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2016-09-09

エチオピア(19) ハマル族&日本族!! 女子力発揮の青空手作り教室

ハマル族_エチオピア

現在世界一周をしております私は、エチオピア南部を旅行中。ここに暮らす少数民族さんを訪問するために、よれよれになりながら生活をしております。前回の投稿では、カラ族の村訪問について書きましたが、本日はその続きです。

【現在地】トゥルミ(エチオピア)

Turmi(Ethiopia)

【気温】32度(昼)

【天気】晴れ

【通貨】1ビル(ブル)=約5円

カラ族訪問を終え向かったのは、本日の滞在先「マンゴーキャンプサイト(Mango Campsite)」。

場所:4.97616 36.51574

トゥルミの町の中心から約3kmはなれたところになあり、バイクタクシーで20ビル(約100円)。ここは森の中の涼しい場所にあるキャンプサイトで、宿泊者はこの日私以外いませんでした。

マンゴーキャンプサイト(Mango Campsite)

テントとマットはレンタル可能。

マンゴーキャンプサイト(Mango Campsite)

ひさびさのテントにわくわくします。トゥルミの町の宿では、水を川から運んでくるので、あまりバシャバシャ使うことができないのですが、この近くには井戸があり、洗濯もできます。

マンゴーキャンプサイト(Mango Campsite)

マンゴーキャンプサイト(Mango Campsite)

レンタル費用など全て込みで一泊200ビル(約1,000円)。トゥルミの町の安宿が約100ビル前後ですので、値段は倍。しかし、埃っぽくて暑くて息苦しい場所ではなく、ときには緑に囲まれた爽やかな空間で過ごしたくなったりもするのです。

本日このキャンプ場に来た目的は、自然を満喫するためだけではなく、ガイドのアスマモさんの叔母さまにお会いするため。ハマル族だという彼女にお会いして、女子力的なことや、普段どんなふうに過ごしてらっしゃるかを教えてもらおうという魂胆です。

キャンプ場からほど近い小屋の前に行ってみると、いらっしゃいました、アスマモさんの叔母ガロさん。

ハマル族_エチオピア

ビーズのアクセサリーを製作中。い、いきなりの女子力。青空の元、日陰に腰掛けてビーズのアクセサリーを作るなんて、かなり高ポイント!!!

上半身はなにも身につけないことが多いハマル族の女性ですが、ヘアスタイルやアクセサリーにはかなりこだわりがあり、人によっては数kgもあるネックレスをつけていらっしゃるとか。

我々日本人の言うオシャレとはまた一味も二味も違うとは思うのですが、これもまたひとつの「おしゃれ」の形。アクセサリーは、民族ごとにオリジナルの配色、デザインがあり、母から子へと代々受け継がれていくそうです。

「mayumiもやってみたい? 」とアスマモさんに聞かれ、ものすごい勢いで首を縦にふる私。

やってみたいに決まってるじゃないですかあ!!

なんのために、本日のタイトルを『ことりっぷ』的な感じに寄せてったと思ってるんですかー!! 砂埃と汗にまみれた壮絶な南部少数民族巡りを、無理やり女性読者にも受けるようにしようと必死で考えたんですからね。

ガロさんが作っていらっしゃるのはかなりの大物。

ハマル族_エチオピア

それはそれは年季の入った女子力の高さがうかがえます。

ハマル族_エチオピア

ビーズを通す糸は、このような袋を解体して作っています。

ハマル族_エチオピア

糸の先は、ネジってライターで溶かして針のようにとがらせているんですね。

ハマル族_エチオピア

こうしておけば、作業がしやすいのです。

それではさっそく、青空手作り教室をはじめましょう。初心者の私に超大作は難しいだろうとのことで、緑と白のビーズを交互に通してシンプルなブレスレットを作るよう勧めてくれました。

ハマル族_エチオピア

が、しかし、ただ糸にビーズを通すだけでは、私の手作り欲が満たされるわけありません。かつて、タンザニアでミシンを使ってワンピースを自作したりもしましたが、今回はビーズという手段を用いて、女子力をアピールさせていただきます。

ガロさんと並んで集中すること1時間。

ハマル族_エチオピア

森の中の木陰はとても涼しくて、聞こえるのは鳥の鳴き声だけ。さわさわと心地よい風が吹いてきます。とてもいい時間でした。

そして…ついに…

かんっせいっ!!! (完成)

女子力・イン・ザ・フラワー。

ハマル族_エチオピア

未来の旦那さぁぁぁぁん!! 見てますか!?

