エチオピア(9)ダナキル砂漠ツアー2転倒、破損からの傷口に塩(涙目)
世界一周、アフリカ北上なんつってエチオピアを旅している私は、ダナキル砂漠をめぐる3泊4日のツアーに参加しております。本日はその2日目昨夜、過酷な夜間トレッキングを終え眠りについたのが午前1時。そして本日の起床は午前3時。睡眠時間は2時間です。
【現在地】ダナキル(エチオピア)
Danakil(Ethiopia)
【気温】42度(昼)
【天気】晴れ・くもり
【通貨】1ビル(ブル)=約5円
疲労困憊の早朝マグマ
昨日から引き続き、マグマ関連の投稿です。ここに至るまでの過程はこちらの投稿をどうぞ。
朝、3:30ガイドのアキさんが、我々を起こしに来て、朝マグマを拝みたいやつはついてこい的な感じで、希望者のみ再度マグマ山へとアタック。
前日の4時間半トレッキング×2時間睡眠で疲れはマックス。約50人の参加者のうち、朝マグマの参加者は10人くらいでしたかね。昨夜のテンションからすると、もっといるかと思ったのですが、けっこう減ったなあ。
全員無表情、そして、無言。
軍事訓練的な何かみたいです。
昨日と同じルートをたどり、歩くこと20分。マグマ火口を見下ろせる絶好のポジションにある小山を登ります。
そして再びの、ぐつぐつ煮え立った火口。
何度見ても引き込まれる魅惑のマグマ。恐ろしさと美しさは紙一重です。
昨晩はそうでもなかったのですが、今朝は風が、マグマから我々の方に向かって吹いてきます。
なかなかの熱風。そして、鉄のような焼けた岩のような、有害そうな匂いの煙が容赦なく吹き付けてきます。これは、ペラペラのマスクとかではあまり効果がありませんので、手ぬぐいやタオルなどでしっかり鼻と口を押さえていないとマジで呼吸が苦しいレベル。
ハンカチみたいなものを持参したほうがよいでしょう。
このあとは、まだ涼しい朝のうちに下山しなければならないので、15分やそこらで早々にマグマ観察を終了。
キャンプ地に戻るために小山を降りると、昨日から同じツアーになったやすさん、ほか数名の方々がいらっしゃいました。なぜかやすさんは、トレードマークの忍者Tシャツ
を脱いでいて、どうしたんだろうと思ったら、ここに来るまでに転んでしまった女性の止血のためにTシャツを貸してあげているそうです。
こういうことがスマートにできちゃうあたり、やすさん、男前です。
よく見ると、確かに、女性の手にはTシャツがぐるぐる巻かれている。火山の岩はとても尖っていて、転ぶとただでは済みません。血もたくさんでますし、想像以上に、痛い。
激痛です。
というのもですね、さかのぼること15分前、じ、実は私も転んだんですよね。
バンズのスリッポン、破損。
デジカメ、破損。
私の腕、破損。
結構派手な転び方をし、その被害も甚大。しかし、このような流血沙汰のアクシデントすら、実にこっそりとやってのけ、誰にも気付かれることなくスッと立ち上がり暗闇の溶岩トレッキングを再開していたのです。
【エルタ・アレ火山トレッキングに必要な持ち物】
- 消毒液
- 大きめの絆創膏もしくは包帯
- 鼻と口を覆う布(厚手)
私は、かつて、世界一周出発前にこのようにやたら気合いの入ったお薬関係の投稿をし、
無駄にたくさんのヒーラーアイテムを持参したにも関わらず、その全てをアジスアベバに置いてくるという失態。
傷薬、消毒液、大きめの包帯、それらを初めて使うタイミングがやってきたのに、残念です。
誰か、私にもTシャツを。
こんなとき何事もなかったかのようにいたって普通に振舞ってしまうのは、私の長所であり短所でもある。
ズキズキと痛む傷口を見なかったことにし、なぜか誰にも見つかってはならないと腕の内側を隠し気味でキャンプサイトに戻ります。
途中、なかなかキャンプ地に戻ろうとしないカップルや、なぜか逆走を始め、皆の制止を振り切ってひとり撮影をしに行くと言って聞かないおじさんなどもいて、ガイドのアキさんは本当に本当に大変そうでした。でも嫌な顔ひとつせず、ちゃんとみんなをまとめていらっしゃって、私はこの人は信頼できるなあと思いました。
ここでアドバイス。前日の夜にしっかりマグマを見られた場合、この早朝マグマはそれとなんら変わりはありませんので、疲れているならパスしてもよいかもしれません。私は、てっきりサンライズ×マグマが見られると思っていたのですが、早朝すぎて真っ暗でした。
5:30 下山スタート
よくこんな道を真っ暗な中歩いてきたなあと思うようなゴツゴツガタガタした黒い溶岩地帯。
つくづく過酷なツアーです。
朝日が昇ると同時に気温がどんどん上昇していきます。サンライズの淡い色合いが美しい。
8:00 エルタアレ火山の起点となる村に到着。結局、下山とは言え2時間半もかかりました。
到着してからは体を拭いたり顔を洗ったりして、すこしゆっくりしたら朝食です。
ツアー参加者のほとんどは、フルーツしか喉を通らないという状態で、マンダリンに人気が集中。
他には、パンやスクランブルエッグなども用意されていました。私も例に漏れず、フルーツとコーヒーで十分…。なんかもう疲れと暑さでぐったりなのです。
食後に、隠していた傷がやすさんにバレる。
「えぇーっ!!
