エチオピア(11)ダナキル砂漠ツアー4ダロールの”あの世”感にビビる
現在世界一周をしております私は、アフリカのエチオピアに滞在中。世界一過酷だとか言われている恐ろしい灼熱ツアーに参加している最中で、オーバーヒートしかけております。本日はそんなツアーの最終日です。間違いなく過酷だと断言できるのに、不思議と楽しかったツアーの模様をお届けします。
【現在地】ダナキル(エチオピア)
Danakil(Ethiopia)
【気温】42度(昼)
【天気】晴れ・くもり
【通貨】1ビル(ブル)=約5円
寝苦しすぎて命の危険を感じる夜
昨日は夜21時には寝ましたが、22時、24時、2時、4時と2時間おきに目が覚め、そして6時に起き上がり、朝食。
すべては暑さのせい。真夜中ですら32度から下がることはなく、風もほとんどありませんでした。まじでもうダメかと思いました。
お互いに「夜起きてパタパタあおいでたよね? 」とか「ペットボトルの水浴びてたでしょ」とか言い合っている時点で、誰もが満足に寝ておらず、何回も起きてしまっていたことがうかがえます。
朝食は、とてもボリューミーですが、ツアーも4日目ともなると、積極的に食べたいのはフルーツのみ。
そしてコーヒー(後ろに移っているのは廃墟ではなく、村の標準的なお家)。
朝7:00出発。気温はすでに体温と同じくらいの35度。
本日の目的地は、この世のものとは思えない、世にも不思議な光景を見るためにダロール湖の最深部へと向かいます。舗装路をはずれて車を走らせていると、真っ白な塩湖の湖面に塩のマウンテンが現れます。そうして40分が経過したころ、いよいよ到着。
7:40 ダロールの入り口。
初日のエルタ・アレ火山のトレッキングでも、ソルジャーのお世話になったのですが、本日もまた彼らが登場。
この場所も、お隣エリトリアとの国境に近く、ボーダーをめぐる攻防や、地元のゲリラから守っていただくために、ソルジャーが必要なのです。
地面がうろこのようにめくれ上がっためずらしい地形。
奇岩。
まず見えてきたのは、通称塩のマッシュルーム。
キノコが生えているようです。ここで、一緒にツアーに参加しているクララちゃんと記念撮影。
見るからにあやしい地面を、転ばないように細心の注意を払いながら歩き、ふと視線を前へ向けると…
なんだか、変な色!!
蛍光の黄色は、自然の色ではないみたい。
毒々しさは、まさにあの世。行ったことないですけど。見渡す限りの奇妙な光景に度肝を抜かれました。
地面から熱湯が噴き出している場所もあります。
ちなみにこの辺りは強烈な硫黄臭。なにか鼻と口を覆うものがあったほうがよいと思います。
かっこつけて、ラリベラで買ったエチオピアTシャツ着用。
約1時間ほどこの世のものとは思えない摩訶不思議な空間を歩きまわり、車に戻ります。
9:00 続いて到着したのは温泉。しかし、温泉と言えどもゆっくり浸かってリラックスーみたいなやつではなく、ものすごくものすごーーーく塩分濃度が高いお湯だまり。
塩分が高すぎて、オイルのようにどろっとしています。
水温はそんなに熱くはないのですが、人体に有害だそうで、味見とかしないでねと繰り返し言われました。
温泉は、地面に混ざっている鉱物によっていろんな色があります。
どれも、水面下からブクブクと何かしらが沸き上がっていて危険な感じ。
ここでクララちゃんのパパが、おもむろにSUNTOのウォッチを見せてくれました。
この場所は、海抜-115m。かなりの低地にあるんです。
眺めるだけの温泉を堪能したら、続いて向かうのは、塩の採取現場。
真っ白な景色の中車を走らせ、キャラバン部隊が塩を採取しているエリアへGO。
塩をとる仕事はムスリムの方々がほとんど。そのため、イスラム教の休日である金曜と日曜は、お休みしている場合が多いそうです。しかし、運が良ければ働いている人もいらっしゃり、その場合は、塩を切り出す作業を見ることができます。
10:00 塩を切り出していらっしゃる方々のエリアに到着。気温は38度。