私、ビーズもけっこう得意です!!

女子力・イン・ザ・フラワー。

髪の毛に、いっぱいゴミを付けた状態で言えたセリフではないんですけれども。あ、ガロさんにご指導いただいた緑と白のビーズのブレスレットもちゃんと完成させましたよ。

アスマモさんに「それはジャパニーズトラディショナルなやつ? 」と聞かれ、自信満々に「イェスイェス!!」と答えてしまいましたが、トラディショナル要素はどこにもありませんでしたね。

渾身のお花のブレスレットをガロさんにプレゼント。ものすごく喜んでいただきました。

ハマル族_エチオピア

そして、私もガロさんが作ったブレスレットをいただきましたよ。

ハマル族_エチオピア

ガロさんの旦那さんは数年前に亡くなられたそう。戦争で。

戦争??

エチオピアって戦争してたっけ、と思ったら、これは民族間の争いのことでした。

戦う理由は、牛やヤギの奪い合い、たくさん藁が生えているエリアや肥沃な土地の奪い合いなど。彼らにとって、牛やヤギは通貨そのもの。作物を育てたり、家畜の餌となる草が生える土地は、彼らの生活に欠かせない大切な資源。

金や石油、天然ガスや鉱物をめぐる争いが絶えない世界となんら変わりはありません。

ハマル族のヘアスタイルに挑戦

日本とハマル族の伝統的なアクセサリー交換会が終わると、ガロさんが、ハマル族のヘアに付けている赤土を私の髪にも付けてくれると言います。

現在の私の顔には、昼間行ったカラ族村でやってもらったフェイスペイントが施されています。これに、ハマル族のヘアをオン。私のアイデンティティはないのかと問われれば、そんなもの初めからあってないようなもの。

赤土を、石で細かくグラインドして粉状にします。

ハマル族_エチオピア

そしてそれをバターとミックス。

ハマル族_エチオピア

バターって、本当にバターなんですねえ。これを髪に塗り付けます。

ハマル族_エチオピア

このにおいね、ナミビアで訪れたヒンバ族さんのにおいと同じなんですよ(投稿はこちら)。ヒンバ族の女性も、髪や体に赤土とバターを混ぜたものを塗っています。そして、お風呂に入らないことで有名。

そんなヒンバ族と同様、ハマル族の女性も、あまりシャワーを浴びたりしないそうですが、別に汚いとか臭いなんてことはありません。

髪質も髪型も違うので同じようにはなりませんが、それでも髪の毛の右半分を赤くしていただいて、とても楽しかったです。

ハマル族_エチオピア

キャンプファイヤーを囲みながら思うこと

キャンプの夜は、やはりキャンプファイヤーで締めるもの。テントサイトのすぐ横でたき火を囲みました。

img_7259

ガロさんと、ガイドのアスマモさんと、キャンプ場の管理人さんの4人。とても静かな夜で、みなさん思い思いにくつろいでいます。ゆらゆらと揺れる炎を眺めながら、私もつい考え込んでしまいました。

少数民族さんとの接し方、というか、関係について。

本日ハマル族のガロさんと過ごしました。そして、

「いっしょに伝統的なビーズのアクセサリーを作って楽しかったよね」とか、「髪の毛をハマルスタイルにしてくれてうれしかったよ」とか、「コーヒー殻を煮出したお茶をごちそうになっておいしかったなあ」とか、

そういう感想を抱くことができる時間を過ごせた。

うまく言えないですけど、“ハマル族を見て写真を撮ってチップを払った”とは明らかに違う。うーん、なんというか、

一方通行じゃない感じ。

普通に、人対人として接して、伝統の文化を教えてもらいながら、笑ったり、お話をしたり(アスマモさんの通訳が必要でしたが)することができた。このほうがどう考えても楽しいに決まっています。

