キューバ(14)豪華すぎる朝食とトリニダーから自転車でビーチへ
世界一周の途にあります私は現在キューバを旅行中。首都ハバナから、移動して滞在しているのはトリニダーという町です。町自体が世界遺産という大変かわいらしい古都。本日は、極上の朝食で素敵にスタートし、町歩きとビーチを楽しみました。
【現在地】トリニダー(キューバ)
Trinidad(Cuba)
【気温】30度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1CUC=約115円、1CUP=約4円
カサに朝食だけ食べに来るという新しいパターン
まずは朝食! 2日前、この町に着いた日の夜の出来事です。ハバナからのコレクティーボでいっしょになったニューヨーカーの女性お二人といっしょに晩御飯を食べました。お酒も入りとても楽しくなってしまった我々は、ショッピングを楽しみながら宿へと戻りとても楽しい時間を過ごしました。
スペイン語圏のキューバにありながら、英語一本でぐいぐいと押し切って行くタフなニューヨーカーお二人は、私がもやもやしているキューバのお金事情のことなんて全く気にせず、そのぶん心からキューバ旅行を楽しんでいるように見えました。
そんなテンション高めの夜、宿へと帰る道すがら、道路からちらっと見えたカサパティクラール(ホテル利用できる一般家庭)を勝手に覗き、そこがあまりにも素敵なので内部に入り写真をたっぷり撮らせてもらいました。そのいきさつとカサの詳細はこちらです。
そして、それだけにとどまらず、ぐいぐい系ニューヨーカーたちは、美しすぎるガーデンが気に入って、朝ごはんのみこのカサで食べるというという約束を取り付けてしまったのです。宿泊もしていないのに、朝ごはんだけ食べにくるって…。
そんなパターンあるんだ、と唖然としつつも、ちゃっかりそれに便乗!
朝食の予約は8:30。少しずつ動き始めた朝のトリニダーをのんびりと歩いて向かいます。
到着するとすでに準備は整っており、フルーツやらパンやらが次々と運ばれてきます。
どうですか! この朝ごはん!!
そしてこの庭!!
ラピュタ感のある南国風植物のツタがものすごくいい感じ。
いい庭だー。
日本にお住まいの皆さんは、もしかしたら「言うほど豪華か!? 」と思われるかもしれませんが、
ここキューバですから!!!!!
お金不足、モノ不足。質素につつましく暮らす人々からしたら、これはもうとんでもなく豪華。最後の晩餐でもいいんじゃないかってくらいのクオリティなんですよ。
それに、普段朝ごはんは、食べるには食べますけどかなり適当なので、これだけ丁寧にゆっくり時間をかけていただくのは久しぶり。私にとってはこの空間と時間も含め“豪華”なのです。
朝ごはん5CUC(約550円)。これで550円は安い! とても優雅なひとときでした。帰り際、宿のカードをいただき、「友達に紹介しとくね!! (キューバに来そうな友達いないけど)」なんて言いつつ、尋ねてみました。
「朝ごはんだけ食べに来るのも大歓迎!! って友達に言っていいんですか!? 」
これはねー、さすがにちょっと間があって、苦笑いでYesと返ってきましたよ。ぜひ、ご宿泊を。宿のカードはこちらです。
一泊50CUC(約5,500円)からだそうですー。「Trip Adviser」で2位だそうですよ。うん、それもうなずける。
このあとは、バスのチケットを買ったり、宿でごろごろしたりしておりました。そうして午後になり、「そうだ! ビーチ行こう! 」と思い立ったのです。
トリニダーのレンタサイクル(貸自転車)情報
まずはお昼ごはん。
このようなお店で買えるピザです。CUP(人民ペソ)で支払います。
7CUP(約28円)。これを路上に腰かけて食べます。
豪華な朝食550円、やすーい! って今朝思ったばっかりですけど、このピザ28円です。なんなんだろう。ほんとキューバの物価は意味が分かりません。なんでこんなことになっているか気になるかたは、こちらの投稿をご覧ください。
お腹もいっぱいになったことですし、宿に戻り、オーナーさんに「自転車ありますかー」と尋ねるも、「ありません」とのこと。どっかそこらへんで借りたら? とのことですが、町中にレンタサイクル屋さんなんてなかったと思うんですけどー…。
それでもひとりでタクシーに乗る気も起きず、仕方なく町に出てレンタサイクル屋さんを探します。
ただねー、トリニダーでレンタサイクルって、けっこう難しい気がするんですよねえ。しばらく歩いてみますが、それらしい施設は見つかりません。地元の方もみなさん自転車にのってらっしゃるので、もう個人のでいいから誰か貸してくれないかなぁーなんて思っていたら、
道端に放置自転車を発見。
こ、これは…!?
