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2017-02-09

キューバ(27)カマグエイ町散策とキューバ人のアメリカに対する感情

カマグエイ

世界一周みたいなことをしております私は現在キューバのカマグエイという町に滞在中。昨日、バスなら5時間で行ける距離を、8時間ほどかけて列車に揺られて到着いたしました。カマグエイは、世界遺産にも登録されているキューバの主要都市のひとつ。本日はここカマグエイの観光についてレポートします。

【現在地】カマグエイ(キューバ)

Camaguey(Cuba)

【気温】31度(昼)

【天気】晴れ

【通貨】1CUC=約115円、1CUP=約4円

カマグエイ(Camagüey)ってどんな町?

地図で見てもなんとなく想像がつきますが、まずキューバ内陸の交通の要所です。

カマグエイ_地図

首都ハバナと、第二の都市サンチアゴ・デ・クーキューバのちょうど真ん中あたりにありますからね。ちなみにカマグエイは第三の規模を誇る町です。

それから、サトウキビ栽培と牧畜が主に行われている肥沃な農業地帯の中心都市であり、製糖業などの食品加工業も盛ん。さらに、商業も活発に行なわれておりまして、キューバの中ではとてもとても発展している町といってよいでしょう。

さらに、旧市街には17世紀の教会を含め、スペイン植民地時代の建築物が今なお非常に良い状態で残されておりまして、このような歴史的街並みが、2008年に世界遺産に登録されました。

まずはカマグエイの新市街(セントロ)の様子から

このへんの話を聞いただけで、なんだか盛りだくさんな感じですけれども、実際行ってみると、確かに「潤ってる感」がありました。

まずは、観光客用のお店やレストランが集まるセントロエリアに行ってみましょう。新しい建物が目立つセントロは、今までのキューバでは感じられなかった“作り物”感がすごい。

カマグエイ

どこからでも見えるオフホワイトの教会は、「Iglesia de Nuestra Senora de la Soledad」。

カマグエイ

そこから放射状にきれいな道が走っています。

カマグエイ

その中の1本が、まるで映画のセットのような建物が立ち並ぶストリートになっています。

カマグエイ

実際映画のセットを意識して作っているんでしょうが、このようなお店がたくさんあります。

カマグエイ

こんな前衛的な建築物も。

カマグエイ

カマグエイ

これらのお店の多くは美容院でした。みんな、女優さん・俳優さんみたいになれるよっていう、なんだかとても理にかなっている気がしますねえ。

この近くにある、ハバナの革命広場のミニチュアのようなゲバラさん。

カマグエイ

常に、勝利に向かって。

カマグエイ

今と昔を比較できる写真なんかもありました。

カマグエイ

このエリアには、ハバナで本店に行ったキューバで大人気のジェラート屋さん「Coppelia」があります。これは行かないわけにはいきませんので、入ってみましょう。

人気店だけあって、安定の行列です。

Coppelia_カマグエイ

ジェラート屋さんだろうと、カストロさんの写真が飾ってあります。

Coppelia_カマグエイ

飲食店らしからぬ、暗めの店内。

Coppelia_カマグエイ

飲食店らしからぬ、キレイとはいいがたいチケット。

Coppelia_カマグエイ

昼間に営業する飲食店らしからぬ、やけにセクシーな制服。

Coppelia_カマグエイ

ただしこれを2CUP(約8円)で食べられるというありがたさは何ものにも代えられません。

Coppelia_カマグエイ

Coppeliaさん、毎度毎度、ありがとうございます。

Coppelia_カマグエイ

これが料金表ですが、書かれている金額×4すると日本円換算できますので、ぜひ計算してみてください。

Coppelia_カマグエイ

キューバに行ったら、ジェラートは飲み物と化す。ぐいぐいいっちゃう。これは間違いないと思います。

セントロを後にし、古い町並みが残る旧市街のほうへと向かいましょう。

旧市街のとんがった教会

カマグエイにはたくさんの教会や広場があり、それを結ぶ細い道路がびっしりと張り巡らされています。“町全体が観光名所”と言われるくらいで、旧市街をただ歩いているだけでも「おぉ! 」と足を止めてしまう古くて味のある教会や建物がたくさん。

