
現在世界一周をしております私は、エチオピア南部、オモバレーにあるジンカという町にいます。タイトルにもありますように、本日は、エチオピアのお正月。我々のカレンダーからすると、季節外れに思ってしまうのですが、ずっとずっと昔から、エチオピアの正月は9月なのです。
【現在地】ジンカ(エチオピア)
Jinka(Ethiopia)
【気温】25度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1ビル(ブル)=約5円
これがエチオピアのお正月
独自の暦を持つエチオピアでは、本日9月11日は、お正月。元旦です。我々のカレンダーで2016年9月11日は、エチオピアカレンダーでは、2009年9月1日。なぜかはわかりませんが、とにかくそのようになっておりまして、滞在しているジンカの町も、ニューイヤームード満点!!
本日昼ごろまで、ジンカから20kmほど離れたアリ族の村にホームステイし、自給自足の生活をするアリ族さんの暮らしを学んでおりました。投稿はこちら。そして、お昼過ぎ、一般的なエチオピアの方々のお正月の過ごし方を知ろうと、ガイドのアスマモさんとともに、ジンカの町まで戻ってまいりました。
町についてまず気になったのが、この葉っぱ。

こないだまでなかった気がするのですが…
実はこれ、お正月の飾りなんです。全国民の80%以上の人が農業および牧畜に携わるエチオピア。五穀豊穣、緑豊かな一年になってほしいという願いをこめて、このように草をディスプレイするんですねぇ。

普通のおうちでも、食堂でも、雑貨屋さんでも、とにかくいたるところでこのように、雑な感じに草がばらまかれております。
そして、お正月ならではの食べ物もといえば、なんと言っても肉!!
そもそも肉をよく食べるエチオピアの方々。お正月ともなると、こんなふうに

ワイルドな肉の炭火焼を召し上がります。この料理はシュクラトゥブスと言いまして、普段からあるメニューなんですが、とくに正月は大人気で、周りを見渡しても、ほとんどの方がこちらを注文している様子。
ちなみに肉はこのようなスペースでカットされ提供されています。

そして町を歩いていて気づくのが、人々の服装。みなさんのお洋服、2日前に来た時よりも心なしか綺麗になっていませんか??
そう、みなさんお正月ですから、新しい洋服を身に付けてらっしゃるんですねえ。お子様だってドレスアップ。

そして大人のお姉さんはこちら。

伝統的な衣装を身に付けてエレガントに町を闊歩してらっしゃいます。
アリ族村を案内してくれたガイドのアスマモさんがいいます。「みんな、この年末年始のために一年間がんばって働いてお金を貯めているんだ。で、ここでパーっと使う!! そのくらいニューイヤーズデイは特別な日。
女性たちは、みんなこの日のためにヘアスタイルを整えるから、美容院は大忙しなんだ」
確かに、町を歩いている女性のみなさん、お美しい。それに比べて、今の私はどうでしょう!? よれよれのTシャツに短パン。ボサボサの頭でおまけにスッピン。せっかくのお正月なのに、あまりにみすぼらしい…。いくら貧乏バックパッカーとはいえ、私も美容院くらい行ってもいいんじゃないかなあ。
「アスマモさん、私も美容院に行ってきます」
こう見えて、私だって女性の端くれ。気合いを入れて着飾るエチオピアンガールに負けてはいられません。アスマモさんとはここでお別れし、美容院探しスタート。ジンカの町には何軒か美容院がありましたが、私が選んだのはこちら。

なぜならここは「ファーストクラスサロン」。

お店に入ると、確かに女性たちで賑わっています。みなさんスペシャルな日ですから、そりゃおしゃれもしますよね。

ここで気付いたのですが、お店のスタッフさん、ほとんど英語話しません。おっとこれは困ったぞと思いましたが、まあここに来た時点で目的は1つ。
髪の毛をどうにかしたい。
順番にやるから、ちょっとそこで待っててというニュアンスで、壁際のベンチを指差すスタッフさん。座って待っているあいだ、美容院内部を見渡してみると…
おおよそ美容院とは思えない道具。

いや、工具と言っていいでしょうね。

他の方のヘアスタイルが出来上がっていくのを観察していると、日本の美容院とはあまりに違いすぎることに驚きを隠せません。
シャンプーは、セルフ。

コテは、直火。

い、痛くないよね??

