マダガスカル(16)アナカウでの素敵な出会いと避けては通れない現実
現在マダガスカル南部の村「アナカオ」にてプチリゾートを満喫中の私です。本日は滞在3日目。ダイビングを2本する予定でおりましたところ、予想外の強風・荒波で、中止となってしまいました。残念ではありますが、人間なんかが天候の力に及ぶわけもなく、これはまあ仕方のないこと。「mayumiが嵐を連れて来た」的なことを笑いながら言われつつ、準備しかけていたダイビング機材を片付けます。
【現在地】アナカウ(マダガスカル)
Anakao(Madagascar)
【天候】晴れ
【気温・湿度】25度・65%(昼)
【為替】100マダガスカルアリアリ=約3.4円
ランチで腹ごしらえ。そして村を散策
『SLOW BUT SAFE』ということで、ダイビングはあっさりあきらめ、のんびりゆっくり過ごすことにいたします。お腹が減っていては動けませんから、本日もしっかりいただきます。
エビのトマトソース炒めと野菜と米。体によさげな感じ。
「残念だけど今日のダイビングは無理ね。ごめんなさい」というインストラクターのルホンさんに「大丈夫、また来るから。今度は旦那さんを連れてハネムーン的なやつで」みたいな半分本気、半分冗談なコメントを返します。でも「やめる勇気」というのもありますから、客の安全をしっかり考慮して「潜らない」という選択をした彼女は立派なダイビングマスターだと思います。
強風、荒波ってだけで、天気はいたって快晴。せっかくなので、ホテルの周辺を散策してみることにしました。少し歩くと、そこはローカルの方々が住んでいらっしゃる村。リゾート気分から一転、かなり庶民的なマダガスカルの人々の日常生活が垣間見えます。
マダガスカルの方々は、洗濯ものの干し方が、かなり雑。
ここでなら、私の家事能力が低いことが露呈しづらいんじゃないかな、なんてことを考えながら歩きます。もしここで暮らすことになったら…。
そしたら、こうやって毎日魚を焼いて、
ビックリするぐらいたくさん焼いて、
カルシウムをいっぱい摂れば、イライラすることも少なくなるだろうなー。
こんどはお子様を発見。
アンパンマン、いいよねー。
海沿いの町ですから、漁も盛んなようで、ビーチには船がいっぱい。
カラフルでいろいろなデザインに溢れています。なんと船を手作りしているおじさんを発見。
このように手作業で削って船を作っているんですね。お昼に食べたエビも、もしかしたら漁師さんが採ってきてくれたやつかもなーなんて思っていると、再びお子様乱入。
このあと、たくさんのお子様たちが集まってきて、誰が教えたか知りませんけど、みなさん口を揃えて「マネーマネー」と呼びかけてきます。しかしまったく切羽詰まった感じはありません。悲壮感を微塵も感じさせず、元気いっぱいで、ニコニコしながら近づいてきたかと思うと急に「マネーマネー」ですから、こっちもびっくりしてしまいます。
しかし、現在私が置かれている状況もなかなかシビアだということを忘れてはいけません。
「今無職だから、金がない」
そして
「働かざるもの食うべからずだからさ、何もなしにただお金くれって言うのはちょっと違うんじゃないですか? 」
という2つの意味を込めて
「ノーマネー、ノージョブ、ノーマネー」
と言い返し、適当にお子様たちをあしらいながら歩いておりました。
すると突然、後ろからシャツの裾を引っ張られます。なんだろうと思って振り返ると、
バ、バッタ!!
嬉しそうにバッタを差し出すお子様たち。
「これを私に買い取れと…」
確かに、ただ何もせずお金を要求するのではなく、バッタという商品を提供し、その対価としてお金を要求するのであれば、これは筋が通っている。しかもこんな満面の笑みでバッタの売買取引を持ち掛けてくるなんて、反則ですよ。「この子たちは伸びる」そう確信したわたしは、
「よし、その話、乗った!! 」
ってなることはまあ全然なくって、それはもう丁寧にお断りしてその場を後にしました。
さらにビーチ沿いを歩いていくと、今度は魚の水揚げに遭遇。
みんなで力を合わせて網を岸まで引っ張り上げます。
大人も子供も一生懸命。今日の晩御飯がかかっていますからね。
あ、最終的にけっこう争奪戦的な感じになるんですね。
大人たちのパワーに押されながらも、見事3匹ものお魚をゲットした少年が誇らしげに自慢してきます。
ひと仕事終えた後の彼の笑顔がまぶしかったです。
ホテル「Atlantis」でできた友達
再びホテルに戻ってきまして、今度はホテルにいる動物たちを観察します。
レミューと呼ばれるキツネザルみたいなのがいます。
あとカメもいます。
そして一番ひとなつっこいのがこちらの犬。
クレッシーさん(メス・2歳)。ホテルに着いてからずっとまわりに寄ってきてくれて、私は彼女と一番仲良くなったように思います。
日が傾き始めると、一緒にごろごろ。
あ、起きた。
また寝た。
こうして何の生産性もない写真を無意味に撮りつつ思います。
「そういえば、私マダガスカルに来てから、まだ一回も日本語しゃべってない…」
出発前、「こんなことしちゃって、私ったらしゃれてるでしょ? 」と言わんばかりに披露した名刺代わりのカギ。
こちらの投稿ですね。
社交性とか本当に絶望的な人間なので、実際問題これを使うのかどうかはなはだ疑問だなあと思いつつ、バックパックに入れて来たものの、まだ一回もバッグから出してないや。なんなら忘れてた…。
……
…これ、
あげるね。
あんま興味ないと思うけど、私、鍵がどうのこうのっていうブログやってんだ。あなたのことも書いとくからさ。
