南アフリカ(5)水族館でダイビングというチート行為@ケープタウン
現在世界一周をやっております私は、ビギナーながら立派なダイバー。いろいろなところで潜る気満々で、まさかのフィン持参で旅立ちました。今まで水族館というものは「まあどっちかというと好きだけど、ものすごく好きってわけではないな」くらいの位置付けだった私ですが、ダイビングを始めてからは、俄然大好きになりまして、本日はここケープタウンにある水族館のご紹介を。
【現在地】ケープタウン(南アフリカ)
Cape Town(South Africa)
【天候】快晴
【気温・湿度】20度・52%(昼)
【為替】1ランド=約7円
南アフリカでダイビングを楽しみたい方へ
ここ南アフリカには「シャーク・ケージ・ダイビング」(シャークダイブとも呼ばれる)というアトラクションがあり、観光客からの絶大な人気を誇ります。私もこれをおすすめされていて、かなり興味がありました。アトラクションの内容といたしましては、
檻に入って、餌をぶら下げて、
襲い来るサメを真正面から迎え撃つ(実際は迎え撃たない)。
極上のスリルを味わえる、ドMな内容です。
みなさんきっとこういうことをして“生きてる”ってことを実感したいんでしょうね。
ところがですね、実は私は、7月にガチのシャークダイブというか「檻なしシャークダイブ」に近いイベントを控えています。いわゆるサーディンランというやつですね。(何のことかよく分からなくても大丈夫! 7月にちゃんとレポートいたします)
この予約をしているダイブのショップの人に、最初にメールで聞かれました。
「サメと泳いだことはありますか? 」
「NO!! NEVER!!!! 」
「Cカード持ってますか? 」くらいのノリで、サメと泳いだ経験を聞かれても困ります。普通ないと思うのです。
この時まで、実際にサメと泳ぐことに対して、あまり深く考えていませんでしたが、ちょっとGoogle先生に聞いてみると、けっこうアレな感じ。
あはは。うけるー(涙目)。
「どうもこんにちは」でいきなりパニックになるのも嫌なので、ちょっと予習しとこうかなって。1回くらいサメと泳いどかないと、ほら私が知らないだけで、世の中のダイバーさんはだいたいその経験があるのかもしれないし。
かといって、シャークダイブはこれちょっと
PTSD確定。
わざわざ自らに「サメへの恐怖心」というトラウマを植え付ける必要があるのでしょうか?
ガチで襲ってくるアーロンはちょっと…ということで、「どうしよっかなー」と迷っているところで、発見してしまったのです。
水族館でダイビングするとかいうチート行為ができる場所。
それがTwo Oceans Aquarium(2オーシャンアクアリウム)。ケープタウンにある水族館です。確かに2つの海が混ざるケープタウン。とても素敵なネーミングです。
ここのHPをチェック中に飛び込んできたこの写真。
なんと、ダイビングしている。
え、水族館で潜れるんですか!! そんなチート行為が許されるのであれば、
思う存分お魚たちを間近で観察し放題じゃないですかあー!!! やだ、胸熱!!
サメは無理でも、今までに見たことのない大きめの魚といっしょに泳げるチャンスです。これをやらない手はないなと、さっそく予約。
ダイビングができるのは、9時、11時、13時のどこかで、当日申し込みは受け付けおりません。必ず事前に予約し、空いている日を確認して、指定された日時に集合するというシステム。予約の受付は、HPに記載のメールアドレスにメールするか、直接水族館を訪れるか。
私は、メールをした上に、翌日オフィスを訪れるという前のめりすぎるコンタクトで、滞在中に朝9:00の回を予約することができました。潜るのは9:00ですが、集合はその30分前。Cカードとログブックは必ず持参。その他のギアはすべて貸し出しています。
潜れる水槽は2種類あるのですが、私は大きいほうの、「ケープタウン周辺の近海を再現した水槽」通称“ケルプ フォレスト”にしました。
外から見るとこんな感じ。
ケープタウンの周辺には、「ケルプ」と呼ばれる背の高い海藻がたくさん生えていて、それが魚たちの住みやすい環境を作り出しているとのこと。まるで海の中に森があるようです。今までに見たことのない不思議な海中の森に期待しまくって当日に臨みます。
ダイビング当日のできごと
眠い目をこすりながら8:30集合。入り口入ってすぐのところにダイビング受付があります。
「インストラクターさんすぐくるからちょっと待ってて」といわれ、30分待機。誰も来る気配なし。
そうなんです。残念ながらこの日、
「悲報、インストラクターさん病欠」
という悲しい事態に。
えーーー!!!! ものすごく楽しみにしてたのに!!!!
