南アフリカ(2)テーブルマウンテン頂上の楽しさは異常@ケープタウン
現在、南アフリカにあるケープタウンというところに滞在しております。本日は、ケープタウンといえば!! な「テーブルマウンテン」という山に登ってまいりました。私は登山が趣味とかではないので、これまでそれほど多くの山に登ってきたわけではありませんが、テーブルマウンテン、私史上、もっとも最高の景色を堪能することができる山認定です。
【現在地】ケープタウン(南アフリカ)
Cape Town(South Africa)
【天候】晴れときどきくもり
【気温・湿度】17度・55%(昼)
【為替】1ランド=約7円
テーブルマウンテンに登ってみよう
ケープタウンを象徴すると言っても過言ではない山、それが「テーブルマウンテン」。頂上が見事にたいらになっていて、まるでテーブルのようだということでこの名前が付けられました。街の中心から、テーブルマウンテンの登り口まではバスで行くのですが、せっかくなので、1日乗り放題の観光バス「City Sightseeing」のチケットを購入し、テーブルマウンテン+街の観光に繰り出すことにします。
City Sightseeingバス
【料金】
1日有効チケット:190ランド(約1,360円)
2日有効チケット:290ランド(約2,030円)
【ルート】
レッド、ブルー、イエロー、パープル、ボートの4種類のルートがあり、1日チケットはボート以外の4種に好きなだけ乗り放題。2日チケットは、ボートも乗り放題。こちらの公式HPでルートや停留所の情報が見られます。
私が滞在しているのは「91ループ」というゲストハウスで、そこから、5番の停留所「 81 Long Street」にあるチケットオフィスまでは徒歩2分くらいととても近い。地図でいうとこんな感じ。
遠くからでも赤い看板が見えて分かりやすいです。
ここでチケットを購入。
イヤホンをもらえて、これを使って車内で音声ガイドを聞くことが可能。日本語もありますので、しっかり楽しめます。
この5番停留所は、レッド、イエロー、ブルーすべての循環ルートを通るバスが停車しますので、これまたすごく便利。ただし、乗り間違えないように注意です。
テーブルマウンテンを通るルートは「レッド」。朝9:00に第一便がこの停留所を出発し、そこから夕方まで20分おきにやってきます。
ここからテーブルマウンテンのケーブルカー乗り場までは約25分。
さみーなと思いつつ、せっかくなので2階に上がります。本日はブログを読んでくださっている方から「暖かくして行くように」とのアドバイスをいただいておりますので、マウンテンパーカーの下にウルトラライトダウンを来てまいりました。
これは正解!!
誰もいないバスの2階から見る景色は素晴らしかったです。
爽快な気分でいざ出発!!
流暢な日本語のガイダンスを聴きつつ、景色を眺めていると、あっという間にテーブルマウンテンに到着。
でも…
あれ…??
なんか様子がおかしい。
そうです。このとき、ケーブルカーのゲートはクローズ。
「なんでですかー!!
お天気いいじゃないですかー!!
むしろ今雲がかかってなくてすごく景色がよさそうじゃないですかー!! 」
涙目になりながらチケット売り場の前にいたおじさんに聞いてみると、「上は今すごく風が強くてね。ロープウェイを動かせないんだ。残念だけど、登れないよ」
なんと!!
しっかりお天気もチェックして意気揚々とやってきたのに…。残念だなあと思っていると、おじさんがスマホを取り出して私にアドバイスしてくれます。
「ほら、インターネットでゲートの状況が見られるから」
スマホの画面を見せてくれます。確かに、クローズって書いてありますね。
「今はクローズになってるだろ。今日これからケーブルカーを動かせるようになるかは分からないけど、インターネットでチェックしてもし“GATE OPEN”になったらまたおいで」
そういう手段があったとは存じ上げませんでした。いつの世も、情弱は泣きを見ることになるのです。
【今後ケープタウンを訪問し、テーブルマウンテンに登られる方へ】
天気がいいから絶対登れると思ったら大間違いです。世の中そんなに甘くはありませんので、事前にぜひこちらのテーブルマウンテン公式HPでゲートの開閉状況を確認なさってから足を運ぶようにしてみてください。
しぶしぶ一旦あきらめ、バスに戻ります。観光用に市内をぐるーっと一周しているバスですから、このまま乗っていれば、勝手に市内を一周してくれて、乗車した場所までもどってくれます。
地図でいうと、赤いラインです。
バスは一方通行ですので、
こっから1時間5分ほどかかりますけどね。
まあ、時間はたっぷりありますから、しばしバス旅行を満喫。ケープタウン周辺に広がるきれいなビーチや、港沿いの「ウォーターフロント」と呼ばれるおしゃれなエリアなど、みどころは満載。あらためて、近代的で発展した豊かな街なんだなあと実感。景色を眺めなつつ、イヤホンから流れる日本語の言い回しに少しの違和感をいだき、ひとりでニヤニヤしながら、5番停留所に戻ってきます。
二度目のアタック
「テーブルマウンテン、明日にするかー」なんて思ってホテルに帰って一服。試しに、ついさっきケーブルカーのおじさんに教えていただいた「テーブルマウンテンゲート開閉状況」をチェックしてみます。
!?
