ホンジュラス(2)ジンベイ! イルカ! ウティラ島ダイビングはプライスレス!?
世界一周のようなことをしております私は、現在ホンジュラスのウティラ島というところに来ております。ここに来た目的はただ一つ。そう、みなさんご存じダイビングでございます。本日はここウティラ島でのダイビングのあれやこれやをレポートしたいと思います。
【現在地】ウティラ島(ホンジュラス)
Utila Island(Honduras)
【気温】31度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1レンピラ=約5円
ウティラ島(Utila)でのダイビングについて
私が宿泊しているのは、PIRATES BAY INNというホテルで、Captain Morgan’s DIVE CENTERというダイブショップとくっついています。同じ敷地にありますので非常に便利。
ウティラのダイブショップはほとんど同じだと思うのですが、ダイビングは午前の部と午後の部があり、人数がいっぱい過ぎて定員オーバーにならない限り、お好きなほうを選べます。Captain Morgan’s DIVE CENTERでは、どちらも2ダイブ(機材レンタル込み)で66USD(約7,000円)。
私のおすすめは、午前の部。
ここからは、Captain Morgan’s DIVE CENTERに限ったの情報ですので、ほかのダイブショップはどうかわかりませんが、午前中は島の北側でのダイビング。午後は、島の南側でのダイビングとなります。
で、ここで数日潜っていらっしゃる方に聞いたところ、北側の海のほうが、断然キレイで、潜っていて面白いらしいのです。午後はどちらかというと講習ありきで、海のきれいさはそれほどでも…、だそうです。
ですから、どうしても朝起きられない人以外は、午前中をチョイスするのがよいでしょう。
そして、ウティラ島の周りでは、ジンベイザメやイルカと泳ぐチャンスがあります。ベストシーズンは、4月5月で、ピーク時にはかなりの高確率で大物に遭遇できるらしいです。私が行ったのは2月上旬ですけれども、この時期になると、少しずつ大物が姿を現し始め、
“運が良ければ”
いっしょに泳げるかもねーくらいの状態になるのだそうで…。
なるほどねー。“運が良ければ”ねー。普段はそんなにとりたてて運がいい気もしませんけど、ダイビングに関してはけっこう運がいいほうですよ、私。というわけで、全力で期待しながら準備をいたします。
6:45 ダイブショップ集合
機材やウェットのサイズを合わせつつ着替え
7:40 ボートに乗って出発
ウティラは島は、ダイビングのライセンスを取得しに来ているダイバー予備軍さんが多いところ。講習を受けられる方々とミックスされるのかなぁと思いきや、もともとCカードを持っているダイバーは、ちゃんと別のグループにしてくれていました。
ボート乗り場まで自分で機材を運び、積み込みも自分で行います。機材のセッティングも各自行うスタイル。いろいろ忘れかけていたことを復習できてよかったです。
本日のメンバーは、ダイビングマスターの女性アビーさん、ドイツからお越しの女のコ2人組、イギリスからお越しの女のコ3人組、そして私。女性6人で潜ります。
50代のベテラン船長の運転する小型ボートに乗り込み、いざ島の北部のポイントへ向かいましょう。どこのポイントで潜るかは、完全に船長の裁量次第なんだそうです。
とりあえず1本目の前にイルカとご挨拶
ボートが出発し、しばらくすると、なんと、現れましたよ!! イルカの群れ!!
ぼーっと船に乗っていた私は、慌ててスノーケルを準備して、フィンを装着。船の上から写真撮る間もないまま海に飛び込みます。しかし、飛び込んだ時にはすでにイルカは通り過ぎたあと。
再び急いで船に戻って、またイルカの群れの前に移動。この動きは船長の腕にかかっているんですけども、ここでまた海にドボン。
あー!! いたー!! でも遠いなぁ…。
ひさしぶりに耳にする、キューキューというイルカの鳴き声ははっきりと聞こえるのになぁ。再び船に戻り、スノーケルとフィンを付けたまま待機。
(ドキドキワクワク)
あれ、なんかこれ南アフリカでのサーディンランみたいじゃないですか。やってることはまさに同じです。潜って戻って、また潜って戻っての繰り返し。
南アフリカでは「クイック、クイック!!! (早く早く!! ※英語)」という船長の掛け声に後押しされておりましたが、ホンジュラスではそれが「ラピド、ラピド!!! (早く早く!! ※スペイン語)」になりました。
そして、あの頃と大きく違うのは、その水温。
本日の水温、27.4度。
あったかーい。サーディンランはあれ20度下回ってましたから、ほんと今思うとよくそんな冷たい海で毎日毎日泳いでたなあって思います。
そうして三度目の飛び込みのあと、やっと一緒に泳ぐことができたイルカ御一行様。
やー、やっぱイルカの優雅さはすごい。
この泳ぎは何度見てもうっとりと見とれてしまいます。ほんとうにキレイ。
こうして1本目のダイビング前からイルカと泳ぐという素敵な経験をさせていただきました。動画にもね、キュー、キュイーンっていうイルカの鳴き声がちゃんと入っているのですよ。
さあそして、1本目のポイントに到着です。ポイント名は「CJ drop off」。
えーここは、とりあえず、水に入ってすぐに目に飛び込んでくるのがこんな景色。
やわらかくて水にふわーっとなびいているソフトコーラルがすごいです。わっさーって。ぎっしりと生えています。
そんなサンゴの壁の間を進んでいくと、
あ、かわいいフグ。
このフグは、ベリーズにもいましたね。フグに夢中になっておりますと、突如現れました!! ものすごく豪快なドロップオフ!!
