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2016-06-09

ナミビア(4)【ナミブ砂漠3】ついに到達! 憧れのデッドフレイの朝焼け

ナミブ砂漠_デッドフレイ

現在、レンタカーにてナミビア・ナミブ砂漠を旅しております。ナミビアの首都ウィントフックでツアーメイトとなった私含め5人のパーティ。本日は2泊3日の旅程の、最終日でございます。念願の砂漠の深部に到達した感動をぜひご覧くださいませ。

【現在地】ウィントフック(ナミビア)

Windhoek(Namibia)

【天候】晴れ

【気温・湿度】29度・40%(昼)

【為替】1ナミビアドル=約7円

念願のデッドフレイで朝焼けをおがむ

ナミビアで私が一番行きたかった場所は、なんといってもこのナミブ砂漠です。さらに言うと、ナミブ砂漠の最深部にある「デッドフレイ」

“デッド”と呼ばれるのは、それなりの理由があって、まあ、なんと言いますか、

カラッカラなんです。

現地の言葉で「死の沼」。昔々、このあたりで洪水が起こり、かつてここは沼でした。でも地形の変動で、急に周囲を300~400mの砂丘に囲まれて、すっかり水分がなくなってしまったそう。ネーミングだけでも二次元大好きっ子はちょっとドキドキしてしまうのですが、ここで見られる景色というのがこれまたすごいらしいのです。

そんな稀有な場所でサンライズを見るためには、もちろん万全の態勢で挑まなければなりません。

砂漠エリアへと向かう道路にはゲートがあって、それが開くのが5:30。ゲートが開いた瞬間にドライブ開始で、一目散にデッドフレイを目指します

5:30のゲート付近。

ナミブ砂漠_デッドフレイ

あたりは真っ暗ですが、すでに数台の車が待機していました。時間になるとすぐゲートが開けられ、車が一斉に走り出します。

その様子はまるで暗闇の中で行われるマリオカートのよう。しかし、エリア内は、制限速度60kmですので、バカみたいにスピードを出すと、たぶん怒られると思います。

車を走らせること数十分。砂漠の奥へは普通乗用車では行くことができませんので、ここで4WDのシャトルカーに乗り換えます。

ナミブ砂漠_デッドフレイ

費用は往復で130ナミビアドル(約960円)。たいした距離ではありませんので、これは完全に足元みている金額です。

しかし、往復ともに、自前の4WDカーで砂浜にタイヤをとられて抜け出せなくなった人を見ましたので、ここはおとなしくシャトルカーに乗ったほうがよいと思います。砂にタイヤが埋まってしまうみたいです。

ソッサスフレイ

むしろ4WDカーで来ていても、シャトルカーを利用したほうが安全かもしれません。

そうするとわざわざ4WDカーで来た意味がなくなってしまうわけですが…。

車を乗り換えてから、ものの10分で砂漠の最深部、デッドフレイとその脇の大きな砂丘の前に到着。

車を降りると、みなさん砂丘に猛ダッシュ。自分の好みのポジションでサンライズを見るためには、ここでの妥協は許されません。

ナミブ砂漠_デッドフレイ

ここでね、私はこの旅で初めて、自分の衰えというものを感じてしまいました。「年齢なんて関係ないよね。気持ちが若ければそれでいいよね」なんて思っていましたが、砂丘に立ち向かう際の勢いの差を目の当たりにし、そんな甘えた認識は見事に崩れ去りました。

ナミブ砂漠_デッドフレイ

ちょ、え、待って…(涙目)。

年齢のことをどうこう言うのはあまり好きではありませんが、こればっかりはどうしようもありません。どんなに若作りをしていようと、33年間酷使してきた体には、朝一からサクサクと砂丘を登れるほどの体力は残っていませんでした。やばい!! 日が昇ってしまう!!

