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2016-06-25

レソト(4)念願の伝統的な毛布でホーストレッキング@マレアレアロッジ

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

レソトに入国してから、毛布のことしか言っていませんが、本日はレソトで人気のアクティビティ「ホーストレッキング」(ポニートレッキング)のレポートを。絶景すぎることで有名な「天空の王国」レソトならではの、それはそれは素晴らしい体験でした。

【現在地】マレアレア(レソト)

Malealea(lesotho)

【天候】晴れ

【気温・湿度】17度・29%(昼)

【為替】1ランド=約7円

マレアレアロッジでホーストレッキングを体験

私は現在、レソトの「マレアレアロッジ」というところに滞在しております。詳細はこちら。ここを訪れるほとんどの旅行者の目的は「ポニートレッキング」。レソトの美しい山々を、ポニーに乗って駆け回ろう! というアクティビティです。“駆け回る”と言いましたが、実際は、ゆっくり歩くといった感じで、まったく危険を感じることもなく、乗馬経験のない方でも十分楽しめます

【コース・料金】

Day Trecks(※私が参加したやつ)

(所要5~6時間)

  •  1人で参加:450ランド(約3,150円)/人
  • 2人で参加:340ランド(約2,380円)/人
  • 3人以上で参加:285ランド(約1,995円)/人

私は、安定のおひとりさまですので、450ランドお支払い。何人かで行かれるとグッとお得ですし、同じグループでなくても、たまたま参加者が集まって2人、3人と増えて行けば割引価格となります。

【内容】

ブッシュマン(昔の人)の壁画、滝の2か所を訪れます。それぞれ、マレアレアから片道1時間半くらいの距離。滝だけ、ブッシュマンの壁画だけのコースもあり。また、トレッキング先で現地の村に停まって戻ってくる1泊2日コースもあり。

すべてのコース、料金はこちら(2016年)。

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

まずは毛布を着用してみよう

昨日、なんとか手に入れた、念願の毛布。

その詳細はこちらです。

正式名称パソトブランケット。レソトでいにしえより身に着けられている伝統的な毛布であり、今なお、いたるところで目にすることができます。私がこの国に来た目的と行っても過言ではない憧れのアイテム。

寒さのあまり、4時くらいには目が覚めてしまうレソトの朝。屋根もあり、壁もあり、お布団まであってなお寒いのは、気温が0度くらいだからです。一度起きるともう寒くて二度寝は不可能ですので、早朝6:30だんだんと辺りが明るくなり始めた頃、ロッジのまわりを散歩してみます。

もちろん、昨日購入したパソトブランケット(レソトの人がこぞって着こなしに取り入れている素敵毛布)をまとって。

レソトは放牧をメインのお仕事にしていらっしゃる方がほとんどですから、みなさん朝は早いんですね。

まずは通称“毛布先輩”にご報告。

レソト_マレアレア

ものすごくかっこよく毛布を着こなしたこちらの男性は、昨日この毛布がどこで買えるかを教えてくださった私の毛布の師匠でもあります。

これぞまさにレソトの男の定番スタイル。美しい馬にまたがるその勇姿に惚れ惚れします。かぶっていらっしゃる素敵な帽子はパソトハットといって、レソトを象徴する伝統的な帽子。国旗にも描かれています。

Flag_of_Lesotho.svg

毛布先輩は私を見るなりピューっと口笛を吹き、ゲラゲラ笑って

「おう!すごくクールだ」とひとこと。

「おはようございます毛布先輩。ついに私もレソトの皆さんが身につけてらっしゃる毛布をゲットしました

「いい毛布じゃないか。生地も厚いし、手触りもいい。どこで買ったんだ?

「教えていただいたとおり、ここから乗り合いバスで1時間半かかるマフェテンまで行って買ってきました!

