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2016-08-11

タンザニア(5)アルーシャからダルエスサラーム。夜到着にびびった私の選択

ダルエスサラーム_トゥクトゥク

アフリカ北上、世界一周を掲げてバックパッカーをやっております私は、現在タンザニアの首都、ダルエスサラームにいます。昨日は、アルーシャというところで、アフリカ旅のハイライト「サファリ」を満喫し、本日ここにやってきました。Arusha(アルーシャ)からDar es Salaam(ダルエスサラーム)までの交通手段はバス。その道のりをレポートします。

【現在地】ダルエスサラーム(タンザニア)

Dar es Salaam(Tanzania)

【気温】26度(昼)

【天気】晴れ

【通貨】10タンザニアシリング=約5円

どうしても今日ダルエスサラームに行きたいの!!

サファリを無事に済ませた私の次の目的地は、首都「ダルエスサラーム」。滞在していた「アルーシャ」という町は、サファリやキリマンジャロ登頂の起点となるというだけで、とくに何があるというわけでもありませんので、早いところ移動をしたかったのです。前日の夜、宿泊していた宿「Alusha Backpackers」のスタッフさんに聞くとダルエスサラーム行きは人気だから、チケットは当日買えないわ。予約してないと絶対無理よ」と言われなかばあきらめかけておりましたが、

そこであきらめないのが私の長所。

最低の長距離バス移動を経験したことで、レベルも上がっておりますから(投稿はこちら)10時間ずっと立ちっぱなしでもいいからダルエスサラームに行くんだ」くらいの強い気持ちでバスターミナルへ出向いたのが朝6:30。

近年治安が悪化しているというアルーシャ、暗いうちにホテルから出てはいけないとホテルスタッフさんから強く言われておりましたので、外が明るくなってから行動開始です。バスターミナルまでは、宿から徒歩10分弱。そして旅行者から評判の良い「Dar express」のオフィスに入りカウンターの女性に尋ねます。

アルーシャ_バス

「私、ダルエスサラームに行きたいんですけどー! 今日行けますかね? 」

「今すぐ? 」

「あーすぐっていうか、荷物は宿なんで、行けるならタクシーで戻って荷物取ってすぐまたここに来る所存でおりますけども」

「オーケー!! 7:00発に乗れるわよ!! すぐ荷物を取ってきて!! 」

そう言うと女性はオフィスの前にいたタクシードライバーさんに話をつけてくれ、宿までの往復5,000シリング(約250円)ですぐさまホテルにとんぼ返り。さすが優良企業Dar express。

宿に戻り、昨日までいっしょにサファリに行きお世話になったやすさん(就寝中)を、申し訳ないなと思いながら起こし、お礼とお別れを行って出発!! 再びバスターミナルに戻り、無事にチケットを購入し、ラッキーなことに予定通りダルエスサラームに行けることになりました。

■アルーシャからダルエスサラームへの行き方(バス)

【バス会社】Dar express

【料金】30,000シリング(約1,500円)

【発車時間】7:00

【所要時間】約10時

オフィスに貼ってあった時刻&料金表。

アルーシャ_バス

30分おきに朝発で数便あり。基本、前日までに予約するのがあたりまえのようです。でも、当日でもなんとかなるかもしれませんので、一応バスターミナルに行ってみるのがよいでしょう。

■アルーシャからダルエスサラームへの行き方(バス)

7:30 出発

アルーシャ_バス

バスがらがらわろたー!! です。空席だらけで、私の隣も無人。二席を占拠し「いやーVIP待遇ですなー」と快適すぎるバス旅にうはうは。別にVIPでもなんでもないんですけど、なんでも素晴らしく感じるのです。

アルーシャ、ダルエスサラーム間にバスを走らせている会社はたくさんあり、Dar expressはおそらく中級。金額だけで選ぶなら、もっと下があるようですが、その場合、バスがいっぱいにならないと出発しないとか、長距離なのに立って乗る方までありったけ乗せて、所要時間がものすごくかかる、などそれなりにめんどくさい状況を受け止める覚悟が必要です。

Dar expressは、立ち乗りは受け付けてないと思います。

走り始めてしばらくすると、ジュースの配布。最近のお気に入り「STONEY」というジンジャエールをいただきました。アルーシャから1時間半ほどの場所にあるモシという村の近くでキリマンジャロ(たぶん)に雲がかかっているのを目撃。

キリマンジャロ

この区間は進行方向を見て左手側に席を取ると、晴れた日にはもっとちゃんとキリマンジャロが見られると思います

14:15 サービスエリア的なところに到着

添乗員さんから20分のランチ休憩です、と教えてもらいバスを降ります。たばこを買ったら5,000シリング(約250円)。今まで通ってきたアフリカの国々の中で最高金額です。

