マダガスカル(24)ノシベでダイビングとおすすめホテルのご紹介
現在世界一周をやっている私は、マダガスカルにいます。ここでの滞在も残すところあとわずかで、ついに最後の目的地ノシベ(ヌシベとも言う)という島にやってまいりました。昨日はスノーケリングを堪能し、本日はいよいよダイビング! 海の中の世界をご紹介します。
【現在地】ノ・シベ/(マダガスカル)
Nosy Be(Madagascar)
【天候】晴れ
【気温・湿度】27度・72%(朝)
【為替】100マダガスカルアリアリ=約3.4円
まずはダイブショップのご紹介
今回私がお世話になったのは「TROPICAL DIVING(トロピカルダイビング)」。オーナーはジョミシェルさんというフランス人のおじさまです。
ダイビングのインストラクター兼ボートの船長さんなので、ダイビングで海に出ている間ダイブショップはクローズしておりまして、16時から営業。私は、ここノ・シベに到着した日(2日前)に直接ショップに行き、ジョミシェルさんに予約をお願いしました。
場所はこちら。
ノシベのメインストリートは1本しかなく、その道を奥へ奥へと進んで行った、突き当りにほど近い場所にあります。メインストリートからはこのような看板が見えますので、分かりやすいと思います。
機材もしっかり状態のよいものが揃っています。
すべてのレンタル料はダイビング費用に含まれます。
【料金】機材レンタル費用込み
- 2ダイブ:70ユーロ
- 4ダイブ:136ユーロ
- 6ダイブ:192ユーロ
- 8ダイブ:248ユーロ
- 10ダイブ:290ユーロ
本日のダイビングについて
予約の際に言われた集合時間は7時40分から50分。「8時ごろボートを出すから、それまでに来て、ウェットスーツ合わせたり着替えたりすれば大丈夫だから」とのこと。
ということで、本日7時半ごろホテルを出てダイブショップに到着。
まずはウェットスーツを選びます。
ワンピース(腕も足も長袖)、シーガル(腕だけ半袖)、スプリング(腕も足も半袖)の3タイプから自分の好きなものを選びます。
この日の水温は27度くらい。欧米からいらした皆様は、全員スプリングタイプ。でも私は、ウェットスーツの“プラグスーツ感”が好きなので、手足とも長袖のワンピースタイプを選択。
あと、欧米の方々とは確実に体感温度が違うので、調子に乗ると後でぜっっったい、後悔します。
寒い寒いと泣くことになる。
サイズは安定の子供用。ジャストフィットでほかの方々の準備が整うのを待ちます。
軽機材はすべて自前ですので、それを持って乗船。それでは行ってみましょう。
ノシベ周辺のダイブスポット
上のイラストのように、ヌシベ周辺のダイブスポットは20か所以上あるそうです。その中から毎日、海の状況などを見て場所を決定。ちなみにこの日は、乾季にも関わらず、早朝に軽く雨が降りまして、あまり深いサイトに行くのは止めて、浅めでサンゴがきれいなところに行こうということになりました。
オーナーのジョミシェルさんが船を操縦します。約30分後、着いたところは、
あれ、なんか見たことある島…
そうなんですよ、昨日スノーケルをした島「Nosy Tanikely(ノシタニケリ)」周辺が本日のダイブポイントです。投稿はこちら。
「昨日来たよ、カメいたよ」と思いながらも、ダイビングで潜るのは20m前後。スノーケルとは全然違った世界が見られるに違いありません。
ボートの上でブリーフィング。本日参加のダイバーは8人なので4人ずつ2つのグループに別れます。
私は3人のベテランおじさまダイバーと同じグループ。
おじさまっていうかね、みなさん65歳以上でして、失礼ですが、おじいさん。フランスとモーリシャスからいらっしゃっていて、みなさんノ・シベでのダイビングは初めてではないそう。
「ご老体に鞭打ってダイビングなんかしちゃって大丈夫なのかな」なんて不安に思いつつ、1本目。
いやいやいやいやほんとすいません。
おじさんなめてました。
みなさんすごい!! ベテランらしく、中性浮力も完璧で、全然あわあわしない。終始落ち着いていらっしゃっる。長年培ってきたキャリアはハンパなかったです。
