エチオピア(18)カラ族村訪問&食事中の「ビー」と「グルシャ」に涙目
現在世界一周にチャレンジしている私は、アフリカ大陸にあるエチオピアという国にいます。エチオピア滞在も後半を迎え、今いるのは南部「オモバレー」というところ。このエリアに暮らす少数民族さんの村々を訪問して周っております。
【現在地】トゥルミ(エチオピア)
Turmi(Ethiopia)
【気温】32度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1ビル(ブル)=約5円
トゥルミから行ける少数民族さん
エチオピア南部観光の起点「アルバミンチ」から、まずはじめにやってきたのは「トゥルミ(Turmi)」という最南部の町。トゥルミ近郊に暮らす少数民族さんは全部で3民族。地図でいうとこんな感じです。
ハマル族は、トゥルミの月曜マーケットで出会うことができますし、お隣ディメカに行けば、ハマル族さんのお宅にホームステイすることも可能。地図上の①です。投稿はこちら。
そして、②が昨日訪れたのがダサネチ族の村。トゥルミからオモラテという村まで行けば、あとは簡単にたどり着けるテーマパークと化した伝統的な村。もはや「ダサネチランド」と言ってしまっていいでしょう。
ダサネチ族の格好をしたかわいい女の子に会えるよ! チップを払えば写真を撮らせてあげるよ! 的な、私にとっては少々げんなりする観光村だったわけですが。投稿はこちら。
そして本日訪問予定なのが、③のカラ族。日本のサイトやブログを読むとカロ族という表記のほうが多いのですが、現地ではカラ族と言ったほうが通じます。
このカラ族の村がなかなか辺鄙なところにありまして、公共交通機関はもちろん無し。そして、村の近くやその先に何か施設があるわけではないので、別の用事でカロ族村方面に行く車もありません。
つまり、ヒッチハイクすらかなり難しい立地条件なのです。
昨日のこと、アルバミンチ在住なのにまだトゥルミにいる謎のガイド・アスマモさんにカラ族の村に行きたいと相談してみました。
「オーケー!! 問題ないよ。僕がガイドをしよう」とのこと。足がないのになにが問題ないのかわかりませんでしたが、本日、私がいつも朝食を食べている「Green Hotel」にやってきた彼を見て理解しました。
あぁ、バイクで行くんですね。
正直、4WD車をチャーターしていないぼっちの私には、これ以外に方法がないのです。35度を超える炎天下、バイクは暑くて暑くてたまらないのですが、仕方ありません。ちなみにアスマモさんのガイド料兼運転料35ドル(約3,500円)。バイクのレンタル料600ビル(約3,600円)。高額だなあ。
グリーンホテルにはオムレツがあるよ。
トゥルミの町を出て、カラ族の人々が暮らしているゴルチョ(Gorcho)村方面に向かいます。
ゴルチョまでは約60kmくらいかなあ。道は地図にも載っていないので、正確なところはよくわかりません。ゴルチョまでの道のりですが、
道路状況はかなり劣悪。
近々ケニアへと抜けるイミグレオフィスを建設中のオモラテ方面は、その影響で立派な舗装路が通っておりました。
しかし、ゴルチョへと続く道はその対極。
早々に未舗装の道になり、
後半は砂漠のような砂だらけの道。
普通の乗用車で行くことはできないんじゃないかなあ。車で行くなら4WDでないと厳しいと思います。あと、途中に何本か川が流れており、乾季の今は問題なく渡れたのですが、雨季で増水しちゃったら、たぶんアウト。
砂だらけの道はすぐにタイヤが埋まってしまいますし、スピードも出せません。バイクで行くのもなかなかハードでした。
約2時間のドライブを経て、到着しました、カラ族村。
真横に流れるのはオモ川。
やや高地にありますので、昨日訪れたオモラテほど暑くなく、時おり吹きぬける風が爽やか。
ここでカラ族についての情報を。彼らの特徴はなんといっても、そのペイント! 女性は顔だけ、男性は全身に、泥を溶かしたインクで個性的なペイントを施しているのです。
何のためかっていうと、それは自分を飾るという意味合いが強く、デザインには様々な種類があるそうです。
村に入ると、わあーっと人々が集まってきます。ダサネチ村ほどではないですが、写真を撮って(=チップをちょうだい)と口々におっしゃる村人たち。あ、否定しているわけではないですよ。そもそもチップの習慣を教えたのは旅行者ですし、私だって知らない人から勝手にパシャパシャ写真撮られたらいい気はしません。
5ビル(約25円)払えば写真撮っていいよとおっしゃるならそれでもいいんですけども。
ただ、げんなりはしますよね。
それでは始めましょうか、少数民族村恒例となりました、チップをお支払いしての撮影タイム。
顔にペイントする様子を実演。
せっかくなので、このペイント、私もやってもらいました。
料金10ビル(約50円)。ドットの模様は、ゲネフルを模しています。日本ではあまり見かけませんが、黒地に白い斑点のあるニワトリサイズの鳥のこと。
彼らは、旅行者が来るから特別にペイントをしているわけではなく、基本的に毎日しているそう。男性は、顔だけでなく全身しっかりと塗られておりますので、なかなか大変なんじゃないかなあ。