うん。よく似合ってる」
こうして犬と仲良くなって、名刺代わりのカギを差し上げた私は、今日もぼーっとしたり本を読んだり、誰得なんだろうと思うような写真を撮ったり、絵に描いたようなだらだらした過ごし方をして夕方を迎えました。
犬と寄り添い、夕日が沈むのをしっかり見届けて、晩御飯までまだ時間があるのでそのまま座っていると、お子様たちがぐるぐる回り始めました。
あ、転んだ。
また回るんだ。
あ、また転んだ。
ヤバイ、地上の楽園の、絶対的な平和に涙が出そう…。
こうしてだんだんあたりが暗くなってきます。今日気付いたんですけど、サンセットのあとも、空は美しいんですね。夕日の残りと夜のはじまり。
偉大なる宮崎駿さんに思いを馳せるにぎかな夜
アナカウ最後の晩御飯は、ゼブ牛(マダガスカルの牛)の串焼きと玉ねぎのカレー味炒めとポテト。
本日は、私が滞在しているホテル「Atlantis」にニューゲストがいらっしゃいました。イギリスからお越しの女の子です。晩御飯をいっしょに囲み、いろいろお話をして、私が無職になったことを言うと「コングラッチレイショーン!! 」と祝福してくれました。彼女はバケーションを利用して60日もマダガスカルに滞在するそうです。
そんな彼女が私に質問してきます。
「日本を長く離れてたら、何が一番恋しくなる?? 」
「マンガ、アニメ」(即答)
こうして食い気味に答えはしたものの、おしゃれロンドナーは引いちゃってるかなー、と思いきや、
「わかる!!! 」
と一言。
「あ、もしかしていけるくち? 」
そんな私の期待に応えるかのように彼女は言いました。
「アイ・ラブ・ハヤオミヤザキ!! 」
「わかるー!!!」
だよね、いいよね、ジブリ。まさかこんなところでジブリストにお会いできるなんて光栄です。そこから「どの作品が好きか」とか「私はラピュタが一番だけど」とかひとしきりジブリトークで盛り上がります。
「イギリスでは子供のころ、みんなだいたいジブリを観てるわよ」という彼女に「あ、子供のころの話? いやいや、日本では、大人とか子供とか関係なく全員ジブリ観てますから」なんて真偽不明の常識を植え付け、最終的には2人で
「トナリノトットロ! トットーロ! トットロ、トットーロ!!」
と熱唱までしてしまいました。そんな私たちを見て、ホテルのオーナー・ルホンさんがラムココナッツ的な自家製のお酒をご馳走してくれました。マダガスカルはラム酒の産地として有名らしいです。
ダイバーズフラッグの下に、こうやって漬けてあるの、実はちょっと気になってました。お酒に弱い私は内心ドキドキしていましたが、喉のあたりがカーッとなりはしたものの、濃厚なラムとココナッツのいい香りでとてもおいしかったです。テキーラを飲むときのような小さなグラス1杯をゆっくり空けて、すごくいい気分で自分の部屋に帰ってきました。
あ、突然ですが、このあたりで一応、現実もお見せしときますね。
ここ最近の私のリゾートリゾートした投稿で、もしかして「マダガスカルいいな。行ってみたいな」と思ってらっしゃる方がいるかもしれません。ほんと、刺激に溢れた楽しい場所ですが、ひとつ、避けては通れない現実というものがあります。私は、こっち系全然平気で、恐怖心とか嫌悪感とかないんですが、苦手な人も多いと聞きますからね。
この先、閲覧注意。
コックローチ(マダガスカル産)。いわゆるゴキブリってやつだと思います。しかも、そんじょそこらのゴキブリといっしょにしてはいけません。ご注目いただきたいのは、なんと言ってもそのサイズ感。もしタバコの箱をお持ちの方がいらっしゃったら取り出していただき、想像してみてください。
サイズおかしくね!?
もうね、スケールが違いすぎます。さすがマダガスカル、としか言いようがありません。これはホントにゴキブリかなあ。それにしては大きいよなあ。
ほろ酔いで部屋に戻ってきたら、普通にこういうのがいます。
あとになって「アナカウ、“地上の楽園”って言ったじゃん! 」みたいに言ってこられても困りますので、先に言っときますけど、
地上の楽園にもゴキブリはいます。
そのへんを踏まえて、マダガスカル旅行を検討してください。「虫とか全然無理」みたいな女子力高めの方は、マダガスカルサイドからNG出ると思います。
明日は朝早く「Anakao Express」(小さいボート)が私を迎えに来て、トゥリアーラへと送還されます。素敵なホテルでのんびりし、ダイビングも堪能。地上の楽園「Atlantis」で過ごした数日は本当に心から癒されました。
明日からは、また移動が続き、目指すはマダガスカル島の北。しっかりエネルギーを充電しておこう! ということで、本日はこれにて終了です。いつも、最後まで読んでくださってありがとうございますね。
日本のアニメってほんとにすごいですね!
でも、イギリスからのゲストさんも、こんなにマニアックなアニメギー(mayumiさん)に、たまたまこの地で会えたのも大変ラッキーでしたね(*˘︶˘*).。.:*♡
ま、まさかの鍵1人目(1匹目)はワンちゃん!!
鍵つけられて遠い目されてます
かっわいいですなあ〜!!
それにしても、マダガスカル版ゴキさん!
でっっか!!
私の地元の奄美大島のゴキさんより
さらに大きいなゴキさんがいるだなんて
初めて知りましたww
やはり、アフリカはマダガスカル
あまりにもすくすく育ちすぎですなwww
ま、奄美のはもっとコロッとまるっこくて
真っ黒のゴキブリさんです
(例えるならば巨大カナブン)
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