急にガクッと、下に向かってサンゴの崖が!!
これに沿って降りていきつつ、ゆったりとしたドリフトダイブで進んでいくわけですが、いやー、きれいな海だこと。
なんだかもうあたりまえのように享受している透明度の高い水ですけど、視界20mくらいはあるんじゃないかなぁ。すごいクリア。
ベリーズから続いている「海綿をのぞいてまわる」という遊び。こういうウツボカズラのような海綿の中に、何かいるんじゃないかと期待してしまうんですよねえ…。
本日のお宝。
やだかわいい///小さいエビがいました。
シマシマがかわいすぎる。お暇な方は、いっしょに宝探ししてる感を味わってみてください。
カリブ海ならではといいますか、温かいし、波も流れもなく、非常に穏やかな海。文字通りのぬるま湯。エジプトのダハブもそうでしたけど、中世浮力がとりやすい…。なんといいますか、自分の呼吸で肺が膨らんだり縮んだりして、浮き沈みをコントロールできてる感がすごい。確かに、ライセンスの講習をするにはもってこいの海況かもしれません。
そうして1本目が終了し、ボートへと戻ります。ここからは、休憩をしつつ、2本目のポイントへと移動。
2本目の前に憧れのジンベイさんとご対面
マスクもフィンも外し、ウェットの上半身を脱ぎ、かなりくつろいだ状態でおりましたところ、船長が急にボートのスピードを上げました。
え、何!? とびっくりしていると、船長がひとこと。
「ホエールシャークだ!!! 」
えぇぇぇえーー!!!
さきほどイルカと泳ぐことができましたで、本日の大物タイムは終了したと勝手に思っておりましたが、なんと、ホエールシャーク(ジンベイザメ)までが現れたというのです!!!
ちょ、マジすか!?
ボートの上に変な緊張感が走り、一同バタバタと海に飛び込む準備を開始いたします。サーディンランでの経験がありますから、私そこらへんは早いです。もういつでも飛び込める準備はできています!!
船長がホエールシャークを見たポイントに行ってみると、ほかのダイブショップの方々も集まっています。
ジンベイザメのやってくるルートに先回りし、ボートは停止。
船長の「飛び込めー!! ラピド!! ラピド!! 」の掛け声を背に、我先にと海に飛び込みます。
そうして言われた方向に全力スイム!!
が…あれーいないー。
ここでイルカとかジンベイとかと泳ぐときの状況について説明しますとですね、イルカもジンベイも泳ぐのすごく早くって、さっきもそうでしたけど、一発で、彼らの泳いでくるところに飛び込めることはなかなかありません。
もうほとんど船長の腕次第と言っていいと思うんですけど、彼らの現在地を確認し、これからどう泳いで行くか、どこを通るかを予測し、その場所にいち早くボートを付ける必要があるのです。
そして、「ここに来るぞ! 」と見当をつけた場所に飛び込むわけですから、まあ必ずしもそこに来てくれるとは限らないんですねえ。
とはいえ、こちらもいっしょに泳ぎたくって必死ですから、船長がボートを移動させる→飛び込む→いない→急いでボートに戻る→船長がボートを移動させるを繰り返すわけです。
そうして、5回ほど上記をリピートしたところでついに…
わぁーーーー!!!!!!
目の前を横切る大きな大きな大きな大きな
ジ ン ベ イ ザ メ !!!
やっといっしょに泳げました!!!
超 う れ し い !!!