しかも、たぶんリラックスして潜っているからだと思うんですけど、エアの減りがすごく遅い。私もだいぶもつ方ですが、4人とも、途中でエア切れになることなく1時間近くも潜っていられてすごく得した気分です。
けっこう距離のある長いサンゴの上をゆーっくり移動する感じだったのですが、これ普通に最終ポイントまでに酸素50切っちゃう方、いると思います。
しかもシニアのみなさまは、何かを見つけるとこぞって私に教えてくれ、まるでインストラクター×4と私、みたいな感じでした。
写真はこちら。
ハート型に見えなくもないサンゴ。
何かがいますね。
海中のお花畑。
魚。
立派なサンゴと魚。
黄色いお魚の群れ。
丸っこくてかわいい何か。
そういえば、このときもまたウミガメを見ることができたんですよ。
昨日スノーケルで見たのと同じなのかどうかはちょっと分かりませんが。
スノーケルは、当たり前ですが、水中に潜っていられる時間が限られます。というか呼吸を忘れてしまったらアウト。でもダイビングはそんなことにはなりませんから、ゆっくりと落ち着いて観察することができました。
「Nosy Tanikely(ノシタニケリ)」はウミガメ遭遇率100%。はい、これで間違いありません。
船上でコーヒーを飲みながら一服し、バナナでエネルギーを補給。
真っ赤でかっこいいボート。
何の気なしに浅いだろと思って浜に降りたら、全然深い。海があまりに透明すぎるんので、錯覚してしまうんですね。
なぜか突然盛大に海に落ちたおかしな人、みたいになって
みなさんをざわつかせました。
そして、少し船を移動させて2本目。
小魚の数がハンパない。
大きめのお魚もいました。
サンゴに隠れるお魚。
不思議なサンゴがたくさん。オブジェのような美しい色と形にうっとりします。あ、美しいって言っても写真で見るとなんか茶色くてあんまりきれいじゃないみたいに見えるかもしれませんが、いやいや、ちゃんとキレイでした。
上手く隠れたつもりのお魚。
これはサメですね? そうですよね?
こうして2本のダイビングが終わり、12時半ごろダイブショップに戻ってきました。基本的にここでは「午前中に2本」というスタイルになっております。
この日は、朝の雨のため、透明度は、視界15mくらいでしたが、それでも十分にキレイでした。でも、オーナーに言わせると「まあまあだったね」とのこと。
え、これでまあまあなの!?
こんなにきれいなのに??
私は、今日潜ってみて、明日も潜るかどうか決めようと思っていたのですが、これで“まあまあ”なんて、
じゃあ雨降ってなかったらどうなっちゃうんですかー!?
ノシベの海のポテンシャルに期待。
やりましょう、明日も。
実は、私の信頼している『地球の歩き方』によると、ノシ・べ周辺のダイブスポットで人気の高い場所は「ノシ・サカティア」という島の周辺なんだそうです。ですので、オーナーに「明日はノシ・サカティアに行きたいんですけど」とリクエスト。
「いいよー。天気が良くてカレント(波)弱めだったら行ってみよう! あそこは、こことはまったく海の雰囲気が違うから、今日とはまた違った素晴らしい景色が見られると思うよ」と快くOKしていただきました。ということで、明日は「ノシ・サカティア」周辺に行ってみます。
どうか雨だけは降らないで…。
ベストな状態のノシベの実力、ぜひ拝見してみたいものです。
隠れ家過ぎて心配になるノシ・ベの宿
ダイビングが終わると、ホテルに戻ります。そういえば、宿泊中のホテルのご紹介をしてませんでしたので、軽くご紹介いたします。
私は2日ほど前にこの島に到着。「アンカラナ特別保護区」というマダガスカル島のもっと北にあるところから出発し、タクシーブルース(4時間)とボート(30分)を乗り継いで…。
本島からのボートは「エル・ヴィル」という村に着き、そこから今いる場所「アンバトゥルアカ」までタクシーで15分。
アンバトゥルアカは、リゾートホテルが多く外国からの観光客がたくさん滞在する村。そんなに大きくはないのですが、ホテルや飲食店、商店などがあり、なかなか居心地の良いところです。
