グァテマラ(4)土曜日のチチカステナンゴ町歩き&おいしい食べ物紹介
現在世界一周的なことをやっております私は、グァテマラのチチカステナンゴというところにきています。この村は、毎週木曜と日曜に開かれる大きなマーケットで有名な場所。意気揚々と若干前のめりで、マーケットの前日である土曜日にやってきました。大きな市を翌日に控えたチチカステナンゴの様子をお届けします。
【現在地】チチカステナンゴ(グァテマラ)
Chichicastenango(Guatemala)
【気温】20度(昼)、15度(夜)
【天気】くもり
【通貨】1ケツァール=約15円
パナハッツェルという、アティトラン湖畔にある町から、バスを乗り継ぎやってきたのは本日のお昼頃のこと。行き方の詳細はこちらをご覧ください。
とりあえず宿に荷物を置き、村の中心にある教会と目の前の広場にやってまいりました。
教会前は、まだ閑散としています。
曇り空がなんだか物悲しい感じなんですけれども、元気を出していってみましょう。
明日、大きな市が立つという噂の教会前の広場は、すでにこのように露店の準備がなされています。
とりあえず、奥へ奥へと進んでいくと、かわいい民族衣装をまとった女性たちがわいわいがやがやと忙しそうに働くお店を発見。
食堂です!!
そういえばお腹がすいたなあ…。
そして、ここチチカステナンゴの気温は、昼間でも20度を下回っておりまして、ずっと真夏のカリブ海からやってきた私は、「寒いなあ」と感じずにはいられません。おまけに、装備のほとんどをパナハッツェルという町のホテルに預けてきたものですから、ろくな防寒着も持っていないんですねぇ。ユニクロのウルトラライトダウン持って来ればよかった…。
というわけで、なんかあったかいもの食べたいなぁ~
なんて思っていると、あるじゃないですか!!
なんとも味のあるほうろうの大きなお鍋の中に、おいしそうなスープ的なものが入っています。
このとき15時くらいだったので、お昼のピークも過ぎ、残り僅かではありますが、このスープを注文してみることにします。調理中の女性たち。この民族衣装がかわいくって、ついつい凝視してしまいます。
席に座って待っているよううながされ、そうして出てきました、スープ。
あっっったか~い。
ほくほくの大きめ野菜とお米が入ったスープ。非常にシンプルなコンソメ風味ですけれども、これがとても優しいお味。
すげーあったまる。しみるなあ~。
疲れた体と心を癒すのは、焼肉とか寿司とかじゃないですね。スープです。
いやースープうまいわぁ。スープ+トルティーヤ10ケツァール(約150円)。
あーなんかポカポカしてきたぁ~なんて幸せな気分で食堂を出て歩いていると、
あ、SUPER HERADOSですって。
うわぁーおいしそう///
ジェラート5ケツァール(約75円)。
せっかくあたたまった体をものの5分であっさり急速冷凍。
これでプラマイゼロになりました。
チチカステナンゴさみぃなぁ。
こうして体の内側から自分自身を温めたり冷やしたりしながらマーケット会場内を見て周ります。
明日のマーケットに備え、近隣の村から集まって来ていらっしゃる少数民族の方々。
そのお衣装がかわいくてかわいくて…。
食べ物をつつむ布さえも、かわいいんですよ。
日本にも、着物というそれはそれは素敵な民族衣装がありますが、それを毎日着用して生活なさっている方はごくわずか。自分だって特別なときにしか着ませんから、
このように、
普段から民族衣装を着ていらっしゃる彼女たちをみているとすごくうらやましいなぁと感じてしまいます。しかも、お年寄りだけ、とかではなく、お若い方もしっかり民族衣装なんですよ。かわいいですねぇ。
このお店は、準備間に合うかなぁ…。
準備中のお店が多い中、すでに準備万端! スタンバイOKなお店がありました。
美しい織り生地を使った小物類を販売するお店です。そういえば、木曜と日曜のマーケットは観光客が来るからお値段がちょっと高めになるけれども、観光客がいない時間帯は少し安くなる、なんて噂を聞いた気がします。
というわけで、フライング気味でショッピング開始!!
大きいポーチ各40ケツァール(約600円)、小さいポーチ各20ケツァール(約300円)。
わぁ! やすーい!! っつっても、私マーケット当日の相場を知らないのでこれが安くなってんのかどうか分からないんでした。
でも、こんなに精緻で美しく手の込んだ布のポーチですよ!!