酷暑、炎天下のバーニングな場所で塩を採掘する、世界ランキング上位を狙える過酷なお仕事です。私なら、初日だけ行って、2日目以降バックレるレベル。
ここでは1ブロック5ビル(約25円)ですが、これをメケレに運ぶと50ビル(約250円)と急に値段が跳ね上がります。10倍というのはなかなか魅力的ではありますが、
それでも、ここから徒歩7日かけてメケレまで運ぶバイタリティーは、私にはありません。
11:00 再びキャンプ地に戻り休憩。この時点で気温はもう40度に達していて、暑くて外には出ていられないレベル。ここから、本日のランチ場所まで移動します。
車が走り出して30分。ここで休憩。
滝がね、あるそうで。
しかし、4日間の過酷なツアーを闘ってきた我々にとって、
こんな滝は、
滝というよりむしろ風呂。
クララちゃんといっしょに、飛び込みました。
水着がどうとか、服濡らしちゃってこのあとどうするのとか、そんなことは一切考えることなく。
この風呂はほんと最高でした。今までのなかで1番の風呂!!
このツアーちゃんと風呂あるじゃん!!
最後にこんな贅沢があるとはおもっていなかったので、大変楽しかったです。
ランチは、前日と同じ場所でした。野菜たっぷりボリューミーです。
毎日美味しいご飯を作ってくださったシェフのマリアさんともここでお別れ。ツアーが過酷であればあるほど、ご飯って大事ですからね。ほんとうにありがたかったです。
それから、4日間お世話になったツアーガイドのアキさんとアシスタントガイドのアウトさんともここでお別れです。
とてもとてもしっかりとした人たちで、彼らのおかげで、ツアーは滞りなく進み、プログラムはかなり過酷だったにも関わらず、とても楽しく過ごすことができました。
感謝感謝。
お世話になった方々にお別れを言い、我々を乗せた車は一路メケレへ。ランチを食べた場所からは2時間のドライブです。
15:30 メケレにあるエチオトラベルのオフィスに到着。ついにここでみなさんとお別れです。
4日間のツアーと、その前日ラリベラからメケレまでの道のりをともにしたクララちゃんとパパ&ママ。
みなさんのおかげで、平和で楽しい4日間を過ごすことができました。グループツアーの良し悪しは、そのプログラムも大事ですが、結局のところ8割くらいはメンバーの良し悪しで決まってくるんじゃないかなあ。
本日「ダナキル砂漠ツアー超絶楽しかったなあ」と大満足で終えられるのは、とてもよい旅の同行者に恵まれたからだと思います。ありがとうございました。
こうしてメケレに帰還した私は、その足でなんと飛行機に飛び乗り、首都アジスアベバへと向かいます。けっこうな疲労感ではありますが、エチオピアでやりたいことがまだまだ残っておりますもので。
飛行機は21:55発。空港までは、エチオトラベルさんが無料で車を手配してくださいました。
アジスアベバに着いたのは、24:00。出発がかなり遅れたんですよね。エチオピア航空をご利用の方は、たとえ国内線であっても、3時間くらいまでに空港に到着しておいた方が安心だと思います。
アジスアベバの空港では、私を迎えに来るはずのホテルの車が見つからず、別の旅行者を迎えに来ていたエチオトラベルのドライバーさんが代わりに送ってくださいました。
ツアーの前日からとんでもない失態をやらかした私に、ものすごく親切にしていただいて(詳細ははこちら)。本当に最初っから最後までお世話になりっぱなしだったエチオトラベルさん。足を向けて寝られませんねえ。
ひさびさにお湯のシャワーを浴びて生き返ったところで、本日の投稿を終了とさせていただきます。明日は、わずか1日ではありますが、エチオピアの首都アジスアベバの観光をしてみたいと思います。それでは本日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。
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