到着後に、「アンバトゥルアカ」での滞在先を決めなければならないのですが、この時はなーんにも決めていませんでした。信頼を置くガイドブック『地球の歩き方』に掲載されているホテルは、やはりリゾート価格のホテルばかり。つまり、安宿と言うよりは、もう少しハイクラスなところが多いのです。
貧しい私には手も足も金も出ない。
Google先生に聞いてみても、そんなにめぼしい情報は出てこず「これは自力で探すしかねーなあ。めんどくせーなあ」と思いはしましたが仕方ありません。マダガスカル最後の地、最高の5日間を過ごすために妥協はできないのです。
ということで、まずはビーチに面したホテルで聞き込み開始。2軒聞いたところで心が折れます。
クッソ高い。
1泊50ユーロとか全然払えないです。できれば50,000アリア(約1,700円)以下希望。とはいえわざわざリゾートに来てまでそんな低価格な宿に泊まろうとする人はそう多くないみたいで、やはり厳しいようです。
ホテルからダイレクトにビーチはあきらめて、そのちょっと裏のあたりの陽当たり悪い中途半端な立地なら安いところあるかな、なんて考えながら歩いていると、ある看板が目に留まります。
なにこのサンセット押しのいい感じのイラスト!! バンガローって書いてある。
“coucher du soleil”ってたしかフランス語で夕日のこと。
私が立ち止まって看板を眺めていると近くにいる人が、海とは正反対の方向のやや上、つまり高台の方を指さして何かを教えてくれようとしています。ホテルがあると思われるのは、海とは反対側。南国風の木がたくさん生えた斜面です。
「あぁ、このホテル、高いところにあるのね。だからサンセットがきれいに見えると」
フランス語なのでよく分かりませんが、そんなことを言っているんだと解釈した私は、ここへ行ってみることにします。私は気持ちのいい景色が見られる高いところがかなり好きです。多少荷物が重くとも、この勢いのある夕日の絵はなんだか期待できそうだ。そうして私は看板の矢印がさすままに、ホテルへと歩き始めました。
結局このホテルに滞在することになるので、道案内いたしましょうか。
まず、メインストリートを歩いていると、海とは逆側に上の看板が見えます。そこから細い道に入って行きます。
突き当りを左。そして右奥へと進みます。
道なりに奥へ。
右折し、さらに奥へ。
突き当りを左に曲がると、
でたー!!! お子様たち。
よく分かりませんが、かっこいいポーズを決めてくださって、元気いっぱい。
どんどん近づいてきます。しばし撮影タイムが終わるのをお待ちください。
ちなみに、彼らが出てきたところがホテルの入り口。
このゲートをくぐって、道なりに進みます。がんばってここまでくればもうすぐそこ。
階段を上がると、そこがホテルの敷地。
あとは階段を少し上ると、左右にバンガロー風の客室が振り分けられていて、部屋の窓からも海が見える素敵ホテルに到着。
お子様はホテルの設備に含まれていませんが、たまに近くで遊んでいて、私が通るとなんやかんや話しかけてきますので高確率で遭遇できると思います。また、ここには、カメ、
ネコ、
鳥、
カラフルなヤモリがいます。
階段の一番上に、ホテルのくつろぎルームがありまして、そこからの景色は最高です。
敷地内にたくさんの植物。
看板に誇らしげに描いてあったサンセットがこちらです。
すごくいい感じ。気になるお値段は、私の泊まっているホテルで50,000アリアリ(約1,700円)。安いねーいいねーと思われるかもしれませんが、1つ注意点が。
シャワーは大きな大きな樽(みたいなの)にたまったお水を使うタイプのやつです。
この樽に蛇口が付いているので、それをひねって緑のバケツに水を入れ、赤い小さいバケツで髪や体にかけて使う。
こういったタイプのシャワーが苦にならなくなったなんて、私も成長したなあとしみじみ思います。
それでは本日はこれにて終了です。明日もまた、ぜひ遊びに来てくださいね。
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