キューバ(15)トリニダーからシエンフエゴスへの日帰りトリップ
現在キューバを旅しております私は、トリニダーという町におります。初日である一昨日観光列車、そして昨日はビーチと、トリニダー観光を満喫しているわけですが、本日はここから少し足を延ばして「シエンフエゴス(Cienfuegos)」という町を訪問してみました。
【現在地】シエンフエゴス(キューバ)
Cienfuegos(Cuba)
【気温】30度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1CUC=約115円、1CUP=約4円
世界遺産の町シエンフエゴス(Cienfuegos)について
滞在しているトリニダーは、世界遺産に登録されており、それはそれはかわいらしい町なみなのですが、このシエンフエゴスもまた世界遺産。
トリニダーはスペイン系の人々によって作られたコロニアル都市ですが、シエンフエゴスはフランス系移民によって作られたそうです。
「あぁ、なるほどね、確かにフランスっぽさあるよね」なんて思うほど建築物に詳しくない私は、ちょっとよくわかりませんでしたが、碁盤目状に区画整備され、衛生面、機能性などを考慮して設計されたこの町は、単純に美しく、そして観光しやすいなあと感じました。それではご紹介いたしましょう。
トリニダーからシエンフエゴスへの行き方
交通手段は、キューバの外国人専用長距離バス「Viazul」です。トリニダーからシエンフエゴスまで片道6CUC(約660円)。
7:30トリニダーの「viazulターミナル」に行ってみます。
ゲバラさんの写真が飾ってありました。
チケット予約をしていなかったので乗れるかどうか心配でしたが、空きがあったようで、無事にチケットゲット。チケット購入時にパスポートの提示が必要です。
シエンフエゴスは、ハバナからトリニダーの間にあります。地図でいうとこんな感じ。
ハバナ方面に少し戻ることになります。
8:15トリニダード発
9:30シエンフエゴス着
シエンフエゴスに到着し、とりあえず朝ごはん。
キューバの方々が利用する食堂でハンバーガーとジュースをオーダー。ハンバーガー10CUP(約40円)、ジュース2CUP(約8円)。「このジュース、おいしいね。なんていう名前ですか? 」と聞くと、みなさん「バティウ、バティウ」と教えてくれました。表記は「Batido」。こんな機械で作っています。
バティウとは、キューバのミルクセーキのこと。フレッシュフルーツと氷とミルクを混ぜたもので、すごく美味! シエンフエゴス、トリニダー、カマグエイなどキューバ中部でよく見かけたこの飲み物、私のお気に入りとなりました。
そこからは、旧市街を通って町の中心の公園を目指します。
タクシーは、馬車。
これが2017年現在の光景だって言うんだから驚きです。すごく昔みたい。
この素敵な乗り物が人々の足として今も普通に利用されているんですねえ。
古い建物とクラシックカーの愛称は抜群。
ここも例にもれず「THE キューバ」な景観を拝むことができます。
16世紀初めごろ作られたトリニダードと違い、シエンフエゴスは19世紀にフランス人によって作られた新しい町。とはいえ古い。十分に古い。観光の起点となるホセマルティ広場はインターネットが使える場所になっているらしく、暑い中それなりににぎわっています。
近くにあった教会とその内部。
続いて海の方向へ歩いて行きましょう。
大きな湾に面して広がるシエンフエゴスは、コーヒーやタバコ、お砂糖の貿易の拠点として栄えた町。現在も、これらキューバの特産品の搬出港として知られており、港には関連産業企業が林立している工業地域が形成されています。
しかし、工業地帯も、海岸を埋め尽くすほどの規模ではなく、シエンフエゴスの中心から歩いて行ける海沿いのエリアは、静かで観光にぴったりの場所になっているのです。
公園から海方面に向かう道には、たくさんのお土産屋さんが軒を連ねています。が、とくにここならではのものはないように思います。
キューバでは、お土産さんの屋台より、このような普通の果物屋さんの屋台なんかのほうが、なぜか心惹かれます。
湾の先端までは、まっすぐな一本道。
えー、ものすごーく暑いです。こころが折れそうになるほどに。これは適宜バイクタクシーなり馬車なりを利用したほうがよいんじゃないかなあ。このような海沿いの道を、汗だくになりながら歩きました。
海に浮かぶペリカン。
シエンフエゴスらしい“シエンフエゴス”という看板。
そして、たどり着いた湾の先端。ゴルダ岬と言うそうです。
ここにあるのがパラシオ・デ・バジェ。直訳すると、バジェさんの邸宅(豪邸)。
この邸宅は1913年にオーストリア人のアシスクロ・バジェ・ブランコさんが建てたもの。当時の費用で256万ドル、そして4年の歳月かかっているそうで…
まあ、とんでもなく贅沢なハウスですですこと。
当時で3億円くらい? 今でいうといくらくらいになるんでしょうか。ムーア様式を基本に、イタリア、フランス、アラブなどなど世界各国の建築様式を取り入れ、さらに、その建材も世界中から集められた高価なもの。ちょっとよくわかんないです。
入口がもうなんていうか…エジプト?
