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2016-06-06

ナミビア(1)ナミブ砂漠への第一歩。いきなり問われるコミュ力

ナミビア_ウィントフーク

ケープタウンの2オーシャン水族館にて、怒涛のワンダイブを終え、ナミビア行きの長距離バスに飛び乗った私。ほっとしたのもつかの間、席の1.5人分の面積を占有するかなり大きなナミビア人のおじさんの隣をあてがわれ、タクシーブルース(マダガスカル)のことを懐かしく思い出しながらも「なぜ高いお金を払ったのにこんな目に」と若干の怒りを覚えながら旅をスタートさせました。

【現在地】ウィントフック(ナミビア)

Windhoek(Namibia)

【天候】晴れ

【気温・湿度】29度・40%(昼)

【為替】1ナミビアドル=約7円

ケープタウンからナミビアへの道のり

ナミビア_ウィントフーク

隣に座るナミビア人のおじさんは私に出身は?  年齢は? 仕事は? 結婚は? 旅の予定は? 詳細は? とあれやこれや、質問してきます。

日本では、たまたまバスで隣の席になっただけの人にここまで深い個人的な情報を聞いてくる人はそう多くはないだろうなあと思いながらも、しっかりと答え切った私に対して、

最終的に「クレイジー」という言葉を返すことで締めくくりました。じゃあ聞くなよ。

しかし途中で車掌さんが売りに来た、ドライソーセージという食べ物(一本15ランド・約105円)に興味を示した私に、

ナミビア_ウィントフーク

食べたいのか?と聞いて、ご馳走してくれましたから、まあすべて許しましょう。サラミのような味で、サラミより脂っこくなく、肉の味が活きていて、とてもおいしかったです。

それから、途中で買ったアイスの神がかり的なおいしさに感動したりしながら、寝たり起きたりを繰り返します。

ナミビア_ウィントフーク

南アに行ったら、ぜひこのアイスを食べてみてください!! ホワイトチョコ好きの方はドストライクだと思います。

2、3時間ごとにガソリンスタンドで休憩をし、夜9時ごろ、南アとナミビアの国境に

一旦バスをおり、各自南アのイミグレで出国手続き。全員が終わるとバスにもどり、しばらくすすむとナミビア側のイミグレです。ここでまたバスを降り、各自入国手続き。

その後バスの荷物の中からランダムで15個くらいが運び出され、持ち主は荷物の横に立つよう言われます。

見事荷物を取り出された人は、中身をあけ、1つずつそれがなんなのか説明する義務があります。こういうとき、高確率で当選してしまうのが私の残念なところで、今回もまた、フィンをアタッチ済みの過積載のバックパックを開封する羽目に。

無事に中身チェックをパスし、周りを見回してみると、ポツンと置かれたボストンバッグが一つ。いくら待っても持ち主が現れません。イミグレ周辺で途中下車なんてできませんから、持ち主がいないわけないんですが、ここから1時間半、この持ち主が現れるまで待機。

ナミビア_ウィントフーク

他の人たちがイライラして不満を漏らし始めたため、結局持ち主不明のボストンバッグは持ち主不明のままイミグレにあずけ、バスは走り始めます

なんだったんだろう。

ここでの待機時間の影響で、最終的にちょうど24時間かかってバスはナミビア・ウィントフークに到着いたしました。

ナミブ砂漠へ行く方法について

ナミビアでまず私が行きたい場所は、

なんといってもナミブ砂漠

朝日&夕日に照らされアプリコット色に染まる砂漠は、“セクシー”とも表現されるそうで、ここでしか見られない幻想的な色合いの砂漠を見てみたいというのが第一。ここへ行くための方法は大きく分けると2つ。

1.ツアーに参加する

2.仲間を集めてレンタカーで行く

何が違うかというと、大きく違うのはその金額。ツアーの場合、2泊3日で300USD前後(約33,000円)前後。しかしこれがレンタカーを借りて自力で行くと、1万円を切るというじゃないですか。こんなに金額に差があるなら、誰しもレンタカー一択

この情報は日本を発つ前から存じ上げておりました。そして、日本を発つ前から、私がもっとも不安に思っていたのがここなんです。以前こんな投稿をしておりました。

自身のコミュニケーション能力の低さ、知らない人への恐怖心、他人と行動することに対する過度な緊張などなど。このような残念な性格は嫌というほど知っておりますから、ここをどう切り抜けるかは、かなり深刻な問題でもあったのです。

ナミビアに着くまで「どうやって砂漠に行こうかな」とずっと考えていた私は、宿泊中のゲストハウスは「the CARDBOARD BOX backpackers(カードボードバックパッカーズ)」に到着してすぐ答えを出しました。

