エチオピア(13)少数民族巡りスタート! 最後のアドベンチャーへいざ!!
現在世界一周の途にある私は、エチオピアという国を旅しています。昨日は、首都アジスアベバに滞在しておりましたが、本日からいよいよエチオピア旅の最大の目的「南部少数民族巡りの旅」へと出発いたします。旅行を始めてもうすぐ約5ヵ月経ちますが、おそらく、訪れたどこよりも過酷な旅になるんじゃないかなあと予想しております。それでは元気いっぱいがんばってまいりましょう!!
【現在地】アディスアベバ(エチオピア)
Addis Ababa(Ethiopia)
【気温】19度(昼)
【天気】晴れ・くもり
【通貨】1ビル(ブル)=約5円
とりあえず怒涛の勢いで南下
早朝4:00起床。ねむいよーねむいよー。
エチオピアは北半球の国ですが首都アジスアベバは標高2,300〜2,500mに位置しています。ですので、9月とはいえ気温は日中21度、夜は15度くらいまで下がります。しかも雨季の終わりかけというタイミングで、にわか雨がときおりザーッと降ってきます。
しかし、本日私が移動するエチオピア南部最大の町「アルバ・ミンチ」は、アジスアベバとはまったく違う気候帯。
年間を通してほとんど雨が降らず、常に気温が高いエリア。暑さのピークは4月、5月だそうですが、9月だってきっと暑いに決まってます。
こうなってくると、難しいのは服装。
まず、この先約10日間は、たぶん今までで1番のアドベンチャーになることが予想されます。
つまり、ゲット ワイルド&タフであらねばならない。
この街で優しさに甘えていたくはありませんので、荷物は極力可能な限り、どこまでも少なくしたい。
ブログ毎日更新を掲げている旅ブロガーである私は、ラップトップを置いていくわけにはいきません。スマホ、カメラも同じく。
そうなると、減らせるのは衣類と生活用品で、なんなら半裸で行ってもいいのですが、さすがにそれは憚られます。
まだ脳みそが目覚めていない状態で、さて何着てこうかなとしばしフリーズ。結局アジスアベバ合わせではなくその先のアルバミンチに照準を合わせる形で半袖半ズボンで外へ出たら
くっそさみぃ。
しかし、アジスアベバの宿に預けていく荷物はすでに綺麗にパッキング済み。ぁあもうめんどくせえなあとマウンテンパーカとヒートテックレギンスを取り出し着用しました。
そしてこちらが昨夜全エネルギーを傾けて削りに削った限界ギリギリ渾身のミニマム装備一式。
すべての電子機器と10日分の荷物にしては少なすぎる気がするのは、気のせいではありません。この中に、ラップトップと、カメラ3台、スマホ3台入ってます。さらにその予備バッテリーや充電器、ケーブルも。
具体的なアイテム名を挙げるのは控えますが、ここまでくると、いろいろと本来必要であるはずのものも「もうなくていいや」と思えるようになるのです。
「ちょっと預かっといてください」と言うにはあまりに大きすぎる約35kgの荷物を宿のオーナーに託し、わずか10kg足らずのリュックを背負い、やってまいりました、バス乗り場。
5:00バスターミナル集合
まだ外は真っ暗ですが、出発をまつたくさんのバスが停車しており、それぞれのバスのまわりにはほどよく人だかり。そういえば、長距離のバス移動は久しぶりですので、わくわく楽しみー!!
本日は最前列窓側の特等席。急ブレーキの際にフロントガラス突き破って車外に華麗にダイブしないよう、シートベルトはしっかりと。
バスはものすごくキレイで、イスもふかふか。途中お水とクッキーが配られ、快適以外の何物でもありません。寝たり起きたりを繰り返しボーッとした頭で車窓からの景色を見ていると自分が今どこにいるのかよくわからなくなってきます。
あまりアフリカっぽくない、緑豊かな美しい景色は「ここが日本だ」と言われても「ああそうか」と納得してしまいそうなほど。
とはいえ、トイレ休憩の時間になると、瞬時にここがアフリカだったってことを思い出すんですけどね。
トイレ、そこらへんの藪の中です。
アジスアベバからアルバミンチまでの道路はしっかりとした舗装路で、ドライブは非常に順調。
とうもころし畑、
トトロみたいだなぁということで本日のBGM(イヤホン)はジブリメドレー。ジャズ、ダンス、ピアノ、そしてオリジナルと様々なジブリミュージックをエンドレスで聴きながら、車窓を流れていくかわいい形の地元の方々のお家を眺めます。
平和。たぶん、つかのまの。
10:45 途中の町で30分の休憩。しっかりお昼を食べる人もいれば、軽くコーヒーだけの人も。コーヒーにはポップコーンが付いてきます。
これで4ビル(約20円)。もう何度も言っている気がしますが、エチオピアのコーヒーは、すごくストロングで私好みのガツンとくるお味。どこで飲んでもおいしいんですねえ。休憩を終え、再びバスは走り出します。
のどかですねえ。
13:35 アルバミンチ到着
アジスアベバなどの北部に比べると、こちらはやはりとても気温が高い。気候も違い、今は乾季の真っ只中です。バスを降り、安いけど汚いと噂の「Chamo Penssion」へ。