「わざわざそのためにマフェテンに行ったのか…。で、いくらだった? 」

「なんと200ランド(約1,400円)で買えたんですよ。まあキッズサイズなんですけどね。とはいえ私にはこのくらいのサイズがちょうどいいかなって

「確かにグッドなサイズだ。俺たち大人男性用のサイズはくっそたけーからなあ

「わかります。大人サイズ800ランド(約5,600円)は私にも手が出ませんでした」

「それを巻いていると、まさにレソトの男だ。今日はポニートレッキングに行くんだろ?それを着て行ったらいい

「もちろんです!! 」

といことで、毛布先輩と記念撮影

パソトブランケット_レソト

私、すごくうれしそう。

パソトブランケット_レソト

毛布先輩とお話ししていると、視界の端を横切る小さな影を捉えました。

毛布をまとうお子様を発見!!

写真を撮っていいか聞くと、緊張しながらも実にかっこいいポーズを決めてくれました。やだかわいい。

パソトブランケット_レソト

「も、もしかして、

毛布お揃いではないですかー!

やっぱいいよね、この毛布! ねえ! ねえ!

「う、うん」

朝っぱらからやたら高めのテンションでグイグイくる外国人にだいぶ引いていたであろう小さなレソトマンでしたが、一緒に写真を撮ってくれました。

パソトブランケット_レソト

名物「ポニートレッキング」に行ってみよう

そうこうしていると、ポニートレッキングの開始時間9時少し前になりました。馬具をしまってある小屋の付近に行くと、ヘルメットなどを準備している男性を発見。

本日のガイド、ンポさんです。

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

そして私を乗せてくださるお馬様がこちら。

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

「ポニートレッキング」なんて呼ばれるアクティビティですが、馬、小さくないです

【簡単! 馬の乗り方3箇条】を教わったら、さっそく出発。

【簡単! 馬の乗り方3箇条】

■下を「カッカッカ」と鳴らすと“進め”の合図! (歯列矯正のリテーナー付けてるとうまくできない)

■両方の手綱をいっしょに引っ張ると“止まれ”の合図!

■手綱を右に引っ張ると、右に曲がるよ。左に引っ張ると左に曲がるよ!

レソトの馬は、とてもおとなしくて、ものすごく乗りやすいです。言うこともよく聞きますし、馬に乗り慣れていない旅行者に合わせて、ゆっくりゆっくり歩いてくれますから、乗馬経験ゼロの私でも、容易に乗りこなすことができました。

畑や住宅の間の道をのんびりトレッキング。

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

ときどき地元の方とすれ違います。

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

レソト語で“ハロー”は「ドゥメーラ」

毛布を見に着けた私は、遠くから見ると、完全にローカルの人なのに、近付いてみると、見まごうことなき外国人。それがいきなり元気よく「ドゥメーラ!! 」とか言ってくるもんですから、地元の方も二度見、三度見

それでもみなさんもれなくニコニコ笑って手を振ってくださいます。レソトの方は、本当に、ほんわかしていて優しい。

少し行くと、徐々に道を逸れて、山の方角へ向かっていきます。

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

ここから景色が変化して、切り立った崖や、岩が目立つようになり、馬もなかなか歩きづらそう…。私の重さに疲れた馬は川の水をおいしそうに飲んでいます。

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

しかしまあ、美しい景色がずーーーっと続いておりまして、まったく飽きることがありません。

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

カーブを曲がるたびに違った表情の山や川や道が顔を出し、あっという間に時間が過ぎていゆくのです。

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

こうして周囲の景色を楽しみながら1時間半ほど馬の背に揺られ、たどり着いたのが、です。

馬が通れる場所からさらに崖を降りて行かなければならないところにあり、ここにはお子様が待機していて、滝まで案内してくれます。お子様ビジネスには5ランド(約35円)のチップをお支払い。

降りて見ると、そこには、滝が

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

そりゃそうです。滝と言われてきてますから。

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

しかし、数日前に、世界三大瀑布ビクトリアの滝を死ぬほど見てしまった私からすると、どうしても、

「コンパクトでかわいらしい」と表現せざるを得ません。しかしまあ、この滝というのも、何かとんでもなく貴重な、どうしてもハズせない観光スポットというわけではないのでしょう。それよりも、ここに至るまでの道のりこそがこのアクティビティの最重要ポイント。マレアレアロッジから程よい距離に滝があったから「じゃあ滝コースにするか」なんて決められたようなものだと推測します。