ナミブ砂漠_デッドフレイ

軽快に砂山を駆け上がる皆さまを眺めながら、最後尾をハアハア言いながら付いていく私でも大丈夫。日の出には間に合いました。

ナミブ砂漠_デッドフレイ

アプリコット色に染まるそれはそれはきれいな砂漠の朝焼け。

ナミブ砂漠_デッドフレイ

ナミブ砂漠_デッドフレイ

うっとりと砂漠を眺め、ここ以外他では絶対に見ることのできない朝焼けを堪能

ちなみに、朝焼けをこのデッドフレイで見る人は、そんなに多くはありませんでした。おそらく、普通のツアーで訪れる場合には、別のサンライズポイントで見ることになるのだと思います。もしデッドフレイでサンライズを堪能なさりたい場合は、個人で来たほうがよいのかもしれません。

日が昇り切ったあとはデッドフレイに降りてみることにします。写真で見ると、砂丘のすぐ下に見える白い部分ですね。

ナミブ砂漠_デッドフレイ

必死の思いで登って来た砂丘を滑りながら駆け下りて、たどり着いた先は…

ナミブ砂漠_デッドフレイ

まさに“死の沼”。

地面が乾燥でひび割れ、立っている木は、カラッカラです。

ナミブ砂漠_デッドフレイ

これらの木は、とっくの昔(500年前らしい)に干からびてしまって、もう生きてはいないのです。季節にもよりますが、昼間の気温は40度超えの灼熱、夜は氷点下。そんな場所には、枯れた木を分解する微生物すら生息しておらず、こんなふうに枯れ木がそのままの状態で取り残されているそうです。

この世のものとは思えない光景に、さらに照り付ける太陽のせいで光と影がものすごく鮮明になり、絵画のようにアウトラインのくっきりした「やばい! 」としか言いようのない景観が広がっています。

ナミブ砂漠_デッドフレイ

ナミブ砂漠_デッドフレイ

このポーズに何の意味があるのか、私にもよく分かりません。

ナミブ砂漠_デッドフレイ

青と白とオレンジ、それに黒い木々。無機質でちょっと怖い感じすらします。

DSCN1237

DSCN1236

砂丘の上はときどき風を感じますが、このくぼんだ空間には風もほとんど吹き込みません。

ナミブ砂漠_デッドフレイ

時間が止まったような世界で目にする、見たことのない景色。

ナミブ砂漠、ヤベーっす。

デッド・フレイ」のすぐ後ろに「ソッサス・フレイ」という大砂丘があります。この砂丘にも登ることができますが、我々はテントと車の返却時間の都合上、登ることができませんでした。

しかし、このときの私の体力は残りわずか。「登っていいよ」と言われても、登ることはなかったと思います。近くから写真を撮りたいとおっしゃる、男性陣を後ろから眺めながら、カメラのズームを5倍くらいにして撮った写真がこちら。

ナミブ砂漠_デッドフレイ

ソッサスフレイの近くまで行ったってことにしておいてください。

はっきり言って、

砂漠、イナフ!!!!

本当にね、この2日でもう十分(イナフ)すぎるくらい堪能したので、しばらく砂漠は大丈夫です。砂漠おなかいっぱい。

こうして砂漠をあとにした私たちは、旅のスタート&ゴール地点である「ウィントフック」へと帰ります。車とテントや寝袋の返却時間が17時ごろでしたので、それまでに戻らねばなりません。

セスリム(砂漠エリア)から約5時間半。ウィンドフークに到着。

2泊3日に渡る砂漠ツアー、終了です。

少しレベルが上がった気がする

私だけ、泊まっているゲストハウスが違うので、到着後は一旦解散。暗くなる前に宿へと戻る優良バックパッカー。

みんなで過ごした時間はすごくわいわいして楽しかったのですが、やはり久しぶりに一人になってゆっくりコーヒーを飲んでいると「これはこれで悪くないんだよなあ」なんて思ってしまう自分がいます。なんせラクですから。