トイレとシャワー、確かに汚いんですが、一泊150ビル(約750円)と経済的。ベッドは綺麗です。
どうせ明日の早朝にはチェックアウトしますので、まあいいか。
アルバミンチの町散策
まずはお腹が空いていたのでランチ。ここアルバミンチは、チャモ湖とアバヤ湖という2つの湖に挟まれています。なので、湖で採れるお魚料理が有名。あ、そこまで有名ではないですが、久しぶりにお魚を食べることができます。
一軒の食堂に入り、お魚を注文してみたところ、出てきたのがこちら。
お魚のフライとインジェラ定食。ソースはグリーンペッパー入りでものすごく辛いですが、お魚は白身でサッパリしていてすごく美味しかったです。
町を歩いていると、たくさん見かけるのが、このように葉っぱを売っている人。
アジスアベバにもメケレにも、どこにでもいたのですが、彼らが売っているのは、いわゆる向精神作用のある葉っぱ。
新芽の葉を噛むことで高揚感や多幸感が得られる他、食欲を抑制する効果もあるが、効果は非常に弱いものであり、コーヒーや酒などの刺激物を飲みなれている人間にはほとんど効かない。使用方法としては、新鮮な若葉を噛み潰し、頬の片側に噛みくずを貯めながら、汁を飲み下していく。枝単位で売られており、葉を何枚かちぎりながら噛んで行き、最終的には一枝を噛み潰す。
Wikipediaより引用
エチオピアでは、チャットと呼ばれていて、町中で、バスの中で、食堂で、カフェで、あらゆるところで人々が噛んでいます。もちろん合法。上記の通り、効果は非常に弱いそうですので、町中の人々みんながみんなラリっているとかそういうわけではありません。
写真を撮っていいかと聞くと、いいよと言って葉っぱを数枚くれました。かじってみたのですが、
雑草の味。
すぐに吐き出しました。1束数十円。私こういうの苦手ー!! 自分の精神が、外的要因によって左右されるのは、なんかイヤです。
歩いていると、空き地の一角に人々が集まっているところが。みなさんおいでおいでとおっしゃるので中に入ってみると、
お茶会?? 何か飲んでいらっしゃいます。これ。
飲んでいけ飲んでいけと勧められましたので、私もいただきます。
雑草を煮出しただけのようにしか見えない謎の飲み物。とりあえずファーストインプレッションで、「まじで飲めないくらいまずかったらどうしよう」と不安になりましたが…
うーん、かなり辛くてしょっぱいものの、飲めないほどではありませんでした。
片言の英語を話す人がいて、説明してくれたのですが、コーヒーの葉っぱと、ジンジャーとガーリックとグリーンペッパーと塩を入れた「ブンナカタル」というお茶だそう。辛さはジンジャーのピリピリ感。しょっぱさは塩のせいですね。
お茶というより、お薬に近い含有物とお味ですが、朝晩は涼しいこのエリアでは体を温めるために必要なのだとか。確かにすごくポカポカしてきましたよ。様々なスパイスの入ったコーヒーリーフのお茶は、埃っぽいエチオピアでは、ノドのイガイガをとってくれる効果も。
エチオピアのハニーワインに夢中
そのあとは、たくさんの人で賑わっているハニーワインバーへ。こちらがハニーワインです。
蜂蜜とホップと熱湯をミックスしてつくられております。フラスコのようなグラスは、ブルッレという伝統的な形状。エチオピアを旅していて気付いたのですが、この国とハニー(ハチミツ)は切っても切れない関係にあるようです。
先日訪れたラリベラでもハニービアをいただきました。
地元の人に聞くと、それぞれの町や村にオリジナルのハニーワインやらハニービアがあり、調合も味も違うそう。
ワインとかビールと呼ばれていますが、アルコール度数はそんなに高くなく、しかもハニーなんで、甘くておいしいんですね。
つまりお酒に弱い私でも全然飲めちゃう!
というわけで、エチオピア南部少数民族巡りでは、訪問先の村や町のハニービアを飲み倒していきたいと思います!!
それでは本日はこれにて終了。明日はさらに南を目指します!! 目的地は「トゥルミ」。ケニアやスーダンとの国境に違い、エチオピア最南端の町です。それでは本日も最後まで読んでくださってありがとうございました。
mayumi さん
エチオピアもいいところがあるのを体験できてよかったですね。
コーヒーという名はエチオピア南部のカフェ州がコーヒー豆の原産地であるところからコーヒーという名になったとの説が多いようです。 エチオピアでは一般に炒った豆を小さい臼で潰して煮ますが、こさないでカップに入れますので粉の上の部分だけ飲みます。 粉の部分は残します。 日本ではトルココーヒーとかエジプトコーヒーとか言われています。
このコーヒーに砂糖を入れるようになったのはそう古いことではないそうです。 昔は塩を入れることが多かったそうです。 モカという港のあるイエメンではジンジャーを入れるのが多いようです。
コーヒーセレモニーで大事なのは乳香 (frankencense) を焚くことです。 キリスト誕生の時の三賢人の一人 エチオピア人が乳香をもっていったのは有名で今でもカソリック教会でもオーソドックス教会でも乳香を焚きます。
続きは後程。