エチオピア(10)ダナキル砂漠ツアー3豪華1,000つ星ホテルに吹く熱い風
現在世界一周をやっております私は、エチオピアに滞在中。2日前から、「世界一過酷」とも言われている「汗まみれで体当たり! 命を削るダナキル砂漠3泊4日ツアー」に参加しております。3日目の今日は、ダロールというエリアに移動。そして、楽しみにしていたあの湖を訪問します。
【現在地】ダナキル(エチオピア)
Danakil(Ethiopia)
【気温】42度(昼)
【天気】晴れ・くもり
【通貨】1ビル(ブル)=約5円
ツアーの中日は快適ゲストハウスでゆっくり
昨日からはゲストハウスに宿泊中。過酷なツアーではありますが、中日にこんな恵まれた環境で過ごせるのはとてもありがたいんですねえ。昨日の投稿でも書きましたが、この宿ではシャワーも浴びられ、電子機器の充電もでき、洗濯までさせていただきました。
本日は、ちょっと遅めの8:30起床。とはいえ前日は地獄のマグマトレッキングでほとんど寝てませんからね。ギリギリまで爆睡。
朝食は、ビュッフェスタイル。
インジェラフルフルと呼ばれる、インジェラを細かくして、玉ねぎとソースと一緒に炒めたものがメインです。
ちなみにインジェラというのはエチオピアの主食で、一部では“見た目雑巾、味はゲロ”という容赦ない辛辣さでその見た目と味を表現をされておりますが、実のところそんなに酷いものではなく、慣れてしまえばこの酸味がアクセントになってなかなかおいしいなあと思うようになります。
朝食後は、出発までに少し時間がありましたので、宿の隣のお宅でローカルビアをごちそうになることに。
「スワ」と呼ばれるローカルビアは、こちらの「スィゲム」というやつが原料。
これを水と一緒に壺に入れ、
数日発酵させて、あとまあなんかいろいろやって、最終的に「スワ」が完成します。
こちらがスワ。
おばあちゃんが持ってきてくれました。あ、別に怒っているわけではないんですよ、おばあちゃん。
そもそもお酒に弱いのに、朝っぱらからビールもどうかと思いますが、そんなにアルコール度数は高くないとのことで、ドキドキしながらチャレンジしてみました。
透明な液体。お味の方は…
甘くないシードル。
スワもビールも、甘くなくてアルコールという点で、私にとっては同じ。おいしくは、ないです。スワは各家庭でオリジナルなものを作っているそうです。
それから、宿の近くをお散歩。地元のお子様たちと、
「ギブミーマネー」「え、なんで?」
「ギブミーワンダラー」「持ってないよ」
「ギブミーファイブダラー」「値上がりしたね」
みたいなやりとりをしながら歩きます。遠くにヤギがいるなあと思って近づいて見ると、
なんと、
う、生まれた!!!
今です、まさに今!!