中でも私が気になっていたのは、遠くからでも見えるこちらの教会。

Coppelia_カマグエイ

とんがり屋根が素敵なこちらの教会は「Iglesia de San Francisco」。

Coppelia_カマグエイ

旧市街の中心となる「マルティ広場(Parque Marti)」の正面に建っています。

Coppelia_カマグエイ

遠くから見てもかっこよかったですけど、近くで見るとまたさらに味があっていい感じです。

Coppelia_カマグエイ

Coppelia_カマグエイ

この教会の前のマルティ広場には、ホセマルティさんが子供に本を読み聞かせているような、なんらかご指導なさっているような、そんな銅像があります。

Coppelia_カマグエイ

で、こういうシーンに遭遇すると、ひとりでニヤニヤしてしまいます。

Coppelia_カマグエイ

セントロから離れて旧市街のほうに行くと、果物屋さんがいたり、

カマグエイ

CUP払いの20円のピザが食べられたり、

カマグエイ

犬がいたり、

カマグエイ

おうちの中でいろいろな生活雑貨を販売していたり、

カマグエイ

カマグエイ

人民ペソショップでおじいさんが買い物していたり、

カマグエイ

重さをはかる道具が渋すぎる。

カマグエイ

いい感じのミシンがあったり、

カマグエイ

いろいろと、普通のキューバの方々の日常が垣間見えます。私としては、きれいで新しいセントロよりも、旧市街を歩いているほうがおもしろかったです。

アメリカに対する感情ってどうなっているんだろう

カマグエイの映画のセットのような町並みが、なんとなくアメリカ資本のテーマパーク「ユニバー・サルスタジオ」っぽいなあと感じ私。そこで湧いてきた疑問があります。

こちらの写真、カマグエイで撮ったものですけども、

カマグエイ

こういう方をね、けっこうな頻度でお見掛けします。

星条旗の服

星条旗の服

キューバに暮らす方々のアメリカに対する感情というものがいまいちどうなっているのか分からないのですが、こうしてみると、

「憎い」とか「嫌い」とか負の感情よりも、「憧れ」に近いものがあるんじゃないかなあと感じます。

キューバの歴史を振り返ってみると、1952年、クーデターで政権の座についたバティスタは、便宜を図った米国企業からの見返りで私腹を肥やし、国民たちは相当苦しい生活を強いられていました。アメリカにとって、キューバは搾取の対象でしかなかったわけです。

もちろんこのころの国民感情としては、「アメリカなんて大嫌い、言いなりになんてならないぞ!! いざバチスタ政権打倒!! 独立を勝ち取ろう!! 」だったと思います。そうしてカストロさんやゲバラさんを筆頭に革命軍が蜂起してバチスタ政権を倒すわけですが、

じゃあ今って、実際どうなんでしょう。

キューバの教育にもよると思うんですけども、私はそのへんよく分かりませんが、そんなに強い反米感情は抱いてないんじゃないかなあ…。

いろいろ気になって調べたところによると、現在、亡命に近い形でマイアミを中心にアメリカに出稼ぎに行くキューバ人がすごく増えているそうです。

マイアミ近郊に暮らすキューバ系移民の数、100万人以上。

キューバの総人口、約1,100万人です。

そう考えると、この数字は異常だと思うのですが…。出稼ぎに行った人々がアメリカで稼いだお金を、祖国の家族や親せきに送り、おかげで家族はそれなりに裕福な生活を送ることができるんだとか。

こうなってくると、アメリカむしろありがたいじゃん。

反米感情ではなく、反社会主義的な感情を持つキューバ人もたくさんいらっしゃるんだろうなあということが想像できます。だって、アメリカで暮らしたり、アメリカで暮らす身内がいたほうがいい生活ができるんですもの。

もちろん感情なんて人それぞれ違うと思いますし、年代によっても差があるのでしょうが、これだけ全力で星条旗をまとっていらっしゃるというのは、キューバにおける社会主義体制のほころびなのかなぁなんて。

まあ、そんな大きな話じゃなくて、ただただ「かっこいいから」なんていうファッションの一環なのかもしれませんけどね。

それでは本日の投稿はこれにて終了。最後までお付き合いくださってありがとうございました。ではまた明日。

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コメント2件

  • 東京人 より:

    こんにちは。いつもブログを拝見しています。

    が、ブログを開くのが毎回重くて開くのに時間がかかります。

    改善を求めます。

    • mayumi mayumi より:

      東京人さん
      ご指摘ありがとうございます。
      自分のサイトを開く速度を調べてみたら、致命的な数値が出て愕然としました。
      ストレスをおかけして申し訳ございません…。
      とりあえず、何パターンか、できることをやってみましたが、それでもまだ全然遅いですねぇ…。
      引き継ぎ、できることを模索します!!!
      ほんとありがとうございます。

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