やべぇ、緊張してきた。そしてついに私の番。
「どんな髪型にしたいの? 」と聞いてきてくださったのは美容師のサラさん。
エチオピアンガールのようにしてみたいということをポスターを見ながら伝えます。

写真に写る女性と私は、孔雀(くじゃく)と雀(すずめ)ほども遠く遠く離れており、それはもう自分でも痛いほどよくわかっておりますから、とどのつまり、最終的に言えるのは、たった一言。
「お、おまかせで(震え声)」
私にとって初めての外国の美容院ですが、それと同時に、美容師さんにとっても私が初めての外国人の客。

もうね、ただただ楽しそう。
普段いらっしゃるエチオピア人のお客さんはこのような髪質の方が多く、

日本人のまっすぐな髪はとても扱いづらそうです。忙しいお正月の美容院ですから、私としてはチャチャっと15分くらいでできる簡単な編み込みスタイルかなあなんて思っていたのですが、これがそうでもないようで、
途中から投入されたエクステ。

あれ? そんな髪、足す必要ありますか?
少しずつ出来上がっていくヘアスタイル。

いわゆる「雲行きが怪しい」という状況ですね。

なんか、想像していたよりすごいことになっているんですけどこれは大丈夫なやつですか…??

約30分後、ついに完成したようです。
どんっ!!!! (『ONEPOECE風に』)

どどんっ!!!!

え…これは…

せっかくだからメイクもしないとね、私が持ってる伝統的な衣装も貸してあげるわよ、と、お店の奥に連れて行かれ、あれよあれよという間に「エチオピア伝統装備一式」の完成。

半端ない、コレジャナイ感。

「おまかせで」って言っといてあーだこーだ言うのもなんですが、できればもっと笑いのほうに寄せて行きたかった。いや、これはこれで十分笑えるんですよ。
ふんわりスカートとかwwアイシャドウとかww口紅とかww
世の中にはこういったものが似合う人と似合わない人がいるのです。これではまるで、なんというか、
あれ、mayumiさんあなたもしかしてちょっとかわいくなろうとしちゃった??
みたいな感じ出ちゃってて恥ずかしい。もっとこうポップでライトなさあ、よく男性バックパッカーさんがやってらっしゃるやつがあるじゃないですかー。僻地の床屋さんで、変な角刈りとか、おかしなツーブロックとか、妙なアシンメトリーとか、そんなクスリと笑える髪型にされちゃちゃって、やべーどうしよう的なやつ。
そんな軽〜いノリを求めていたのに、思いの外、正統派。
このウルトラマンのような、サザエさんのような、トサカのような個性的な髪型は、エチオピアでは、主にティグライ地方の女性がなさる伝統的、かつかなりフォーマル度の高いヘアスタイル。写真でいうとこの感じですね。

さらに、ニューイヤーを祝うトラディショナルなドレスに身を包んだ私は、このまま親友の結婚式に出席してスピーチなり乾杯の音頭なりをかましてもいいくらいの装いにドレスアップしてしまっているんですねえ。
サラさん、どうもありがとう。とても手の込んだ、まさにエチオピアンガールなヘアスタイルにしていただいて、私はとてもハッピーです。

ちなみに、すべて込み込みで400ビル(約2,000円)。
なかなかの出費です。所持金が足りず、ホテルまで取りに帰ると言うと、そのまま行ってきなさいよ、と半ば強制的にお店から締め出され、仕方なくこの格好でホテルまで戻るというこれはある意味罰ゲーム。
そのあと、安定のTシャツスタイルに戻りましたが、髪型のゴージャス感と首から下のみすぼらしさのギャップが痛々しい。でも、ふんわりヒラヒラな洋服は落ち着かない…。

あまりにミスマッチな本日のわたくし。
これ、かなりきつーく編み込まれていますから、自力じゃ絶対にほどけない。最後、なんか針と糸で縫ってたもん。髪の毛を。もはやどうしていいかわからない、アンタッチャブルなヘアスタイル、ここに完成。
いつもいつも、後先考えず勢いだけで突っ込んで、ちょっと後悔するのは、私の悪い癖です。しかーし、やらなかった後悔より、やった後悔を私は選びたい。
たとえそれが「やらかした」と表現せざるをえない状況だったとしても。仕上がりには賛否両論あるでしょうが、私としてはけっこう気に入っている本日のヘアスタイル。町の人たちも、半笑いで手を振ってくれます。
それでは本日はこれにて終了。今日もまた、最後までお付き合いくださってありがとうございました。明日は、コンソという町に移動します。
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