ジンベイさんは、モザンビークでいっしょに泳いだぶりです。懐かしい当時の投稿はこちら。
大陸変わっておひさしぶりですー。ご無沙汰しております。
大きな体躯に似合わず、泳ぐの意外と早いんですジンベイさん。
一生懸命泳いで追いかけましたが、あっというまに見えなくなってしまいました。
ばいばーい。
せっかくですので動画もどうぞー。
イルカともジンベイとも泳ぐことができて、幸せです。ボートに戻ると一同大興奮。そりゃそうです。「運が良ければ」とか言われてたのに、どっちも現れちゃったんですから。
ガイドのアビーさんも「すごいねー!!! 私毎日潜ってるけど、イルカは3回目で、ジンベイは2回目だよ。どっちも見られた日は初めて!!! 」と嬉しそう。
同じグループの女のコたちもすごくうれしそう。「私ジンベイはじめて見たー!!! 」「おっきかったねー!!! 」「あとで写真ちょうだい!!! 」「いいよー!! 」なんて言いながら、みんなで盛り上がります。
我々に素敵な経験をさせてくれた船長も、嬉しそうに「イルカは10ドル! ホエールシャークは15ドルだ!! 」なんて冗談をとばし、とても誇らしげ。みんなで大爆笑いたしました。
そうこうしているとあっというまに2本目のポイントに到着。「Rockey Point」というところです。
ここもまた1本目同様、ものすごい珊瑚の茂り方…。
ウティラ島北部のソフトコーラルはまじでハンパないです。
今まで潜ってきた海の中で、“海の底の森”感はナンバー1ですね。よくもまあこんなに素晴らしい状態でサンゴが保護されてるなあと驚くほど。
それから、ウミウシたん。
バラクーダ。
ロブスター。
ふぐー。
水底に森があるような不思議な景観。
ウティラすごくいいです。大満足です。ありがとうございました。ダイビング&イルカとジンベイのオプション付きで、至福の1日を終えダイブショップへと帰還します。ダイブショップに戻ったのは12:00くらい。機材をかたずけて、ログブックを記入し、終了。
ウティラの海、想像以上。これで66USドル(約7,000円)はとてもコスパがいい!!! ぜひぜひおすすめでございます。
と言いたいところですが、最後に大切なことをひとつ。
途中で船長がおっしゃっていた、言葉、覚えていらっしゃいますでしょうか?
「イルカは10ドル! ホエールシャークは15ドルだ!! 」
ガイドのアビーさん以外、当然冗談で言ってんだろと思っていたんですが、これが冗談ではありませんでした。ダイブショップに戻るとガイドのアビーさんから驚愕のひとこと。
「イルカ10USドル(約1,100円)、
ジンベイ15USドル(約1,700円)、
徴収しまーす」
え…
完全に冗談だと思ってましたけど、本当にエクストラマネーをお支払いする必要があるそうです。
いや…え、ちょ、だってそれは…
完全にプライスレスだと思ってた。
イルカとかジンベイに値段って付けられるもんなんですね。確かに、イルカやジンベイを追いかけまわすのに燃料も多くかかりますし、もしかしたら普段より船長の勤務時間が伸びてしまったのかもしれませんけどもね、ただなー、
ふーくーざーつー。
イルカ+ジンベイ2,800円(税込み)。
お金払ってでもいっしょに泳げるんなら泳ぎたいって気持ちもなくはないですよ。有料だと言われても、そこにジンベイがいるのなら迷わず飛び込むのがダイバーの性(さが)。2,800円でイルカ&ジンベイト泳げるんなら安いもんです。でもさー、なんだろうこの腑に落ちない感じ。
初めて聞いたウティラ島の料金システム「大物チャージ」。ここでダイビングなさる方は、これを頭に入れておくとよいと思います。大物と泳げた場合、結局2ダイブ合計で91ドル(約10,000円)。
それから、私はマイフィンあるんでレンタルしていないですけれど、ここのダイブショップのフィンは、ブーツなしで、そのまま裸足で着用するタイプのやつでした。イルカやジンベイが現れた場合は、けっこう本気で泳ぎますのでほかのみなさん、足が靴擦れになってらっしゃって、すごく痛そうでした。
普通の靴下でもいいから、何かはいてからフィンを装着したほうがいいように思います。
というわけで本日の投稿はこれにて終了。最後までお付き合いくださってありがとうございました。
iPhone6待ち受け用ジンベイの写真。500円(嘘)。
よかったらどうぞー。
コメント4件
こんにちは~。
写真でウミウシって書いてあるの、実は貝なんです。
カフスボタンガイ(学名:Cyphoma gibbosum)
英語だと、Flamingo Tongue。なんか可愛い名前でしょ。
外套膜が貝殻を覆っているので、一見ウミウシちっくに見えます。
私、カリブに行ったことがない頃からこれをずっと見たくて。
初カリブで、浅瀬の紫色のシーファンに付いているカフスボタンガイを見た時は、すっごく嬉しかったなぁ。
まゆみさん
アフリカ旅中にブログにけっこうコメント残させていただきました、なつきです。
覚えてますか?
今度の夏休みに、どこの海行こうかな~とダイビング安いところ探していたら、
まゆみさんのブログに行き当たりましたw(Google検索でひっかかったw)
で、ブログ読んでめちゃくちゃ参考になりました・・・w
特別料金ひどいw 旅費が高い分、ダイブ料金が安いところと思って探していましたが、特別料金ってwww悩ましいです。
もしかしたら、日本にするかもしれないので、その時は西表島行きますね!!!!!!