マダガスカル(15)アナカウ[別名:地上の楽園]でのダイビング
世界一周の途にある私は、現在、マダガスカル南西部「アナカウ」というところに滞在しています。目的は、なんといっても「ダイビング」。昨日は到着日だったため、スノーケリングだけで我慢しましたが、いよいよ本日は2本のダイビングに挑戦。
【現在地】アナカウ(マダガスカル)
Anakao(Madagascar)
【天候】晴れ
【気温・湿度】25度・65%(昼)
【為替】100マダガスカルアリアリ=約3.4円
まずは機材チェックから
私が滞在している「Atlantis」はホテルでもありダイブショップでもあります。オーナーのルホンさんがダイビングのインストラクター。朝、7時30分に起きると、パンとコーヒーで軽く朝食を済ませ、そのあといよいよダイビングの準備に取り掛かります。このあたりの海域は、午後から風が強くなるらしく、潜るのは基本的に朝。
まずは、機材がたくさん置いてある小屋へ。
ありますねー、いろいろ。
フィンとか。
フィンとか。
知ってましたよ。ダイブショップでフィンをレンタルできること。
でもまあ無駄にいろいろ日本から持参している私は、軽機材一式は自前のもの。大きいもの一式はレンタルとなります。
もうね、ここにくるまで、私の海グッズ一式は、本来の使われ方を忘れてしまっていたと思います。フィンなんて、完全にただただ私の筋肉を鍛えるためだけに存在していましたからね。
あと、フードは「バックパックの中に入れているサブのカメラとポータブルHDDの緩衝材」っていう新しい役割にやりがいを見出しかけちゃってたと思います。
そんなダイビングギアたちも、ついに日の目を見ることができてよかった。
レンタルできるウェットスーツはいろんなサイズ・種類があり、タンクやBCDなども新しめなものが揃っています。
ルホンさんが選んでくれた私のウェットは、つい先日、子供用として買ったばかりなのだとか。だから、私が最初に袖を通します。「mayumiのために買ったみたいなもんよ」と嬉しそう。
うん。ぴったり。
子供用。それから、機材をセットします。セットしますといいつつ、いっしょに潜るミッシェルさんがほとんどやってくれました。甘ったれててすみません。ルホンさんとミッシェルさん。
そして、いよいよダイビングサイトへと出航です。
ウェットスーツの“プラグスーツ感”に酔いしれる私。
気分は完全に黒いプラグスーツに身を包んだアヤナミレイ(仮称)。いわゆる黒波さん。
乗船するのは、
NERV所属の『EVANGELION Mark.09』(仮設マダガスカルver.)。
と私が勝手に命名したゴムボート。エヴァンゲリオンファンの方、やりたい放題ですみません。それでは行ってみましょう!!
アナカウのダイビングについて
「アナカウ」でのダイビングの見どころはなんといっても“美しいサンゴ礁とそれに集まる魚たち”。昨日の投稿で軽く説明いたしましたが、モザンビーク湾に面したこのあたりの海域は、長く続くサンゴ礁が有名で、オーストラリアに次いで第2位だそう。その中でも、とくに美しいと言われているのが、アナカウから3km離れた小島「ヌシ・ヴェ(Nosy Ve)」周辺。メインダイビングスポットは15か所くらいあり、本日はその中に2か所に潜ることになっています。
このヌシ・ヴェ(Nosy Ve)という島、今は海洋公園になっているのですが、昔は海賊の住みかだったそう。
“海賊”とかさー、もう『ONE PIECE』ファンがほっとかないよねー。ということで、ルホンさんにお尋ねします。
「海賊の痕跡とかってどうなんですかね…」
「そんなのないわよ」
だよね。海賊なんて、昔のお話もしくは漫画の中のお話ですよね。はっきり言って海賊目的でここに来るようなバカはいません。
「もし、島に上がってみたいなら、ランチを用意しておくよう手配できるけど」
ということで、麦わらの一味は無理でも、ガイモンさんくらいならいるんじゃないか
という淡い期待を抱きつつ、ダイビングの後「ヌシ・ヴェ(Nosy Ve)」へと上陸し、ランチを食べて帰ってくることにしました。
ダイビングの細かい情報は別ページでおいおいまとめますので、ハイライトをざーっと。
きゅうり。
黒いニモみたいなやつ。
ミノカサゴ。
確かにサンゴ礁がすごい!!
