エチオピア(20)ジンカ到着! 少数民族ミュージアムと飲めないハニーワイン
世界一周! アフリカ北上! なんつって旅をしております私は、現在エチオピアにおります。滞在しているのは、南部のオモバレー地域にあるジンカ(Jinka)という町。このあたりで、エチオピアに古くから暮らす少数民族の方々にお会いするトリップの真っ最中なのでございます。
【現在地】ジンカ(エチオピア)
Jinka(Ethiopia)
【気温】25度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1ビル(ブル)=約5円
トゥルミからジンカへ!! “運”のついてる楽々バス移動
昨日は、トゥルミの町から3kmほど離れた「マンゴーキャンプサイト(Mango Campsite)」に宿泊しておりました。テント泊とはいえ、ふかふかのマットレスをレンタルし、シャワーも浴びることができましたので、非常に快適な一夜を過ごせてとてもハッピーでございます。
ここでは、ハマル族のガロさんといっしょに伝統工芸であるビーズのアクセサリーを製作したり、彼女たちの特徴的な赤髪にチャレンジしたり、とても楽しい時間を過ごすことができました。投稿はこちら。
ガロさんにお別れを行って、キャンプサイトを出発したのが8:15。ここからトウゥルミまで3kmを歩きます。約20分で到着し、トゥルミ滞在中毎日のように朝ごはんを食べに通った「Green Hotel」へ。場所はこちら。
いつものように、トマトと玉ねぎのオムレツ(50ビル/約250円)、『ブンナ(コーヒーのこと)』(3ビル/15円)を注文します。
いやー! ガツンとくるわあ!! エチオピアのハイパーストロングコーヒー。
脳が瞬時に覚醒します。
エチオピアにきて、コーヒー&タバコ中毒に拍車がかかりました。コーヒーはだいたい3ビル:15円、タバコは1パック20ビル:100円。私にはとてもありがたい国です。
4日間滞在したこの町とも今日でお別れ。本日は、ジンカ(Jinka)という町まで移動。手段といたしましては、バスなり車なりガバメントカーなり、とにかくなんらかの
自動車的な乗り物。
もう何度も記載しておりますが、エチオピア南部は交通の便がかつてないほどに悪いのです。地元の人ですらバスがいつ来るかをご存じないですし、そもそも今日来るのか明日にならないと来ないのかすらわかりません。町や村を移動するためには、下記のいずれかを、どうにかしてつかまえなければいつまでたっても移動できないのです。以下私が乗りたい順。
- 公共のミニバス(ハイエースタイプ。安い)
- 通称「ガバメントカー」(公務員さんを乗せたダットサンみたいな車)
- お金のある旅行者を乗せたツアー会社の車(4WD車)
- 通称「いすゞ」(様々な荷物を運ぶ大型トラックの荷台。いすゞ製が大半を占めるのでこう呼ばれている)
つまり、どれも複数人でのドライブ。公共交通機関がヒッチハイクのようなものなので、危険はあまりないと思います。
トゥルミからジンカまで約120km。地図でいうとこんな感じ。
本日はここをどうにかクリアする必要があるのです。
朝ごはんを食べていると、鳥の糞が、私の短パンの上に落ちました。
あはは(涙目)。
昭和生まれの人はこれを「運がついてる」なんて、至極ポジティブな解釈をいたします。幸先の良いスタート。本日のヒッチハイクの成功を祈ります。
朝食を終え、トゥルミの町のメインロードへ。町にはたくさんのハマル族さんの姿も。
途中で大型トラックを発見。
これがいわゆる”イスズ”と呼ばれる公共交通手段その4。何も来なければ最終的にこれに乗るわけですが。
トゥルミでヒッチハイクをする場合、おすすめの場所は写真の白いタンクのようなものがあるところ。
地図でいうとこのあたり。
公式に「ヒッチハイクスポット」として定められているわけではないのですが、地元の人が、ここで車を待つといい、と教えてくれました。もしトゥルミから、北部へ向かう車をヒッチハイクする場合はぜひー。
待つこと15分。
10:00 奇跡のように私の前に停車したのは、なんと1台ミニのバス。
白×青のカラーリングは政府系の公式の乗り物という証。
“ウン”ついてたー!!!
超ラッキーなことに、ジンカまでダイレクトで行ってくれる公共のバスげと!! しかも空いてるー! 足伸ばせるー!