滝の前でしばらく涼み、今度は来た方向へ少し戻り、それから、「ブッシュマンの壁画コース」へと向かいます。

こちらも、レソトらしい、山道を通り、崖を登ったり下りたりしながらのんびりのんびり進みます。

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

日本では決して見ることのできない独特の景観。

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

途中で小さな村のそばを通りかかりました。レソトの方が住んでいらっしゃる伝統的なおうち。

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

三角屋根ところんとした形がかわいいですね。

私の馬は、すごくいうことを聞くいい子ではありますが、ちょっと食いしん坊なところがありまして、おいしそうな植物をみかけるとついもぐもぐと食べ始めてしまいます。そしてたびたびガイドのンポさんに後れをとってしまいました。待って…。

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

約1時間もすると、目的の地「ブッシュマンの壁画」に到着。この壁画へ行くのもまた、馬が歩ける道のさらに下の崖。

再び地元のお子様が待機なさっていて、案内していただきます。ここでもしっかりとお子様ビジネスが成り立っておりますので、チップとして5ランド(約35円)お支払い。

ブッシュマンの壁画は、とてもゆるい雰囲気で、その貴重さがどのくらいのものなのかよく分からないような、いい感じのペイントです

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

狩りをしている昔の人たち。

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

壁画もまた、それなりに貴重なのでしょうが、“世界遺産”とかそういうレベルではなく、これを見に行くのが一番の目的ではないのでしょう。ここに至るまでの景色や、ゆったりとした雰囲気、地元の方々と交わす挨拶なんかを楽しむのがメインです

2016年6月後半~7月前半にかけてのマレアレアは、日中は日本の9月くらいの穏やかな気候です太陽の光は暖かく、でも風は少し冷たい。ポニートレッキングにはちょうどいいなあと思いました。

ブッシュマンの壁画を見て戻ってくると、ここで軽めのランチ。リンゴを2個持ってきておりましたので、1個はガイドのンポさんにあげ、もう1個を自分で食べます。それから、いつもより多めに芯の部分を残し、私を乗せてくださっている馬にプレゼント。リンゴくらい1個まるごとあげろよと思われるかもしれませんが、私もお腹がすいていたものですから。

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

こうして5時間のトレッキングを終え、マレアレアロッジへと帰還しました。

ちなみに、しっかりとパソトブランケットをまとってホーストレッキングを満喫した私の写真がこちら。なんか笑えます。

マレアレアロッジ_ホーストレッキング

誇らしげにブランケットを巻いてかっこつけてるくせに、しっかりとヘルメットを着用させられているところが間抜けで、非常に私らしい1枚だと思います。

レソトって、なんだかアフリカのイメージとかけ離れすぎていて、ふと、今どこにいるんだっけ?  という気持ちにさせられます。のどかで、のんびりとしていて、自然がきれいでとても癒されます。

「レソト=絶景」といろいろなサイトやブログで目にしていたのですが、これに間違いはありませんでした。

それから、あの…マレアレアロッジから見た夜の星が、想像を絶する美しさでございました

レソト星空

写真クリックすると大きくなりますよー。ぜひPCのデスクトップ画面にどうぞー。

とんでもない景色の連続でレソトやべーなーと思うのですがしかし、明日から私が目指す場所は、

その中でも群を抜いて絶景だという「サニパス」というところ。

標高約3,000mに位置し、国全体の標高が高いことから「天空の王国」なんて呼ばれているレソトの中でも、一番の高地。レソト北東部、南アフリカとのボーダーがある場所なのですが、実は、このボーダーの“向こう側”のエリアでの滞在を予定しておりまして…。あまり情報がなく不安ではありますが、とにかくいろいろすごいんですって!!! 素晴らしき天空の世界を堪能してきたいと思います。

本日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。

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