キューバ(19)トリニダーからレメディオス&ビアスールバスの利用方法
世界一周を掲げて旅をしております私は、現在キューバに滞在中。本日は、数日ほど滞在したトリニダーから新たな町「レメディオ」(レメディオスとも)に移動してまいりました。旅行者用の快適Viazulバスでダイレクトに来ることができますのでとても楽ちんでした。
【現在地】レメディオス(キューバ)
Remedios(Cuba)
【気温】30度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1CUC=約115円、1CUP=約4円
レメディオスってどこですか
いい意味でツーリスティックだったトリニダーの次は、レメディオス(Remedios)という小さな町。
とくにこれといった観光名所があるわけではありませんので、通常時のレメディオスは、ほとんど旅行者なんて訪れない、素朴で、のんびりとした雰囲気だそうです。
しかーし、1年に1度だけ、このレメディオスに世界中から大量の観光客が訪れ、それはそれは大変なことになってしまう、という話を耳にしました。正確には、Google先生に教えていただいたのですが。
1年に1度というのはいつか、っていうと、
クリスマス・イブ。
皆さんご存知、12月24日です。普段はおとなしい町の雰囲気が一変し、人々が狂ったようにクリスマスを祝うらしいのです。その祝祭の名は
「ラス・パランダス(Las Parrandas)」。
特定の宗教を信仰していない私ですから、正直、クリスマスにもさほど興味はありません。ですから、しっとり家族や大切な人と祝いたいとかそんな願望もなく、逆に大勢でウェイウェイ祝いたいなんて気持ちもさらさらない。そんな人でも楽しめそうなクリスマスのスタイルが、ラス・パランダス。
Parrandaはスペイン語で“バカ騒ぎ”とか“どんちゃん騒ぎ”という意味。町を挙げてクリスマス・イブにとんでもなくド派手な祭りを開催しちゃおうというとんでもない伝統なのです。
ホリデーシーズンで観光客だらけであろうこの時期にわざわざキューバを訪れているのはそのためです。「ラスパランダスLas Parrandas」の詳細は、おいおい当ブログでご紹介できると思いますから、今はさらっとながしていただいてOKですよ。
世界的な知名度がいかほどかは私には分かりませんが、インターネットで収集した情報によると、クリスマスイブである12月24日は、ラス・パランダスに参加しに世界中から観光客が集まってくるとのこと。数少ないキューバのホテルやカサの予約サイトを検索してみたところ、確かにどこも満室で。とりあえず行ってみるしかないかなあと思っておりました。
しかしですね、滞在していたトリニダーの宿のオーナーさんに、ダメもとで、「レメディオスにお友達とかいませんかね? クリスマスイブのラスパランダスに参加したいのですが、宿が全然とれなくって」と聞いてみると、
「友達はいないけど、探してみるわ」と言ってくれ、なんとその日の午後には泊まれるカサを見つけ出し、予約をしてくださいました。きっとカサ・パティクラールのネットワーク的なものがあるんでしょうねえ。
そうして寝るところは確保したんですけれども、どうやって行くかもまた情報がない…。『地球の歩き方』にも『ロンリープラネット』にも載ってないんですもの。
目的のレメディオスは、地図で見ると、このような位置にあります。
とりあえず最寄りの大きな街はサンタクララで、滞在中のトリニダーからサンタクララまでのバスチケットは購入済み。
バス会社(Viazul)ハバナ営業所の人の話では、サンタクララからレメディオス行きのバスは無い、とのことでしたが、レメディオスのカサの人が言うにはバスがあるんだそうで。
情報が交錯しておりますが、結論からいうと、バス、ありました。
バス会社の人がなぜ無いと言ったのかはよくわかりませんが、トリニダードからシエンフエゴス、サンタクララを経由し、レメディオスまで行くバスがあります。
このバスは、さらにその先のカヨ・サンタマリアまで行くバスです。トリニダーからレメディオまでそのまま行けるバスは1日1便です。
キューバのビアスール(Viazul)バスの乗り方
キューバの旅行者用長距離バスといえば、Viazul(ビアスール)。旅行者専用だけあって、かなり時間に正確で、乗り心地もよく、快適なバス旅を約束してくれる会社です。
おまけに、インターネット環境があまりよろしくないキューバにあって、なんと事前にHPからチケットを購入できるというとんでもなくハイテクなシステムを搭載しています。
※乗車日まで1週間をきってしまうとインターネットで購入することができません。ご注意ください。
このビアスールバスは、チケットを買ったらそれで安心! ではなく、当日に「チェックイン」が必要になります。チェックイン開始時間は出発の1時間前からです。