ここがもしキューバ以外の国であれば、これらは間違いなくただの放置自転車で、まさかレンタサイクルとかそんなたいそうなもんじゃない、と思うのですが、まさかまさか、
これ、レンタサイクルでした。
近くのおじさんに声をかけると、貸し出し帳的なノートを持ってきて、滞在先の住所を聞かれ、1日6CUCだから。19時までには返してね。と、あれよあれよというまに手続き完了。お店はこちら。
レンタサイクルたけぇー!!
ということよりも、見つけられると思っていなかったレンタサイクルを見つけられたことに驚きを隠しきれません。
トリニダーから自転車で行けるAnconビーチ
トリニダーの町から自転車で行けるビーチの名前は「アンコン・ビーチ」。スペイン語で「プラヤ・アンコン」です。ビーチまでは約12km。自転車で40分くらいですかねえ。道はほとんど分岐のない1本道なので、軽く地図を確認したらまず迷うことはないはずです。しっかりちゃっかりスノーケルセット一式を持っている私は、ビーチの2か所を選んで潜ってみました。
自転車はこちらー。黒くてかっこいいやつ。
カストロさんが演説の最後に用いていたという標語。
Patria o Muerte(祖国か、死か)
シンプルな一本道です。
トリニダーの町中をはずれると、すぐにのどかで牧歌的な風景が広がります。
そうして見えてきました! ビーチです!!
まずは、上の地図の①に行ってみているんですが、たどり着くまでのこういう道、
自転車だとちょっとハラハラします。タイヤが滑る。
■ビーチ①
まずはビーチ①に到着!! 砂浜、白くってきれーい!! ビーチはたいへんフォトジェニック!
ところが、水中は波が荒く、魚はいるんですけどあまりゆっくり観察できる感じではありません。
遠浅なので、かなり沖まで行っても深くならず砂だらけ。水はすごくきれいなんです。でも砂が舞っちゃって、あまり視界がよくない。
自転車を見張る代(? )1CUC(約110円)を払ったら、無料でビーチパラソルを使わせてくれました。ここは、ビーチでのんびりするのに向いているところ。
ジュースは1本1CUC(約110円)です。
ウニがいるのでお気をつけて~。
■ビーチ②
トリニダーから行くと、だいぶ手前にあるこじんまりとしたビーチ。ここは岸からすぐに深くなります。
そして、海底には珊瑚を見つけることができました。
お魚もいますねえ。
不思議な植物もいます。
水の透明度も高く、なかなかおもしろかったです。すごくたっぷりといろんなものが見られるわけではありませんが、スノーケルするなら手前のほうがよいかもしれません。波打ち際は、鋭利な岩がごろごろしています。
ビーチを堪能したあとは、再び40分かけてトリニダーまで戻ります。夕日が沈む時間帯。
影がながーくのびて、
景色もオレンジ色に染まります。
何かの工場も、絵になるなあ。
夕方になり少し気温も下がり、爽やかな風が心地よいんですねえ。
これが向かい風じゃなかったらどんなによかったか。
で、本日の気づき。
トリニダーからビーチへ行きたい方、複数人の場合は、間違いなく、レンタサイクルよりタクシー割り勘の方が安上がりです。そのうえラクですし。宿で自転車を借りられる場合のみ、ビーチに自転車で行くのがよいと思います。ほんと、いい運動になりました。
それでは本日の投稿はこれにて終了。最後までお付き合いくださってありがとうございました。ではまた明日。
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