「ツアーでいいよね。

お金を払えば絶対連れて行ってくれるんだし、仲間とかやっぱ無理っぽい」

「the CARDBOAD BOX backpackers(カードボードバックパッカーズ)」はものすごく閑散としていて、日本人はおろか、仲間になってくれそうな旅人の姿すら見当たりません。しかも、ゲストハウスの人は「私たちはツアーの手配とかやってないから、砂漠に行きたいなら自分で探してね」と言っています。冷たいなあ。

ということで、ヘタレな私は、さっそくツアー会社をあたってみることにします。はなから仲間集めを放棄し、高いお金を払ってもいいからラクな道を選ぼうとしたわけですね。

町の中心部あたりへ出て少し歩いてみますが、めぼしい旅行会社は見当たりません。もっとこじんまりした町でちょっと歩けばすぐ見つかると思った私の考えが甘く、意外と大きな町で、適当に歩いていればなんかあるだろ、みたいな規模ではなかったです。

そして、うまく言えないのですが、なんとなく、ここは治安が良さそうではありません。あまり長居したくないなあ、と思った私は思いつきます。

もうひとつ、日本人の方から人気の「Chameleon Backpackers Hostel(カメレオンバックパッカーズ)」というゲストハウスに行けば仲間を見つけられるかもしれない…。仲間は無理でも、ツアーの手配に協力してくれるかもしれない…。

実は旅行会社の場所はわからなかったけど、たまたまiPhoneに入っている地図アプリに「カメレオンバックパッカーズ」の位置をマークしていて、とりあえずそこしか行くべき場所が思いつかなかったんですよね…。

こうして普段の私からは考えられない勇気をふりしぼり、泊まってもいないよそのゲストハウスに仲間探しに出かけてみることに決めたのです。

カメレオンバックパッカーズの近くまで来ると緊張度もだいぶ高まり「ここまで来ちゃったけど、ナミブ砂漠に行く人どうやって探すんだろう。受付の人に聞いたほうがいいのかな。それとも、共用エリア的なところで張っておくのがいいのかな」なんて考えていると、入り口から数人の男女が出てくるのが見えました。

どうやら日本の人も混ざっているようです。

「ちょ、え、まだ心の準備できてない!! 」

しかし、わざわざここまできた意味を考えると、「どうも~」と会釈をしてすれ違うという選択肢はありません。意を決して駆け寄り話しかけます。

「あ、あの、もしかして、ツアー的な、今から探しに行かれるとか、砂漠、砂漠ですよね? わわわ私、一緒に行ってくださる方探してて。あ、あの日本の方ですか? もしよければ、あ、ほんともしよければでいいんですけど、無理だったらホントに全然いいんですけど、私も一緒に砂漠にいいい行きたいです!!

日本語が母国語ではない国の人が必死で片言の日本語で話しかけてきた、と表現するととてもしっくりくる話しかけ方だったと思います。

ポカンとなさった男女4人組。のちのツアーメイトのみなさんなんですが、4人でレンタカーを借りようと話がまとまってらしたみたいで、これから車の確認をしに行かれるとのこと。

普通の乗用車なんで、荷物もあるし5人はきついかなーって…。っていうか、私たちも車今から見に行くんで実際どんなやつなのか分かんないんですよ。5人乗っても狭くなさそうな車なら全然いいんですけど…」

なるほど。ですよね。長旅ですもの、ぎちぎちはイヤですよね。私もイヤです。そう思ってあっさり退こうとした私ですが、ここで親切にも、

「あ、もしよかったら一緒に来ます? で、乗れそうだったら一緒に行きましょうよ」

というお言葉をいただき、

「え、いいんですか!? じゃあもし5人乗りきつそうだったら私全然ツアーとか探すんで」と遠慮がちに言いつつ、そのくせしっかりちゃっかり付いていってみることにします。

着いたのはレンタカー屋さん。借りられる車種を確認すると、一番金額の安い普通の乗用車は予約がいっぱいだそう。そして、安い車を借りられそうな別のレンタカー屋さんを紹介してもらい電話で確認。

今日はまだ車が戻っていないから、実際の車を見ることはできないけど、翌日借りられる車があるそうで「5人乗ります」と予約確定。

ん? 5人でオケ?

