マダガスカル(8)お腹壊さない系バックパッカーのささやかな挑戦
一昨日マダガスカルの「モロンダバ」にてバオバブを観賞し、その翌日首都アンタナナリボにとんぼがえりしてまいりました。到着したのは深夜。さすがにそっこー移動もあれなので、本日はアンタナナリボで、1日だらっとする日。
【現在地】アンタナナリボ(マダガスカル)
Antananarivo(Madagascar)
【天候】晴れ
【気温・湿度】25度・71%(朝)、35度・37%(昼)
【為替】100マダガスカルアリアリ=約3.4円
あなたはお腹が強いほうですか?
突然ですがこのブログを読んでくださっている方は、お腹が強い方ですか? 弱い方ですか? 海外旅行とか行くと食べ物に当たってお腹を壊すことがありますか?
これを自慢していいのかどうかわかりませんが、私はお腹がものすごく強いです。今までに海外旅行にはけっこう行ってきましたが、一度たりともお腹を壊したことがありません。インドでも、エジプトでも、バングラディシュでも。そしてここマダガスカルでもまた…
そう、壊すどころか、全然便意が襲ってきません。
「ちょっと世界一周してくるわぁ」なんて言って日本を旅立ってから約1週間。そろそろ軽くお腹こわしちゃったりなんかして、このブログを読んでくださっている知り合いたちに「あーあーmayuバカだなー。お腹壊しちゃってるよ、またおかしなもんでも食べたんでしょーうけるー」みたいな話題を提供してもいい頃だと思うのです。
このへんのタイミングで「劣悪な衛生状態の中、必死で旅してます感」を1回出しといたほうがそれっぽいじゃないですかー。
そう思ってはいるものの、全然なんですよねー。
毎回「次、いつまともな食事にありつけるかわからない」とかわけのわからない危機感で自分をあおり、結局三食きっちりまともな食事を摂っている毎日。
日本で暮らしていた頃の倍ぐらいの量をモリモリ食べているにも関わらず、いっこうに音沙汰がないのです。
さて、食べたものはどこにいっているのでしょうか?
どこにも行ってません。全ては私の体内に滞在したままです。
乾季には10トンもの水をその幹に蓄えるというバオバブと同じ。
たまに海外で会う旅行者の方や、海外を旅するブロガーさんの投稿で目にする、「お腹壊しちゃって大変トーク」。“海外旅行あるある”みたいになされているごく一般的な会話ですが、私にとっては、まったく
“ないない”
まさに、衛生状態がけっこうアレな国に適応した身体能力。
キルアの登場シーン(『HUNTER×HUNTER』)を彷彿とさせますね。
トンパという悪い人に下剤入りのジュースを飲まされるんですけどね、キルアさん。でも彼はちょっと個性的な生い立ちをしていらっしゃって、殺し屋の訓練を受けながら成長しておりますから、下剤とか毒とか全然効かない。
このシーンを読んで「キルアかっけーな」と世の中の少年少女はもれなく憧れたと思うんですけど、今の私はまさにこれ。このドヤ顔のキルアばりに、ただの便秘を誇らしげに自慢している状態です。
ざ、残念すぎる。
こうなってくると、不謹慎ではありますが、お腹弱い系バックパッカーさんが、少しうらやましくなってきます。
たくさん出れば、そのぶんたくさん食べられるのに…。
せっかく未知の国を訪問しているわけですから、その土地の食べ物にできるだけたくさんチャレンジしたい。そう思うのは、旅人の性(さが)。
ということで、マダガスカルに来て今日までに、私が口にしてきたものについて思い返してみます。
この一週間で食べたものについて
基本的にローカル食堂か屋台で食事をしていますのでこんな感じになりますよね。
スープシノワーズ(中華風のあっさりしたうどんみたいなやつ)。
基本的に、常温保存。
マダガスカル風牛丼。
おばちゃんが切り盛りしている人気店。
鶏肉の煮込み定食。
牛タン定食。
まあ、このへんはいたって普通。
で、私としても、お腹強い系バックパッカーだという自負がありますので、どうにか快便を期待していろいろ挑戦をしてみています。
まず、毎日2杯くらいは飲んでいるコーヒーはどうでしょう?