昭和の迷信は、なかなかあなどれませんね。
ジンカに近づいてくると、だんだん緑が目につくようになります。砂地で埃っぽく猛烈な暑さのトゥルミに比べると、ぐっと緑豊かなジンカは、農業が盛ん。たくさんの畑が見られます。
エチオピア南部では、9月は「フラワーシーズン」と呼ばれていて、たくさんの草木が色とりどりの花を咲かせています。
12:30 到着しました。ジンカ(Jinka)!!
涼しい!! 天国!! やや高地にあるジンカは、今までいたトゥルミに比べるとなんと過ごしやすいことでしょう。それではさっそく宿探し。地元の人に「安い宿を教えてください」と尋ねると、連れてこられたのがこちらの宿。
ホテル名、読めません。
内部、倒壊?
宿のスタッフさんに「シャワー&トイレは外だけどいい? 」と聞かれます。
外って…壁がないってこと? ホテルなのに青空トイレ、そして青空シャワー!?
うーん…どうするかなー。
即答で「ないないないない」と言わなくなったのは、私が強くなった証。
「いやいや違くって、シャワートイレ付きの部屋じゃないってこと」と言うスタッフさんの言葉に「なんだ、そういうことか。もちろんOK」と答えます。
通されたお部屋は…
ファ、ファンシー///
こんな女子力たっぷりのかわいらしいお部屋が一泊100ビル(約500円)でございます。Wifiなしですが、電源は部屋の中にありますので、各種電子機器の充電はできます。全室ファンシーかどうか知りませんが、この宿に泊まりたい方は、こちらへどうぞー。
(なんかこの場所、Googleの地図でうまく表示されていない気がしますので、どうしても泊まりたい方は、看板の写真を地元の人に見せて連れてってもらいましょう)
おすすめ! ジンカの少数民族ミュージアム
荷物を置いてひと段落したあとは、少数民族ミュージアムへ行きました。場所はこちら。
町のメインロードを北に進むと、ながーーい坂道があります。少々ハードな道のりですが、これを登り切ったところにあるのが、ジンカ少数民族博物館。入場料100ビル(約500円)。日曜はたぶん休館だと思います。
オモバレーに暮らす主だった少数民族さんの衣服や生活用品などが展示してあり、なかなか興味深いです。
誰も観光客がおらず、閑散としているので、自由にたっぷりと満喫できるのも高ポイント。
スタッフさんが、ハマル族の結婚に関するドキュメンタリーのDVDを見せてくれました。建物の奥には、エチオピアの食文化に欠かせないハチミツを採るための道具の実物も。
この中にハチが巣を作り、蜜をたっぷり集めてくれるんですねえ。
こちらは、少数民族さんの間でプレーされているなんらかのゲームをするための道具。
ゲームの説明が英語で書いてありましたが、一切理解できませんでした。なかなか難しいルールのようです。
建物を出てすぐのところには、ジンカの町を見渡せる絶好のビューポイント。
とてもこじんまりとした町ですが、エチオピア南部オモバレー周辺では、最大の町「アルバミンチ」に次いで2番目に大きな町なのです。
苦手なハニーワインといらだちの夜
夜は、ハニーワインバーへ。地元の人たちがたくさん集まっていて、流れでそこに混ざる形に。エチオピア人の生活に欠かせないハチミツ。それを使用したワイン(Tajiタジ)は、全土で飲まれており、それぞれの町や村で味や調合が大きく違います。
ハニーが原料ですから、そこまでアルコール度数が高いものは少なく、お酒に弱い私でもおいしくいただけますので、訪れる場所ごとにお味をチェックしてみようと決めております。
【ジンカ(Jinka)のハニーワイン】
うわぁーお酒だー!!
アルコール度数かなり高い!! 前回のトゥルミ(投稿はこちら)で飲んだものは、ハニー度がかなり高く、アルコールはほんの少し。とても甘くておいしかったのですが、ジンカのハニーワインはこれ完全にお酒です。
やだー私これ無理。
味の違いは周辺の環境の違い。南部のトゥルミでは、原料となるハチミツがたくさん採れるそうで、ハニーワインにもたっぷりと使うことができます。が、ここジンカはそんなにハチミツが採れない。そういうわけで、ジンカのハニーワインはなんらかのアルコール成分が多く、お酒に弱い私にはキツすぎる仕上がりになっておりました。
みなさま、ジンカのハニーワインにはお気を付けくださいね。「どうせハチミツでしょ」と思ってなめてかかると、あまりのお酒感にびっくりすることになります。
それでは本日はこれにて終了。最後までお付き合いくださってありがとうございました。
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