非常にがっかりしてしまいました。水族館の人も、代わりのダイバーを探してくれたそうなのですが、インストラクターの人たちはそれぞれ自分のダイブショップを持っているので、もう海に出てしまって全然つかまらないそう。
「残念だけど、今日は潜ることができません。本当に申し訳ありません」と丁寧な謝罪をいただきました。そしてオープン9:30からの水族館ですが、9:00くらいから入場を許可され「好きなだけ見て回っていいから」と、特別待遇まで授けてくださいました。
病欠だったら仕方ないよね。いろいろ手を尽くしてくれたみたいだし。
と、がんばって気持ちを切り替えて水族館を見て周ります。
まだ準備をしていたり、
お掃除をしていたり、
ふだん見ることのできない裏側も見られてこれはこれで貴重な経験。
ニモの水槽にもまだ脚立がかかっています。
ニモ、多すぎ。
クラゲは水を交換しているっぽい。
そのあと見たら元気がなくなっていて、少し不安になりました。これは大丈夫なやつかな。
海で見つけたら大興奮なやつがごろごろいます。
不思議なエビ。
ものすごく薄っぺらい。
見たことのない変わったお魚。
ふしぎー。
ふしぎー×2。
絶対にお子様たちから大人気であろう巨大ウツボだって、
ゆっくり真正面から見られるなんて贅沢ー。
ちゃんとサメもいます。
実に立派な歯をお持ちで。
日本の小名浜から贈られた大漁旗の展示もありました。こんなところでつながっているんですね。
ボルダーズビーチより、こっちのほうがペンギン近くで見られるね、と思ったり。
そして…
誰もいない大水槽の前。
「ああ、潜ってみたかったなあ」
とても幻想的な海の中の森。
ペンギンも飛んでる。
けっこう大きいサイズの魚もいます。
こうして水族館をたっぷり堪能し、ちょっと悲しい気持ちで出口から出ようとすると…
水族館のスタッフさんが私に駆け寄ってきて言います。
「mayumiは明日もうナミビア行きのバスに乗らなきゃいけないんでしょ? 時間は何時? 」
そうなんです、この出来事は昨日のお話し。
私のナミビア行きのバスは本日朝10時にケープタウン駅発。
「もしmayumiがいいなら、明日7:30にここに来るっていうのはどう?? そうすれば8時から1時間潜って、バスに間に合うよう駅まで送ってあげられるから」
なんと!!!
そんなの、もちろんやります!! やらせてください!!!
なんて素敵な水族館のスタッフさん。「明日7:30に集合ね。ちゃんとインストラクターを手配しておくから。あ、もちろん病気ではないインストラクターね」といってウィンク!!
やばーーーい!! なにこのホスピタリティ。フレキシブルな対応力!! もともと好きだったケープタウン、もっと好きになったことは間違いありません。
そんなこんなで、本日7:30、水族館に集合し、なんと1本潜ってからバスに乗るという強行スケジュールにでることになったのです。
それではダイビングの詳細を
上からみた水槽。
朝早いので、サンライズもおがめます。
ウェットスーツもギアも状態の良いものがひととおり揃っていました。ちなみに、こちらの水槽の水温は13度くらい。これはかなり冷たいんです。
なので、5mmのウェット+5mmのフード付きベストを着用。今日もまた、黒波さん気取り。
それでは、水族館の中をどうぞー。
大きいのがごろごろいます。
変な顔の魚がいる!! と思ったら、
ち、近付いてきたあぁぁ!!!
そして目の前を横切る。近すぎてうまく写真に撮れません。
お魚がいすぎて、何がなんだか…。
と思ったら、いきなり急接近!!
近い近い近い。
最後はガン飛ばされたりもしました。
お魚たちに、水中で餌を直接あげられるという体験も。
パニック過ぎて、意味が解らないと思いますが、1m超えのお魚がガツガツくるから、指食いちぎられるかと思ったわー。あっっっぶねー。
白いやつが、イカを細かく刻んだお魚のえさです。手渡しっていうか、後半もうばらまいてる状態です。
前日に、一人寂しく写真を撮った場所を内側から撮影してみる。
そして、ペンギンも。
「ペンギンといっしょに泳げる///」とか思っていましたが、
ペンギンものすごく高速でした。
水槽の狭さはいなめませんが、これだけのお魚をこんなに間近で見られるなんて、
チート行為以外の何物でもありません。
正直、広さや浮遊感、水中での自由すぎる感じは、海でのダイビングにはかないませんが、たまにはこんなダイビングも面白いと思いました。
潜る前にインストラクターさんに「寒いから20分くらいであがりましょう。かなり水温低いから、もし寒さがつらくなったらこのサインね」っていうハンドサインまで教わったのに、全然寒くならず結局30分くらい楽しんでしまいました。
実は7月のサーディンランも、水温20度以下でウェットスーツと聞いています。これは大丈夫なんだろうかと心配しておりましたが、「ウェット2枚重ねてフードを被ればいけそうだ」という手ごたえを感じました。
こうしてダイビングを終え、ウハウハの状態で、ケープタウン編終了とさせていただきます。
このあとダッシュでシャワーを浴びて着替えを済ませ、バス乗り場まで送ってもらいました。バス乗り場には出発30分前に到着し、無事にナミビア・ウィントフーク行きのバスに乗ることができました。
最後の最後まで、本当に満喫させていただいて、思い残すことはありません。明日からはナミビア編スタートです。ノープランすぎて不安と期待が絶妙に入り混じっておりますが、がんばってまいりましょう!!
それでは本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
こんにちは!
7月にサーディンラン狙うんですか??
羨ましいです〜!!
◯◯◯を食いにサメも来る事だと思います。レポート楽しみにしてます^ – ^
水族館は盲点でした!
ある意味アリですね!!笑
Namibiaは飛ばずに陸路なんですね〜
Namibiaも見所満載なんで楽しんで下さい!!