あ、オープンになってる…。
山の天気って、ものすごく変わりやすいんですね。びっくりします。
こうしてゆっくりする間もなく、ふたたび観光バスの5番乗り場へGO。いつクローズになるかわからないので、自然と急ぎ足になってしまいます。こんなこともありますから、やはり1日乗り放題のチケットはありがたいのです。
ふたたびテーブルマウンテン乗り場に舞い戻った私。本日2度目のアタックです。
無事にチケットを購入し、いざケーブルカー乗り場へ。
【テーブルマウンテンのケーブルカー】
料金(大人):片道150ランド(約1,050円)、往復240ランド(約1,680円)
金曜は学生さんはかなり安く乗れるみたいなので、もし金曜で学生の方は、国際学生証なんかをお持ちいただくとお得だと思います。
事前にインターネットなどでチケットを購入でき、それがあると並ばずに入れてスムーズなのですが、天候によって登れるときと登れないときがあると思うと事前に買うのはちょっとためらってしまいます。
私が行ったのは6月ですが、このときはみなさん往復を買っていらっしゃいました。夏はトレッキングなどもすごくいいと聞きますが、6月はとても寒いです。トレッキングをなさる人はぜひあったかい格好でお出かけください。
私は迷わず往復ともにロープウェーを使用しましたが、ロープウェーから見る景色はとてもきれいでした。
ロープウェーの内側の床が回転しますので、どの位置に乗っていても風光明媚な景色を堪能することができますよ。
わずか5分で頂上に到着しますが、その5分のあいだにも、斜面の様子とか見られて興味深いです。
ケーブルマウンテンの標高は1,086m。上は地上にくらべると
ぐっと気温が下がります。
地上の気温、17.2 度。
テーブル部分の気温、10.3度。
ウルトラライトダウン、正解!!
テーブルマウンテンの上は、意外と広々としておりました。平らな感じ、わかります?
展望デッキみたいなところがちょこっとあるだけかなと思ったら、ゆっくり時間をかけて散策できるルートがあり、東西南北どの方向からの景色も楽しむことができるようになっています。
こちらは、テーブルマウンテンから連なる17の岩山が見える方角。
粗削りな感じの武骨な山は、ケープタウンをしっかり守っているようで、頼りがいのある感じです。
そして、反対側に見えるのが、ケープタウン市内。
この景色は、
まるで、
まるで…
そう、第三新東京市!!!
箱根にある芦ノ湖の湖畔に広がる仙石原。そこに位置する第三新東京市。背後を囲む日本アルプスの山々から守られるようにして建設された要塞都市。
「もしかして地下に、ジオフロントあんじゃねーの」なんて思いながら、渾身の記念撮影。
見事な崖っぷち感は、まさに今の私が置かれた状況そのものです。うーん、なかなかにシビア。
しかしね、みなさん、
崖っぷちからしか見ることができない景色もありますから!!!
ここに立ってみて初めて目にすることができる大パノラマ。広い世界が見渡せました。うん、悪くないですね。
周囲を高い山に囲まれているので、ケープタウン沿いの湾はとてもおだやか。ぎゅっと凝縮されたようなコンパクトな街、そして海と山。それが1枚の写真にきれーに収まるという、なんともフォトジェニックな撮影ポイントです。パノラマも。
わあーー落ちるー!! 落ちません。
こうしてバカみたいな写真を撮りまくっていると、木々がガサガサと揺れている場所を発見!!
目を凝らしてみてみると、
!?
なにこれ!? 初めて見る動物です。
あとで調べてみると、こちらは岩狸(イワタヌキ)という生き物で、英語でいうとハイラックス。テーブルマウンテンの頂に生息しています。眼下にケープタウンを見渡せる崖に、一匹のイワダヌキ。なかなか絵になります。
ちょっといじわるそうな顔つきがかわいいですね。
こうしてぐるりと一周したら、あとはお土産屋さんを視察。ここでしか買えないレアなマグカップやTシャツをはじめ、ケープタウンならではの可愛いグッズがたくさん売られていました。私はTシャツをお買い上げ。
それから、頂上にポストを発見。
お土産屋さんでハガキと切手を買うと、ここから手紙を出すことができます。
私も、1枚出してみました。いつ届くのかわかりませんが、お楽しみにー。
こうして約3時間ほど頂上を満喫し、ついに下山。テーブルマウンテンのテーブル部分は、思った以上に楽しめました。
高いところ好きには、
最高にエキサイティングな場所!!
大興奮だと思います。高所恐怖症の方は、けっこうアレな感じだと思います。
暖かい季節にはトレッキングも楽しめるのですが、
頂上でゆっくりできる時間も多めにとっておいたほうが断然よいと私は思います。
こうして下山した後は、再びの観光バス。つい数時間前に利用したルートをなぞる形で、1時間5分のドライブです。
2周目ともなると、これはもう迷わず1階に着席。
さみーなと思い売店で買ったカフェラテ
を飲みながら「はいはい知ってる知ってる」みたいな斜に構えた態度で音声ガイドを聴き、市内を一周いたします。
循環バス、反対周りも運行させた方がいいんじゃないですか?
本日の投稿はこれにて終了。最後までおつきあいくださり、ありがとうございました。
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