グァテマラ(6)パナハッツェルでのお買い物と久々のテーラーさん
世界一周的なことをしております私は、グァテマラを旅しています。本日は、2泊ほどしたチチカステナンゴの町を後にして、アティトラン湖の湖畔にあるパナハッツェルに戻ります。グァテマラ最後の町パナハッツェルでの1日をお届けします。
【現在地】パナハッツェル(グァテマラ)
Panajachel(Guatemala)
【気温】32度(昼)、18度(夜)
【天気】晴れ
【通貨】1ケツァール=約15円
チチカステナンゴからパナハッツェルへの行き方
7:30虫が出さえしなければ、すごくコスパのいいホテル「HOTEL POSADA BELEN(ホテル ポサダ ベレン)」をチェックアウト(宿の詳細はこちら)。さあそれではさっそくチチカステナンゴからパナハッツェルへと向かいましょう。
と言いたいところですが、まずは朝食。
昨日の日曜市でかなりの盛り上がりを見せたマーケット会場ですが、月曜である本日は、お店もがらがら。しかし、敷地の中心部にある食堂エリアはしっかり営業しておりまして、
チチカステナンゴ名物、勝手に命名「チチカスープ」食べ納めでーす。
滞在していた3日間、毎日食べたコンソメスープ。食べたお店は毎日違うんですけれども、ぜーんぶおいしかったです。
はいじゃあ移動開始ー。
ルートは、来た時の乗り換え場所と同じです。
チチカステナンゴ→ロスエンクアントロス→ソロラ→パナハッツェル
このルートです。直行便はございませんので、めんどくさがらずにがんばりましょう。
チチカステナンゴからロスエンクアントロスまでは、このような真っ赤なバン。
内側も赤かったです。
ロスエンクアントロスからソロラまでは、このようなチキンバス。
ソロラからパナハッツェルもチキンバスでございます。
バスがソロラを出ると、見えてきましたアティトラン湖!!
横を通るの3回目ですけれども、なぜだか毎回写真を撮りたくなってしまうほどの、美しい湖でございます。
【チチカステナンゴからパナハッツェル移動まとめ】
08:30 チチカステナンゴ発→09:10 ロスエンクアントロス着
乗り合いバン:5ケツァール
09:11 ロスエンクアントロス発→9:40 ソロラ着
チキンバス:2.5ケツァール
09:50 ソロラ発→10:10 パナハッツェル着
チキンバス:3ケツァール
チチカステナンゴからパナハッツェルまで合計10.5ケツァール(約155円)
パナハッツェルの雑貨ストリートに行ってみよう
パナハッツェルに到着しましたら、まずは荷物を預かっていただいていた「HOTEL EL SOL」に向かいます。本日の滞在先もこちら。そうして、最後のパナハッツェルでの1日を満喫するためにお出かけします。
向かったのは、パナハッツェルの町の中心「サンタン・デール通り」。この通りには、観光客うけしそうなレストランやお土産屋さんが立ち並びます。
グァテマラで手作り雑貨を買いたい方は、この通りでのショッピングがおすすめです。
隣国エルサルバドルやホンジュラス、ベリーズなどで売られているお土産は、ほとんどグァテマラ産だと言われているほど、グァテマラでは手工芸品の生産が盛んです。みなさん手先が器用なんですって。
そんなグァテマラでもとくに、今私がいるアティトラン湖周辺の村には、個性豊かな少数民族さんが暮らしており、それぞれが美しい織物を生産しています。
そして、それらの品物が集まってくるのがここパナハッツェルのお土産通り。ここは、ただのお土産屋さんではなく、卸商だったり、製造直売店だったりが多いんですねえ。
そんな通りですから、歩いているだけでたくさんの雑貨達が目に飛び込んできまして、もうずっとキョロキョロしている状態です。
「うわぁーこれかわいい」「あ! あっちもすてきー」なんて、店から店へ行ったり来たりして、全然前に進めません。パナハッツェル、雑貨が好きな人が来たら、ほんと困ったことになると思います!!
というのがですね、つい4日前にはじめてパナハッツェルに来た時の感想だったわけですが、昨日のチチカステナンゴマーケットにて物欲を大爆発させ、心ゆくまでショッピングを楽しんだ今の私はどんな状態かといいますと、
あ、ピカチュー。
こっちにもピカチュー。
わぁーこっちにも!!
こういうお店を見ても、ついピカチューどこかなって探しちゃうくらいで…
伝統工芸品的なお土産は、もう満足しちゃったんだよなーピカチューのほうが気になるほどに。
この日は月曜日、観光客の姿も少なめです。たいした目的もなく、ふらふらとサンタンデール通りをお散歩。
そうすると、ちょっと気になるお店を見つけました。
こちらですね、少数民族の女性たちがまっとているお洋服を、いろいろなアパレルにリメイクしていらっしゃるお店。
女性向けには巻きスカート、
男性向けにはシャツやパンツ。
渋くて落ち着いたカラーの布ですから、パッと見て華やか! という感じではないのですが、渋くてかっこいいアイテムたちには心惹かれるものがあります。
こちらが店主のマヌエルさん(お昼ごはん中)。
おぉ!! ミシンがある!!
ひさびさにお見掛けしましたテーラーさん!!