そして、小さくてカラフルな熱帯魚がたくさん。水の透明度も高く、いろいろ見ることができました。ダイビングは、なんていうか、写真で見てもあんまりきれいじゃないですね。ぜひ、潜ってみてください。
私のへたくそな写真の100倍キレイですから。
ということで、本日2本が終了。今日は若干風が強くカレントも強い気がしましたが、海中はかなり穏やかで、ゆったりとダイビングを楽しめます。初心者の私が断言します「ここは、初心者にもおすすめ」。
それから、私が好きなのは、海の底から見上げる海面。
これなんてホント写真で見てもなんのことやらって感じだと思います。
でも、すごくいいんですよ。この感じ。
マダガスカルは、季節的にいうと5月は冬にあたるので、気温水温ともに日本の春くらいの感じです。だからちょっと寒いなーと感じはしたものの、そんなことたいした問題じゃないくらいに、素敵な宝石箱が広がっておりました。
最後に、「なんだ、ただのマーメイドか」と思わずにはいられない、ダイビング中の私の写真。
はい、ダイビングって楽しいんですよ。
海賊の島に上陸してのんびりランチ
2本潜ったあとは、ランチタイム。私は、ランチ@ヌシ・ヴェ(Nosy Ve)を希望いたしましたので、無人島にてボートから降ろされ、置き去りにされます。
「島の反対側あたりに地元の人がいるから、探して」と言い残して、みなさんは本土に帰って行きました。
ざっくりとした島の地図。反対側ってどこ? ていうか今どこ?
ランチを作ってくれる人も探したいけど、私は何より海賊の痕跡を探したいよと思いながら島の反対側に歩いていくと、
か、か、海賊か!?
いいえ、地元の人々です。彼らが私のためにランチを用意してくれるとのことで、しばし座って待機。そして出て来たご飯がこちらです。
ザ・魚!!
いい感じの焼き魚定食。トマトソース添え。海を見ながら食べる焼き魚定食は絶品でした。
私のごはんを狙う鳥。
そういえばこの島は、今は海賊の住みかではなく、マダガスカル固有のめずらしい海鳥の宝庫として有名なんだそう。私、鳥関係全然詳しくないのでよく分かりませんが、もしかしてこの鳥もかなり貴重なやつなのかもしれません。が、この時の私にとってはただの害鳥。必死でお昼ご飯を守ります。
他にも、初めて見る海鳥を発見。
くちばしとしっぽの羽根が赤いのが特徴的。彼らは、島一面に生えている木の茂みの中に巣を作りそこで休息をとります。
こんな感じで、島のいたるところで目にすることができます。
しかし、この海鳥の中にもまるで空気の読めないやつというのが存在します。人間の世界とおんなじ。そういう個体は、このように料理なんかをしている人たちのど真ん中で休息をとりはじめます。
そうすると、まあこうなりますよね。
どこの世界でも、空気を読むって大切だなということをあらためて感じました。
海賊の痕跡は一切ありませんでしたが、なかなか興味深い島「ヌシ・ヴェ(Nosy Ve)」を満喫した後は、ヨットに乗って本土に帰還。
エンジンが付いてなくて、帆を張って進むタイプの船は生まれて初めて乗ったような気がします。帆に風をめいいっぱい受けてぐんぐん進むボートはすごくかっこよくて、舵を取るおじさんもイケメンに見えました。
あ、この帆、私がランチの時地面に敷いてたやつですね。
帆は様々な用途で活用できるのですごく便利です。島への入島料など40,000アリアリ(約1,360円)、帰りのヨット代5,000アリアリ(170円)。
こうして、世界一周初のダイビングが終了。
晩御飯は、ハンバーグとポテトと人参。それとカシスピーロン(昨日の投稿参照)。
今日も穏やかに時間が過ぎ、夜9時にはそれぞれの部屋に戻りました。今ブログを書いていて、終わったら寝ますが、なんかこう、久しぶりに健康的な疲労感で寝られるのがうれしいです。野宿とか、夜行移動の疲れとか、そういうやつじゃなくて。
ただひとつ、心配なのは、そろそろこのブログがにほんブログ村の「世界一周」カテゴリーから、「漫画」とか「アニメ」とかそっちのカテゴリーに移動させられるんじゃないかってこと。「ブログ村」の中の人、とはいえ私、ちゃんと世界一周しておりますから、どうか見逃して下さい。
それでは本日も、最後までお付き合いくださってありがとうございました。
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