内部はレストランになっているんですけど、絢爛豪華ですねえ。
とにかく世界中のありとあらゆる建築様式をぶっこんで、最大限豪華に建てた究極の折衷様式。
入場料2CUCを払うと、屋上にあるバーでの1ドリンクがセットになります。
飾ってあった絵はアラブ色が強い。
装飾も細かいんですよ。
調度品は、大きな、のっぽの、古時計。
屋上に到着し、バーでレモネードを注文しました。
灼熱の屋上はなかなか心身にこたえましたが、きれいな海が見られてよかったです。
市街地側。
ここからもと来た道を戻ります。が、もう歩くのはイヤだったので、バスに乗ります。
ローカルなバスは1CUP(約4円)。
途中で見えた素敵なおうち。
最初に訪れたホセマルティ広場の近くでバスを降り、観光客向けの大通りを歩いてみることにします。両脇におみやげやさんがたっぷり。
一軒のお店に入り、物色していて、ついに発見してしまいました。
わぁ、これよくないですかー??
ゲバラさんのお顔が3種類も。ゲバラTシャツは、キューバのどの町でも販売されておりますが、このデザインは初めて見た!!
決め顔、くつろいでいるところ、葉巻を吸っているところ、1枚で3度おいしい。
はい、お買い上げー。10CUC(約1,100円)。
シエンフエゴスのもいたるところにゲバラんさんのイラストを発見することができました。
ほんと、愛されているんですねぇ。
地元の方に大人気だった怪しげな緑色のジュースの屋台。
青汁みたいなやつだったらどうしようと少し不安になりました、レモン味のジュースでした。氷がシャリシャリでおいしかった。5CUP(約20円)。
旧市街に戻ってきて、ふらふらと歩いていると、おもちゃ屋さんを発見。
アンティークショップとかではなく、これがリアル。現在進行形で売られている子供用のおもちゃがこちら。渋い。渋すぎる。
暑くて暑くてやってられないので、ふたたび冷たいものを求めて道端のお店に入ってみます。看板がもう“冷たくて甘いもの売ってますよ”って言ってますから。
頼んだのは、お気に入りのバティウ(右)。それから、パイナップルジェラート(左)。
ここのパイナップルジェラートが激うま。果肉入りです。バティウ2CUP(約8円)、パイナップルジェラート5CUP(約20円)。CUP(人民ペソ)でお支払いするお店に行き続けている限り、食費はかなり安く抑えることができます。
そんなこんなでシエンフエゴス観光終了。
観光って言うか、ほとんどが飲食ネタでしたけれども、キューバのスウィーツ安くておいしいんですもの。
大満足で15:15、シエンフエゴスを後にし、再びトリニダーまで戻りました。
トリニダーもシエンフエゴスも、どちらもコロニアルな建物がたっぷりですが、町自体の雰囲気は全く違います。
「時が止まったかのよう」なんて表現されるトリニダーと違い、シエンフエゴスは活気があり、しっかり今も活動しているなあという印象を受けました。19世紀のヨーロッパ式建築物を数多く残す植民都市から、近代都市へと発展していく過渡期というわけですね。
それなりに都会なのに、ハバナほどゴミゴミしていないこの町はとても雰囲気がよかったです。旅行者の割合もそれほど高くなく、ふつーのキューバの日常が見られて面白かったです。
それでは本日の投稿はこれにて終了。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
ゲバラT、初めて見るデザイン.
私もそんな素敵なデザイン見つけてみたいてす。
当初シエルンフエゴス、行けなくてもいいかって考えてたんですけど、
紹介記事に惹かれて行きたくなってきました。
トリニダー拠点で数泊するので、時間大丈夫そうなら行ってみようかな。