チップを要求する人々に追いかけられるのに疲れ、コーヒーブレイク。そして一服。
休憩をはさんであたりを見渡すと、私がそんなにお金をばら撒かないことがわかったのか、村の人たちはさっさとどこかへ行ってしまっておりました。おかげで自由に村の中をうろうろできるようになり、こちらとしても好都合。
こちらが、カラ族の方々のおうち。
そしてこれが食料保管庫。
中に何を保管しているかというと、「ゾルゴーン」という穀物です。エチオピア全土で多く栽培されております。カラ族は、その粉を水と合わせて練り、焼いたものを主食としているのです。また、ゾルゴーンはローカルビアの原料にもなっておりますから、彼らの生活に欠かせない、とても大切な食料なんですねえ。
ゾルゴーンを取り出していらっしゃるところ。屋根が外れる仕組み。
ゾルゴーンを粉にしている最中の女性。
カラ族も、先日訪れたハマル族同様、ヤギ皮のスカートを穿いていらっしゃいます。
また、伝統的な成人儀礼「ブルジャンプ」の風習もあるんだそうです。ブルジャンプってなあに? というかたはこちらの投稿をご覧ください。
村の中を歩いていると、一人の女性に呼び止められ、写真を撮ってと言われます。もちろん彼女は英語を話すわけではありませんが、それはもう明らかにそう言っていると分かります。
彼女は赤ちゃんを抱いていましたが、私は「1人ぶん、5ビルしか払わないよ」というとOKとうなずきましたので撮影。
ところが、周りにいたほかの人々によって、どんどんお子様が足され、結局このありさま。
そして最終的に、5人分25ビル(約125円)を支払えとおっしゃる。1人分しか払わないって言ったじゃんと抵抗するも、どんどん村人が集まってきて、仕方なく要求額を満額お支払い。
はい、カラ族村、しゅーーりょーーぉぉぉ。
子供をお金儲けの道具にしてはいけません。
苦労してたどり着いたにも関わらず、たいして長居することなく、早々に立ち去ることにします。カラ族村のエントリーフィー400ビル(約2,000円)。高すぎる。これでは、お金を払うための場所に、お金を払って行っているようなもんです。
帰りもまた、炎天下の悪路を、スローペースのバイクに揺られること2時間。ぐったりです。
道中見つけた大きな大きなアリ塚。
私と比較するとそのサイズがお分かりいただけるかと。
エチオピアの不思議な食事の習慣について
トゥルミに戻ってきて、アスマモさんと私は遅めのランチを食べることに。カラ族のフェイスペイントのまま食堂にやってきました。
本日のメニューはインジェラです。
右側のおかずは「ゴムァン・バシガ」というそうで、スピナッチという葉物野菜と牛肉の煮込み。これすごくおいしくて私のお気に入り。
エチオピアでは基本、毎日インジェラ。上に乗せるおかずに様々なバリエーションがあり、おいしいからそれは全然Okなんですけれども、私としましては、エチオピアの食事のときの習慣で、すこーし苦手なものがあります。
それが「ビー」と「グルシャ」。
エチオピアでは、レストランや食堂で、1人で食事をしている人をあまり見かけません。
理由はたぶん、主食のインジェラがでかいからだと思います。
直径50cmくらいのインジェラにおかずが乗って出てくるとかなりのボリュームになり、とてもひとりで食べられる量ではないのです。ですから、私がひとりで食事をしていると、隣のテーブルで食べている人が「いっしょに食べよう! おいで! 」と言ってくれることがたびたびあります。みなさん優しいのです。あとはガイドさんや、ときにその友達など、なんやかんやで、複数人で食事をする機会も。
その際に知ったのが「ビー」と「グルシャ」。
私は、食べ物の好き嫌いもないし、わりと危なっかしいものも全然食べるし、それでいてお腹も壊しません。つまり、食べる食材そのものに関してはものすごく間口が広いのです。
しかし、問題はその食べ方。
まず、私はご飯を急いで食べるのが好きではありません。時間がなくって大急ぎでかきこむように食べなければならないくらいなら、いっそ何も食べないで、後で時間ができたときに食べればいいと思う。
ところが、エチオピアの人々は、ご飯を食べるのがものすごく速いんですねえ。
しかも、ひとつの大きなお皿に盛られた1枚のインジェラを、各自、端からちぎって食べますから、「みんなでいっしょに食べてる感」がすごくあるんです。で、私だけがちんたら食べていると、みなさん口々に「ビー! ビー! ビー! 」とおっしゃいます。
日本語に訳すと「ほら、食べな! 食べな! 」ってな感じです。
でも私ゆっくり味わって食べたいの(涙目)。
しかし、みなさん気を遣ってくださって、ビービービービーおっしゃるもんだから、あわてて食べることになります。
ちなみに、「ビー」は女性に向かって言う言葉で、これを男性に向かって言う場合は「ブラ」となります。それから、特定の人に向かってではなく、お皿を囲む全員に言う場合は「ブル」です。
ねえ、「食べな、食べな! 」にそんなバリエーション必要ですか!?