あまり「安くしろ安くしろ」と言いずらいんですねぇ…。
まだ私以外に観光客の姿はなく、暇そうなので話しかけてみました。
私「あのー、日曜日より、今日買ったほうがお買い得って聞いてるんですけどー実際のところどうなんですか? 」
お店の女性「そうねー、日曜と木曜は出店料がかなり高いんだけど、土曜日はタダに近いから、品物を安くしているお店が多いわよー」
とのこと。なるほどねー。出店料ですかー。なんかもっとふわっとした感じで営業なさっているかと思ってましたけど、そこらへんちゃんとしているんですねぇ。
ところで、会話の最中もずっと手元を隠してときどきゴソゴソと何かやっている女性…。
ちょっとちょっと、何やってんですかー、手元見せてくださいよーと言うと、
ほら。
やだーかわいいの作ってるぅー///
「ムイ ボニータ!! (超かわいいじゃないですかー)」と言うと、照れくさそうに作品を見せてくださいましたけど、さっきまでなかなかの無表情だったのに、ほんとこのはにかんだ笑顔がなんかもう…
きゅんとする。
彼女のようにお店番をしながら作業をなさっている方はけっこういらっしゃって、ほんと、手仕事が身近にあって、ライフワークなんだなぁと感じます。おまけに観光客用のお土産というのは大きな収入源なんだろうなぁ。
マーケットの中をうろうろしたあとは、チチカステナンゴの町中も散策してみました。
そこで見つけたお店。
少数民族の女性たちが着ているスカート用の布です。
こうやって売られているんですねぇ。
なんだか素敵ー。布ほしくなるー。
あとこんなカラフルな刺繍糸も。
これだけ色があれば、そりゃあんだけ素晴らしい作品が作れるわけですねぇ。
あとはこのような刺繍のデザイン案キットのようなものも。
このとおりやればこんな素敵なのができるんですよって言わても、その労力が…。
マーケット前日の様子、いかがでしたでしょうか。さっそくいろいろ欲しくなるんですけれども、っていうかちょっと買っちゃったんですけれども、まぁでも本番は明日ですからね。いやー楽しみですねぇ。
チチカステナンゴでフリーWifiが使えるカフェ
滞在しているホテルでは、Wifiがとんでおりませんので、インターネットが使えません。その代わり、宿のスタッフさんがこのようなカードをくれて、
「このカフェだったらネット使えるから! 」と教えてくれました。おまけに「俺の友達の店だから、ここに泊まってるって言えば、コーヒー1杯オーダーしとけば何時間いても大丈夫だから。ネット使い放題だぜー」と勝手にいろいろおっしゃっていましたので、行ってみることにしました。
場所は、町の中央広場に面しています。
Den Pascual(カフェ&レストラン)
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お店は2階にありまして、欧米っぽい、広々とした素敵な雰囲気。
コーヒー1杯10ケツァール。Wifiサクサクでございました。
お店のテラスからは、準備をしている方や、くつろいでおしゃべりをしていらっしゃる方など、普段の地元の方々の様子が垣間見られます。
Wifiのパスワードを聞くついでにお店のスタッフのおじさんに、マーケットについてリサーチ。事前予習万全の私は、iphoneの中に、マーケットで買いたいものの写真を保存していたのですが、それを見せつつ、
「ねえねえ、こんなバッグ、マーケットにありますか? これ買いたいんですよ。あとこれは? このポーチは? こんなんも出ますかねぇ? 」
なんてそれはもうぐいぐいと質問攻めにいたしました。おじさんは、ここで長年働いてらっしゃるでしょうから、きっとマーケットの品ぞろえにもそれなりに通じてらっしゃると思ったのです。
するとおじさんは「大丈夫だから!! 買えるから!! なんせ明日は5,000もの店が出るんだ!
今日間違えたからって、心配しなくてもいいんだぞ!!! 」と…
あ…なんかこれ、私間違って土曜日に来ちゃった感じになっちゃってますかね?
確かにね、土曜日のチチカステナンゴの町には、ほとんど観光客の姿はありません。みなさんだいたい、マーケット当日の朝10時ごろやってきて、14時ごろにはいなくなってしまう日帰りコースなんですねぇ。
前日から力いっぱいうろうろしている意識高い系の前のめりな観光客は、少数派ですから、間違えてフライングしちゃったと考えるほうが自然なのでしょう。
親切なカフェのおじさんは「今日はこの村に泊まるんだろう? じゃあ明日になればきっといろんなお店が見られるからさ」と、どうやら励ましてくださっているようで…。
やさしいなぁ…。
「わ、わたし、明日がんばります!! (間違えたわけじゃないんです)」と宣言し、カフェをあとにします。
宿に帰る道すがら、地元の方々も、明日を待ちきれず新しいお洋服を物色中。
旅行者である私も、大きな市にわくわくしておりますが、彼女たちにとっても楽しいショッピングの場なんですねぇ。地球の裏側のグァテマラでも、若い女の子たちは新しいお洋服に心ときめかせているようで、そこらへんは世界共通なんだなぁとうれしくなりました。
教会前には出店の食堂がたくさんオープンしており、
その中の1軒でからあげを購入。
やたらでっかいやつをチョイスしてくれました。
チキンは、ケンタッキーとかで買うやわらかい肉ではなく、しっかりとした歯ごたえがあって、食べごたえも十分でした。20ケツァール(約300円)。
こうして宿に帰って就寝。虫が出ましたー。
明日は、待ちに待ったチチカステナンゴの日曜市でございます。楽しみですねぇ。それでは本日はこれにて終了。最後までお付き合いくださってありがとうございました。
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