そんな怪我してたんですか!? 」
ドン引きでしょう。
「ええ、まあちょっといろいろあって…」
いろいろではなく、ただただシンプルに転んだだけ。血はとっくに止まり、傷口も固まりかけているにも関わらず、着替えたばかりの彼の真っ白なTシャツを指差して言ってみました。
「それ、貸してくれてもいいんですよ」
「え…」
こうして人のいいやすさんを困惑させ、さらには「Tシャツ、先に渡さなくてなんかすみません」と丁寧に謝らせてしまいましたが、
いいんです冗談です。私は、大丈夫。
ルフィとかゴンとかナルトとか、そういった人たちと同じくらい、私の傷の治りは早いのです。
ちなみに、ガイドのアキさんに聞いたのですが、1年でもっとも暑いのは6月、7月だそう。今は9月の頭。これでも暑さのピークではないということに驚きを隠しきれません。
11:30 アフテラ(Aftere)湖到着
アフテラ湖は塩湖です。周囲にはソルトファクトリーがあり、首都のアジスアベバをはじめ、エチオピア全土へと運ばれるそう。遠くに見える白い山が塩の山。
ここでランチなのですが、準備が整うまで、アフテラレイクにてスイミング。
外気温42度。湖の水温もお湯と言って全然OKなほど熱い。そして、塩分濃度が高いので、まるで死海のように浮
いっってぇぇぇ!!!!!
痛ってぇ、まじで痛ってぇぇぇ!!!!
薄々そんな気はしていましたが、今朝方の転倒の傷も癒えぬまま塩水に浸かるのは完全に自殺行為。
傷口に塩、をそのまま実践してみた状態です。
本来であれば、ここでアフテラレイクに浮かぶ私の無修正画像を掲載すべきところではありますが、転んだときにできた傷が激しく痛みますので、あえなく断念。代わりにドライバーさんたちの後ろ姿をご覧ください。
塩水に浸かったあとは、湖の脇にある温泉に。
こちらは真水ですので、ゆっくり浸かることで、リラックスとシャワーと洗濯を兼ねることができます。
しかし温泉の水温もまたけっこう高め。熱すぎて入れない欧米の方もいらっしゃったくらいです。さらにスーパーウルトラバーニング酷暑、これはもはや罰ゲーム。早々に切り上げました。
【アフテラ湖に必要な持ち物】
- 水着
- 無傷の体
ひとしきり塩湖や温泉を満喫したあとはランチ。野菜たっぷりのヘルシーメニューはとてもありがたいです。
お味も、とてもおいしくて、大満足。
13:30 ランチが終わると、ここでツアー最終日のみなさんとお別れです。我々ツアー2日目組は、ランチのあと本日の宿泊場所へと移動。2日前にツアーをスタートしたみなさんは、起点の町メケレへと戻られます。
昨日今日とお世話になったやすさんにお別れを言い、このあとラリベラに行かれるという彼に、
くれぐれもお気をつけくださいとしつこくしつこく言い、
ハニービアが飲めるレストラン(投稿はこちら)と、天使のようなエチオピアンガール・ユキちゃんがいるお土産屋さん(投稿はこちら)をおすすめしてお別れしました。
ランチを食べた場所を出てすぐに、冷たい飲み物を買えるお店に寄り、
キンキンに冷えたコーラをゲット!!!
生き返るー!!
この時、気温はなんと44度ww
かつて味わったことのないレベルの炎天下で飲むコーラは、今までで1番美味しかったです。
ここからは、本日の夜の宿泊地まで約3時間のドライブ。昨日2時間しか寝ていないので、終始爆睡。そうして到着しました、本日泊まるゲストハウス。
なんと、今日は屋内で寝られますよ。
ここでは、ドラム缶に溜めた雨水を浴びるというスタイルでシャワーを浴びることができ、さらには、電源があるので充電もできます。
先日ご紹介した、エチオピアのすてきな習慣「コーヒーセレモニー」をやっていただき、旅の疲れを癒します(投稿はこちら)。
そのあとは、同じツアーのみなさんとおしゃべりをしたり、宿のお子様とたわむれたりしながらのんびりとした時間を過ごしました。
ガイドのアキさんと宿のお子様。
18:30 晩御飯。今日はビュッフェスタイルで、お好きなだけお好きなものを食べられます。
インジェラあり、ブレッドあり、ライスあり。そしておかずもバリエーション豊富なうえに、野菜も果物もたっぷり。こんなすてきな食事にありつけるとおもっておりませんでしたので、これにはテンションがあがりました。
ご飯を食べると、ハンパない睡魔に襲われ、8時半就寝。健康でいいですなあ。
というわけで、本日の投稿はこれにて終了。明日はこのツアーのハイライトその2、ダロールを訪れます。ほとんどの方が「ダロールってなんですか」だと思うのですが、とりあえず今日のところはググったりせずに、明日の投稿をお待ちください。本日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。
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