外国人旅行者が他の国に比べると圧倒的に少ないエチオピア。とくにこのあたりのエリアでは、町を歩いていても、日本人はおろか、外国人の姿をほとんど見かけません。4WD車に乗ったツアー客はたまにいらっしゃいますが、彼らは安宿や安食堂をもとめて町をうろうろすることはあまりないでしょう。

そう考えると、私は少数民族さんと似たようなもんなんですよ。

食堂でもコーヒー屋でもジロジロ見られ、町を歩けば指をさされファランジ!! (エチオピアの言葉で”白人”のこと)」、「チャイナ!! (中国人)」と言われ続けています。自意識過剰とかではなく。

普通に「ハロー」って言ってくれれば、「ハロー」って返すのに、その気はないようで。これがいわゆる一方通行。言われっぱなしです。

悪意があるかって言うとそうでもない気がしますが、あまり気持ちのいいものではありません。

とても個性的かつ美しい少数民族のみなさまと違って、私にはわざわざ写真に撮りたいと思うほどの価値がありませんので、勝手にパシャパシャ写真を撮られることがないだけマシなのですが。

そう考えると、やっぱりちゃんと接しなきゃだめだなあ、と。

「わあ!! ハマル族だ!! 」「見て見て! ダサネチ族がいるよ! 」なんて、これ私が日々受けているやつと同じじゃないですかー。完全なる一方通行。

毎日のように観光客とたくさん接していらっしゃる少数民族のみなさまは、きっとこんなのはもう慣れっこかもしれません。で、割り切って、写真を撮られることでチップという現金収入を得ようと考えても全然不思議ではない。

でも、やっぱり、ダサネチ族村やカロ族村のように、最初っから「さあ写真を撮って」「さあチップを払って」と、先回りして一方通行を受け入れられちゃうと、こっちもどうしていいかわかんないんだよなあ。

少数民族巡りは、いろいろと考えさせられます。

もやもやはあまり晴れないんですけれども、とりあえず本日はとても素敵な経験ができました。今日で、トゥルミを拠点とした3民族(ハマル族、ダサネチ族、カラ族)に会いに行くプランは完結。明日は、北上して、ジンカ(Jinka)という町に移動します。

結局何が言いたいかよくわからない投稿になってしまってごめんなさいですが、本日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。それではまたあした。

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コメント4件

  • まゆみん より:

    言いたいことわかりますよー!
    だから私も、首長族とか観光化されすぎててあまり行きたいと思わないです。
    今日は素敵な交流が出来て良かったですね!
    そして、mayumiさんのセンスほんと好きです!!以前のワンピースもネックレスもほんと可愛いです!欲しい!
    女子力高いですよー(o^∀^o)

    • mayumi mayumi より:

      まゆみんさん
      観光地化されていてがっかりしたり、されていなくて喜んだり、そのどちらも、外からやってきた旅行者のエゴなのかもしれません…。
      いろいろと考えさせられます。
      でも、やっぱり「人と人との普通の交流」というか、チップありきではない普通の時間を過ごせて、うれしかったです。

      手作りは世界中どこでやっても楽しいですねぇ。言葉が通じなくてもできる文化交流だと思います。
      センスとか全然あれなのですが、褒めていただけてものすごくうれしいです!!!
      女子力高いとか、涙が出そうです。

  • ふじロデオオーバードライブローリングサンダーストームヨークシャーテリヤキチキンヤショクコウジ より:

    テント設営小慣れてる感にジェラシー

    やっぱペグは使わんとですねー

    • mayumi mayumi より:

      ふじロデオオーバードライブローリングサンダーストームヨークシャーテリヤキチキンヤショクコウジさん
      やっぱペグあると違いますねー!!
      まああれです、水を入れた2Lのペットボトルでも代用可能です、エチオピア台風来ませんから。
      しかし、ふきっさらしで眠るのと、薄い布とはいえ天地左右なにかしらに守られている中で眠るのとでは、安心感に大きな差が出ますね。

      ここのテントも防水ではないらしく、雨季は営業していないそうですよ。やっぱテントってどこもそうなんですかね。

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