キューバ(28)カマグエイの動物園でキューバのポテンシャルを見た
南米を旅行しております私は、現在キューバに滞在中。昨日は、カマグエイというキューバ第三の都市の観光についてお伝えいたしましたが、本日は、新たに発見した素敵なみどころについてご紹介いたします。その場所と言うのは「動物園」。キューバの動物園がいったいどのような状態になっていたのかについてご報告いたします。
【現在地】カマグエイ(キューバ)
Camaguey(Cuba)
【気温】31度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1CUC=約115円、1CUP=約4円
キューバの人々の日常
この日は、午後14:45発のViazulバスで次の目的地へと移動する予定。出発まで時間がありますので、どうしようかなぁ。カマグエイの観光は昨日1日で満足してしまったしなあ。というわけで、この日は、観光客が集まるエリアとは反対側に行ってみました。地図でいうと、このあたり。
川の向こう側ですね。何かのイベントなのか、年末だからなのかわかりませんが、異常に混雑しているストリート。豪快な豚の丸焼きがものすごく美味しそう。
豪快な玉ねぎも。
し、しかもこれがタクシー、だと…!?
もじゃもじゃの犬。
こちらが陽気なキューバ人の日常風景です。
朝ごはん。2CUP(約8円)。
売り場がまた素敵なんだなぁ。
このエリアの中に、ひとつ、私が気になっていた施設があります。
それは、動物園(Zoologico)。
みなさん動物園がなんなのかはもちろんご存じだと思うのですが、キューバの動物園って、いったいどんな感じなんだろう…。まったく想像がつきません。というわけで行ってまいりました!!
場所はこちらです。
キューバの動物園の入場料金に驚きを隠せない
ゲートはこちらです。
ゲートの前に掲げられている園内案内図。絶妙な退色具合。
これを見る限り、やたらゴリラがいるなあ。他はちょっと暗号化されているようでなんだかよく分かりません。
入り口でチケットを購入します。
料金表を見て思います。
「あ、CUP払いなんだ…!! 」
つまり、料金表を見る限り、12歳以上の人1CUP(約4円)、12歳未満のお子様0.5CUP(約2円)。
破格!!
キューバには通貨が2種類村税しておりまして、臨機応変に使い分ける必要がありめんどくせぇなあということは当ブログでも何回か触れております。詳細はこちら。
ざっくり説明しますと、CUC(兌換ペソ)とCUP(人民ペソ)の2種類で、
CUC(兌換ペソ)は、輸入品やら高級品やらを買うときに用います。あとは海外からの旅行者が使うのが主にCPC。CUPはその逆で、主にキューバの方々が使います。
CUCは、1CUC=1USDというレートで、外貨とも渡り合えるお金。
CUPは、キューバ国内でのみ流通しておりまして、キューバの方のお給料もこちらのCUPで支払われます。
CUPで支払われるキューバ人の平均月収は、約2,800円と、日本人の平均月収の約1/100。
これはあまりに安すぎるんじゃないかと心配になるのですが、そのかわり、キューバ政府は、
人々の生活に必要な最低限のアイテムに限り、このお給料でまかなえる価格に設定してあげますからね。
という対処法をとっております。必要な品をものすごーく安く買える“配給制度”なんてものが現在も、あります。とはいえ、実際はお給料だけでは生活できなくて、リーガルなものもイリーガルなものも含め、副業を行なっている人が多数なのだそうですが。まあそのへん考え出すとほんとにわけがわからなくなりますので、そうなりたい方はこちらをどうぞ。
とにかく、このような対応の結果が、ブログでも散々書いている爆安なキューバの食べ物たち。
町の小さな食堂で売っているピザや、食卓に並ぶパン、あとは過度に装飾的ではない衣料品とか。「最低限必要」ですから、それはもう本当に本当に限られたものだけなんですけども。
そして、2016年12月現在、旅行者がCUPを使ってはいけません、という法律はありませんので、私も 日々この恩恵に預かっておりますが、
基本的にCUP払いの物は、平均月収2,800円でなんとかやりくりしなければならないキューバの人むけの物。
いくら私が「こちとら平均月収ほぼ0円の住所不定無職ですけど何か? 」な状態とはいえ、やりすぎ厳禁、空気読んでね、というようなことが『地球の歩き方』にも書かれています。
で、なんだか長くなりましたが、要は何が言いたいかっていうと、
キューバ政府的には、動物園は、生活に最低限必要なものとして仕分けた、というこに驚いたよねっていうことです。
だって、動物園は、正直なきゃないでとくに困らないと言いますか…。休日を有意義に過ごすための娯楽。場合によっては「贅沢品」に該当するかもしれません。
そ れ な の に 、ですよ。これはなかなか粋なはからいではないですか。ささやかな娯楽もちゃんとたしなむことができるようになっているんですねぇ。
僭越ながら、本日は、私もそれにあやからせていただきます!