アフリカで、あんなことやこんなこと、テーラーさんにお願いして好き勝手やったことを思い出します。
ほんと、テーラーさんてすごいんです!! そして、テーラーさんに遊んでもらうと楽しいんです!! このお店の商品も、ほとんどはマヌエルさんの手によるもの。
こんにちはーと声をかけて、お店の商品を見せてもらっていると、お昼ご飯を食べ終えたマヌエルさんが急に接客モードに入りました。
「これいいよーかわいいよー似合うよー」とぐいぐい来られますけれども、
うーん、私スカートあんまり履かないんですよねぇ…。でもこの生地はとてもいい。
というわけで「マヌエルさん、これワンピースにしてくださいよー!! 」
と伝えたいんですけども、スペイン語でなんていうのか分かりません…。でも、ロング丈の巻きスカートは、ワンピースにしてもかわいいと思うんだよなぁ。
というわけで、いったん、お買い上げ!! 巻きスカート150ケツァール(2,250円)。
それでーそれでー、巻きスカートのひものところをカットしてー、それをワンピースの肩紐に、あ、洗濯ばさみ借りますねー。
そんでもってマヌエルさん、「ちょっとここ縫ってもらっていいですかー? 」
「いいよー」
「はいじゃあ、次ここお願いしまーす」
「はいよー」
そうして完成!! ワンピースができあがりましたー。
アティトラン湖の周りには、たくさんの先住民族さんの村があり、それぞれの村で特色のある布が織られております。この生地は「サンタルシア」という村のものだそうです。
私がお店にいる間、誰一人としてお客さんは来なかったんですけれども、なかなかに素敵な商品がありますので、パナハッツェルに行かれた方はぜひどうぞー。場所はこのあたりです。
外観、ちょっと分かりづらいんだよなぁ…。
こうしてパナハッツェルでのショッピング終了。
帰りに、路上で売られていたおいしそうなタマレスを購入。
これがタマレス。あ、タマーレス?
練ったとうもろこしの中に、サルサで味付けしたチキンが入っております。
3ケツァール(約45円)。焼き立てでアツアツのタマレスは、大変おいしかったです。
わずか1週間の滞在だったグァテマラ、本日が最終日でございます。グァテマラは本当にみどころたっぷりの国なんですけれども、今の私は、「定住したーい」「旅行疲れちゃった」なんていう旅人失格の腑抜けた状態。
こんなんでグァテマラを旅するのはグァテマラに対して失礼だし、非常にもったいない気がしてしまって、今回の滞在の目的は「日本に持って帰るかわいいおみやげを買おう! 」ただ一点のみに絞りました。
グァテマラは、また必ずリベンジしたい場所。もっとこう元気いっぱいで、旅への意欲が高まっているタイミングで、来たいと思います。
かわりに、と言ってはなんですが、このブログを通して知り合った旅の大先輩Zenさんという方が運営なさっているフェイスブックページをご紹介いたします。
画像をクリックするとFacebookページにとびます。
グアテマラに古くから暮らしていらっしゃる少数民族の女性が身にまとう「ウィピル」をメインに、先住民族さんの民族衣装やそれぞれの村の様子、ティアンギスという市の様子がたっぷりと紹介されています。
Zenさんが彼らの村を片っ端から訪問なさった際の記録がギュギュと詰まったとんでもなくすごいページなんですねぇ。
「旅の記録」って言うか、
もはや「貴重な文献」。
この人よりも、グァテマラの少数民族さんに対する想いが強い方を私は知りません。ここまでやるのはちょっともうなんていうか…
“変態の域”。
いやもちろんいい意味で。グァテマラ入りする前にこのページを熟読しちゃってましたから、まだ行ってないのに変な満足感があったんだよなぁ。不思議ですけど、それほどに内容が濃くって。わけのわかんない旅系キュレーションサイトでは決して書かれることのない、生きた情報が満載。
この先グァテマラに行かれる方やグァテマラの民族衣装に興味のある方は、参考にしてみるとよいんじゃないかなぁって。「かわいい」しか言ってない私の買い物の記録より、1000倍役に立つと思います。
ただし、「ためになるなぁ、すごいなぁ」と感じると同時に「グァテマラはこれ、もうどこ行っても彼の後追いになっちゃうなぁ」って、ちょっと悔しさすら覚えます笑。
それでは本日の投稿はこれにて終了。明日は、グアテマラから、次の国、エルサルバドルに移動します。最後までお付き合いくださってありがとうございました。
変態っす。(笑)
グアテマラの民族衣装撮影は、ライフワークになりそうです。写真に関しては、再訪問の今回のものの方が圧倒的にいいのですが(一眼レフ持参と気合いの点で)、各村の詳細や行き方、町の守護聖人、町の名前の由来などもっとマニアックなのは、ミクシィのコミュニティの方なんですけどね。
それにしても、アティトランやシェラ周辺は何もプレッシャーないですが、ウエウエ周辺などは観光客もいないし、東洋人は目立つしで、撮影されるのが基本的に嫌いなインディヘナの人を撮るのは、ある意味命がけです。(笑)
来年もアンティグアのセマナサンタのためにグアテマラ再訪問しますが、もう気を使う撮影はいたしません。(笑)