タンザニアに入ってからは、南部アフリカでどこでも手に入る「PALL MALL」をぱったり見かけなくなり、非常に微妙なデザインの馬のパッケージの「Portsman」ばかりが売られています。

たばこ_アフリカ

タンザニアは喫煙率が低く、町中でもほとんど見かけません。その前にいたマラウィ、モザンビークでも喫煙率低いなあと思いましたが、タンザニアが1番な気がします。

サービスエリアでは、カラフルな青果店でオレンジを購入。野菜や果物の積み上げ片がとてもアーティスティックです。

アルーシャ_バス

2個で500シリング(約25円)。

アルーシャ_バス

タンザニアならではの、皮をむいてカットしてくれる購買者甘やかし型のスタイルです。

アルーシャ_バス

14:40 再びバス発車

爆睡

18:30 起床

あれ、まだ着いてない…。予定では10時間だったはず。まあ少しぐらい遅れることはよくあるのでそろそろかなあと思いマップスミーを確認。

まだ100km以上ある…。

もう陽はとっくに沈み、外はだんだんと暗くなってきております。

アルーシャ_バス

やばいなー。ダルエスサラームに着く頃には真っ暗かなあ。

Dar es Salaam。それは噂にきく凶悪都市その治安の悪さはには定評があり、南アフリカのヨハネスブルグ、ケニアのナイロビと並び、旅行者を震え上がらせている危険な街。首絞めや拳銃で脅すパターンなど様々ですが、強盗被害があまりにも多いことから

「ダルエスサラームでは、タクシーに絶対に乗ってはいけない」

と旅で出会ったいろんな人から言われました。

でも、アルーシャからのバスが到着するのは夕方もしくは夜ダルエスサラームの長距離バスターミナルは、安宿が集まるエリアからかなり距離がありますので、私の取ることができる手段は、もはや1択。

バスターミナルの近くの宿を予約する。

ターミナルから歩いて行ける場所ならタクシーに乗らなくて済む。とりあえずその日はそこで一泊して、翌日朝になったら移動する。これしかありません。

というわけで前もって宿を予約しておりましたから、”薄暗い”くらいであればまあなんとかなるかと、再び爆睡。

19:30 起床。

外は、

Dar es Salaam

はいアウトォォォ!!!!!

あーあ、やっちゃたよ。真っ暗ですよ。こんなん徒歩でも危ないわあ。「暗くなったら出歩かない」を旅の掟に掲げている私ですから、こんな真っ暗な状態、しかもほかでもないダルエスサラームなんて、致命的。バスを降りたら全力ダッシュでホテルまで行こうと固く心に誓います。

外の暗さと同程度に暗い気持ちでバスに揺られること30分。やっとバスターミナルが近付いてきました。ダルエスサラームの長距離バスターミナルの名前は「UBUNGO(ウブンゴ)」。

オフラインで使える地図アプリ「マップスミー」にもちゃんと表記がありましてそれを眺めていると、ついにその場所に到着

っておい通り過ぎたぁぁぁ!!!!

想定外。バスターミナル違うとか想定外。あわてる私にかまうことなく、バスは容赦なく直進を続け、結局着いたのはこちら。

そこまでものすごく遠いわけではないですが、私が予約したホテルまでは徒歩30分。荷物がない状態でこれですから、今の過積載の私ですと、倍くらいかかるんじゃないかなあ。真っ暗な中そんなに長時間歩くなんてイヤです。どうしよう…。

バスから降りると、案の定、たくさんのタクシードライバーさんが私の周りに集まってきます。

この状況で、誰が悪いドライバーさんで誰が良いドライバーさんなのか、判断が付く人は神だと思います。とりあえず、荷物をバスから運び出し、全ドライバーさんを無視して考えます。

徒歩は、もうあきらめよう。でも、タクシーにはぜったいに乗らない。

とここで私の視界に入ってきたのは、バスターミナルのはじっこで、数人集まって楽しそうにおしゃべりしたり小突き合ったりしているトゥクトゥクドライバーのおじさんたち。「どうせ旅行者は街の中心までいくんだからタクシーでしょ。俺らトゥクトゥクには関係ないよね」という雰囲気たっぷり。

…タ、タクシーがダメならトゥクトゥクで行けばいいじゃない。

ここは腹くくって、トゥクトゥクに乗ることにします。相変わらず私に声をかけ続ける10人近いタクシードライバーさんを、完全スルーして、トゥクトゥクドライバーさんたちに近づきます。そして楽しそうなところ申し訳ないんですけどという空気を出しつつ、私が予約しているホテル「KGB HOTEL DAR ES SALAAM」を知っていますかと尋ねてみました。

