キューバ(33)さようならプラヤサンタルシア。そしてバラコアへの道のり
世界一周中の私は、現在キューバを旅行中。これ以上ないというほど残念な年末年始を過ごしたプラヤサンタルシアを後にし、本日はプラヤサンタルシア→カマグエイ→バラコアとバスを乗り継ぎ大移動を開始します。
【現在地】プラヤ・サンタルシア(キューバ)
Playa Santa Lucia(Cuba)
【気温】30度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1CUC=約115円、1CUP=約4円
サンタルシアからバラコアへ。地図で言うと、こうなります。
点線がこれまでの移動。実線部分が今回の移動。けっこう長いです。
サンタルシアからカマグエイへの行き方
まずは、10:00「Playa Santa Lucia(プラヤ サンタ ルシア)」にあるオールインクルーシブなリゾートホテル「Brisas Santa Lucia(ブリーサス サンタルシア)」をチェックアウト。
ここから最寄りの大きな町「カマグエイ」まではキューバの観光客用長距離バス「Viazul」を利用します。プラヤサンタルシアにはViazulターミナルは無く、「Hotel Villa Tararaco(ホテル ヴィラ タララコ)」というホテルがターミナルの役割を果たしています。地図はこちら。
バスの出発は11:00。10:30に到着しまして、しばらく待機。通常Viazulバスは、出発の1時間前にチェックインが必要ですが、ここに限り、1時間前に行く必要はないようです。
11:00定刻発車
サンタルシアからバラコア8CUC(約900円)。
13:00カマグエイ到着
カマグエイのVIazulターミナルはこちらです。
このあと、本日の最終目的地「バラコア」まで行くバスも同じターミナルから発車します。しかし、発車時刻は夜20:15。7時間待ちなんですねえ。
先日、カマグエイに2泊ほどしておりまして、主要なところは観光を済ませております。投稿はこちら。
なかなか興味深い町でございましたが、正直“コロニアルな町並み”におなかがいっぱいになってしまい、まさかの動物園に行って時間をつぶしたくらいです。
要は、もうカマグエイ観光しなくていいかな…って。
おまけにサンタルシアでの滞在あれこれで、打たれ弱い私はキューバを旅するのが本当につらくなってしまい、もうどこにも行きたくない的なモチベーションになっておりました。なんだろうこの言いようのないダメージ。そしてぬぐい切れないキューバに対する不信感。
というわけで、一旦ターミナルの外に出てお昼ご飯を食べたものの、そのままターミナルに戻り、ベンチに座って時間をつぶすことにしました。
【観光意欲に満ち溢れた旅人さんのためにプチ情報】
カマグエイのViazulのオフィスでは、荷物の預かりサービスを承っております。荷物1個2CUC(約220円)です。ここに荷物を預けて観光なさりたい方はぜひご利用くださいー。
あとここから町の中心までは、BICIタクシー(自転車タクシー)で2CUC(約220円)だそうです。
カマグエイからバラコアへの行き方
7時間の待ち時間。
どうやって時間をつぶしたかと言うと、iPhoneに入れておいたkindleで本をひたすら読んでいました。
ちなみに、キューバ国内ではKindleで新しく本を買ってダウンロードすることができません。なんらかの制限がかかっているようでした。本は知識やら情報やらの宝庫ですからね。外国の本を好き勝手読まれるのは、キューバ政府的にはあまり好ましくないのでしょう。
それなのに、キューバ旅行をしているとものすごく「何もすることがない待ち時間」というものに遭遇します。だから、ぜひキューバに行かれる方は、入国前にKindleで本をたくさんダウンロードしておくといいと思います。
さあ時刻は19:15。発車の1時間前です。先ほども申し上げました通り、通常Viazulバスは、発車予定時刻の1時間前に「チェックイン」が必要です。
具体的にどうするかというと、オフィスに行って、予約した際の引き換えチケットか、ネット予約の際にメールで送られてくる予約確認書のプリントアウトを提出し、正式な乗車券に替えてもらうのです。
というわけでオフィスに行ってみます。
私はViazulの公式HPからネットで予約し、予約確認書はカマグエイのETECSAというところでプリントアウトしてもらっておりました。