日本を発つ前から不安でしょうがなかったナミブ砂漠ツアーですが、なんとか無事に終えることができ本当によかったです。

この2泊3日、私はほとんど何もせずただ後部座席真ん中という特等席に座っているだけでございました。みなさんが予定をたててくださり、宿の予約をしてくださり、お金の管理をしてくださいまして、ものすごくスムーズに砂漠観光を終えることができました。おかげさまで、とても充実した2泊3日を過ごせ、私はものすごく満足しております。

ナミビア初日の投稿で書きましたが(こちら)、なけなしの勇気をふりしぼり、仲間探しをがんばってよかったと思います。長く旅をしていらっしゃる方々にとっては、もしかしてごく普通のことなのかもしれませんが、私にとってはこのような経験ははじめてなものですから、

なんだかレベルが1つ上がったみたいで、うれしい気持ちでいっぱいです。

明日、私以外のみなさんはケープタウンへと向かうバスに乗り、私は“ナミビアでやりたいことその2”を実現するためにナミビア北部へと進路を取ります。とてもよい思い出を一緒に作ることができたのに、もうお別れとはなんともさみしいものですが、出会いがあれば別れもある。それが旅の醍醐味とも言えるのです。

本日の投稿はこれにて終了。最後までお付き合いくださってありがとうございました。


■2泊3日ナミブ砂漠レンタカーツアーでかかった費用

(2016年6月7日~9日の情報です)

※レンタカー、レンタルテントのお店はこちらの投稿に書きました。

●レンタカー代(保険代込):2,104ナミビアドル(約19,762円)

フォルクスワーゲンの5人乗り普通乗用車1台(マニュアル車)

ナミビア_レンタカー

※運転中、対向車とすれ違う際に石ころが飛んできてフロントガラスを直撃。ガラスに傷がついてしまいました。しかし、しっかり者の同乗者るりさんが抜かりなく保険の項目に「窓ガラス」を含めておいてくださったおかげで、追加費用がかかることなく無事に済みました。誰のせいでもないアクシデントもありますので、窓ガラスとタイヤは、補償項目に含めておいた方がよいと思います。

※我々がレンタルしたのは、マニュアル車です。オートマ車の金額はかなり高いらしく、コストダウンを狙うならマニュアル車を運転できるスキルがあるとよいでしょう。

●ガソリン代:だいたい1,000ナミビアドル(約7,000円)

【1日目】

・宿泊費:スケルトンビーチバックパッカーズ(ドミトリー) 140ナミビアドル(約980円)/一人

・ケープ・クロス入場料:80ナミビアドル(約560円)/1人、車10ナミビアドル(約70円)/1台

【2日目】

・宿泊費:セスリムキャンプロッジ(キャンプサイト) 900ナミビアドル(約6,300円)/1スペース

・4人用テント、寝袋レンタル代:380ナミビアドル(約2,660円)

(テント100ナミビアドル/1日、寝袋80ナミビアドル/1週間)

・デッドフレイ&ソッサスフレイのエリアに行くためのパーミット 410ナミビアドル(約2,870円)/1グループ

【3日目】

・デッドフレイ&ソッサスフレイのエリアに行くための4WDシャトルカー 130ナミビアドル(約910円)/1人

なんやかんやで合計:5,640ナミビアドル(約39,480円)

一人当たり:1,128ナミビアドル(約7,896円)+食費

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コメント2件

  • とら より:

    mayumiさん、最近はmayumiさんの写真がアップされるのでお元気そうな姿がみれてなによりです~(=゚▽゚)/
    ナミビアすごいですね~!デッドフレイがやばすぎます‼そして、民族衣装もかわいかったです。 これからもお体気をつけて旅を楽しんでくださいね~♪

    • mayumi mayumi より:

      とらさん
      朝っぱらからお見苦しいものをのっけてしまって笑
      ナミビアは、思った以上にいろいろ盛りだくさんで、思った以上に楽しめて、すごく充実しております!!
      健康第一で、引き続きがんばりまーす^^
      トラさんもそろそろブログを始めてみてはどうですかーー笑

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