そういえば500アリアリ(約17円)だと思っていたこの路上コーヒー、こないだ200アリアリ(約7円)渡してみたら、それでOKだったので、結局のところいくらなのか、もういくらでもいいのか、なんだかよくわからないコーヒーなんですけども。こんなふうに道端で売ってますから、
当然カップはつけ置きの水で洗ってます。少しだけ怪しさが漂いますね。
あと、日本にいた頃からの習慣で、毎朝ヨーグルト的な飲み物は欠かしていません。
これ、お店ごとに手作りしていて、めっちゃおいしい。こんなふうにスタンドで売っていて、地元っ子にも人気です。
しっかり冷えていて、なんらか固形物が混ざっていて、ちょっと舌がピリピリする感じ。
伝わるか分かりませんけど、昔流行ったヨーグルトきのこを使って作ったヨーグルトみたいな感じ。しかもけっこう発酵を重ねていい感じに培養が進んだ、数日くらい経過したやつ。
それから、たまにジャブ打つ感じで揚げ物にも手を出しています。
スープシノワーズ+牛肉入り春巻きの揚げ物。
油はさ、お腹壊す原因の上位にランクインしてきますからね。
揚げ物といえば、そこらへんの路上で、ヤギを揚げたやつも食べました。
写真左のモザイクは、ヤギの頭部で、おしゃれにディスプレイされてはいたのですが、一応そのままの掲載は差し控えさせていただきます。
こうやってワイルドに揚げています。
この食生活ってどうなんでしょう? 基本一人旅なので、海外旅行でほかの方がどのような食生活を送ってらっしゃるかが全然分かりません。私ははまだ守りに入りすぎているのでしょうか。みなさんもっと果敢に危なっかしいものに挑戦なさっているのですか? それとも、マダガスカルってこう見えて、思いのほか衛生面がしっかりしているということなのでしょうか。
やっぱり、私が日本から持ってくるべきは、
正露丸ではなくコーラック
だったのでしょうか。
ちなみに、路地裏をちょっと覗き込んでみると、もっとパンチの効いた、ひとくちでガツンときそうなものも売ってあるにはあるんですよ。でも、私が望んでいるのは、
「外出もままならないほどの盛大な大洪水」
ではなく、
「ちょっと、おなかの調子悪くて…」
くらいのささやかな便意。あたりまえですけど、そんなに全力で攻めに転じて海外旅行保険のお世話になるような事態は避けたいに決まっているのです。ほどよいお腹の壊し方。ご存知の方がいらっしゃったらぜひご教授くださいませ。
おしゃれな食生活もアピール
なんだか今日は完全に下の話に終始してしまいましたが、そんな私にも優雅でしゃれおつな食生活というものもございます。
それが、こちら。
ミニサイズのコーヒーミルと、ペーパーフィルター不要のドリッパー&マグカップ。あと、写真には写ってないですが、トラベルポットも毎日使っています。ほっと一息、ブレイクタイム。
市場で量り売りしているクッキーは、この量で2200アリアリ(75円)。
子供がね、めっちゃ「マネーマネー」言ってくるから、非常に買いづらい、というのも言い添えておきましょう。
バターがたっぷりで、甘さは控えめ。コーヒーともよく合います。
出発前の投稿で、全力でこのコーヒーミルを餞別によこせと書きました。
ありがたいことに、心優しい友人がプレゼントしてくれまして、今、彼女や彼女のかわいいベビーのことを思いながらほっと一息ついているところです。
長距離移動のあと、やっとの思いで宿までたどり着いた夜とか、ちょっと想像してみてください。疲れとか不安とかイライラとか、めっちゃ溜まってる。そんないろいろなネガティブなものから一瞬で解放してくれる一杯のコーヒーは、想像以上に心に染みます。
タバコを吸いながら、ゆっくりゆっくりコーヒーを飲んでいると、なんやかんやあったけど、今日もいい1日だったなあと思えるから不思議。
こういった、なきゃないで困らないけど、あるとすごくいいよねーみたいなものは、意外と大事。わざわざ日本から持ってきてよかったなあとつくづく幸せを噛み締めています。
最後無理やりおしゃれな感じに寄せてみましたが、結局これを読んでくださっている方に伝わったのは「ふーん、この人激しく便秘なんだなー」ということだけだと思います。まあそれでもいいです。そんな本日も、最後までお付き合いくださってありがとうございました。
ミル、使ってくれてて嬉しい(^^)
お腹強いね!!私はパリですらお腹壊しました。