入園チケット1CUP(約4円)。
【キューバの動物園に対する事前予測】
4円で入れる動物園なんて、たかが知れてる。
小学校の飼育小屋レベルの、ウサギとかニワトリとかそんなんが雑に放り込まれてる感じでしょ。せいぜいよくてクジャクとか? いやー無理かなぁ。私が通っていた小学校にはクジャクいたけど、キューバにクジャクはハードル高いかなぁ。
いよいよ動物園内部に潜入します
入り口を入るとすぐに見えてくる光景。
しーん…(人がいない)。
さあそれでは最初の檻を見てみましょう!!!
うわぁ、鳩。
ウサギとかニワトリ以前。え、これ、そこらへんで捕まえたやつじゃ…。
まったくテンションが上がることなく、だらだらと隣の檻に向かって歩きながら思います。
次はあれですか? 鳥小屋よりは大きな檻ですけども、どうせそこらへんで拾ってきた犬とか、そこらへんで拾ってきた猫とかそんなような
そ、そこらへんで拾ってきた
ジャガァァァー!!?!?!
え、ちょ、誰かー!! この檻の中ジャガーいますけどー!!
どうやら正真正銘、ジャガーのようです。
そして、隣の檻に移動すると、
ハイエナー!!!
しかもかなり大きい!!
その隣…、ちょ、これ、もしかして、
ラ、ライオンンンー!!!
ライオン、すごく、近い。
大型肉食獣のオンパレードじゃないですかぁぁぁ!!!!
いやー、びっくりしたー!! まさかこんなにいるとは…。
そうそうたる動物界のスターたちに度肝を抜かれたあとは、珍しいサルたちのかわいいしぐさで和んでください。
続いてアライグマ。
シマウマ。
ペリカンとフラミンゴ。
ダチョウ。
このニワトリですけど、向かいの檻で飼われていたやつが、
ダチョウ側に脱走しちゃってんじゃないかなあ。
あ、ここにも出てきちゃってる。
後半またライオン。しかもプライド(群れ)。
爆睡。
私が想像していた感じの檻もありました。
こういうレベルだと思ったんですよね。
ヤックル(偽)。
なぜだかすごく怒っていて、こっちに向かって走ってきました。
やたらモコモコのにわとり。
いのしし? か、かわいい///
あ、クジャクもいるんだ。
彼は、本気出せば檻から抜け出せそうでした。
キジ。
お子様たちに大人気のヘビ。
強そうな猛禽類。
見事な上から目線。
いやいや、なんかごめんなさいねー!!
正直かなり見くびってました。キューバの動物園すごいです。
想像をはるかに凌駕する豪華さ。
キューバ、すげーもん隠し持ってたなあ。やれコロニアルだ、やれクラシックだ、やれノスタルジックだ、なんて言ってる場合じゃなかったです。
時代はズーロジコ。
こんなにすごいのに、入園料4円。おまけに、この日は平日だったからか、それほど混んでおらず非常にじっくりと鑑賞することができました。
ただですね、ちょっと気になったことが2点あります。
まず、入り口前の園内マップに描かれていたゴリラは、1頭もいなかったこと。それから、多くの動物が、各1頭、1匹、1羽だったこと。パートナーやお友達がいない動物がたくさん。将来的にどうするのか疑問です。
とはいえ、キューバの動物園はおすすめ。キューバ政府は、ものすごく力入れてますよ、動物園の運営に。お時間ある方はぜひ足を運んでみてください。
それでは本日の投稿はこれにて終了。最後まで読んでくださってありがとうございました。動物園後の移動の様子は、明日の投稿にまわします。
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