生まれたばかりの赤ちゃんは、細い脚で一生懸命立とうとしますが、なかなかちゃんと立ち上がれず、何度もふにゃっと崩れ落ちてしまいます。
つい日本語で「が、がんばれっ」と叫んでいると、
立った…子ヤギが立った…。
急な出来事でびっくりしましたが、とりあえず、おめでとう。無事に生まれてきてよかった。
この後、車に乗り込んで出発したのが10:30。すぐ近くの町で車を停めて、少しだけマーケットを見てみようということになりました。
規模はそんなに大きくはありませんが、活気はたっぷり。こちらが洋服屋さん。
コーヒー用のポット。
何らかの少数民族の方ですかね。
玉ねぎ。
マーケットでマンダリン3個10ブル(約50円)を購入し、出発。本日は、ほぼほぼ移動です。
このあたりの景色は、枯れた山が続きます。あっついですからね。植物もなかなか生息しにくいんだと思います。
13:30 ランチタイム。食堂の前にはたくさんのラクダが。
ラクダたちは、ダナキルエリアで採れる塩を、メケレなどの大きい町に運んでいる途中です。昼食後、車に戻りまた移動。緑の少ない乾燥した道のり。
そして本日も42度ww
どんどん植物が姿を消し、気温が44度に達したころ、
15:50 さあ、到着いたしました。
こちらが、何者かに襲撃された直後の村。
ではなく、本日のキャンプ地。
ここでしばしの休憩を言い渡されますが、ただそこにいるだけで暑くてどうにかなりそうな場所に放り出されたってこっちも困ります。
写真で温度を伝えられないのが非常に残念なのですが、いつもの数倍険しい私の表情で察してください。
待ちに待った真っ白な世界へと出発
休憩が終わると、いよいよ本日の最終目的地へと出発。キャンプ地から出てすぐ、舗装路をはずれ、地面にうっすらと塩が見て取れるある意味道なき道へと入って行きます。
向こうからやってくるのは、塩を運ぶラクダのキャラバン。
ラクダたちの背中に乗せられているのが、切り出したばかりの塩のブロック。
ここからメケレという町、このツアーの出発地なんですけれども、そこまで、片道7日かけて運んでいくそうです。
このスタイルのまま。
つまり徒歩。
あらためて言いますけど、ここ、気温、44度。
中国からお越しのツアー参加者さんが聞きました。「ねえ、なんでトラックとか使わないんですか? 」
もっともです。
ガイドのアキさんが答えます。「これが昔からの伝統だからさ」
だよね。こっからこのホットというよりもむしろバーニングな道のりを7日間…その過酷さを想像
してみようとしてやめました。
つまり、想像すらしたくないレベルの暑さ。
ここから車でさらに奥へと20分。
湖が見えてきましたねえ。この時は曇り空でしたから、空も陸も白一色。
こちらが、Karum湖。そう、塩湖です。何も言われなければ、雪景色みたい。
塩湖といえばボリビアのウユニ塩湖が有名ですが、ここエチオピアにもあるんですねえ。
私はウユニ塩湖に行ったことがないので、人生初の塩湖です。
わあ白ーい!!
どこまでも白い湖に大興奮。
みなさん思い思いに塩湖を満喫。ちなみに気温は44度のまま。しかし初めて見る景色にテンションも上がり、調子に乗ってこんな写真を撮ってもらいました。
日本人参加者は私のみでしたので、定番のトリック写真を撮っている人は誰もいません。しかし、せっかくなので、クララちゃんにご協力いただき、さくっと1枚。
日本人はさ、こういうとこくると、どうしてもこれをやらざるをえないんですよ、という誤った情報を植え付けておきました。
30分くらいたったころ、サンセットの時間です。淡い太陽光が湖に写り、なんだかとても幻想的。
ドライバーさんたちが用意してくれていたワインをみんなでいただきました。こんな粋な計らいもあるんです。ちなみにワインはエチオピア産のものですよ。
18:30 キャンプ地まで戻ってくると、本日のベッドメイキングが完了しておりました。
わあー素敵ー!!
みんなして「スウィートルームだねー!! 」「五つ星ホテルだねー!! 」なんて言いながらとりあえず横になってみましたところ、寝心地は悪くないです。
夕方になり気温も少し下がってきましたが、それでもまだ40度。
なんとも言えないマジックアワー。
晩御飯は、とても豪華。
この暑さで体力も削られてしまいますから、食事は非常に大切です。
ふざけるのもたいがいにしろといいたくなるほどの高温の中、ベリーベリーコールド、という謳い文句で売られている、
ほんの少し冷たいコーラで乾杯!!
いやーうまいっ!!
町中では10ビル(約50円)で買えるコーラが25ビル(約125円)でした。夕食が終わると、明日も早起きなので、早々に眠りにつきます。さきほど若干の悪意を込めて5つ星ホテルなんて言いましたが、
ごめんなさい、訂正します。
正しくは、1,000つ星ホテル。
最高です。
しっかり水分とっておかないと、寝汗で脱水症状になる確率100パーセントな夜。手元にあるペットボトルの水が、もはや水ではなくお湯だったとしても、です。それではおやすみなさい。本日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。
いつも楽しく拝見してます!
後ろ姿がたくましすぎて笑いました!w
男化してますね!w
今後も頑張ってくださいね!