とは思うのですが、とにかく、食事中、ビーとかブラとかブルとか、そういうワードがやたら飛び交っているのです。
それからですね、私は過度にお腹いっぱいになるまでものを食べるのも嫌いです。適量がいい。もちろん、食事を残すのはもっと嫌いなので、基本的に全部食べます。しかし、過剰にやれ食え、もっと食えと強要されると、ついイラッとしてしまうのです。
そんな私にとっては「グルシャ」という習慣がこれまたきつい。
グルシャは、エチオピア伝統の習慣で、食べ物を相手の口の中に入れてあげる行為。親しい人同士はもちろんのこと、初対面の人でも、女同士、男同士でもするみたいです。
世のアベックがやっていらっしゃるであろう、いわゆる「あーん」の状態です。これを初対面でもやるもんだから、私は最初すごくビックリしました。
「え、私たち付き合ってたっけ!? 」と。
いや、付き合っていたとしても、人前で「あーん」をすることはめったにないと思うのです。しいていうなら、ファーストバイトとかいう、とっておきの場合のみ。しかし、食堂やレストランで、しょっちゅう目にするんですよねえ。人々が「あーん」しあっているところ。
いくら親密さを表現するためとはいえ「もうお腹いっぱいです」と言っているのに、「最後! これで最後! 」とか言って、ぐいぐいと口の中にねじこまれるインジェラは、なかなかにヘビー。
も゛う゛、食べら゛でまでん(涙目)。
ただ、これを断ると失礼にあたるそうで…。
人の口に無理やり食べ物を放り込むのは失礼じゃないのか、という疑問は沸いてきますが、これは伝統的な習慣ですから、郷に入っては郷に従わなければならないのです。
こうやって書いていると「ちっさい人間だなあ」と自分でも思うのですが、人が生きていくために欠かせない”食事”だからこそ、好きにさせてほしい。みんなでわいわいと大皿を囲み無心で料理を食らうのもいいのですが、ゆっくり会話を楽しみながらのんびりと食事をするほうが私は好きだなあ。
あ、もちろん、心の底からこのエチオピアンカルチャーが嫌で嫌で仕方ない、とか思っているわけではないのですよ。不思議な習慣だなあと、と思ってみなさまにご紹介したくなったのです。
もしエチオピアに行く機会がありましたら、ぜひ「ビー」と「グルシャ」にチャレンジしてみてくださいねー。
少数民族観光の目的はなにか
話を現在に戻しましょう。
もうお腹いっぱいですと言っている私の口に、スパイスたっぷりのインジェラをねじ込みながら、ガイドのアスマモさんが言います。真剣に苦しい。
「カラ族の村、楽しめた? 行けてよかったな。顔にもペイントしてもらったし、エンジョイしただろ」
しかし、はっきり言って、私にとってはいまいちでした。
だって、クソ暑い中、バイクの後部座席に乗り、悪路を2時間走った挙句、ただ写真撮ってチップ渡して、コーヒー飲んで帰ってきただけだもの。このような観光スタイルだと、ほんと自分が何しにここまで来たのか分からなくなります。
テンション低めの私を見て、アスマモさんから新たな提案が。
「トゥルミの近くにキャンプサイトがあるんだ。今日はそこに泊まったら? 夜はとても静かで、自然がいっぱい。しかも、近くには、僕の母の妹が住んでいるから、彼女を紹介するよ」
アスマモさんの叔母にあたる女性は、ハマル族だそう。私は、2日前にハマル族の村に宿泊させていただき、とてもいい経験をさせていただきましたから、ハマル族さんに対してすごくいい印象を持っています。(投稿はこちら)
そのとき滞在した村とはまた別の村ですが、本日私はそこに行ってみることにしました。コンクリート製で若干息が詰まる宿を出て、たまには開放的な場所で過ごすことも必要です。投稿が長くなりましたので、続きは明日に持ち越します。本日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。
コメント4件
「心の底からこのエチオピアンカルチャーが嫌で嫌で仕方ない、とか思っているわけではないのですよ。」とあるが文章を読む限り「嫌だ」と思っているのが丸見え。
散々文句を並べておきながら、最後にわざわざ保守的なコメントを残して、何がしたいのか。
嫌ならその場に行かなきゃいい。
それだけ。
自分が行動を選択しているんだから文句言うなと思う。
ブログを読み、文句が多い人だなと感じた。
いろんな文化と触れ合いたいから訪問しているのではないのか。
文化に触れ合ったら触れ合ったで、文句を言っているあなたの記事を読むと、何のために訪問しているのかと疑問に思う。
文化に触れ、考え・感じたことを述べるなという意味ではなく、ただただ違和感を感じたのでコメントした。
あくまで自分が感じたことですが。
表現がストレートで分かりやすく、共感します。今まで通り、あるがまま感じたままでお願いします。ブログが気に入らなければ、ご自由に、読まなければいいのです。