おじさんたちは誰一人英語を話さないようで、全ての会話はスワヒリ語。

「おまえ知ってる? 」「いや、俺知らねえ」「じゃあお前行けよ」「ちょ、えー俺!? 」「おまえが行けよ、ほら場所あそこだよ。あのカーブ曲がったところの」「あーあのへんね。そんなホテルあったっけ」「確かあったような…、じゃあ俺が行くよ」「え! じゃあ俺が」「いやいや俺が」

「だったら俺が…」

「どーぞどーぞどーぞ」

だいたいこんな感じのやりとりだったと思います。そうして1人のトゥクトゥクドライバーさんが選出され、私をホテルまで連れて行ってくれることになりました。

トゥクトゥクは、両サイドに壁がありませんし、自動車ほどのスピードも出ない。

ダルエスサラーム_トゥクトゥク

 

最悪飛び降りよう。

そう覚悟を決め乗り込みます。ドライバーさんは、片言の英語で、ようこそダルエスへ、とか、出身はチャイナか!? おぉ日本か!! みたいなことを言い、とてもフレンドリー。それでも相当にびびっている私は、会話をしながらもマップスミーからひとときも目を離すことなく、ホテルへの道をはずれていないかしっかりチェックし続けました。

走ること10分。ホテルの近くまできましたが、ホテルが奥まったところにあり分かりづらく、なかなか見つけることができません。ドライバーさんは、歩いている人に何度も道を聞き、行ったり来たりを繰り返し、やっとのことで到着。

ホッと一安心です。

荷物をホテルに入れるのを手伝ってくれたドライバーさんは、最後に日本語で「サヨナラ」と言い去っていきました。

ダルエスサラーム_トゥクトゥク

いい人だったぁぁぁ。ありがとうございます。

こうして無事にたどり着いた「KGB HOTEL DAR ES SALAAM」。BOOKING.COMで予約ができて、バスターミナルからギリギリ徒歩圏内にある一番安いホテルというだけで選びましたが、ここはかつてないくらいにコスパが悪いホテルでした。誰にもおすすめいたしません。

部屋に入ると、部屋の隅に、大量の鳥の羽が落ちていました。その真上にエアコンが付いているのですが、エアコンと壁の隙間にも鳥の羽がびっしりと挟まっていて、よくわかりませんが、エアコンに鳥巻きこんじゃったの!? みたいな状態。

自分はある程度どんなホテルでも大丈夫と思っていましたが、これは気持ち悪い。「おかしいなあなんか息苦しいんだよなあこの部屋おかしいなあ」状態です。

それからBOOKING.COMにWifi使えると書いてあったのに使えなかったのも残念ポイント。

これで25ドルとかww。

とりあえず、無事にホテルに着いたことで大満足だったのでそのまま見なかったことにして寝ましたが「明日の朝、明るくなり次第、アズスーンアズポッシブルでチェックアウトしよう」と固く心に誓いました。

それでは本日の投稿はこれにて終了でございます。本日もまた最後までお読みくださってありがとうございました。

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コメント2件

  • に。 より:

    こんにちは。
    今週は仕事が忙しくて土日にまとめて一気読みしてます。
    途中で洗濯物を干したり、ごはんを食べたりしながら。
    異国情緒溢れる写真で癒されて、絶賛現実逃避中です。

    元ボディコンワンピは夏っぽくてかわいいですね。
    何となくですが、あの柄や色合いの醸し出す雰囲気が浴衣っぽく感じました。
    あんな感じの浴衣の柄を見たのと、mayumiさんの言う通り花火っぽいからかなー。
    さりげないファッションショー写真、雰囲気あってステキです♡
    開催してくださってありがとうございます!
    今週もステキ布を見られて、あと癒し系朝ごはん写真を見られてシアワセです。

    ミューズリーの朝ごはんおいしそう。私もあの手の朝食好きですよー!
    でも日本は果物が高くて、あんな感じの朝食は贅沢品です…(;_;)

    ロ神って呼び方!笑
    神様の名前を省略しちゃうとか、面白くて好きです。
    読みは「ろしん」で合っていますか?

    あと、うっかり名前の表記ミスしちゃいました、スミマセン!

    • mayumi mayumi より:

      に。さん

      現実逃避になってとてもよかったです^^
      アフリカと日本、ものすごく離れているのに、なんとなく心惹かれる柄があったり、
      みていて和む柄があったり、とても不思議です。

      朝ごはんは、一日のはじまりで、とても大事なのでついつい気合が入ってしまいますよね!!
      そしてついつい食べ過ぎてしまう毎日です。

      ロ神は「ろしん」で合ってます。早く私のところにも来てほしいものです・・。
      とはいえその気配ないなー!! 待ちくたびれました笑

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