いつのまにか、メンバー入りしてる。車まだ見てないですけど、なんだかよくわからないうちに、なし崩し的にメンバー入りさせていただきました。

やったあ。

いっしょに行ってくれる人が来るまで数日待たなければならない、なんていう話も聞いていましたが、なんと到着翌日に砂漠に出発できるという幸運

勇気を出してよかったです。

シェア飯に片足突っ込んだ形

車の予約を済ませた我々は、あらためて自己紹介。ナミブ砂漠ツアーのメンバーは、るりさん(日本)、こうきさん(日本)、ニコラスさん(ベルギー)、タヘさん(韓国)。そして私の5名です

「晩御飯、自炊しますか? 」というみなさんの提案で、この日の晩御飯は「カメレオンバックパッカーズ」のキッチンを使って、いわゆる“シェア飯”というやつにチャレンジすることになりました。

今日は実にコミュニケーション能力が問われる日だなあ。

私は一旦自分のホテルに戻り、夕方再びカメレオンバックパッカーズを訪問。なんだか、私が泊まっているカードボードボックスとの差が歴然です。

たくさんの旅行者でにぎわっていて、とても楽しそう。それに、旅行手配をしてくれるカウンターが併設されておりました。さらに、つながったりつながらなかったりと不安定なカードボードボックスのWifiと違い、こちらはサクサクとインターネットができます。

実は当初私もカメレオンバックパッカーズに宿泊したくてメールで問い合わせていたのですが、予約でいっぱいとのことで、泊まることができなかったのです。「カメレオンいいなー」と思いながらWifiを使わせていただき、それから晩御飯の材料を買いにでかけました。

スーパーで見つけたでっかいかぼちゃ。

ナミビア_ウィントフーク

そういえば出発前こんな投稿をしてシェア飯対策を練ったのに、

持参の調味料のすべてを宿に置いてくるという失態をおかし、結局みなさんにおんぶにだっこ。

るりさんがポテトとブロッコリーを使ったコンソメスープを作ってくださり、脂っこいものが続いて疲れていた胃にやさしさを与えることができました。

しかしここで時間切れ。

あまり雰囲気のよくないウィントフークの町は、暗くなったらアウトです。日没から20分後くらいを門限と定めている私は、遅くまで出歩くことが許されておりません。このあとこうきさんがパスタを作ってくださっていたのですが、いただくことができずに泣く泣くホテルに帰還。

中途半端にシェア飯に片足つっこんでしまって、パスタを食べられず残念な気持ちでいっぱいです。っていうか、何もしないでスープを食べるだけ食べて退散するとか、今考えるとすごいな私。ずうずうしいことこの上ないなと自分でも思います。

アフリカといえども、冬の日没は早く、私の活動限界は非常に早く訪れるのです。みなさんごめんなさいね。

こうして、なんだかばたばたと砂漠行きが決まり、旅仲間にも巡り合えた幸運な1日。明日は朝7時にカメレオンバックパッカーズに集合することになっています。最後に、宿泊先情報、移動情報を記して、終わりにしたいと思います。本日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。

■ウィントフーク(ナミビア)のゲストハウス・安宿

the CARDBOARD BOX backpackers(カードボードバックパッカーズ)

the CARDBOARD BOX backpackers(カードボードバックパッカーズ)

住所:Johann Albrecht St, Windhoek

宿泊日:2016年6月6日~7日

部屋の種類:ドミトリー

金額:150ナミビアドル(約1,050円)/泊

the CARDBOARD BOX backpackers(カードボードバックパッカーズ)

【設備】

  • Wifi:つながるときとつながらないときがある。iPhoneだけつながったり、PCだけつながったりする。
  • シャワー:共同2つ※お湯が出る
  • トイレ:共同2つ
  • 朝食(別料金):コーンフレーク25ナミビアドル、トーストとマーマレード25ナミビアドル、トースト20ナミビアドル、コーヒー25ナミビアドル。
  • 敷地内にプールとバーがある。お酒も出しています。

【個人的な感想】

もし今後ウィントフークに行くことが決まっていらっしゃる方に言いたい。早めにカメレオンバックパッカーズを予約したほうがよいと思います。絶対。カメレオンバックパッカーズ180ナミビアドル/1泊、カードボードバックパッカーズ150ナミビアドル/1泊と金額に差がありますが、カメレオンバックパッカーズは朝食付きです。

本当にただ寝るだけなら、何も問題はないのですが、旅仲間を集めるとか他のツアーの手配も頼みたいとかであれば、カードボードボックスには何も期待はできないと思いました。自力でがんばりましょう!!

■ケープタウン(南アフリカ)かたウィントフーク(ナミビア)の行き方

【バス】

会社:インターケープ(Intercape)

※HPから予約。私は1ヶ月前から予約していたのでこの値段です。席が埋まるほど値段が高くなるそうなので、日にちが決まっている方は早めに買っておいた方が安いと思います。

ケープタウン10:00発~ウィントフック翌6:30着

料金:600ランド(約4,200円)

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