そうなんじゃないかなって思ってた。だから“飛行機搭乗のせいで”を強調してみたんですけどもね。ほんとは、虫に刺されのだってエジプトではなく、成田もしくは経由地のカナダって言おうかなって、一瞬思ったり思わなかったり。
ただ、嘘はいけませんし、潰瘍状になって何らかの液体が滲んでいる虫刺されの箇所は、これどうみても昨日今日始まったものではないですから。結局包み隠さず説明しました。
もしかして、問題はキャッシュレス診療の可否ではなく、自腹を切るか切らないかなんじゃ…。
ここで、一旦電話を切り、日本語で診察可能な病院を探し、あらためてかけ直しますとのこと。
待つこと30分。
先ほどとは別のスタッフさんから電話がかかってきました。
新・三井さん「日本語で診察可能な先生が見つかりましたー。本日12:30で予約できますけど、どうしますー? 」
M「ぜひ、よろしくお願いします」
新・三井さん「あ、でも本日の国内線でラパスに行かれるんですよね? 飛行機何時ですか? 」
M「12:30です」
新・三井さん「あー間に合わないですねえ、もっと早い時間で予約できるかなあ。ちょっともう一回確認してみ
M「あ、大丈夫です。ラパスもアシカも、もういいです。ダイビング無理です。12:30で問題ありません」
新・三井さん「(アシカ? )そうですかーわかりました。で、先ほどお電話したスタッフからもお伝えしているかと思いますが、
今出ている症状の原因がエジプトでの虫刺されだとすると、保険適用外になります。
ですので、今回はキャッシュレス診療はできないんですよー」
M「え、ででででも、あれですよね、エジプトのせいじゃなかったら保険きくんですよね? 診断内容次第ではキャッシュレスにしていただくとか…(必死)」
新・三井さん「それが、キャッシュレス診療の場合、予約の時点でそれを確定させないといけないんですよ。もちろん今回のご旅行、つまり成田を出国してからの何かしらで発生した症状であれば保険が適用されますから、診察代、お薬代は弊社が負担いたします。
ただし、その場合、キャッシュレスではなく、一旦mayumiさんのほうで料金をお支払いいただき、後日その領収書を弊社に郵送、そののち弊社からmayumiさんの口座にお振込みという形になるんですよ」
なるほど。そういうシステムですか。
M「ち、ちなみにですけど…
虫はエジプト、それは認めましょう。しかし、成田からメキシコに来る過程の何かしらでその虫刺されが悪化した、なんて場合はどうなるんですか!? (どこまでも必死)」
新・三井さん「うーん…その場合は……もともと虫刺されがあってー、でも今回のご旅行が症状を悪化させたわけですよねー。うーん、そうだとしたら、おそらく保険は適用されます。ただ、弊社の担当者と診察した医師とで、病状や診断内容をしっかり共有させていただいてからの判断になります」
海外旅行保険、ものすごくちゃんとしてるー。
もうこれ腹くくるしかないんだなあ。
世界をめぐる旅人を恐怖に陥れる海外の高額医療費、お手並み拝見といこうじゃねぇか(震え声)
このあと、病院や医師の名前、住所、診察にかかる費用はだいたいいくらくらいか(いったん自分で払うため現金が必要)などをメールで送ってもらい、11:30空港からタクシーで病状に直行ー!! さっき「歩ける気がしない」って書きましたけど、タクシー乗り場までは歩けました。
えー、長くなりましたので、本日はこれにて終了。ブログを読んでいらっしゃる方は、「こいつたかだか虫に刺されたくらいでどんだけ大騒ぎするんだよ」と思われているかもしれませんが、足こんなんなったらビビるでしょうよ誰しもー。
ちなみに、黒いブツブツは遠い過去の虫刺されの痕でして、今回の件とはなんら関係ありません。まぎらわしくてすみませんねえ。しかし足汚いなー。
この投稿で私の残念な状況を知るはずの家族や友人は「えぇぇぇええぇ、こんなとこでトゥービーコンティニュードゥとかww」と思っているでしょうが、まあ、あれです。やばい場合はとっくに帰国しているわけで、つまり大丈夫ということです。
それでは本日も最後までお読みいただきありがとうございましたー。
コメント9件
後半戦1カ国目着いて即病院って面白過ぎ^ – ^ヤバい病気じゃないことを祈ってます。
mayumiさん、こんにちは!
親近感感じてしまいます(^^)/私も、グァナファトで病院に行ったんですよ~。
私の場合は、LAで友人と会ってストレスになることがあり、そのままナイトフライトでグァナファトに飛ぶという年を考えないハードスケジュールのせいで、血圧が上がり(高地ということもあるらしいです)、鼻血が止まらなくなったんです・・・。
泊まったB&Bのオーナーが本当に良い方で(Bookingの評価も高いです)、明け方に鼻血が止まらなくなり、意を決して病院に行こうとお願いをしたら、病院の手配から付き添い、処方箋のお薬を買うのまで付き合ってくれました。ということで、お医者様に英語で症状から経過を話をすると言う追加のストレスがかかりましたが、おそらく、現地価格だったらしく、全部で15000円ぐらいでした。早朝に止血剤の点滴までしてもらって。。。
本当に、病院に行くという意思決定は早めにするべきだとその時痛感しました。
虫刺されは、日本でも場合によっては凄く腫れますよ。これから南米では気を付けてくださいね!
こんにちは。
いつも楽しく読ませてもらってますー。コメントは初ですが。。
いよいよ中米ですね!と思ったら足悪化したのと事で辛そうですね。。ラパスも残念ですがひとまずお大事にしてくださいね。
ちなみに僕も今メキシコにいて、数日後の例の祭に行くつもりです。
お忙しそうですがもし良かったらお会いできたらいいなと思ってます。勝手にですが。
気が向いたらよろしくお願いしますー。
ちょ、mayumiさん!
エジプトで虫に刺されたと書かれていた時に、大丈夫かしらとか、
前回のブログで、
この時期に、えらい軽装備だな〜
なんておもってたら、、笑
どっちも全然大丈夫じゃないww
しかも、足!
いったい何が原因なんでしょうか!
見た目が熱感もありそうですし、
浮腫というより腫脹に近いですね 涙
抗生物質も服用されたはずなのに
恐ろしすぎますよ まったく!
ご無事を祈ってます!