【ビアスールバスのチェックイン方法】
●インターネットで予約した場合
メールで送られてくる予約確認書か、ヴィアスールバスHPの自分が予約したページの出力が必要です。PC画面やスマホの画面ではダメで、必ず、紙にプリントアウトしたものでなければなりません。
キューバにはインターネットカフェがあまりなく、このプリントアウトという作業に苦戦するのですが、「ETECSA」というWifiカードを買うお店でできますのでご安心ください。方法はこちら。
●事前にビアスールカウンターで予約した場合
各町のビアスールターミナルにあるオフィスで事前予約購入可能です(トリニダードのビアスールオフィスでは、8:30からチケットの予約販売開始)。パスポートを提示し、希望する行先と日時を告げて予約します。予約が完了すると、予約確認書をもらえますので、なくさないように保管しましょう。
予約確認書の出力か予約時にもらう紙を渡すと、スタッフの方が、なにやらパソコンでチェックイン作業をしてくれて、このような立派なチケットへと交換されます。
これで、晴れてバスに乗る権利を得たことになります。毎回ではないですが、チェックイン時にもパスポートの提示を求められることがありますので、お忘れなく。
チケットをゲットしたら、大きな荷物を預けます。一個1CUC(約110円)。預けたバッグの引き換えカード。
目的地に着いて、バッグを引き取る時に必要ですので、大切に持っておきましょう。
ちなみに、荷物代は、請求されるときとされないときがありました。チェックイン時に荷物を預けないで、出発時にバスの荷物入れに自分で持っていくと請求されなかったです。ただ、チェックイン時に強制的に荷物を預けなければならない場合もありましたので、そこらへんよくわかりません。
バスのチケットには、座席番号っぽい表記がありますが、これは無視してOK。自由席です。チケットは乗車するとき、もしくは乗車後に車掌さんが回収します。
トリニダーからレメディオスまでの道のり(Viazulバス利用)
【料金】
- トリニダーからサンタクララ:8CUC(約880円)
- サンタクララからレメディオス:7CUC(約770円)
※私は先にトリニダーからサンタクララまでを購入し、あとでサンタクララからレメディオスまでを追加購入したので合計15CUC(約1,650円)でしたが、インターネットでダイレクトに買えば14CUC(約1,540円)のようです。
【スケジュール】
2016年12月の時点では下記スケジュールでしたが、今公式HPを確認してみたところ、すでに時間が変更になっております。ご利用の際は、公式HPを確認してください。
- 6:50トリニダーのビアスール到着(時間が早いためか、チェックインは出発の30分前と指示されていました)
- 7:30トリニダー出発
- 9:00シエンフエゴス到着
- 9:20シエンフエゴス出発
- 10:40サンタクララ着
- 11:00サンタクララ発
- 11:50レメディオス着
途中で見かけたキューバらしい光景。
さあこうして4時間かけてたどりついたレメディオスの町。バスターミナルはこのような感じです。
安定の、ホセ・マルティさんに、カストロさん、ゲバラさん、カミーロさん。
キューバを独立に導いたそうそうたる顔ぶれが出迎えてくださいます。
バスを降りると、たくさんの「BC(ビーシー)タクシー」の運転手さんが客待ちをしています。めんどくせぇなあと思っていると、その中のひとりから突然呼びかけられました。
「Mayumi?? 」
え、今、マユミって言った!?
急に名前を呼ばれてびっくりしましたが、なんと予約していたカサ・パテクラールの方が、お迎えのBCタクシーを手配してくれていたのです。
キューバではなじみのない「マユミ」という名前を手の甲にメモして、私を探してくれたドライバーさん。
彼の愛車が、「ビーシータクシー」と呼ばれる人力のタクシー。到着地で自分を待っていてくれる人がいるのはとてもうれしいものです。ビーシータクシーに揺られて、滞在予定のカサを目指します。
私、荷物がものすごく多いですし、私自身の重さも日々増量中ですし、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいです。
15分ほどで、一軒の素敵なおうちの前で停車。
目的のカサ・パティクラール到着でございます。
バス停からカサまでのBCタクシー2CUC(約220円)。朝から終始座っていただけですが、無事にレメディオスに到着。本日はここまでとさせていただきます。最後までお付き合いくださってありがとうございました。
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