プリントアウト(ETECSA利用)の方法はこちらです。
無事にチェックイン作業が終わると、スタッフさんから質問を受けました。
「バラコア(Baracoa)での滞在先は決まっているのか? 」
(え、もしかして決まってないとダメな感じ? )
「いいえ、特に決めていません」
実は、キューバ滞在中に、何人かの旅行者さんから「バラコア、大きなハリケーンに襲われたらしいよ。行くんなら、現地がどんな感じか確認したほうがいいよ」と言われておりました。
ただし、ハリケーンに襲われたのがいつの話なのかとか、被害がどんなもんなのかとか、相変わらず具体的なことは一切不明。
Viazulのスタッフさんがバラコアでの滞在先を聞いてきたのはその影響かなあと思ったのです。キューバは、キューバの独自ルールが多すぎて、いち旅行者には何がよくて何がだめかいまいちよくわからないシーンが多々あります。
ですから、このときも「またキューバが何か仕掛けてきたんじゃなかろうか」ということしか考えられませんでした。つまり、ここまでのキューバと私の相性の悪さからすると、
「バラコア、ハリケーンで大変なことになってるから、観光どころじゃねーんだよ。宿が決まってないなら行っちゃダメだ」なんてことを言われても全然おかしくないかなって。
ドキドキしながらスタッフさんのリアクションを待っていると、深刻な面持ちでどこかに電話をかけ始めました。
(うわぁ。これなんかまずいのかな。おこられるかなあ)
電話の相手が出たようで、スペイン語で何やら会話が始まります。そしてしばらくすると、私に電話の相手と話すよう言われ、電話を手渡されます。
え、急に何、誰!?
わけもわからぬまま受話器を耳に当て、警戒心を前面に押し出しながら尋ねます。
「Who are you? 」
このような直接的な疑問分は、初めて使った気がしますが、とにかくまずはそれが知りたかった…。電話の相手はなぜか大笑いし、片言の英語で話してくれました。
「バラコアでカサをやっているんだ。泊まるところが決まってないならうちに泊まりなよ。1泊15CUC(約1,650円)だ」
なんだ、カサ・パティクラール(民宿)の人か。
たぶんViazulのスタッフさんの個人的な知り合いで、バラコアでカサを経営している人を紹介してくれたんですねえ。こういうパターンでカサを予約できるなんて知りませんでしたが、ありがたいことです。
こうして早くもバラコアでの宿を確保することができ、20:30バス発車。途中のサンチアゴ・デ・クーバを午前2:00ごろ通過し、
翌6:40、無事バラコア到着。カマグエイからバラコアまで33CUC(約3,500円)。
バラコアのViazulターミナルはこちらです。
バラコアのViazulバスターミナルでは、カマグエイにて電話でお話しした男性、アレハンドロさんというお名前なのですが、彼が「mayumi」と書いた紙を持って持っていてくれました。
旅行をしていて思うのですが、空港やバスターミナルなどの到着地で自分の名前が書かれた紙を持って待っていてくれる人がいる安心感ったらない。
ほんと、ありがたいです。
ターミナルから宿泊予定のカサまでは、BICIタクシーで向かいます。朝日が昇りつつある海沿いの道を進むのはすごく気持ちがよかったです。
が、道路沿いのおうち(の跡地)。
そう。ハリケーン襲来の噂は本当でした。
今から4か月前、2016年8月だそうですが、本当に大きなハリケーンがバラコアを襲い、海沿いの多くの家が半壊、全壊してしまったそうで…。
いっしょにBICIタクシーに乗っているアレハンドロさんが更地を指さして、「あそこにも家があったんだ」とおっしゃいます。残った建物もこんな感じ。
ゲバラさんの奥のおうちも、なくなってます。
この様子だと、来るのが数か月早かったら、観光どころじゃなかったと思います。このあと行く先々でも若干その爪痕を垣間見ることにはなるのですが、それでもしっかり観光させていただけるほどにまでは、復興しており安心いたしました。
バスターミナルから10分。目の前が海、というバラコアでの素敵な宿に到着。
それでは本日の投稿はこれにて終了。明日からは、バラコアでの観光についてレポートしたいと思います。本日も、最後までお付き合いくださってありがとうございました。
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